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【注目インタビュー】早見あかり「連続ドラマは全部見る」 “趣味”から“仕事”になってきた女優業の本気度

2015年10月9日(金) 15:06配信

アイドルから女優への転身――早見あかりが、芸能界における最難関のひとつを見事にクリアしつつある。

早見あかり

早見あかり

昨年、NHK連続テレビ小説『マッサン』に主人公・亀山政春(玉山鉄二)の妹役・亀山すみれとして出演。そして今年、『ラーメン大好き小泉さん』(フジテレビ系)で連続ドラマ初主演を果たした。

11月15日にWOWOWプライムにて放送される、WOWOWとTBSの共同制作ドラマ『MOZUスピンオフ 大杉探偵事務所~砕かれた過去編』では、今まで以上に演技力を要求される、「お天気キャスターの姉」と「死んだはずの妹」という真逆の性質の二役を1人で務める。

広告界からも引っ張りだこで、「午後の紅茶」や「Yahoo! JAPANアプリ」というCMにも抜擢され、今もっとも注目を集める女優のひとりに飛躍している。

快進撃を続ける裏には、揺るぎない決意と隠れた努力があった。

ももクロの脱退、後悔は「一度もない」

「よく聞かれるんですけど、一度もないです」

08年11月から2年5ヵ月続けてきたももいろクローバーを脱退した後、「やっぱり辞めなければ良かった」と思ったことはあるか。人によってはタブーと感じる可能性もある問いに、早見は何のためらいもなく、そう断言した。

「覚悟して辞めたからだと思います。大人が決めたことじゃなくて、自分の意思でした。アイドルをやりながら、女優を少しやらせてもらっていたときに、やっぱりアイドルじゃなくて女優になりたいなと思っていました」

11年4月、「ももクロ」のメディア露出が増え、まさに芽が出ようとしていたときの脱退だっただけに、周囲やファンは驚きを隠せなかった。

「周りの人には、『何を考えているの?』と思われるとわかっていました。でも、メンバーやファンの方にウソをついてまで在籍するほうが『ももクロ』にとって良くない。それに、私の人生だから自分の好きなことをやりたい。そういうわがままな気持ちもありました。後悔するかしないかはわからなかったけど、あのときの決断は間違えてなかったなと思っています」

自らの決断に対し、淀みない口調でキッパリと話す。この強い気持ちが、早見の女優人生を支えている。

「トップを張れるのは人柄」

ももクロ時代にはきっぱり別れを告げた早見

ももクロ時代にはきっぱり別れを告げた早見

「今、すごく楽しく仕事をできています。辛いと思いながら仕事をしていたら、画面にも出てしまうかもしれないし、いちばん近くで撮ってくれているスタッフさんや共演者の人は絶対気付くと思う」

こう話す背景には、4月からアシスタントを務めている笑福亭鶴瓶司会のトーク『A-Studio』(TBS系)の経験も生きているようだ。早見は番組参加以降、宮沢りえ松嶋菜々子戸田恵梨香樹木希林といった大物女優をゲストに迎えている。

「『A-Studio』って、台本が2ページくらいしかないんです。最初のセリフと最後のセリフだけ。鶴瓶さんがアドリブで聞いていくので、本当に飾っていないゲストの姿を見られる。また、家族や親友などに事前取材をした上で収録に臨んでいます。そのとき、例外なく、周りの方を大切にしていると感じたんです。

連続ドラマの世界であれば、わずか3ヵ月しか一緒にいない。出会いと別れがすごく激しい世界です。そのなかで、人とのつながりってすごく大事ですよね。人柄が良いから、トップを張っているんだなと身に染みて感じました」

ドラマは1クールを全て見る!「ちゃんと仕事になってきた」

しかし、人柄だけで生き残れるほど甘い世界ではないだろう。早見自身は、女優としてどのような努力をしているのだろうか。

「クールの連続ドラマを全部見ています。めちゃめちゃ大変なんですけど(笑)。自分も連ドラに出ているときは時間がないので、睡眠を割いて見ていますね。

これまでは、単に好きだから見ていました。でも今は、『どうやって撮っているんだろう?』とか『このシーン、つながっていないな』とか、撮影や編集の技術的な部分に目がいっちゃうくらい細かく見るようになりました。職業病ですね」

深夜帯まで含めれば、毎クール15本程度のドラマが放送されており、毎日2本ペースで見る計算になる。しかも、一度見るだけでなく、場面によっては巻き戻し、繰り返して参考になるポイントをチェックしている。

「女優さんの腕の置き方なども見ていますね。以前はあまり考えずに演技をして『違います』と注意されていたけど、最近は細かい部分にも気をつけています。(女優業を)楽しくてやっているけど、最近は趣味というより、ちゃんと仕事になってきたなと感じています」

一人暮らしでたくさんの人と会うように

一人暮らしで成長したという早見

一人暮らしで成長したという早見

受け答えをする際、“昔と今”“趣味と仕事”のように必ず何かと対比させ、言いたいことを際立たせる。頭脳明晰な彼女は、19歳から20歳になったこの一年で、精神的な面でも大きく変わったという。

「以前は、考えすぎちゃって、よくわからなくなって、『もうイヤだ!』と自暴自棄になるようなタイプでした。でも、今はいろんなことを良い意味で適当に考えるようになれました。ちょうど1年前くらいに一人暮らしを始めて、それからプライベートでも仕事でも、いろんな人に会うようになったんですね。その出会いのなかで、『このままじゃ大人になれない』となんとなく感じたというか。他人のいいところを吸収したら、今の私に収まりました」

今回、人気作品である『MOZU』シリーズに初参加。団結力のあるキャスト、スタッフのなかに入っていく新参者は、プレッシャーを抱えているものだ。

「座長の香川照之さんがすごく引っ張ってくれたので、とても助かりました。クランクインの日、朝から晩までずっと香川さんと2人きりのスケジュールだったんです。『香川さんが厳しい方だったらどうしよう』と思ったんですけど、芝居中も休憩中もすごく気を遣ってくださって、余計な心配をしたなと思いました(笑)」

「“早見あかりを見てください!”とは全然思っていない」

打ち上げのとき、早見は香川に「私、大丈夫でしたかね?」とたずねたという。すると、香川は具体的な事例を出した上で、こう称えた。

<『大杉探偵事務所』で、2人で座って会話するとき、音の出るソファーだったよな。俺は芝居をするとき、どうしても動いてしまうから、キュッキュッと鳴らしてしまい、録音部に迷惑をかけてしまう。でも、早見さんは音ひとつたりとも立てなかっただろ。凄いことだと思うよ> 

神は細部に宿る。名優ほど細かい部分に着目し、名優ほど周囲に気を遣うことを現すエピソードである。大女優への階段を着々と登っているように見える早見の将来的な目標とは何か。

「いろんな役を出来る人になりたいです。すごくハードな役もやれば、すごく人情味のある役もやれる。人から嫌われる役もあれば、好かれる役もある。私は、役柄で人から嫌われたり、好かれたりすることは、気にしません。『早見あかりを見てください!』とは全然思っていないので。ひとつの役に偏らず、いろんな顔を持つ人になれたらなと。

あと、女の子に好かれる人になりたいです。女性が男の人をかっこいいと思うのは、当たり前。でも、女の人が同性をかっこいいと思うのは、ちょっと難しい。『かわいいから好き』というよりは、『かっこいいから憧れる』と女の子に思ってもらえる人になりたいですね」

「早見あかりを見てください!」とは全然思っていない――。彼女には、根っからの女優魂が宿っていた。

(文:シエ藤)

>『ラーメン大好き小泉さん』早見あかりと共演した、古畑星夏インタビュー


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脚本 おかざきさとこ  堀江慶 
原作者 平山瑞穂 
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概要 平山瑞穂の同名小説を「2つ目の窓」の村上虹郎と「百瀬、こっちを向いて。」の早見あかり主演で映画化した恋愛青春ファンタジー。会った数時間後には相手の記憶からきれいに消えてしまう不思議な現象に苦しむヒロインと、彼女に一目惚れし、忘れないために奮闘する青年の切ない恋の行方を描く。監督は「ベロニカは死ぬことにした」「センチメンタルヤスコ」の堀江慶。大学受験を控えた平凡な高校3年生の葉山タカシ。ある日、ひとりの少女と出会い、恋に落ちる。彼女の名前は織部あずさ。彼女にはある秘密があった。それは、誰もが数時間のうちに彼女を忘れてしまうというもの。あまりにもばかげた告白に、最初は信じなかったタカシだったが…。

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早見あかり

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生年月日 1965年12月7日(52歳)
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