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イーサン・ハントが他映画のスパイよりも優れているところは? 映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』クリストファー・マッカリー監督インタビュー

2015年8月7日(金) 19:02配信

クリストファー・マッカリー監督

クリストファー・マッカリー監督

トム・クルーズ主演、あのイーサン・ハントが帰って来る! 全世界でシリーズ累計興行収入約21億ドル(約2,520億円)を超える超人気シリーズ『ミッション:インポッシブル』の約4年ぶりとなる最新作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』。7月31日(現地時間)に全米公開され、週末3日間で5,600万ドル(約69億円)の興行収入を上げて全米初登場No.1を獲得。そのアクション超大作がついに8月7日(金)より日本公開となる。

本シリーズ20周年に公開される5作目では、トムによる命懸けの生身アクションがさらに加速。上空1,500m×時速400kmの軍用飛行機スタントや超高速カー&バイクチェイス、長時間息継ぎなしの潜水アクションなど、シリーズ最難関のミッションに挑む。

イーサン・ハントの頼れるIMF仲間も健在だ。ガジェット担当のベンジー・ダンを演じるサイモン・ペッグ、アナリストのウィリアム・ブラントとして前作から参加しているジェレミー・レナーらが脇を固める。また、本作の鍵を握る謎の女スパイ、イルサ・ファウストを演じるのは、スウェーデン出身の新鋭、レベッカ・ファーガソン。天性の勘の良さでアクションシーンも見事にこなす。

そして、トムからの絶大な信頼を得て本作のメガホンをとるのは、クリストファー・マッカリー。27歳の時に、名作『ユージュアル・サスペクツ』(1995)でアカデミー賞脚本賞を受賞。その後、脚本と製作を担当した『ワルキューレ』(2008)でトムと出会い、監督作『アウトロー』(2012)や、脚本で参加した『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011)、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)を経て固い信頼関係を築く。

そこで、本作のプロモーションの為に来日したクリストファー・マッカリー監督に単独インタビューを敢行し、トムが「シリーズ史上最高傑作!」と絶賛する本作の見所について話を聞いた。

──本作に関わることになった経緯は?

思いがけずにそんな話になったんだ。トムと『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を作っている時のことだったよ。ある晩、脚本について彼と話し合っているうちに、自分たちがこれまで作ってきた映画や将来作りたい映画の話になって。その時に彼から、「君は『ミッション:インポッシブル』の監督をやるべきだよ」って言われて、よく考えもせずに、『そうなったら最高に嬉しいね』って答えたんだ。単なる雑談だと思っていたら、しばらくしてトムが、「みんなに話しておいたよ。『ミッション:インポッシブル』の監督をやってもらうからね」って言ってきたんだ。

──大人気シリーズの新作を監督することにプレッシャーはなかったのですか?

最初はすごく感じたよ。でもそんなことを感じている場合じゃなくて、とにかく最高の映画を作るというのが私の使命だと思ったんだ。その時にトムは一つのルールを説明してくれたんだ。私たちが映画を作っているのがどういう感じか、観客にも体験して欲しいとね。だから、映画の中でみんなが感じるプレッシャーや混沌や摩擦やユーモアは、まさに私たちが映画を作っていて感じるもので、実際に映画作りがこういうものなんだというのも含んでいるんだ。

(C) 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

(C) 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

──プロットについて少し教えてください。

この映画は、前作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の直後から始まるんだ。イーサン・ハントは「シンジケート」と呼ばれる謎の組織を追っているが、その組織に関する情報は皆無に等しい。CIAはそんな組織が存在するかどうかさえ疑わしいとしているため、イーサンは、その存在を何としてでも証明しようとしているんだ。そんな中、「シンジケート」がイーサンの正体を知り、彼に狙いを定める。だから通常なら彼が追っている奴らから、逆に彼が追われることになるんだ。

──イルサ役にレベッカ・ファーガソンを起用した理由は?

あの役に最適な女優を長い間探した末にようやく見つけたのが、レベッカなんだ。トムも私も、どんなキャラクターにしたいかは、はっきりとわかっていた。でもそれが、起用する女優によって大きく左右されることもわかっていた。だから、役柄をきちんと決めるまでは役者を選べないし、最適な役者を見つけるまでは役柄を決められないという、鶏が先か卵が先か、という状況だったんだ。大勢の女優に会って、最後の最後に、レベッカが作った5分のオーディションテープを見たんだ。トムも私もそれを見た途端、「彼女だ」と思ったよ。それで、彼女に会うことにしたんだ。彼女が部屋に入ってきた瞬間に、彼女で決まりだって、確信したね。

(C) 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

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──イルサは敵か味方かわからず、謎めいたミステリアス感が良かったですね。

イルサは、何度もイーサンの前に現れては消える。二人は、一緒になったり、引き裂かれたりするんだ。二人とも同じものを追っているようなんだが、彼女の忠誠心には多少疑わしい点がある。観客は、彼女の真の目的が何であるのかを、自分なりに判断しなきゃならないんだ。

──本作の予告編やポスターでも登場している、トムが軍用飛行機にぶら下がっている体当たりのスタントについて教えてください。

あれはジョークのつもりだったんだけど、トムはこのアイディアが気に入ってね。トムと私は、誰かから止められるまで、どんどんやってしまいがちなんだ。確かにあのスタントはとんでもなく危険なものだったよ。可変要素がいくつかあったしね。最も危険な要素は、飛行機が離陸する前の滑走路にあった。滑走路上に落ちているものがプロペラの中に吸い込まれたり、砂の小さな粒子がトムの顏にあたったりしたら、悲惨なことになっていたからね。また、離陸してからの最大の心配事が、バードストライクだった。あのスピードで鳥がトムにぶつかったら、万事休すだからね。トムがやるスタントでは、そうした可変要素を減らすことが大切なんだ。でも、彼が飛行機から落ちることについては、さほど心配していなかったんだ。

(C) 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

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──この他に監督がこだわったシーンはありますか?

個人的にオペラハウスのシークエンスに一番こだわったね。でもスタジオ側からはカットしてほしいと言われていたんだ。というのも、あまりにも大掛かりで複雑だったから。また、オペラハウスというシチュエーション自体があまりアクションに向いていないと言われ続けていたからね。

──また、給水タンクにダイブする潜水アクションも見逃せないですね。

当初は長回しで撮影しようと思って、カメラアングルを見るためにアニメーションを作ったんだ。でも、実際にそれを観てみると非常に閉鎖的で、技術的には面白いんだけど、イーサンひとりしか危険に晒されていないから、観客は感情移入できないと思って。それで、ベンジーやイルサも加えて、チーム全体に危険が及んでいるようにしたんだ。このシークエンスに関しては編集が複雑でワールドプレミアの5日前に出来上がったから、そこで初めてつながった映像を観たんだ。それもあってドキドキしたね(笑)。

──イーサンとベンジーの掛け合いはさらにパワーアップし、そこにウィリアムも加わり、笑えるシーンも多かったですね。

トムと私は意外とダークなものが面白いと思うんだ。でも毛色はさておき、この映画にはライトな部分も必要だと思って、常にユーモアが足りないんじゃないかと気にかけて、たくさん入れようと意識したんだ。でも私たちはこれでもまだ足りないと思っているよ(笑)。

(C) 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

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──トムとのコラボレーションは本作で5作目になりますが、出会った頃と比べて二人の関係性は変化しましたか?

トムと私は本当に信頼し合っていて、ツーカーで通じる仲。毎回良くなっていく一方で今回が今までで最高だった。彼がどういうことを言い出すか、どういう反応をするか、わかるからあまり会話をしなくてもいいので楽なんだ。私たちはそれでいいけれど、それ以外の人たちは大変で、レベッカは私たちの会話についてこられなくて、置いてきぼりになる時もあったね。

(C) 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

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──今年は本作以外にも『007 スペクター』(12月4日公開)、『コードネーム U.N.C.L.E』(11月14日公開)、『キングスマン』(9月11日公開)、『SPY(原題)』(日本公開未定)、来年は『ブリッジ・オブ・スパイ』もあって、スパイ映画が豊作です。イーサン・ハントが他映画のスパイよりも優れているところは?

公開が最初で良かったな(笑)。イーサンと他のスパイが違うのは、イーサンが色んなアクションをやっているのは、やりたいと思ってやっているのではなく、やらなければいけない状況になって仕方なくやっているってこと。それがとても人間的だし、観ていて楽しいと思うんだ。

──そんな受け身だったイーサンですが、本作では積極的にIMFを守ろうと成長していますよね。

全5作品の展開を見ていくと、1作目ではイーサンはメンバーの一人で、先生もいて、リーダーになっていくという過程が描かれ、2作目では彼はIMFから退いていたのに呼び戻され、3作目では彼はIMFから抜けて結婚して普通の生活をしようと思い、4作目ではIMFが自分の運命だと気付くんだ。そして5作目では、彼はその運命を受け入れるが、それを奪われてしまい、行くところがない。そういう時にイーサンは何をするのかというのが今回の物語。時間とともに進化しているこのシリーズには何か特別なものがある。そこで、過去4作全てを少しづつオマージュして取り入れてみたんだ。

(C) 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

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──これまで脚本を手掛けた『ウルヴァリン:SAMURAI』では日本が舞台で、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』では日本の小説が原作となっていますが、日本にインスパイアされたもので今後何かを作る予定はありますか?

二つあるよ。一つは(アニメ『宇宙戦艦ヤマト』のハリウッドで実写化する)『STAR BLAZERS(仮題)』。そして、もう一つは、私が夢見ている『THE LAST MISSION(原題)』。これは、第二次世界大戦の太平洋戦争で終結する前夜の話なんだ。二部構成で、一方は戦闘機B29が日本に向かって来ていることを、もう一方では皇居で起きていることを描く。終戦間際の皇居の中でどんな話合いや交渉事があったのかという物語なんだ。『ワルキューレ』はドイツ軍の第二次世界大戦の視点を変えた物語だったね。そして、その時に『THE LAST MISSION』も書いたんだ。アメリカにとって敵だったドイツや日本のことは、アメリカの文化では単純にしか描かれないんだ。『ワルキューレ』が戦下のドイツをより深く、複雑な描き方をしたように、『THE LAST MISSION』では日本のことをきちんと描きたいと思っている。私が手がけた脚本の中で一番思い入れがあるし、非常にドラマチックな展開で、作りたい映画なんだ。

──最後に総括すると、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』はどんな映画ですか?

とにかく楽しい時間を過ごしてもらえたらうれしいね。今までの『ミッション:インポッシブル』とはかなり違うけれど、それと同時に、今までのシリーズのスピリットを継承しているともいえる作品なんだ。僕らがとても誇りに思える映画になったし、みんなにも気に入ってもらえることを願っているよ。

(取材・文:クニカタマキ)


映画『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』
8月7日(金)より全国公開!

原題:MISSION:IMPOSSIBLE ROGUE NATION
監督:クリストファー・マッカリー(『アウトロー』監督、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』『ユージュアル・サスペクツ』脚本)
出演:トム・クルーズ(イーサン・ハント役)、ジェレミー・レナー(ウィリアム・ブラント役/『ハート・ロッカー』)、サイモン・ペッグ(ベンジー・ダン役/『スター・トレック』シリーズ)、レベッカ・ファーガソン(イルサ・ファウスト役/『ヘラクレス』)、ヴィング・レイムス(ルーサー・スティッケル役/『MI』シリーズ)、ショーン・ハリス(『プロメテウス』)、アレック・ボールドウィン(アラン・ハンレー役(CIA長官)/『レッド・オクトーバーを追え!』)ほか
日本公開:2015年8月7日(金)、全米公開:2015年7月31日(金)


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