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<インタビュー>BIGMAMA金井政人 「聴く人は日本のロックをBIGMAMAに任せたいと思ってしまうと思う」

2015年2月20日(金) 12:00配信

このバンドが揺るぎない市民権を得る機は熟した。そんな確信を、BIGMAMAのニュ—アルバム『The Vanishing Bride』(“消えた花嫁”を意味する)を聴いて強く覚える。頼もしいばかりのスケール感とポピュラリティをまとった全14曲。悲喜こもごもの物語が交錯する人生模様や時代の空気をときに鋭く、ときにユーモラスに描いてみせるフロントマン・金井政人のソングライターとしての作家性もひとつの到達点を見たと言っても過言ではないだろう。金井が本作の手応えとここから広がる未来への展望を語ってくれた。(インタビュー&文:三宅正一)

このアルバムは当然のように2015年の日本国民のベストディスクを狙ってるつもり

—少し前に金井くんと話したときに“今回のアルバムは勝負作です”と言っていたけれど、ホントにそういうアルバムだと思うし、これが多くのリスナーに届かなきゃ嘘だと思うくらいのものができたという自負があると思うんですけど。

金井 うん。ただ、このアルバムだけですべての決着をつけなきゃいけないと思ってるかというと、それはNOで。

—というと?

金井 このアルバムを作ってBIGMAMAが初めてゼロになれた感覚があるんです。まず、純粋に5人のメンバーが聴きたいと思う曲、演奏したいと思う曲を作ろうという意志があって。そのうえで、このご時世、いろんな音楽があって、いろんなバンドがいるなかで自分たちは一線を画したいという願望を持ってる。そういった意志や願望が初めてすべて同時に叶ったのがこのアルバムなんです。そういう意味でこれがBIGMAMAにとってのゼロなんじゃないかと思っていて。

—なるほどね。やっとフラットになれたという感覚でもあるんだ。

金井 うん。今まではバンドのことを好きでいてくれる人の気持ちや周りでサポートしてくれるスタッフの気持ちを受け止めながら僕がバンドをやっていたとしたら、このアルバムに関してはそういうことをすべて振り切ってゼロになることを提案できたのかなって思うんだよね。このアルバムは当然のように2015年の日本国民のベストディスクを狙ってるつもりだけど、それと同時にこのアルバムを作れたことで新たに自分がつかんだこともあるので。このアルバムが完成するまでは、今後このアルバムを超えるものは作れないかもしれないという思いさえあったんですけど、完成したときに“よし、これからこのアルバムをどう超えてやろうか”という発想になれたんです。それはすごく大きくて。

初めてフルヌードになれたBIGMAMAは今いちばんカッコいいバンドだと思う

—更新を見据えることもできる最高到達地点。

金井 そう。だからこのアルバムで決着をつけにいくというニュアンスよりは、勝負は勝負なんだけど、“初めてフルヌードになれたBIGMAMAは今いちばんカッコいいバンドだと思いますけど、どうですか?”という気持ちなんですよね。

—そういうアルバムを作れた最大の要因はなんだと思う?

金井 シンプルに自分たちの過去や欲求や願望を、バンドのクリエイティビティと未来への希望が飲み込んだからだと思う。それは「Sweet Dreams」を作れたことが大きかったと思うんだけど。あの曲ができて、BIGMAMAの未来は明るいなと思えたし、今のマインドを絶やさずにチャレンジを繰り返していけばいいと思えた。欲求や渇望を音楽で潤せたような感覚があったんです。砂漠に水が流れ込んでくるような感覚が。大地が潤って、やがてそこに城が建つんじゃないかと思えたんだよね。だから、このアルバムは「Sweet Dreams」に匹敵する曲をたくさん作りたいと思ってできたところもあって。

—『The Vanishing Bride』=“消えた花嫁”というアルバム全体の舞台設定はどういう流れのなかでイメージしたんですか?

金井 今回はワンルームで歌詞を完結させようと思って。それは「Sweet Dreams」を書いたときから決めてました。そのワンルームが結果的に教会になったんだけど。で、そこで思い返すのは、僕が初めて日本語詞を書いた「Paper-craft」という曲で。その一行目の〈僕は酷く薄っぺらなんだ〉というフレーズって、今思うとすごく自分のパーソナリティを端的に表していたなと思って。僕はそこから日本語詞を書き始めたんだなと思うと感慨深いものがある。1枚の薄っぺらな紙切れがあったとして、表面にはきっと希望があって、裏面にはきっと絶望があるんですよね。で、そのときの気分次第でめくれたり、クシャクシャになったり、折れ曲がったりすると思うんですけど。最終的には丸まった状態でポンと机に置いてあるような説明しがたい感情みたいな、そういうものをこのアルバムの曲で表現したいと思ったんだよね。世の中を見渡してもそういう状況や感情だらけだと思うから。それをワンルームで完結させたいと。

そろそろ日本のロックをBIGMAMAに任せたいと思ってしまうんじゃないかな

—この世界は表裏一体であり二律背反な状況や感情でできているという。それをニュートラルに描きたいということだよね。

金井 そう。そんなことを思いながらアルバムの部屋のなかのインテリアがそろっていって。そうすると、舞台は教会がふさわしいんじゃないかと思った。最終的に表裏一体にある幸せと不幸せ、希望と絶望をたったひとことで表現したいと思ったんです。そこでパッと“消えた花嫁”という単語が出てきた。設定としては、映画でよくある駆け落ちですよね。駆け落ちする主人公の男女からすると、希望に満ちたあふれた景色だと思うんですけど、そこに取り残された新郎並びに親族の心中を察するとそれはもう絶望的じゃないですか。

—怒髪天を衝くよね(笑)。

金井 “消えた花嫁”ってまさにひとことで幸せと不幸せ、希望と絶望が併存している言葉だなと思って。

—このタイミングで、たどり着くべくしてたどり着いたテーマだったんだろうね。

金井 そう思う。あと、もうひとつあるテーマが、“石ころなのか宝石なのか?”ということで。あのね、個人的な話をすると、未だにうちの親父にBIGMAMAの曲を聴かせても彼は石ころにしか思わないんですよ。そこで“クソッ!”とも思うんだけど、僕にとって宝石であることは間違いないから。自分たちにしか作れない芸術品なんて宝石そのものじゃないですか。で、僕らはもっと同じように宝石だと思ってくれる人たちと出会っていきたいと思ってる。

—ライブではそれを濃密に分かち合うという。

金井 まさにそう。次のツアーでは僕らと同じようにこの音楽を宝物だと思ってくれる人たちとじっくり時間をかけて深いコミュニケーションをとりたいと思ってます。このアルバムはライブに来てくれるオーディエンス目線で聴いてもらうといろんなポイントがあると思うから。オーディエンスも曲に参加するというシチュエーションであったり。そして、ツアーが終わるときにこのアルバムが完結して、そこから広がっていく未来を提示できると思うので。そこにちゃんとみんなを連れていきたいと思ってます。それを体験した人は、そろそろ日本のロックをBIGMAMAに任せたいと思ってしまうと思うんですよ。楽しみにしていてください。

リリース情報

初回限定盤

通常盤

2015年2月25日発売

The Vanishing Bride

初回限定盤(CD+DVD):RX-100 \3,000(税抜)
※DVDには「A KITE(Music Video)」「ワンダーラスト(Music Video Other ver.)」「A KITE(Making)」を収録
通常盤(CD):RX-101  \2,800(税抜)

収録曲
01.The Vanishing Bride 02.Flameout 03.Sweet Dreams(bittersweet) 04.A KITE 05.Frozen Diamond~漂う宝石~ 06.Swan Song 07.ワンダーラスト 08.Lovers in a Suitcase 09.INVIS 10.Royalize 11.Theater of Mind 12. Why You Refrigerate Me? 13.alongside 14.神様も言う通りに

PHOTO:HIROHISA NAKANO

BIGMAMAサイン色紙をプレゼント!

『The Vanishing Bride』の手ごたえを自身ひしひしと感じている金井政人をはじめとしたBIGMAMAの5人。全員のサインの入った色紙を2名様に。

応募締切り:3月20日(金)

>プレゼント応募サイト


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