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20・30代がハマっている! ジャズ界に新傾向

2014年11月24日(月) 22:46配信

(C)Vira Mylyan-Monastyrska / Shutterstock.com

「ジャズって難しそう…」という印象を持っている人は少なくないかもしれない。ところが最近、20・30代、特に女性のジャズファンが増えてきているという。

そもそも、ジャズの良さってどんなところ?

ジャズは1930年代にアメリカで生まれた音楽で、演奏中に即興のアレンジ(ブルー・ノートやシンコペーション、スウィング、バラードなどの要素)を取り入れるのが最大の特徴だ。技は奏者によってまったく異なり、そこに力量の差が表れる。

25年以上、ジャズのライブとレコーディング現場に携わってきた代官山 蔦屋書店ジャズコンシェルジュの及川亮子氏は言う。「とにかく音のパワーに圧倒される音楽ですね。ライブでは、演奏を極限まで高くテンションを持っていったかと思えば、一瞬で冷静な演奏に切り替えたり。お客さんが楽しんでいるかどうか、状況を即時に判断して演奏をおもしろく切り替えたり。その瞬間にあるのは、まさに、ティッシュ1枚レベルの紙一重!」

ほとんどのCDレコーディングも然り。レコーディングすら即興で行われる、一発勝負だ。

「不思議と2テイク目はダメなんですよね。音の切り貼りもできませんから、一音一音、瞬間的な音選びにすさまじい集中力を注いでいます。ジャズの帝王マイルス・デイヴィス・グループのドラマーとして活躍したアル・フォスターを迎え、ピアノトリオでレコーディングをした時の話なんですけど…。主役はピアノなのにベースが暴走してしまった時、アルは『アツくなるのはただのバカだ!』って本気で怒って。みんなですごいものを作ろうっていう情熱の表れですよね」(及川氏)

いつの時代も、そんな魂を込めたレコーディングがされてきたからこそ、及川氏は「60年前の名盤でも聴くたびに新鮮。毎回『こう演奏されてたのか!』という発見があるし、自分の気分や状況によっても聴こえ方が違う。生きた音楽」と語る。

20・30代女子がジャズにハマる理由

そんなジャズが今、若者の心をつかんでいる。及川氏は「ひと昔前に比べてジャズを耳にする機会が大幅に増えたのも原因の一つではないでしょうか」と語る。

「カフェやレストラン、映画のBGM、『ジャズストリート』などのジャズイベント、それにJ-POPにもジャズの要素が使われていますね。音楽的な要素だけじゃなく、『SMAP』のようにバックバンドはマイケル・ブレッカーといった本場アメリカの有名なジャズメン(ジャズミュージシャンのこと)がやっているケースもあったり」(及川氏)

聴くだけではなく、奏者としてジャズを始める人も増加傾向にあるという。今年6月にデビューした日米混合バンド『ニュー・センチュリー・ジャズ・クインテット』のように、最近では国内外で活躍する若手のジャズミュージシャンの勢いも目を見張るものがあるのだとか。

初心者がジャズをもっと楽しむためには?

ジャズ初心者へのオススメは?と尋ねると、意外にも本場アメリカではなく「北欧系」という答え。「世界的なジャズピアニスト、ラーシュ・ヤンソンの楽曲のように、“美メロ”だけど奥深い。日本人の琴線に触れるものが多い」と及川氏。

『Cotton Club』(東京都丸の内)のライブ風景。老舗クラブで、及川氏いわく、「大穴が出るので見逃せません!」

『Cotton Club』(東京都丸の内)のライブ風景。老舗クラブで、及川氏いわく、「大穴が出るので見逃せません!」

また音楽の傾向だけではなく、姿勢として“積極性”も大事だという。

「好きなもの、気になったものを見つけたら、どんどん聴いていってください。あとはライブに行くことですね。自分の好きなものの傾向が分かるし、新しいミュージシャンにも出会えますから。何より、ライブに行くとCDで聴くときの感動が段違いになります」

“生きた音楽”だからこそ、どの世代にも色あせない感動を伝えてくるし、ライブという生演奏の場でこそ輝く、ジャズ。「難しそう」と敬遠するのではなく、こちらから近づくことが魅力に気付くカギと言えそう。

<プロ推薦! 初心者にオススメのライブハウス6選>

(文:高橋七重)


◆関連作

1954年のクリスマス・イブに行ったセロニアス・モンクとの喧嘩セッションから『ザ・マン・アイ・ラブ』の2テイクをはじめとした楽曲、1956年のマラソン・セッションから『ラウンド・ミッドナイト』を併録。歴史に残る名セッションが聴ける傑作だ。

発売中

『TIME IS NOW』

2,505円(税込)

2014年6月に日本でCDデビューを果たした、日本人とアメリカ人によるジャズバンド『ニュー・センチュリー・ジャズ・クインテット』のデビューアルバム。

発売中

『What's New』

2,592円(税込)

及川氏いわく「世界一売れていると言っても過言ではないジャズピアニスト」のラーシュ・ヤンソンも北欧・スウェーデンで活躍するジャズピアノの巨匠。本作は彼のスタンダード曲を集めた1枚。

【代官山 蔦屋書店】
ジャズコンシェルジュ 及川亮子氏

ジャズ・プロモーターとして25年以上活躍。200本以上のコンサート・ライブを企画・主催し、CDプロデュースも手がけてきた。その後、代官山 蔦屋書店のコンシェルジュに。同店への有名ジャズミュージシャンのイベント誘致やジャズについてのトークショーなどを主催している。

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