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【インタビュー】桐嶋ノドカ “round voice”──丸い声の女性シンガーソングライターデビュー!

2015年7月28日(火) 10:00配信

小林武史にその才能を見出された女性シンガーソングライター、桐嶋ノドカが7月29日にミニアルバム『round voice』でメジャーデビューする。
初めてその歌声を聴いたとき、ふわりと心地好く鼓膜をくすぐる優しい声の、その内側から滲み出る意志のようなものが印象的だった。中学生で聖歌隊に入り、高校では合唱部に所属、歌うために音楽大学に進学し、“歌うこと”に自身の存在意義を見出して生きてきた24 歳が、いま本当に歌いたいこととは?
快心のデビュー作『round voice』を手がかりに、その正体を紐解いた。(インタビュー&文:秦理絵)

桐嶋ノドカ

桐嶋ノドカ

―『round voice』では、まず桐嶋さんの声の魅力をすごく感じるし、同時に、普遍的な歌の良さを大切にしてる人なんだなと思いました。

桐嶋ノドカ:ありがとうございます!曲自体は大体2~3年前にはできていて、ずっとライブで歌っていたものになるんです。今回はそれプラス「風」っていう、いちばん新しい曲を入れて。この3年間の私の集大成というか、歴史が詰まったものなったと思います。

―確かに「風」だけは、他の曲とは少し雰囲気が違ってて、桐嶋さんの「前に進んでいくんだ」っていう想いがよりストレートに伝わる曲ですね。

桐嶋:そうですね。より裸になったというか。自分の生命力みたいなものに直接訴えかける曲になったと思います。この曲ができたことで、今後私はこういうふうにやっていきたいっていう意思表示ができたというか。

―なぜ、この曲では裸になれたのでしょう?

桐嶋:小林武史さんと出会って、歌を仕事にするって決めたけど、実はやっていくうちに、だんだん自分の歌に対して素直になれなくなっていた時期があったんです。なんとなく誰かに寄せちゃったりとか、人の意見を聞きすぎたりとか、素直に自分が良いって思える歌が、なかなか歌えなくなってしまって。でも、これから長くやっていきたいと思うからには、ちゃんと自分が最初に好きだった歌を大事にしてやっていきたい。そうやって、デビューをきっかけにもう一度そこに立ち返ったことで、素直に歌えたのかなと思いますね。

“round voice”っていう言葉も、私の丸い声っていうところから来てる

―3年前に小林武史さんと出会ったことが、桐嶋さんの運命を変えたと思うんですけど。小林さんは桐嶋さんのどんなところに魅力を感じたか聞きましたか?

桐嶋:それも声って言われました。丸い……それこそ今回のアルバムのタイトルになってる“round voice”っていう言葉も、私の丸い声っていうところから来てるんですね。あとは私が書く歌に“祈り”というか、“ホーリー”って小林さんは言ってたんですけど、そういうメッセージとか、気持ちを感じるって言われましたね。

―それは中学生のころに聖歌隊に入っていたことが影響してるのかな?

桐嶋:それが自然と自分のルーツになってるのかもしれませんね。でも、小林さんはそれを知らずに“ホーリー”って言ってくれたので、びっくりしました。そのときに「この人となら面白いことができそうだ」っていう予感がしたんです。

―自分では、聖歌隊が人間・桐嶋ノドカのルーツだと感じますか?

桐嶋:そう思います。中学、高校がキリスト教系の学校だったから、毎日聖書を読んで、讃美歌を歌って、お祈りをしてっていう生活をしてたんです。だから小林さんに言われて、そこで培われた精神性が歌に出てるんだって初めて気づきました。祈りって、素直に自分の気持ちを打ち明けることなんですね。そうやって、人が本当に素直になったとき、あんまり他人を陥れようとか、嫌な気持ちがないと思うんです。自分の弱さとか、自分がやりたいことに対して正直だったり。あとは日常にある事実に対して、これは本当に真実なんだろうかっていちいち考えるというか。

―心に問いかける?

桐嶋:そうそう。常に心に問いかけて、これが本当に納得できるのか、正しいと思えるか。そういう考え方が“ホーリー”って言われる精神性なんだと思います。

歌うときだけは真っ直ぐ表現できる。自分の心を解放する場

―それが今回の『round voice』にも表れてて。桐嶋さんの歌には自分の心の声に向き合うというか、そういう感覚があるんです。

桐嶋:歌を書くときも、「これが本当に思ってることなのか?」とか、常に自分の心と対話しながら書いてますね。嘘をつかないようにやろうと思って。

―桐嶋さんにとって“歌う”っていうのは、どういう感覚なんでしょう?

桐嶋:“歌う”っていうよりも“声を出す”っていう感じ……ですかね。私は、あんまり自分の気持ちをパッと言葉にできるタイプじゃなくて。つい呑み込んでしまうことが多いんです。でも、歌うときだけは真っ直ぐ表現できる。ある意味、自分の心を解放する場というか。解放する叫びだったりとか。そういう感覚ですかね。

―今回のアルバム『round voice』でも、歌詞がなくて、アァァ~!って、桐嶋さんが叫んでる部分がすごく多いんですよね。

桐嶋:多いですね(笑)。たぶん言葉がなくても、私は歌が好きだと思うんです。アルバムに入ってる「Wahの歌」は、最初に小林さんがタイトルをつけたんです。“Wah”っていうのは、ふだん言葉にして人に言えないこととか、ちゃんと出せない自分の想いとか、心のなかにある本当の気持ちみたいなもの。それを“Wah”って言うことにして。そういう気持ちを抱える人たちがあげる叫びみたいな歌を作ろうとしたんです。

―言葉にできないから“Wah”にする。

桐嶋:そう。その「Wah」っていうものにすごく共感できたんです。私自身もすごく“Wah”を抱えて生きてきて、だから、「なるほど」って思えた。あとから、他の部分の詞を書いていくなかで、結果的にはスタートを切って進んでいくっていう曲になりました。

「Wahの歌」ミュージックビデオ

―なるほど。「ボーダーライン」なんかも、何か現状を打破するような曲ですね。

桐嶋:これは大学生のころに作った曲です。プロになるために音大に入ったけど、だんだん音楽をやることが日常すぎて、夢を見ることも日常になって。慣れてくるというか、ぬるま湯に浸かってるような感覚になってたんです。それで、このままじゃいけないと思って書いた曲です。そのころは、自分はこうじゃない、学校にいることがダメだとか、いろんなことに線引きをして、敵視する……まではいかないけど、区別してたんです。ものすごく狭い範囲で自分を決めてた。だから、偏見とか価値観をとっぱらいたくて、サビの《ロケットにのって急上昇》っていうところにに繋がっていったんです。

―この曲だけじゃなくて、桐嶋さんの曲の良いところは、最初から《ロケットにのって》はいないところだと思うんです。

桐嶋:あははは(笑)。そうですね。

―すごく混沌としたものを抱えながら、少しずつそこから抜け出していく。

桐嶋:それが私なんですよね。1曲で一面を見せるだけじゃなくて、1曲を通して全てを伝えきりたい、みたいなところがある。今回のアルバムでは特に、最初は淡々と、訥々と歌っているところからバーンと広がるっていう、そういう曲が多いんです。小林さんも私の性格を汲み取って、そういう曲にしてくれたんだと思います。

整いすぎてるものが嫌。きれいだと合わないんです(笑)

―サウンドの話でいうと、桐嶋さんの声ってアコースティックが合いそうなのに、今回の作品では、意外とシンセサイザーとか打ち込みとか、エレクトロな要素のなかで聴かせてるのが面白いなと思いました。

桐嶋:私も自分ではアコースティックが合うなと思ってたんです。でも、小林さんのアレンジが加わって、電子音のなかに声を入れるほうが、より生身っぽく聴こえるっていうのを発見できたんです。あとは、叫んだり、強い声を出すときに、アコースティックだと負けちゃうんですよね。もっと、私の背中をガーッと押してくれるパワー感がほしかったので、そこはエレクトロのほうがハマッたんです。そのぶん歌はすごくリアルに、人間らしいざらつきというか、生命力を感じられるように入れてます。できるだけきれいにならないようにっていうのはあるんです。

―1曲目の「風」がまさにその雰囲気が出ていますよね。

桐嶋:「風」で、井上うにさんっていうエンジニアの方に会って。そこから一気にアルバムの世界観が変わりました。最初は、私の声のせいもあって、なかなかガリッと、そこに爪痕が残るようなざらつきを出せなかったんです。それをハンマーでガーンッて叩き割って再構築してくれたのが井上さんなんです。急に野性味が出たというか。

―自分の声を変えることはできないけど、出したいニュアンスがやっと出せた。

桐嶋:そこで、ようやく電子音を試してきた意味が出てきたんです。だから、「風」を録って、それ以外の曲も出来上がっていたはずなんですけど、全部歌も録り直して。それで(Album ver.)って書いてあるんですけど。より、生命力とかエネルギーみたいなのが耳にダイレクトに伝わるようになったかなと思います。

「風」ミュージックビデオ

―桐嶋さんは、整いすぎてるものが嫌なんですね?

桐嶋:ほんとそう(笑)。きれいだと合わないんですよ。

―最初に「物事の真実って何だろう?」っていうのが考え方がルーツにあるって言ってたけど、きれいな面と、汚い面とで物事が、人間も含めて成り立ってる。結局、桐嶋さんが表現したいのはそういうことなんじゃないかな。

桐嶋:でも、本当にきれいなものもあるとは思うんです。いくら掘り下げて、探っていっても、やっぱりきれいなものはきれいだし、素晴らしいものは素晴らしい。それは存在してるけど、それだけじゃない、人間の汚さみたいなのも必ずあって。そういうのも全部ひっくるめたうえで、人っていうのがあって。世界はそういうふうに成り立ってて。それを全部受け止めて、表現していきたいっていうのはありますね。

桐嶋ノドカ リリース情報

round voice

2015年7月29日発売

AZCS-1046  \1,600(税抜)

1. 風 2.キミのいない世界3.ボーダーライン(album ver.)4.Wahの歌(album ver.)5.世紀末のこども
※「風」…TBS系「CDTV」7月度エンディングテーマ

桐嶋ノドカ プロフィール

1991年5月5日生まれ 横浜出身。
3歳からピアノを始め、聖歌隊、合唱部と物心ついたときから歌と共に生きてきた。
音楽プロデューサー小林武史との出会いによりアーティスト活動をスタート。
3年間の制作期間を経て、2015年7月メジャーデビュー。

桐嶋ノドカ オフィシャルサイト


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小林武史

生年月日 1959年6月7日(58歳)
星座 ふたご座
出生地 山形県

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