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2016年「本屋大賞」受賞作を大胆予想!――本命、対抗、…又吉『火花』は?

2016年3月2日(水) 16:05配信

書店員が投票して、最も読者に届けたい本を選ぶ「本屋大賞」。受賞作は毎年、ベストセラーになり映画化されるなど、評判を呼んでいる。その2016年のノミネート作10作品が発表された。今年はどの作品が受賞するのか、予想してみた。

まずは、ノミネート作品を以下に紹介しよう。

ああ

下馬評が高いのは…?『朝が来る』

朝が来る』 辻村深月(文藝春秋)
王とサーカス』 米澤穂信(東京創元社)
君の膵臓をたべたい』 住野よる(双葉社)
教団X』 中村文則(集英社)
世界の果てのこどもたち』 中脇初枝(講談社)
戦場のコックたち』 深緑野分(東京創元社)
永い言い訳』 西川美和(文藝春秋)
羊と鋼の森』 宮下奈都(文藝春秋)
火花』 又吉直樹(文藝春秋)
』 東山彰良(講談社)

下馬評高いのは…

本屋大賞は、いわゆる文壇の専門家が選考する賞とは異なり、書店員がいま最も売りたい本を選ぶ賞。

その点を踏まえると、今年の候補作で最も評価が高いのは辻村深月『朝が来る』だ。事情があって子どもを手放さなければならなかった人と、子どもを生むことができない者の心の葛藤を丁寧に描いた感動作品。感涙必至だ。

2012年に『鍵のない夢を見る』で直木賞を受賞した辻村は、瑞々しく透明感のある文章が特徴。揺れ動く微妙な心理を描いた『朝が来る』は、緊迫感のある展開が繰り広げられ、今年の大賞候補の最右翼だ。

“キミスイ”人気も

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“キミスイ”と親しまれている『君の膵臓を食べたい』

住野よる『君の膵臓を食べたい』も評価が高い。偶然に拾った友人の日記帳には、膵臓の病気で余命いくばくもないことが綴られていた……。悲しみや切なさ、喜びと楽しみ、そして残酷な現実。生きることの意味、自己の内面の大切さなどを真に考えさせられる作品だ。

何かを問いかけてくるような、自然に自分と向き合ってしまうようなこの作品は、「キミスイ」と略されて、若者を中心にファンが増加中だ。有力な対抗馬となるだろう。

『教団X』も根強い人気

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又吉もおすすめの『教団X』

同じく対抗馬としてあげられるのは、中村文則の『教団X』だ。謎のカルト教団で、4人の男女が闇と光の中で運命に翻弄される。この作品は日本のみならず、ウォールストリート・ジャーナル年間ベスト10に選ばれなど、アメリカでも評価されている。

中村は既に芥川賞を受けるなど、その実力は折り紙つきだ。ただ今回の候補作は、ややマニアックな部分もあり、賛否両論が渦巻いていることは確かだ。とはいえ、又吉直樹も絶賛しており、中村作品の最高傑作ともいわれている。かなり本命に近い対抗馬といえるだろう。

『火花』はもう売りつくした?

その又吉の『火花』はどうか。「書店員がいま売りたい本」という賞の趣旨からすると、同作品で芥川賞を受賞し大ベストセラーになっており、既に売れている作品だけに、微妙なところかもしれない。その意味では、『火花』は穴馬といえるだろう。もちろん作品自体の優秀性は論をまたないが、どんな判断が下されるだろうか。

東山彰良の『流』は、作者自身の家族をモデルに描かれていて、祖父の死の真相を追うストーリーはリアリティに富む。東山は『逃亡作法 TURD ON THE RUN』で、「第1回このミステリーがすごい!」大賞の銀賞を受けデビューしただけあって、ミステリー的な手法には定評がある。ただ又吉と同じように、この作品で直木賞を受賞しているので、そこがどう評価されるだろうか。

本屋大賞の歴代受賞作には、『博士の愛した数式』(小川洋子)、『東京タワーオカンとボクと、時々、オトン』(リリー・フランキー)、『告白』(湊かなえ)、『舟を編む』(三浦しおん)、『海賊とよばれた男』(百田尚樹)などがある。

いずれも名作で確実に面白く、映画化されるなど話題を呼んだ作品が並ぶ。実際に売り場に立つ書店員たちは今年、どの作品を多くの人に読んでもらいたいと考えるのか。結果が待ち遠しい。

大賞の発表は4月12日に行われる。

(文:高城 龍二)


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又吉直樹

生年月日 1980年6月2日(37歳)
星座 ふたご座
出生地 大阪府寝屋川市

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辻村深月

生年月日 1980年2月29日(37歳)
星座 うお座
出生地 山梨県笛吹市

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中村文則

生年月日 1977年9月2日(40歳)
星座 おとめ座
出生地 愛知県東海市

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