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栗原類がおすすめする「観るたびに味が出る」10本

2015年6月18日(木) 13:38配信

日本未公開作までチェックしている栗原類さんがおすすめする、往年の名作から日本アニメまでオールジャンルの10本には観るたびに新しい発見がある!


栗原類がおすすめする「観るたびに味が出る」10本

闇の子どもたち

海外で横行する児童売春、臓器密売を題材にした梁石日の小説を、阪本順治監督が映画化した社会派ドラマ。タイを訪れた日本の新聞記者が社会の闇を暴いていく。

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アンジェラ

リュック・ベッソン監督がモノクロで撮ったラブストーリー。借金苦で人生を悲観している男と彼の前に現れた女性の心の交流を、美しいパリの風景とともに映し出す。

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エド・ウッド

“史上最低の映画監督”と言われたエド・ウッドの半生を、彼を敬愛するティム・バートン監督が映画化。監督の盟友であるジョニー・デップがエドを好演した。

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美女と野獣

魔女の呪いで野獣に変えられた王子と心優しい女性の愛の物語と、美しいミュージカル曲が愛され続けている名作。アニメとして初めてアカデミー賞®作品賞の候補に。

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千年女優

'10年に急逝したアニメ監督、今敏の長編第2作。伝説の女優のドキュメンタリーを撮ることになった男が、彼女から封印されていた壮大な恋の物語を聞かされる。

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バック・トゥ・ザ・フューチャー

世界的に大ヒットし、全3部作が作られたSFアドベンチャー。タイムマシンに乗り込んだ高校生マーティ(フォックス)が、過去の世界で若き日の両親と出会う。

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裏窓

ウィリアム・アイリッシュの推理小説を基にしたサスペンス。足を骨折して療養中のカメラマンが、向かいのアパートを眺めているうちに、殺人事件の疑惑を抱く。

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時計じかけのオレンジ

近未来のロンドン。仲間たちと暴力と欲望の限りを尽くす少年を主人公に、管理された全体主義社会への風刺を強烈なバイオレンスを交えキッチュに描いたSF作。

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アイアン・ジャイアント

小さな村に暮らす少年と記憶喪失になった鋼鉄ロボットが育む友情と、それを知った周囲の混乱を描いたファンタジー。大人も泣けるアニメとして高い評価を得ている。

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夢のチョコレート工場

名コメディ俳優ジーン・ワイルダーが贈る心躍るファンタジー。世界中で人気のあるチョコレートの工場見学者に選ばれた子どもたちの夢のような体験を描く。

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人間の所業にゾッとする現実の問題を深くえぐった『闇の子供たち』は衝撃的だった

『闇の子供たち』(C)2008「闇の子供たち」製作委員会

『闇の子供たち』(C)2008「闇の子供たち」製作委員会

僕は、子どもの頃から映画が大好き。家には150枚以上のDVDがあって、今回挙げた10本は何度も観返している作品です。僕のお気に入りで、かつ特別な映画だと言えます。

『闇の子供たち』は、現実に起きている問題を目を背けることなく描いていて、日本映画の限界に挑戦している作品だと感じました。最初に観たのは14歳のときで、ラストにものすごく衝撃を受けました。そして繰り返し観るようになって、児童買春や人身売買といったことがすべて人間の所業だという恐ろしさに吐き気がしました。フィクションに可能な限り現実を落とし込むことで、押しつけがましくなく観る者に問題提起している。僕自身もいつかこういう作品に出てみたいです。とても、打ちのめされる力強い映画なので、身も心も健全な状態で観ることをお勧めします。そして本作で描かれる現実の問題に真剣に向き合ってほしいですね。

『アンジェラ』(C)2005 EUROPACORP-TF1 FILMS PRODUCTION-APIPOULAÏ PROD

『アンジェラ』(C)2005 EUROPACORP-TF1 FILMS PRODUCTION-APIPOULAÏ PROD

『アンジェラ』は、リュック・ベッソン監督作の中では駄作と言われていますが、僕は『レオン』よりもこちらの方が好きです。初めてパリに行く前に観て、画面に映るパリの美しさに魅了されました。日本の映画でもパリで撮影された作品がありますが、やはり現地の人が撮ったパリは違いますし、モノクロの映像で独自の美を追求しているのもすばらしかったですね。そして、繰り返し観て気づいたのは、人間関係の面白さです。この映画には、あまり美人ではないけれど天使とされる女性が出てくるのですが、彼女のセリフの一つひとつがとてもいいんですよね。何度も観るうちに、その言葉の深さに気づかされました。 

『エド・ウッド』は、映像関係の仕事をしている人は特に観るべき作品ではないでしょうか。ティム・バートン監督は社会から見放された人物をよく描きますが、この映画の主人公エド・ウッドも史上最低の映画監督と言われた人物。周りからどんなに駄作と言われても、エド・ウッドは自分の作りたいものを作ろうとする。彼を観ていると何事も簡単にあきらめてはいけないと思わされる、僕の原動力になっている作品でもあります。それと、バートン作品では珍しく、音楽をダニー・エルフマンではなくハワード・ショアが担当しているんです。エド・ウッド監督作の音楽がそのまま使われていたりするので、そういった細部も楽しいです。

二人が近づいていく過程をきちんと描いた『美女と野獣』、『千年女優』は日本の誇り

『美女と野獣』(C)2014 Disney

『美女と野獣』(C)2014 Disney

『美女と野獣』はディズニー・アニメーションの童話ものの中では一番です。映像、ストーリー、音楽のすべてが完璧で、野獣とベルが舞踏会で踊るシーンなんて、何度観てもうっとりします。ファンタジーであるにも関わらず、キャラクターが現実的なところも好きで、悪役のガストンにしても最初は英雄のようだけれど、ベルを手に入れたいという欲に負けてある意味“野獣”になってしまう。欲望に負けることは誰にでもありうることですよね。加えて、大抵のディズニー作品は一目ぼれで恋が始まりますが、これは二人が惹かれていく過程がきちんと描かれている。野獣が人間に戻った姿があまりイケメンでないというのは少し残念だったけれど(笑)、人は外見だけではないという深いテーマがあるとも感じました。

『千年女優』(C)2001 千年女優製作委員会

『千年女優』(C)2001 千年女優製作委員会

『千年女優』もアニメですが、とても独創的な作品です。この作品を観てから自分の美の価値観が変わりました。どんなに醜いものでも、必ず一つは美しいところがある。この発見は自分でも驚きでした。あと、女性の描き方がとても繊細で、観終わったあとの余韻が何時間も心に残ります。言葉で説明できない不思議な映画なので、ぜひ体感してほしいですね。今敏監督は4年ほど前に亡くなられてしまいましたが、本当に惜しい才能が失われたのだと思います。この映画は日本の誇りです。

トリビアを探すのが楽しい『バック・トゥ〜』、音に楽しみが隠れている『裏窓』

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はSFから冒険、青春、恋愛、コメディとすべてが詰まっている映画です。これを観ると、スティーヴン・スピルバーグは監督じゃなく、プロデューサーとしての方が才能があるんじゃないかなと思ってしまいます(笑)。この作品を何度も観る楽しさは、マーティが過去を変えて現在に戻ったときに、看板の文字など細かいところまでちゃんと影響が現れているのを見つけること。トリビア的にいろんな発見があるので、まさに観るたびに味が出る映画です。個人的には、近い将来に映画に登場した近未来アイテムが本当にできたら面白いなと期待しているんですが、たぶん無理ですよね(笑)。

『裏窓』は、最初こそストーリーを追ってしまうでしょうが、音にこだわって観ると面白いです。コオロギや鳥の鳴き声、周囲の生活音といった環境音がメインで使われていて、それが現実感を醸し出しているので、主人公と一緒に向かいの部屋をのぞいている気分になれます。とても効果的な音の使い方だなと感じました。舞台となるのも主人公の家と向かいのアパートとその周辺だけ。それでもすごくドラマチックな展開になっているのは、さすが名匠ヒッチコックです。

『時計じかけのオレンジ』(C)1971 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

『時計じかけのオレンジ』(C)1971 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

『時計じかけのオレンジ』には名シーンがたくさんあります。メインテーマが流れる中で歩きながら仲間をボコボコにしたり、「雨に唄えば」を歌いながら見知らぬ夫婦に暴力をふるったり。どれも刺激的ではあるけれど、とても印象に残るシーンだと思います。僕は10歳のときにこの映画を観たのですが、もしその前に『雨に唄えば』を観ていたら、トラウマになっていたかもしれません。何が怖いかと言えば、やはり主人公のアレックスが暴力を心から楽しんでいること。なぜ彼があれほど狂った目で世の中を見ているのか、僕はいまだに理解できません。最後に彼が陥る状況も、当然の報いと観る人もいれば、哀れだと観る人もいると思います。観るたびに捉え方が変わっていくのも面白いです。

キャラクターが面白く監督や原作は有名なのになぜか埋もれてしまった名作たち

『アイアン・ジャイアント』(C)1999 THE IRON GIANT and all related characters and elements are trademarks of and Warner Bros. Entertainment Inc.

『アイアン・ジャイアント』(C)1999 THE IRON GIANT and all related characters and elements are trademarks of and Warner Bros. Entertainment Inc.

『アイアン・ジャイアント』は、監督が『Mr.インクレディブル』や『レミーのおいしいレストラン』を後に撮ったブラッド・バードなので、もっと有名になっていてもおかしくない作品なのに、意外と知らない人が多いですよね。簡単に言えば『E.T.』のような内容なんですが、少年が宇宙から落ちてきたロボットを隠そうとするところにユーモアがあって好きです。それと人物像の描写も秀逸で、少年と母親、少年と捜査官、そして捜査官と長官の関係など、すべてがナチュラルに描かれていて、押し付けがましさがまるでない。これは最初に観たときには気づかなかったんですが、ロボットの表情もとても細かく描かれているんですね。だからこそ感情移入できるし、少年とロボットの別れのシーンは何度観ても泣いてしまいます。

『夢のチョコレート工場』は、ティム・バートン監督の『チャーリーとチョコレート工場』の方が有名だと思いますが、個人的にはこちらの方が原作の雰囲気に近くて好きです。使われている曲も「ゴールデン・チケット」や「陽気なキャンディ・マン」といった名曲ばかりで楽しく観られます。ウォンカ役のジーン・ワイルダーもとても役にハマっていました。ウォンカは少年のような心を持っていながら、『007』シリーズの悪役のような考えを持っているように見える。悪い子にはお仕置きをするけど、いい子にはとても優しいんですよね。ミステリアスであるのと同時に優しさと華のあるキャラクターです。バートン版に負けずにぶっ飛んでいる作品なので、大人も子どもも楽しめるはずです。


栗原類

栗原類

1994年東京都生まれ。モデルとして活躍する一方、『みんな!エスパーだよ!』('13)で連続ドラマ初出演。映画『黒執事』('14)、『僕は友達が少ない』('14)、TVドラマ『金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件』('14)など近年は俳優業も精力的にこなす。


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栗原類

生年月日 1994年12月6日(23歳)
星座 いて座
出生地 東京都

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