J-POP(邦楽)・J-ROCK・V-ROCK・K-POPのおすすめ音楽情報なら、T-SITEニュース 音楽

flumpool「屋根裏部屋のストーリーが描いたバンドのストーリー」[ライブレポート]

2015年11月17日(火) 22:00配信

11月13日、Zepp DiverCity TOKYOにて、flumpool LIMITED TOUR 2015 R→LOOF PLAN 〜大人の屋根裏計画〜東京公演が行われた。


  • 山村隆太(Vo&G)

  • 阪井一生(G)

  • 尼川元気(B)

  • 小倉誠司(Dr)

フラスコや標本などの絵がLEDに映し出されたステージは開演前から賑やかで、flumpoolの屋根裏部屋を覗き込んでいるようなワクワク感が会場を包み込んでいた。その実験室がけたたましい音と共に煙を吹き出し、真っ白にステージを覆うと、その中からメンバーが登場。

「行くぞ! DiverCity!」、山村隆太(Vo&G)の煽りから勢いよくスタートしたのは「ベガ 〜過去と未来の北極星〜」。過去、数えるほどしか演奏されていない尼川元気(B)作曲曲というレアな選曲に、大きな期待を寄せる。
メンバー4人にキーボードの磯貝サイモン、バイオリンの吉田翔平を加えた6人編成で、より重厚なロックアンサンブルを聴かせ、続く「Sprechchor」「Hello」と、オープニングとは思えないほどの盛り上がりを見せた。小倉誠司(Dr)が刻むビートに鼓動が合わせているだけなのか、それとも沸き上がる多幸感に胸が高鳴っているのか。いずれにしても、ドキドキが止まらないようだ。

「今日は特別。こっそりやりましょうよ、耳元で」

「普段あんまりやらない曲を今日はやっていこうかなと思います。こんなことあんまりやりませんから、かなりレアな1日になります」と阪井一生(G)が言うと、「今日は特別。こっそりやりましょうよ、耳元で」と隆太も特別感を煽る。なるほど、このツアーでのレアなセットリストは、flumpoolの実験でもあるのか。

「頭3曲知らん曲ばっかりやった人」と会場に問いかけるところを見ると、メンバーにとってもかなりのチャレンジであることは間違いない。しかし、いつも以上に伸び伸びとフレッシュな勢いを感じさせられるのは、屋根裏によって少年の頃のピュアな心を取り戻したということだろうか。

屋根裏の窓をぐいっと押しやり、見上げた青空の爽快さを感じさせられるような「The great escape」、現実に打ちのめされながら、ひたすら夢を追う「この時代を生き抜くために」、愛すらも失ってしまった「傘の下で君は…」。少し掠れた隆太の声が、よりリアルな心情を描き出していた。

心を掻きむしった一生のギター

この日、いつもと違うところがセットリスト以外にもあった。いつもはいじられキャラとして笑いを提供することが多い一生が、“怒れる一生”だったということ。当日会場に向かうタクシーで腹が立つことがあったそうで、最初のMCからちょっとご立腹気味。
しかし、この“怒れる一生”がとてもよかった。この日の演奏面は明らかに一生のギターが全体を引っ張っていた。一生のギターに心掻きむしられるシーンが何度もあった。

過去の忘れられない恋愛を歌った「君のための100のもしも」を熱唱した後、「新曲です。みんなの笑顔を見てできました」と、キラキラとしたキーボードとバイオリンのイントロが印象的な「君が笑えば 〜Just like happiness〜」を披露。温かいコーラスが、会場中を穏やかな愛で包み込む。そこへ光を降り注いだのは「Over the rain 〜ひかりの橋〜」。

屋根裏にいる少年が手に入れた自我の目覚め、アイデンティティ

「今回は自由にやらせてもらってるのよ、我を出してね。そう思えば思うほど、今日来てくれてありがとうって思います」と、隆太が改めて感謝の気持ちを述べると、「次の曲はぜひ僕がやりたいと思った曲」と紹介する「僕はここにいる」。「brilliant days」「明日への賛歌」と明日への希望を高らかに歌い、「Because… I am」で「これが僕です」と目覚め、「MW 〜Dear Mr.&Ms.ピカレスク〜」で力強く生を打ち鳴らした。

屋根裏にいる少年がチャレンジを繰り返し手に入れるのは自我の目覚め、アイデンティティ。屋根裏部屋のストーリーは、flumpoolというバンドのストーリーそのものだった。続く「星に願いを」で、もう一つ流れていた時間軸に気がつく。星空からスタートした屋根裏生活は、一日を巡りまた星空へと戻って行く。そしてラストは「プレミアム・ガール」。夜風に吹かれながら愛を語るこの歌を聴きながら、なんてドラマティックな一日だったんだろうかと、感嘆の吐息が洩れた。

アンコールで再びステージに登場すると、「ほんとにみんな大好きです」と、「証」を1コーラスは隆太のアコギ弾き語りで、そしてバンド演奏へと繋いでいく。そして「最後はいつものように一つになって踊ろう!」と、アッパーソング「イイじゃない?」。知らない曲が多かっただろうけど、こんなflumpoolも“イイじゃない?”……なんていうメッセージだったかどうかは分からないが、フロアでは一斉にタオルが舞い、満足げな笑顔に溢れていた。
flumpoolの屋根裏計画は大成功に終わったと、自信をもって言えるだろう。(文:大窪由香 撮影:古渓一道)

flumpoolライブ情報

flumpool COUNTDOWN LIVE 2015→2016「ヒツジの皮を被ったサルたちの歌合戦」
30日公演:未の忘年会 / 31日公演:申の新年会
【会場】横浜アリーナ
【日程】2015年12月30日(水)【未の忘年会】 / 2015年12月31日(木)【申の新年会】
【時間】12月30日(水) 16:00開場/17:00開演/20:00終演 ※全て予定時刻 / 12月31日(木) 20:00開場/21:30開演/24:30終演 ※全て予定時刻
【チケット料金】6,500円(税込)※オリジナル年賀状プレゼント付き

flumpoolの関連記事をもっと読む

flumpool × Tカードの情報はこちら

flumpoolオフィシャルサイト


「flumpool」の関連記事

このタグがついた記事をもっと見る

真夏の野外★LIVE 2015「FOR ROOTS」~オオサカ・フィールズ・フォーエバー~ at OSAKA OIZUMI RYOKUCHI

真夏の野外★LIVE 2015「FOR ROOTS」~オオサカ・フィールズ・フォーエバー~ at OSAKA OIZUMI RYOKUCHI

出演者 flumpool 
概要 2015年8月、メンバーの故郷である大阪は大泉緑地にて開催された初の単独野外ライヴの模様を収録。DISC 1には大盛況となった2日目公演の模様を、そしてDISC 2にはライヴ当日に密着したドキュメンタリーを含むメイキングを収めている。

 作品詳細・レビューを見る 

夜は眠れるかい?

夜は眠れるかい?

演奏者 flumpool 
歌と演奏 flumpool 
作曲 尼川元気 

 作品詳細・レビューを見る 

この記事が気に入ったら、
いいね!しよう。

Twitterでも最新記事をチェック!

この記事を読んだ人におすすめの記事

こちらの記事もおすすめ

この記事を読んだ人におすすめの作品

アーティスト情報

関連サイト


カテゴリー

T-SITEニュース エンタメトップへ戻る

アクセスランキング

  1. 【ネタバレ】名探偵コナン、黒の組織黒幕“あの方”の正体が判明!長期休載も発表!

    1位

  2. 2018年人気急上昇! 注目のロックバンド10選!

    2位

  3. 2017年上半期、10代に人気のロックバンド!ワンオクを抑えてトップに立ったのは?【TSUTAYA ランキング】

    3位

  4. 『シアターカルチャーマガジン T.【ティー】38号』7/24(火)発売!木村拓哉、二宮和也の豪華W表紙!

    4位

  5. 「ファンが選ぶONE OK ROCKの名曲」最終結果発表!

    5位

本日の人気記事ランキングTOP30

人気の画像

  • “脱げる”シンガーソングライター・藤田恵名、過激なMV & ヴィジュアル解禁
  • 小倉優香、『チア☆ダン』「JETS」センター役に大抜擢!
  • 『けものフレンズ』で大ブレイクの美少女声優・尾崎由香、初の写真集を発売!
  • ナニワのブラックダイヤモンド・橋本梨菜、ヤンジャンに堂々登場
  • 有村架純、初セルフプロデュース 25歳の「今」が詰まった写真集発売
  • 可愛すぎる音大生・みうらうみ、「グラビアン魂」に初登場
  • 出口亜梨沙、“大人エロス枠”で初表紙飾る
  • 【2018年1月~4月】TSUTAYA写真集ランキング 昨年覇者・白石麻衣の座を長濱ねるが継承?
  • エロかわいい音大生・みうらうみ、再びグラビアに登場

TSUTAYA ランキング

TSUTAYA MUSIC PLAYLIST

TSUTAYA MUSIC PLAYLISTをもっと見る

TSUTAYA映画通スタッフおすすめ

TSUTAYA映画通スタッフおすすめをもっと見る

SNS・RSS