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バーボン片手に酔いしれたい…トミー・フラナガンの名伴奏が彩るジャズ

2014年12月3日(水) 18:00配信

トミー・フラナガンの名アシストが光る、コンピレーションアルバム

1900年ごろにアメリカ南部で生まれたとされ、黒人ミュージシャンが発展させてきた音楽、ジャズ。100年以上の歴史の中で生み出されてきた名ミュージシャン、名曲は、もはや数えきれない。ここ数年は、20・30代のジャズ愛好家も増えており、ますますその価値が見直されつつある。

では、改めて今聴くべきミュージシャン・名曲とは何か。ジャズ・コンシェルジュの鈴木修二郎氏が、代官山 蔦屋書店3周年を記念したコンピレーションアルバム『Nachtmusik(ナハトムジーク)』で選曲を手掛ける上で改めて考え、選んだのは、ピアニストのトミー・フラナガン(1930年– 2001年)。エラ・フィッツジェラルドやジョン・コルトレーン、ウェス・モンゴメリーなど数多くのジャズ・ミュージシャンと協演してきた”伴奏の名手”だ。

アメリカのジャズの魅力とは?

そもそもジャズを語る上で、黒人たちの歴史は切っても切り離せない。

奴隷として連れてこられた人々によってもたらされたアフリカ大陸の音楽が西洋のものと融合して生まれたのがはじまりと言われている。社会の根底に根付く黒人への迫害や差別、特に1948年から94年まで約50年間続いたアパルトヘイト(人種隔離政策)の影響下では、ジャズは黒人たちにとって大事な感情の表現方法であり、アイデンティティだった。名手と呼ばれるアメリカのミュージシャンには、そういった環境下で育った人々も多い。

鈴木氏は、「アメリカのジャズは、背負ったものがある」と語る。

「楽器の音一つとっても、重たい。彼らの歴史が、この中に凝縮されているんです」

スターたちの寵愛を受けた、陰の主役トミー・フラナガン

トミー・フラナガンは、まさにそんな時代に活躍していた一人。洗練された技、流れるようなエレガントな演奏だが、主役を食わず、逆に絶妙に盛り立てる。

「彼はすごくいい伴奏をするんです。彼が主役を張ったリードアルバムはあることにはあるんですけど、数は多くない。伴奏でこそ力を発揮する、すばらしい“黒子”です」

  

アルバム『Saxophone Colossus』(ソニー・ロリンズ)

鈴木氏は22歳でレコード店に勤め始めたことをきっかけに、40年以上公私ともに付かず離れずしてジャズと共に歩んできた。トミー・フラナガンを知ったのは、ジャズを聴き始めて間もない20代のころ。ソニー・ロリンズのアルバム『Saxophone Colossus』のサイドメン(バンドリーダー以外のメンバーのこと)の演奏が気になり調べてみると、トミー・フラナガンの文字。それから40年経ち、自身が選曲するコンピレーションアルバム『Nachtmusik』の主役に抜擢したのが彼だった。

コンピレーションアルバムでは、彼の名伴奏を味わえる10曲を収録している。

「ベタではなく、あえて少しひねった選曲をしました。例えば、多くがケニー・ドーハムなら『Lotus Blossom』で1曲目を飾るところを『Alone together』で最後から2番目に持ってきたり、ソニー・ロリンズならコンピレーションアルバムに選ばれがちな『St.Thomas』ではなく『You Don’t Know What Love Is』にしています。そして最後は、アルバム中唯一の彼のリーダー・アルバムからの選曲『In A Sentimental Mood』で」

魂を揺さぶるジャズ~バーボンを片手に名曲に酔いしれる夜

20年ほど前から日本でも人気の“北欧系”が爽やかな朝にコーヒーを飲みながら聴くジャズだとすると、「アメリカのジャズは、バーボンに酔いしれる夜がよく似合う」と鈴木氏。

「聴きたい音楽はその時の気分で変るもの。『背負っている』アメリカのジャズは気軽に聴く気持ちになるわけではありませんが、クラシックやロックなど他のジャンル、特に軽めの音楽を聴いたあとには、やっぱり聴きたくなるものです」

流行の北欧系ジャズは、心の琴線に触れる。ならばアメリカのジャズは魂を揺さぶる音楽だと言えるだろう。トミー・フラナガンが引き出す名手たちの感情の発露を、バーボンを味わうようにじっくりと堪能したい。

(文:高橋七重)

◆リリース情報

※画像クリックで購入ページへ

12月3日発売

『Nachtmusik(ナハトムジーク)』

代官山 蔦屋書店で限定販売

代官山 蔦屋書店3周年を記念して発売するオリジナル・コンピレーションアルバムのうちの1つ。こちらはジャズ・コンシェルジュ鈴木修二郎氏による選曲で、多くのジャズ・ミュージシャンから寵愛を受けたピアニスト、トミー・フラナガンの名伴奏曲を収録している。タイトルはドイツ語で「夜曲」という意味で、夜にバーボン片手に酔いしれたい名伴奏曲ぞろい。

【代官山 蔦屋書店 】
ジャズ・コンシェルジュ 鈴木修二郎氏

レコード店に勤め始めた22歳からジャズを本格的に聴き始めた。以降40年間、ジャズ以外にもロックやクラシック、ソウル、ブルースなど幅広く公私ともに親しんできた。2011年から代官山 蔦屋書店のコンシェルジュに。料理も趣味で、和食・洋食など幅広く手掛ける。

コンシェルジュブログ


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アーティスト情報

トミー・フラナガン

生年月日 1930年3月16日(71歳)
星座 うお座
出生地 米・ミシガン・デトロイト

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