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3月21日はバッハの日! 世界中でクラシックが演奏されるイベントを開催

2015年3月18日(水) 20:10配信

海外での演奏時の様子

2010年3月21日、ニューヨークで活躍中のチェロ奏者、デール・ヘンダーソンが、地下鉄ホームで『無伴奏チェロ組曲第1 番』を弾き始めたことから、このイベントは始まった

3月21日は偉大な音楽の父、ヨハン・セバスティアン・バッハの誕生日。この日は、世界中の街に有志の音楽家が集い、一日中バッハの音楽を奏でるイベント「Bach In the Subways Day」が行われる。

音楽に対する愛と敬意を街ゆく人々と分かち合い、クラシック音楽を育む次世代につないでいくことを目的としたこのイベントは、2010年にニューヨークの地下鉄で始まり、年々開催都市を拡げ、今年は日本に初上陸。バッハ生誕330年の記念すべき年に上陸するこのイベントを行う意義とは? 参加することでの発見とは……。

主催者のひとりで、「ミュージック・オン・ジ・アース(バッハ・イン・ザ・サブウェイズ東京事務局)」を運営する土門寛子氏が、会場の一つである代官山 蔦屋書店の音楽フロアマネージャー・山田智嗣氏にインタビューを行った。


「生の演奏は気構えが違いますね。定期的に味合わなければならないものだなと」

土門寛子氏(以下土門):「Bach In the Subways Day」の会場にご協力いただいたきっかけを教えて下さい。

山田智嗣氏(以下山田):代官山 蔦屋書店はそもそも、プレミアエイジである60歳以上の年配の方々、つまり我々の前に若者文化を作って来られた方々が楽しめるお店を作りたいというところから始まっています。その方々に音楽を楽しんでいただく方法として、彼らが若い頃に聞いていた音楽、特にジャズ、60年代以降のロック、クラシックを中心に取り揃え、サウンドレンタルという形でメインの売り場を作っています。イベントも重視していることの一つなのですが、どうしてもクラシックというのはなかなかできないところがありまして。ぜひやりたいと思っていたところにご提案いただいたので、ご協力させていただきました。

土門:普段CDを扱っておられますが、CDと生の音の違いをどのようにお考えですか。

山田:個人的にですが……、一番感じるのは、聴く側の姿勢というか、気構えみたいなものがちょっと違うのかな、と思いますね。CDなどは、流す意識もないくらい、流れている感じ。考えが違うところに行ってて、「ああなんか流れてた」ぐらいの心構えで聴いているところはあると思うんですね。それがやっぱり、生だとちゃんと向き合って聴いているので、そこから感じる部分は大きいのかなと思います。

土門:そこに会話というか、キャッチボールが生まれると。

山田:そうですね。集中するというか。あとはお腹に響くというのもあるので、やっぱり、定期的にこの感覚は味合わないといけないなと思いますし。気構えが一番変わるのかなと思います。

「商業店舗で演奏をすることで、クラシック音楽の敷居を下げる一助になれば」

土門:山田さんはクラシック音楽を生で聴く場合、どんなところで聴いてみたいですか。

山田:いわゆる「良い」と言われるところで聴いてみたいというのはあります。親がコーラスをやっていまして。一度、実家に帰って聴いた時、市民会館みたいなところだったのですが、それでもやっぱり良かったんです。特になじみのない音楽だからこそ、良いところで聴いてみたいですね。

土門:通常は、クラシックというと音楽ホールで開催されるのですが、こちらでは商業施設の会場となります。どのような違いが生まれるでしょうか。

山田:「蔦屋」という看板を持っているということは、比較的、“入り口”になりやすいということだと思っています。「ビデオレンタル屋さん」「本屋さん」という印象をもってご来店されている、つまり「よし聴くぞ」という気持ちではない人がたくさん来られている分、間口を広げやすい。そういう実体験を提供することによって、普段の生活では出会えないような機会を演出できると思います。もともと蔦屋が約30年前にビデオレンタルなどのスタイルを変えたことで、映画やポップス音楽の敷居を下げる影響があったように、音楽の中ではハードルが高いと思われているであろうクラシックの敷居を下げる役割ができるのではないかと。

土門:街の中で生の音楽に出会った人が次はホールに行き、そこで素晴らしい音楽に出会った後に蔦屋さんに戻ってきてCDを購入したり……。サイクルができるといいですよね。

「クラシックの固定概念を壊したい。予想外の出会いで感動が生まれると思います」

イベントのきっかけになったデール・ヘンダーソンがチップをもらう代わりにポストカードを配ったことにならい、当日はお金をもらわず趣旨を理解してもらうためのポストカードを配布する

土門:3月21日はどんな1日になると期待していますか?

山田:当日は2階音楽フロアでの開催になるのですが、普段、音楽フロアまで足が向かない方々にも相手にしていただけるような日になればいいなと思いまして。安全に気を配らないといけないくらいに、立ち止まっていただければ。できれば外でやりたいな、という思いもありますね。

土門:屋外の演奏をアレンジしてほしいという声は多いです。海外だと野外の会場もありますけれど、日本でクラシック音楽などの「高尚だ」と言われるような音楽のフェスにも足を運ぼうと思われますか?

山田:親が(クラシックが)好きなので、楽しんでいる親を見に、連れ出すのもいいかなと思いますね。屋外は、圧迫感がないという所が一番大きいと思います。例えば、フジロックはうろうろしたり、寝たり、みんな自由に聴いているんですね。音楽は基本的に楽しむもの。いろんな楽しみ方を許容している感じが僕は好きですね。

土門:クラシックは1楽章から4楽章までパートに分かれた曲が多いのですが、音楽ホールだとじっと黙ってなければいけないなどの、そういう拘束感みたいなところにハードルを感じられますか。

山田:そうですね、並びの席で真ん中だと絶対動けないなとか、音を立てちゃいけないとか、気を遣いますね……。

土門:芝生の上で、飲食しながらクラシックが楽しめるともっと良いということでしょうか。

山田:段階ですよね。好きな人を増やすため、ハードルを下げるために、わざわざ聴いたことのある曲や短めの曲を中心に演奏する。耳慣れている人向けには、本格的なものも必要だと思いますし。いろんな形態をやっていくということは、層を広げるという点では重要ではないでしょうか。

土門:最後に伝えたいことをお聞かせいただけますか。

山田:「クラシックとはこういう場所で聴くものだ」「こういう風に聴くものだ」ということにとらわれて聴いているのを、壊したいという思いがあります。「なんだ、楽しいじゃないか」というような感じを持っていただけること。今、インターネット配信とかで自分の好きな音楽を手に入れることができますが、これは自分の理解の範疇でしか音楽を聴かなくなるということなんですね。でも、その範疇の外に出会った時に、初めて感動するものだと思うんです。こういうイベントをやることで、より広く機会を提供できるのではないかと思います。実際の音を聴くと「いいなあ」と思う人は多いはず。音楽の幅を広げて、他の音楽を聴くとまた感じ方も違うと思います。

◆関連リンク

Facebook(Bach in Subways Tokyo)
公式HP

◆代官山での開催情報

代官山 蔦屋書店ではオペラ「コーヒー・カンタータ」をメインに、クラリネットの三重奏やヴァイオリン協奏曲などが演奏される。
http://tsite.jp/daikanyama/event/004724.html

※コーヒー・カンタータとは……
コーヒーを飲むのをやめられない娘と、「コーヒーを飲むのをやめないなら結婚させない」という父親。そして家中を巻き込んだ大騒動へ! ユーモラスなやりとりをテンポよく描かれる。

<スケジュール詳細>

14:00 田中正敏&坂井瞳&紫藤祐弥クラリネット3重奏/無伴奏パルティータ イ短調 BWV1013 インヴェンションとシンフォニア BWV 772-801より
BWV772 773 776 787 788 789 etc…

14:30 大宮臨太郎&枝並千花/2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
伴奏:MONETオーケストラ

15:00 高山由美&土師雅人&横山弘泰/オペラ「コーヒーカンタータ」
指揮:伊藤馨
伴奏:MONETオーケストラ

詳細情報

【代官山 蔦屋書店】
音楽フロアマネージャー 山田智嗣氏

TR nambaで音楽販売に携わった後、新宿TSUTAYA、SHIBUYA TSUTAYAにて映像販売を担当。TSUTAYA TOKYO ROPPONGIで副店長、店長を務める他、MD(マーチャンダイザー)などを経て2014年4月より代官山 蔦屋書店の音楽フロアを統括。プライベートでの今のヘビロテはロックバンド「Fountains Of Wayne」。

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