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いきものがかり 水野良樹が紡ぐ「いきものがたり」 結成から17年の歴史を語る!

2016年9月16日(金) 10:00配信

ベストアルバムのリリース、地元である神奈川・海老名、厚木での初の野外イベントを主催と、デビュー10周年を邁進中のいきものがかり。

そんななか、リーダーである水野良樹が、いきものがかり結成から17年を綴った自伝的ノンフィクション本「いきものがたり」を発売した。その制作秘話や、彼ら自身のことを歌った「ぼくらのゆめ」も収録の両A面シングル「ラストシーン/ぼくらのゆめ」について、たっぷりと語ってもらった。(インタビュー&文:大窪由香)

いきものがかり 水野良樹

いきものがかり 水野良樹

こんなにたくさんのお客さんが僕らの音楽を聴いてくれる状況はやっぱり信じられない

―水野さんは“超いきものまつり2016 地元でSHOW!! 〜海老名でしょー!!!〜”を先日終えられたばかりですが、海老名のステージはいかがでしたか?

水野:海老名がちょっと天候が悪くて。ステージに上がっている僕らとしては地元で、そこで路上ライヴをやっていたってこともあって、お客さんが全然いなかった時と記憶がダブるじゃないですか。それで、こんなに天候が悪いのに2万5000人のお客さんが集まってくれて、僕らの音楽を聴いてくれてるっていう状況がやっぱり信じられないというか。

ステージに上がってる側の人間としては、本当にうれしいし、申し訳ないっていう(笑)、そんな感じでした。

―あのステージ自体も、結成からの17年間の軌跡を感じさせられる内容でした。

水野:​せっかくの地元でのライヴなんで、ライヴ中にも言いましたが、昔の曲を何曲かやろうとか、自分たちのこれまでを少しMCの中で多めに話そうっていう意識が少しあって。その辺りが振り返るスタイルになってたんで、アルバムを中心に皆さんに聴いていただくっていうライヴツアーとはまたちょっと趣が変わったのかなと思いますね。

―写真や昔のライヴ映像も流れていましたが、よくぞこれを残していたなあと感心しながら拝見しました。

水野:​映像の監督さんに、今までの僕らが持っているライヴ映像を繋いでいって、だんだんお客さんが増えていったりしている感じのストーリーで組んでほしいという一応のコンセプトは伝えてあって。それでほんとにライヴの直前、2、3日前だったか、最終リハーサルの時に僕らも初めて見たんですよ。

よくこんな映像残ってたねって、自分たちでも驚くみたいな(笑)。お客さんも楽しんでいただけたと思うんですけど、僕らの方が意外とジーンときたというか。意外と覚えてるんですよね、これ北海道のライヴハウスだなとか、この時この曲歌ってるよね、とか。

10周年という機会だからこそ許してもらえるような物語でもあった

いきものがたり

いきものがたり

―あの映像は宝だと思います。海老名、厚木公演はライヴで振り返る17年でしたけど、水野さんが執筆された本「いきものがたり」は言葉で綴る17年だったと思います。まず執筆されるに至ったいきさつを教えてください。

水野:​元々、ちょうど今年デビュー10周年を迎えて、デビュー日の3月15日にベストアルバムをリリースするので、そのベストアルバムを盛り上げるために、何かちょっとでも興味をもってもらえることはないかなと思って、企画的に自分のTwitterで今までのことをツラツラと書いたっていうのがきっかけなんですね。まさか本になるとはイメージしてなかったんで、自分でもビックリしてるんですけど。

ただ、10周年という機会だからこそ許してもらえるような物語でもあって。今までいきものがかりって、とりあえず曲だけを聴いていただきたいということで…曲と、それを作っている僕たち自身が繋がり過ぎてると、聴いてくださる方は、これは聖恵ちゃんの恋の話かなとか、水野くんが経験したことなのかなとか、曲が狭く捉えられてしまうので、なるべく自分たちのことをしゃべらないでやってきたグループだったんです。

だけど、10周年だからこそ、ここで一度改めて振り返って、自分たちのこれまでのストーリーっていうものもある意味で楽しんでもらうってこともあっていいのかなと思って書き進めていって、本という形になりました。ここで止まるグループではないので、さらに10年20年と先輩たちのようにできたらいいなっていう憧れをもって今もいるので、続けるためには今までのことをどこかで切り離して前に進んでいかなきゃいけないっていう思いもありました。本の中で『振り返ることを終わりにしたい』とちょっとカッコ良く書きましたが(笑)、こういう振り返る時間っていうのは必要なのかなと思って書いていきました。

―Twitterは一回140文字という制限があって、綴っていく上で書きやすいのか書きづらいのか、どちらなんだろう?と思いました。

水野:​そうなんですよね。でも助かったところもあって。事実をパッと並べていけば、なんとなく書いてるように見えるんですけど、それを本にするのが大変で。解体してまた戻さないといけないので。

でも、Twitterだと反応がすぐに返ってくるんですよ。デビュー当時からのファンの方もいれば、ここ2、3年前にファンになったっていう方もいるじゃないですか。そういう方達に改めて興味をもっていただく機会がものすごくあって。それが本を出すことによって、より広がっていったんですね。

この本を読んで、この時こんなふうに思ってたんだって思いながら、改めてベストアルバムを聴いてもらったら、より新しい楽しみ方ができるんじゃないかなと思います。

―吉岡さん、山下さんは読んで何かおっしゃってましたか?

水野:​たぶん僕のTwitterは見てないと思うので、あんまり反応なかったんですよね(笑)。最初のころは何かちょこちょこ言ってましたけど。でも、本を出す時は原稿を一応確認してもらって。

でも、その時もそんなに感想という感想はなかったかな。本の中でも書きましたけど、彼らも僕とは違った視点でいろいろ考えてきたこともあっただろうし、一人一人の中で受け止めてきた“これまで”もあると思うので、それはお互いを尊重し合おうよ、みたいな気持ちはたぶんあるんだと思うんですね。だから僕の本もある意味で何も言わないでいてくれるというか。そんな感じはあるのかなと思います。

山下にも『お前よく覚えてるね』って言われた(笑)

―小学生のころの出会いの話から遡られてますが、よく覚えてましたね。

水野:​そうなんですよね。山下にも言われたんですよ、原稿を渡した時に。『お前よく覚えてるね』って(笑)。それに驚いた、みたいなことを言ってましたけど。

実際、“あれ? これどうだったっけな?”みたいなことが全然なくて。多少日付などの事実確認はしましたが、基本的には覚えてることが多くて。意外と記憶って残ってるものなんだなと(笑)。

―読み進めていくと、“特に運命だと感じるようなドラマティックなことではない”という日常の中に、“今、人生が変わるのかもな”と思う瞬間もあって、その二つの言葉がすごく印象的だったんです。

水野:​皆さんから見たら、何か奇跡的な出会いがあったんじゃないか?って思うようなところが意外と普通な出来事だったり。吉岡が僕らが誘う前にメールを送ってきたっていう奇跡のようなエピソードもあるんですけど、あるがままを伝えるっていう意味では、僕が書いた方があるがままにより近いと思うんです。

僕らは本当に運がいいグループであったことは確かで、この本に出てくる人達もそうなんですけど、このタイミングでこの人に出会ってなかったら、俺達どうなってたんだろうって後から思う人って、本当にたくさんいるんですね。そういう出会いって、本当に運でしかないので、本当にラッキーな3人だったなって思うんですけど、その一方で、その運をちゃんと運として引き寄せられるように頑張ってきたっていう自負もどこかにあって。

3人でいい曲を作ってないと、いい歌を歌ってないと出会えなかった人もいるっていう気持ちもどこかであるので、その両方が本当にうまくいかないと、前には進めないだろうなと。そういうことも、自分で書いていて改めて思いましたね。

一つ一つに区切りをつけながら前に進んできた17年間だと思う

―この先の未来で、この10周年のことを振り返ると、とても重要な通過点であったと思えるでしょうね。

水野:​そうなんですよね。だからさらに10年経った時にここを見たら、何をカッコつけてんだって思うかもしれないし、それぐらいであってほしいんですけど、一つ一つ区切りをつけてきたグループでもあると思うんで、なるべく淡々と進めるようにしてきたんです。

もちろん小さいのも大きいのも含めて乗り越えなきゃいけないものはそれぞれにあったし、一つ一つに区切りをつけながら前に進んできた17年間だと思うんですよね。

なので、この10周年でこういう区切りをつけるような本であったり、ベストアルバムであったり、そして『ぼくらのゆめ』という曲を書きましたが、それで一つ区切りを打って、次のページをめくるというか、そういう姿勢でいきたいなと思っています。

―その『ぼくらのゆめ』ですが、8月24日に両A面シングルとして発売されましたが、この本の最後にもこの曲の歌詞が掲載されてますね。

水野:​「『ぼくらのゆめ』ってすごく特殊な曲で、いきものがかりがいきものがかりのことについて歌うっていう、今まであんまりないタイプの曲なんです。

これは、この『いきものがたり』に書いたような17年のストーリーがあった先の曲なので、やっぱり最後にあるといいなと思って。この曲は僕からメンバー2人への手紙のような曲なので、この本の最後に書くのもいいなと思ったし、この10周年のタイミングでシングルとしてきるのも意味があるなというふうに思っていて。今の自分達を表すシングルになってると思います。

一人一人がもっと大きくなることによって、いきものがかりっていうグループをさらに大きくできる

―そして『ラストシーン』の方は映画のために書き下ろされたそうで。

水野:​『四月は君の嘘』の主題歌のお話をいただいて。すごくそのストーリーにシンパシーを感じたんです。というのも、いきものがかりで僕が曲を書くときに大事にしていることがあって。それは、“必ず終わりがくるよ”ってことを書こうと思ってたんですね。

それをいわゆるポップソングみたいなものをやってるグループなんで、ともすると“ずっと何事も永遠に続いていく”みたいな、ほんとではないファンタジーみたいなことを書いてしまいがちなので、自分の中のブレーキっていう意味でも、“必ず別れはやってくるし、終わりはやってくるんだよ”っていうことを一応胸の中において曲を書こうっていうのが僕の中でルールとしてあったんです。

で、一応そうは思ってたんですけど、例えば震災があって、ああいう大きな悲しみを目にする機会があったり、もしくは自分も30を超えて、知人の中に別れなければいけない人がいたり、そういうことを経験していくと、僕は『終わりがくる終わりがくる』って言ってたんですけど、その終わりがきたあと、“その先を一人で生きなきゃいけない人がたくさんいる”っていうことにすごい当たり前のことなんだけど気付いたんです。終わりの先を生きている人に対して何か寄り添う曲も必要なんだなっていう思いに至りまして、そういうテーマで書きたいなって思っていた時にこのお話をいただいたので、何かしらの別れを経験して、だけど自分一人で前に進んでいかなきゃいけない、忘れるわけにはいかないけど前に進んでいかなきゃいけない人の気持ちにちょっとでも寄り添えるものが書けたらいいなっていうテーマで書きました。

―では最後に、10周年を迎えた後、これからのいきものがかりの展望について聞かせてください。

水野:​曲を作って歌を歌うってことをちゃんと磨いていくっていうのは、すごく大事な、そこは本質なので忘れてはいけないところなんですけど、やっぱり3人それぞれにもっと自分自身を高めていくというか、磨いていかないといけないなと思ってますね。

で、10代のころに出会った3人なんですが、20代を経て30代に入って、それぞれに経験してきてることもあるし、変わってきてることが、自分たちでは気付いてないかもしれないけど絶対にたくさんあるはずで。その中で例えば僕だったらもっと曲を書ける範囲を広げていったり、(曲を書く)技術を磨いていったり、吉岡だったら真ん中に立つボーカリストとしての技術を磨いていったり、一人一人がもっと大きくなることによって、いきものがかりっていうグループをさらに大きくさせたり、さらに皆さんに楽しんでいただけるようなものにできると思うので、そういうことを今までよりさらにやっていけば、新たに見えてくるものがあるんじゃないかなと思います。

発売情報

いきものがたり/ 水野良樹 著

2016年8月26日発売

\1,574(税抜)
小学館

ラストシーン/ぼくらのゆめ

8月24日発売

ESCL-4659 \1,111(税抜)

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