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flumpoolインタビュー 本当に向かうべき場所に向かう新作

2015年7月28日(火) 16:00配信

flumpoolが8月8日、9日の2日間、メンバーの地元にほど近い大阪・大泉緑地で初の単独野外ライブ「flumpool 真夏の野外★LIVE 2015『FOR ROOTS』〜オオサカ・フィールズ・フォーエバー〜」を開催する。そのテーマソングに位置づけられるのがニューシングル「夏よ止めないで 〜You’re Romantic〜」だ。昨年のデビュー5周年イヤーとベストアルバムのリリースを経て、今年5月にリリースしたコンセプトディスク『FOUR ROOMS』で原点回帰したバンドは、自分たちが本当に向かうべき場所を力強く示す楽曲や活動とは何か——それを徹底的に追及するというかつてないほど能動的な意志をもってバンドを走らせている。彼らはなぜ変化を求めたのか? flumpoolの今に迫ったインタビューをお届けする。(インタビュー&文:三宅正一)

flumpool

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バンドの本質と向き合う強さを示すことが今の自分たちにいちばん必要

—まずは、5月にリリースしたコンセプトディスク『FOUR ROOMS』がバンドにとっていかに大きな1枚だったかを振り返りたいんですけど。原点とも言えるアコースティックサウンドでflumpoolにとっての良質な歌とはなんなのかを表現したあの1枚は、2015年だからこそ作る意義があったと思う。

山村 そうですね。2014年の5周年イヤーとベストアルバムを経て、これからflumpoolという4人組のバンドが音楽を鳴らす以上、あらためてしっかり自分たちの軸を示さなければいけないと思ったんです。『FOUR ROOMS』はそれをしっかり形にできた作品になったと思います。でも、自分探しとか、そういう言葉はあまり好きじゃないから。大阪出身のバンドの自分らしさが何かなんて、大きく見れば社会には関係のないことだと思うんですよ。ただ、そのうえで個を示すことが今の時代に重要なんじゃないかとも思うんです。それは世間に認められるものではないかもしれないし、その戦いはあるんですけど、バンドの本質と向き合う強さを示すことが今の自分たちにいちばん必要なことだと思ったんです。

—その思いに至るまでにメンバー間の話し合いもあったんですよね?

阪井 昨年末にそういう話し合いをしました。あらためて自分たちが向かうべき方向はどこなのかと。そのときに出てきたキーワードが“アコースティック”であり“コーラスワーク”だったんです。もともと路上ライブから始まったバンドだし、その根底を今一度見つめ直そうと。

多くの人にいいと思ってもらえる曲こそが、ホントの意味でflumpoolにとってのいい歌だと思う

—軸を揺るぎないものにすれば、振り幅も示せるだろうし。ニューシングル「夏よ止めないで〜」はまさにそうだと思う。

阪井 たしかに。『FOUR ROOMS』というバンドの根っこがあることで、多面性を見せてもブレないと思いますね。

—リズム隊はどうですか?

尼川 大好きな1枚になりましたね。個人的にもベーシストとして居心地のいい作品ができたなと。 演奏のアプローチもシンプルだし、自分の役割が明確で。

小倉 機材面などの変化はないんですけど、年末の話し合いがあったことで意識の変化は確実にあって。それは音にも出ていると思うんですよ。柔らかさもあるけど、ちゃんと力強い。僕個人としては、今年に入ってからプレイヤーとして基本的なところから見直したんですよ。教則ビデオを買い漁ったり、GLAYのサポートドラマーである永井利光さんに教えを請うて。ドラムを叩くフォームひとつとってもそうですし、技術的なことから精神的なことまで見つめ直して。誰かひとりの技術が向上すれば、それに伴ってメンバー同士が切磋琢磨できると思うんですよ。それもバンドのあるべき姿だと思うので。

—とてもいいマインドだと思います。ちょっと究極の質問みたいですけど、ソングライターの2人にとって、今のflumpoolが作るべき“いい歌”とはどういうものだと思いますか?

山村 難しいな……。自分にとってのいい歌は作れると思うんです。それは、これまでも作ってきたつもりだし。ただ、重要なのはそれを人が聴いていいと思うかどうかですよね。多くの人にいいと思ってもらえる曲こそが、ホントの意味でflumpoolにとってのいい歌だと思うんです。自分たちだけで完結するのは、僕たちが望んでいる歌ではないから。だからこそ、難しいわけで。そこにはキャッチーな要素も必要だと思うし、誰しもが少なからず持っている社会に対する意識に訴えかけるような歌を作らなきゃいけないとも思います。僕は言葉だけでは伝わらないことも音楽であれば伝わるという、そういう力を信じてるんです。だからこそ、自分が思っていることもしっかり発信しつつ、リスナーが心躍る、感覚的にハッピーになれる歌を追求していきたいと思いますね。

阪井 flumpoolの大きな武器として聴きやすいメロディと山村の声は大事にしたいと思いますね。そこがブレると納得のできるものは生まれないと思う。

THE TURTLES JAPANでチャレンジしたからこそ、いろいろ見えたこともあった

—昨年末から今春にかけて山村くんと阪井くんは亀田誠治さんとTHE TURTLES JAPANを結成し、flumpoolとは異なるサウンドプロダクトに着手していましたけど、そこで得たものや気づきも大きかったでしょう。

阪井 THE TURTLES JAPANではホントに好き勝手やらせてもらったので。自分が今まで作ってこなかったような曲を作ろうという意識が強かったです。だからこそ、すべてがチャレンジだったし。チャレンジしたからこそ、いろいろ見えたこともありました。それがflumpoolにも活きてくるのはこれからだと思うんですけど。

山村 THE TURTLES JAPANとしての活動を挟んだからこそ、flumpoolとして自然体に帰ろうと思えたところもありました。そのひとつがこの夏に地元で野外ライブを開催することだし。THE TURTLES JAPANでは徹底的に作り込まれた世界に身を置いたので、その反動としてflumpoolはどこに属していて、どういうことを歌いたいのかを考えたんですよね。

—やはり「夏よ止めないで〜」をここまで振り切れた王道の夏のポップソングにできたのも軸があるからこそですよね。flumpoolの楽曲のプロデューサーとして亀田誠治さんを招いているのもポイントで。

山村 間違いないですね。「夏よ止めないで〜」は、バンドの根っこが大きくなった分、そこにどれだけ、人がおいしいと思える実をつけられるのかという勝負をしたいと思ったんです。四季のなかで夏が嫌いと言う人ってあまりいないと思うんですよ。汗のように湧き出てくるエネルギーや生命力が夏を特別な季節にしていると思うんです。flumpoolにとっても夏の曲を作るのはかなり久しぶりだし、だったらJ-POPの王道の色をキラキラしたアレンジで施してくれる亀田さんにプロデュースをお願いしようと。

故郷に帰って、自分たちが音楽を始めたころの初期衝動を感じたい

—開放的なサマーポップではあるけれど、歌詞にはたとえば〈大切なものは その意味も 価値も 見えないものさ〉という切実なメッセージ性も存在していて。

山村 そう、歌詞で伝えたいメッセージとしては、今のバンドのマインドもそうだし、現代社会を見ていて思うこともそう。自分で道を選ぶことがいかに難しいかをすごく感じる時代だと思うんです。誰かが敷いたレールの上を歩くほうがラクだし、正しいかもしれないけど、そういう道を選ぶと、きっと“これでよかったのか?”と思う瞬間が訪れると思うんです。僕らも誰かの言うことを聞きすぎるあまり失ったこともあったと思う。それって、今の日本に生きている人々のリアリティにも通じるところがあると思うんです。戦後70年を迎える今夏、さらに時代が大きく動いていくなかで、これから子どもも大人も————日本という国全体が自分で選択しなきゃいけない局面が増えていくと思うから。ただ、そういう思いを難しく押しつけるような曲にはしたくなくて。だからこそ、そういうメッセージ性とは真逆にある夏のポップソングの歌詞のなかに滲ませたかったんです。リスナーに能動的に、感覚的にこういったメッセージを捉えてほしいなって。

阪井 あとは、野外ライブに向けてテーマ曲となるような曲にしたかったのも大きいですね。振り返ってみると、ここまでテーマを夏に絞った曲を書いたことってあまりないんですよね。それもあって、作曲はかなり苦戦しました。海の音とかを聴きながら作業したりして(笑)。

小倉 この曲を聴いて、直感的に思ったのは“flumpoolっぽい”ということで。どの要素がそう思わせたのかと言ったら、メロディラインもそうだし、王道のポップスをどストレートに鳴らす姿勢もそうだと思うんです。それもできるのが僕らの強みだと思うし。『FOUR ROOMS』とはまた異なる風通しのいい曲ができたと思います。

尼川 うん、この曲もまたシンプルにいい曲だと思う。

—最後に野外ライブに向けた思いを聞かせてください。

山村 故郷に帰って、自分たちが音楽を始めたころの初期衝動を感じたいと思ってます。野外の路上ライブからスタートしたバンドなので、生まれ育った街の風景をあらためて今感じられることが楽しみですね。僕らの地元である大阪の松原市はホントに何もない田舎町なんですけど、僕としては日本でいちばんいい土地だと思っているので。誰にとってもそう思える地元があると思うので。お客さんも自分の地元愛に思いを馳せられるようなライブにしたいと思います。そういうライブができれば、flumpoolの音楽はまた新たな力強さが得られると思ってます。

flumpoolリリース情報

初回限定盤

通常盤

夏よ止めないで ~You're Romantic~

2015年8月5日発売

初回限定盤(CD + DVD):AZZS-37 \1,700(税抜)

通常盤(CD):AZCS-2047  \1,200(税抜)

CD収録楽曲:1:「夏よ止めないで ~You're Romantic~」〈スカパー!2015 Jリーグ TVCMソング〉 2:「キミがいたから」 <Special Track> 「Let Tomorrow Be」
DVD収録内容: 「SAKAI PerfecTV!」 (CDジャケット撮影のドキュメンタリー映像も含む)

flumpool ライブ情報

flumpool 真夏の野外★LIVE 2015 「FOR ROOTS」 〜オオサカ・フィールズ・フォーエバー〜

【会場】大泉緑地 大芝生広場(大阪府堺市北区金岡町128)

【日程】
2015年8月8日(土) 【Day of Green】
2015年8月9日(日) 【Day of Sky】
※雨天決行/荒天中止

【時間】
GOODS&FOODエリア開場 8:00(予定)
LIVEエリア開場 12:30(予定)
開演 14:00(予定)
終演 17:00(予定)

リリース記念スペシャルイベント

『東京も止めないで!』~More Romantic Live~ & ~Summer Gift Party~

8月4日(火)新木場Studio Coast
8月5日(水)Zepp Tokyo
※参加方法など詳細はオフィシャルサイトまで。

flumpoolオフィシャルサイト


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