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元ジュディマリ・TAKUYAに“居酒屋”インタビュー 商店街バンドのゴールはベガス公演

2015年3月26日(木) 14:36配信

都内の居酒屋「晴京」で気炎を上げるTAKUYA

「商店街バンド」の今後、ということで都内の居酒屋でTAKUYAに話を聞いた

大ヒット曲「Over Drive」をはじめとするロックバンドJUDY AND MARYのTAKUYA。現在は楽曲提供やプロデューサーとして活躍するが、アメリカザリガニと組んだ「商店街バンド」が注目を集めている。音楽とお笑いの融合。TAKUYAが目指している音楽とは何か。その思いを語ってもらった。

21世紀によみがえった「コミックバンド」

―「商店街バンド」とは、どんなバンドなんですか?

TAKUYA(以下、T):今から9年ほど前、ひょんなことからアメザリの出囃子を作ったのがきっかけで、僕の9月9日の誕生日ライブでアメザリに漫才をしてもらった。それが面白かったので、「そのノリで、翌年の誕生日ライブはコラボして一緒にやろう」となったんです。

TAKUYAとアメリカザリガニとの出会いから、たまたま生まれた商店街バンド

TAKUYAとアメリカザリガニとの出会いから、たまたま生まれた商店街バンド

―具体的にはどんな内容に?

Tアメザリの柳原と平井と僕の3人で、2~3回集まってネタを考えたんです。最初のネタは結婚式場が舞台で、「それでは新郎新婦、ケーキの入刀です」というときに「必殺仕事人」の曲が流れ、ケーキにナイフを入れられず殺陣がはじまり、「こらっ」となる(笑)。シチュエーションコントのような感じですね。

3年目には、選挙ネタも作りました。候補者が地元のバンドに応援してもらうんですが、ことごとく場違いな曲で失敗してしまう。ただこれは伏線が巡らせてあって、実はこのとき柳原は奇跡の当選をしていて、いま支持率が落ちてきている。あの日のミラクルを再び夢見て、商店街の人たちに助けを求める(笑)。

ギャラからブッキング、スケジュール管理…全てTAKUYAが仕切る

―結構、細かく設定されているんですね(笑)。

Tまだまだありますよ。4年目のころ僕は『仮面ライダー』の主題歌を作っていたので、ご当地ヒーローのネタにしたんです。その翌年は高校野球がテーマ。医学系の優秀な高校の野球部が甲子園に出場することになったんだけれども、ブラスバンドがない。そこで、地元の商店街に応援を求める(笑)。野球部監督が柳原で、教頭が平井でした。

アメザリの柳原と平井のノリと突っ込みは、彼らだけで仕切れるほど、お笑いの神の領域に入っていると思います。それを引き出すのが、プロデューサーとしての僕の役割だと考えているんです。昔は「自分が、自分が」と思っていた時期もありますが、今は僕が主役ではない。アメザリの2人のプロの笑いをお客さんに提供するのが、商店街バンドでの僕の使命だと思っています。

―こうしたコミックバンドは今ないジャンルですね。

Tプロミュージシャンの力量と、プロのお笑いのノリと突っ込みをうまくブレンドする。これが面白くないわけがない。みんな物凄く笑ってくれて、手応えを感じていました。誕生日ライブでこれを5年やると、「商店街バンド」目当てのお客さんが増えてきたんです。1年に1回の商店街バンドを「待ってました」みたいな(笑)。ですが、そこで一旦ストップして、誕生日ライブのひとコマではなく、商店街バンドを独立させ単独でやろうと考えたんです。

2013年から商店街バンドを単独で始めました。それまでのスタッフは、既存のライブの運営の仕方はできるが、お笑いや劇団のようなステージは難しく、誰も仕切れなかったんです。なので、嫌だったけど自分ですべて、ギャラの配分からライブハウスのブッキング、スケジュール管理までやるようになったんです。この頃からネタ合わせは、知り合いの放送作家2人とアメザリを含め、5人体制でやっています。

デビューの地「eggman」でTAKUYAが直接交渉

商店街バンドメンバーのスケジュール調整から会場ブッキングまで全てこなすTAKUYA

商店街バンドメンバーのスケジュール調整から会場ブッキングまで全てこなすTAKUYA

―評判になるまでは大変だった?

T最初は300人くらいの小屋でしたが、200人入ったかどうか。知り合いに頼んでチケット買ってもらったりしましたが、大赤字でしたね。そこで、いろいろな劇団と接触して、チケットの売り方やライブ事情の勉強も随分しましたよ(笑)。まあ結局一番いいのは、公演を地道に重ねてお客さんをつかんでいくのが正しい道だとわかりました。

―単独ライブになって2回目からはeggmanが会場に。

Teggmanといえば、ジュディマリのデビューライブ会場でした。で、自分で資料を抱えてeggmanのマネージャーと交渉したりました。「なんでTAKUYAさん、そんなことまでしてるんですか?」と言われましたが、自分にしかできないないんですよ、これまでにない「商店街バンド」だから(笑)。

だから、いま夕方5時まではそうした事務的な仕事をして、それ以降、音楽活動をする日々ですね。結構、仕事の大きな部分を商店街バンドが占めています(笑)。

まわりの人から、「よくそんなにいろいろなことができるね」と言われる。テレビに出ることもあれば、海外のアーティストのプロデュースもある。自分のロックバンドもあって。やっていることのジャンルが、実に多岐に渡っていますから。

商店街バンドは、金銭面で大変ではあるんですけど、嬉しいこともいっぱいあります。3回目のときにミラクルが起きて、eggmanがいっぱいになったんです。

ショービズの本場、ラスベガスで公演するために

緻密な計算で商店街バンドを盛り上げるTAKUYA

緻密な計算で商店街バンドを盛り上げるTAKUYA。「ネタをアメリカバージョンにしてベガスでライブをしたい」

―今度のライブはどんな構成になりますか?

Tアメザリもいますし、直前までアドリブが多いんですよ。そんなんで意外となんとかなるんです(笑)。今度は前半80分、後半80分の尺でやろうと思っていますが、40~50曲もやるのでバンドはそれが大変です。譜面の整理だけで丸1日かかってしまう。商店街バンドでは、あらゆるジャンルの曲を演奏します。今の若いミュージシャンたちは多分できないと思います。僕たちは今、40代になってキャリアがあり、経験を積んできたからこそできる。それがあって初めてあけられる扉だと思っています。

また、商店街バンドの主義として、どんな些細な効果音も生でやるんです。ですから大げさに言えば、日本社会における音楽の歴史を紐解いているようなものです(笑)。

―TAKUYAさんが目指しているものは何でしょうか。

Tバンドは芸術の精神論のように言われていたことがあります。が、僕らの時代からコンピュータが発生して、いろいろなものがデータや数字として見えてきた。そこで僕は、音楽を解明したいと思っているんです。たとえば、曲と曲の間でも、大きな会場だと、小さな会場よりも音が一番後ろのお客さんにたどり着くまで時間がかかります。

あまり間髪入れずに次の曲をスタートさせると、光のほうが音より速いので絵的には前の曲が終わってないうちに次の曲が始まるような不自然な演出にみえてしまう。

会場の大きさによって、タメを作るときも一番後ろのお客さんが聞き終えてから一息入れる、とか、そうしたことを意識して演出などしています。

―今後の目標はありますか?

Tまずは、アジアという意識で旗を立てて、音楽をアジアの人たちと共有したいですね。今、AARON(アーロン)という台湾のアーティストをプロデュースしていますが、AARONにアジア圏で通用するクオリティの曲を提供することで、アジアから世界に広がっていくことに期待しています。日本と台湾のアジアンメイドを世界に発信していきたい。そして「商店街バンド」も、ショービジネスの本場・ラスベガスでライブをしたいと思っています。ネタもアメリカバージョンにして。ラスベガスまで辿りつくために、ひとつひとつ目の前のことを実現させていきます。

(文:青柳雄介/取材協力:鳥焼 晴京)


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演奏者 AARON 

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TAKUYA

生年月日 1971年9月9日(46歳)
星座 おとめ座
出生地 京都府京都市

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