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「監督を任されたけれど、スピルバーグさんと一緒に映画を作ったという感覚なんだ」―『ジュラシック・ワールド』コリン・トレボロウ監督インタビュー

2015年8月5日(水) 16:19配信

コリン・トレボロウ監督

コリン・トレボロウ監督

遥か昔に絶滅した恐竜が目の前に現れる興奮! その恐竜に襲われる恐怖! 1993年にスティーヴン・スピルバーグ監督によって世に送り出された映画『ジュラシック・パーク』は全世界を歓喜させた。その後、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(97)と『ジュラシック・パーク III』(01)の続編が制作され人気シリーズに。そして、シリーズ4作目にして最新作『ジュラシック・ワールド』で、ついにあのテーマパークが完成! 恐竜たちの暴走によって封鎖されたジュラシック・パークが22年の歳月を経てジュラシック・ワールドとしてオープン! スピルバーグからシリーズの後継者に指名されたコリン・トレボロウ監督に話を聞いた。

スピルバーグは1作目と2作目を監督し、3作目以降は製作総指揮としてシリーズを支えてきた。そんな巨匠からのバトンを手にして「自分で自分にプレッシャーをかけて、スピルバーグへの敬意をもって、最高のものを作ろうと思った」とトレボロウ監督。憧れのスピルバーグに最初に会ったときは、感激のあまり「サインください!」と言いそうになったそうだが「これは仕事だ!」とグッとこらえ、監督と製作総指揮という相棒として『ジュラシック・ワールド』に挑んだ。

Universal Pictures and Amblin Entertainment

Universal Pictures and Amblin Entertainment

「監督を任されたけれど、スピルバーグさんと一緒に映画を作ったという感覚なんだ。最初にとりかかったのはストーリー。スピルバーグさんから3つの重要なアイデアを受け取って、それをもとに膨らませていった。そのアイデアとは──1つ目:テーマパークはすでに開園していること。2つ目:ラプトルを調教する人物がいること。3つ目:新しい恐竜を開発した人がいてその恐竜が人々を襲うこと。あと、子供を登場させることは絶対条件だった。それらを踏まえて、僕らはクレア(ブライス・ダラス・ハワード)というヒロインを登場させることにした。彼女の存在はとても重要だよ。クレアはジュラシック・ワールドの企業の一員で、恐竜をアトラクションや資産としてしか見ていない、利益追求型の人間だ。でも、ラプトルの調教師オーウェン(クリス・プラット)と一緒に危機を乗り越え冒険することによって、恐竜も動物なんだ、生きているんだと敬意を払うようになる。そんなふうに変化を見せて英雄になっていくキャラクターはいままで登場しなかったからね」

緊急事態が発生したテーマパークに取り残されてしまった甥っ子たちを助けるために、クレアがスカート&ハイヒール姿で駈け抜ける姿はたしかに新鮮だ。彼女をサポートするオーウェンもたくましい。ちなみに、オーウェンがラプトルをなだめるシーンでの“待て”ポーズが動物園などで流行るという現象も!

「あのポーズが流行っているなんて驚きだよ! そのモデルになっているシーン、オーウェンの後ろ姿の向こう側に3匹のラプトルがこっちを見ているシーンは、とてもいい写真でいい絵になると思っていたけれど……あんなに流行るとは思わなかったし、他の動物でやるなんて考えてもみなかった。でも、すごく嬉しい。あの“待て”のポーズは僕がクリスに演出したわけだけれど、もちろん彼は僕よりぜんぜん上手くポージングしてくれたよ」

Universal Pictures and Amblin Entertainment

Universal Pictures and Amblin Entertainment

また、キャラクターのなかにはトレボロウ監督に近い、似ているキャラクターもいるという。ジュラシック・ワールドのコントロールルームで働くシステムエンジニアのロウリーだ。

「いろんなところでロウリーは僕と似ていると思う。オリジナルの『ジュラシック・パーク』をものすごくリスペクトしているところ、女の子をくどうこうとするけど失敗しちゃうところとかね(笑)。パークの設備をコントロールする彼の仕事は映画監督の仕事と通じるものもある。面白いのは、ロウリーが出ているシーンの撮影日に、ちょうどオタク系のジャーナリストが撮影現場の見学にきていたんだ。これはロウリーがどういうキャラクターか説明するいいチャンスだと思ってロウリー役のジェイク・ジョンソンを呼んで彼らに会ってもらったんだ。君の役はこういうオタクだからねって(笑)。映画を観てもらえば分かるように、とてもうまくいったよ」

Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

そして、やはり詳しく聞きたいのは3つ目の“新しい恐竜”について。『ジュラシック・パーク』と言えば、Tレックス(ティラノサウルス)が映画の代名詞のようなものだったが、今回はTレックスよりも巨大なインドミナス・レックスが登場する。どうやって誕生したのか?

「監督することが決まって企画に参加したとき、中国で新しい種の恐竜が見つかったというシチュエーションのアイデアが出来上がっていたんだ。でも、それだと古生物学に基づいたリアルなものではなくなってしまう。で、ハイブリッドはどうだろう? という案が出た。テーマパークをビジネスとして成功させるためには毎年、新しい種を創り出さなくてはならないからね。追い込まれたウー博士(1作目で琥珀に閉じ込められた蚊から恐竜の血を採取し恐竜を甦らせたあの博士)は史上初の遺伝子組み換えの恐竜、インドミナス・レックスを誕生させてしまう。さらにそれは非常に悪いアイデアだったというオチだ。僕らは恐竜をできるだけリアルにとスクリーンに映し出しているけれど、あくまでもそれはエンターテイメント。この映画を観て恐竜のことをもっと知りたくなったら、ぜひ恐竜博物館に行って研究してほしい」

Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

新しいインドミナス・レックスやシリーズを通して登場するラプトルをはじめ、さまざまな恐竜が登場し、本当に恐竜のテーマパークにいるかのような臨場感が味わえる。驚くべきはその撮影方法。この22年の間にCGやVFXは飛躍的に進歩しているが、トレボロウ監督はリアルにこだわった。恐竜の模型を作って撮影するアニマトロニクスの手法をとり、オアフ島とカウアイ島のジャングルで撮影し、ニューオーリンズにテーマパークのセットを作った。しかもフィルムで撮影している。その理由は?

「デジタルはとても美しく撮れるけれど美しすぎることもあって……。僕はフィルムの持っている欠点も好きだし光の捉え方も好きでね。できるだけフィルムを使いたいんだ。たとえば、片方は明るいけれどもう片方はジャングルのような暗さがある、そんなコントラストの強いシーンを撮る場合、フィルムの方が優れている。それにもともとの『ジュラシック・パーク』はフィルムで撮影しているからね。統一感を出すという意味もある。それから、未来の話になるけれど、フィルムで撮ったものは4Kに直せても、3〜4年前にデジタルの2Kで撮ったものはずっと2Kのまま。技術がもっと進まないとデジタルは使わないだろうね」

そんなこだわりの撮影のなかで「一番大変だった」と打ち明けるのは、ジュラシック・ワールドを体験するための球状の乗り物、ジャイロスフィアだ。

ILM / Universal Pictures and Amblin Entertainment

ILM / Universal Pictures and Amblin Entertainment

「スピルバーグさんから何か球体の乗り物はないかなって提案されて生まれた新しい乗り物で、360度視野が見渡せるんだ。それを実際に作って、クレアの甥っ子2人に乗ってもらって撮影をしたんだけれど、もう、いろんな意味でジャイロスフィアを使ったシーンが一番大変だったよ。でも、映画を観たらきっと乗ってみたくなるはずだ。いずれユニバーサルスタジオのアトラクションに登場するかもしれないね(笑)」

ジャイロスフィアに乗ってジュラシック・ワールドを散策してみたい! 何よりも恐竜たちを間近で見てみたい! 冒険したい! その願いはスクリーンの前で叶えられる。

(取材・文/新谷里映)


映画『ジュラシック・ワールド』
2015年8月5日(水)、ついにオープン!

監督:コリン・トレボロウ
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
キャラクター原案:マイケル・クライトン(『ジュラシック・パーク』、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』、『ジュラシック・パークIII』)
出演:クリス・プラット(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』)、ブライス・ダラス・ハワード(『ターミネーター4』、『お気に召すまま』)、タイ・シンプキンス、ニック・ロビンソン
配給:東宝東和


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