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TSUTAYAイベント「ツタロック」仕掛け人が語る「CDショップだからできる」ロックフェス

2015年5月20日(水) 12:00配信

CDショップTSUTAYAが6月7日にTSUTAYA O-EAST、O-WEST、O-Crest、O-nestの4会場で、“ツタロック×SHIBUYA TSUTAYA presents SCRAMBLE FES 2015”を開催する。

TSUTAYAがツタロックと銘打ったイベントを始めたのは2012年から。第1回目のツタロックは、Applicat Spectra、MAN WITH A MISSION、Czecho No Republic、The Mirrazの4バンドを迎え、O-EASTでCD購入者を抽選で無料招待して行われた。

それから3年。地方での開催やサーキット型フェスなど、さまざまなトライを経て、今回の“ツタロック×SHIBUYA TSUTAYA presents SCRAMBLE FES 2015”では、初めてチケット販売制を導入。いわゆる“興業”に挑戦する。

CD不況が叫ばれて久しいなか、大手CDショップがロックフェスを開催する意味とは? 立ちあげから、“ツタロック”をプロデュースしてきたTSUTAYA本部・前田博章氏に聞いた。

「ロックを広げるお手伝い」が「ツタロック」の根本

─まずは「ツタロック」を始めた経緯は?

「そもそもツタロックの前身となるイベントがあって。9mm Parabellum Bulletさんが1stアルバム『Termination.』を出した頃(2007年)だから、ずいぶん遡っちゃいますけど(笑)。僕は当時インディーズ担当のマーチャンダイザーで、“いいバンドがいっぱいいるな、もっとみんなにライヴを見てもらいたいな”っていうことで始めたんです。ロックといえば、基本、TOWER RECORDSさんの独壇場…だけど、僕たちでも出来る事があるんじゃないかなって。立地的なことでいえば、TOWER RECORDS は駅前で都会派、TSUTAYAは地方のロードサイドが多いのですが、そういう場所にもロック好きのお客さんはいらっしゃる。だからTSUTAYAがロックやりますって言っても、TOWERさんのシェアを奪うのではなく、新しいロック好きのお客さんを広げるお手伝いを少しでもできればいいんじゃないのって始めたのです」

─TSUTAYAもロック界に斬り込むぞ!ではなく。

「そんな気持ちは1ミリもないです(笑)。それより、プラスオンするご協力ができないかなっていうのがやっぱり動機ですね。あと、10年くらい前って、地方でもいろいろフェスが開催されるようになってJ-ROCKが身近になってきた頃ですよね。そういうなかでTSUTAYAがロックをしっかりやるってことが大切じゃないかなって思ったんです。店頭でお客さんにバンドを知ってもらうっていうのがまずあって。で、フェスとかに行かれるような音楽好きのお客さんに、少しでもそういうバンドのライヴを見ていただいて、よりファンになってもらう。それで、次にリリースするCDも買っていただいたり、ライヴを見て気になったバンドの過去の作品をさかのぼってレンタルしていただいたり。そういう形で音楽ファンを増やしていけたらいいかなっていうのが、もともとの動機でしたね」

─最初に話に出た2007年のイベントっていうのは?

「まだ“ツタロック”っていう名称ではなく“GO OUT”っていうイベント名だったんですが、9mmとthe telephonesと凛として時雨に出演頂いて、O-EASTで開催しました。これが好評だったんです。それで、その流れの延長で“ツタロック”が始まっていったんです」

あああ

TSUTAYA + ROCK=ツタロック

TSUTAYAでロックだから「ツタロック」!

─初めて「ツタロック」って名前を聞いた時は、「TSUTAYAでやるロックだからツタロック……いいのか?」って思いました。

「ベタですよね(笑)。でも、わかりやすいでしょ? TSUTAYAがロックを伝える的な意味もありますし、お客さんにとってわかりやすいのが一番だろうし、変にかっこつけすぎるのも良くないと思ったし。なんていうか…それこそが“ツタロック”かなって。会議でも満場一致で決まった記憶がありますね」

─そのツタロックとしてのスタートが2012年。

「そのタイミングでApplicat Spectra、MAN WITH A MISSION、Czecho No Republic、The Mirrazに出てもらいましたね」

─今となってはレアな組み合わせですね。そういうブッキングはどういう基準というか選択眼でやっているんですか。

「さっきの9mmもそうだったんですが、僕は9mmも好きで凛として時雨も好きで、どうして一緒にやらないんだろう?やってほしいなって声をかけただけなんです。要するにTSUTAYAが間に入るからできるブッキングってことですよね。でも、今だから言えますけど“9mm、時雨、the telephonesは自分の嗅覚のみで突っ走ったブッキング”(笑)!」

─(笑)いち音楽ファンとしての願望だけだった。

第1回ツタロックの告知ポスター

第1回ツタロックの告知ポスター

「まぁ、そうとも言えますね(笑)。でも、そのイベントのあとで、the telephonesのツイッター…はまだないか…mixiのコミュニティーの参加数が増えたって話を聞いたりして良かったなーと思った記憶があります。嗅覚以外には、誰と誰が合うのかなとか。TSUTAYAだからできる、という視点ですね。例えばツタロック×T-GROOOVE(※T-GROOOVEはR&B、ヒップホップ系のアーティストを中心にしたTSUTAYA RECORDSのイベント)で、Base Ball BearさんとSKY-HIさんに出てもらった時は、Base Ball BearさんはRHYMESTERさんと客演していたり、アイドルに曲を提供していたりしていて、ロックはロックなんだけど音楽的に柔軟な受け皿のある方たちって印象があって。SKY-HIさんだから、もっとヒップホップに寄った人でも良かったのかもしれないけど、そういうポップ感みたいなものを見てもらいたいなと思ってアイデアを出したりしました」

─なるほど。

back number×藤巻亮太 ライヴ告知ポスター

back number×藤巻亮太 スペシャルライヴ告知ポスター

「そのあとはいろいろお声掛けをして……サンボマスターさんとアルカラさんとやついさんに出ていただいたり。星野源さんに出ていただいたり。星野源さんはトークですけど、ライヴだけじゃなくトークも交えてもいいかなって思ったのもこの頃です。あとは、back numberさんと藤巻亮太さんというギターロックでメロディを大切にしている2組の2マンライヴとか、THE BAWDIESさんと難波さん。これはTHE BAWDIESが凄く好きだった Hi-STANDARDのメンバーだった難波さんとの2マンライヴ。個人的にトピックだったのはMAN WITH A MISSIONさんとThe Birthdayさんの2マンですね。これは感覚的な部分が大きかったのですが、ライブを開催した後、今までThe Birthdayを買わなかったMWAMのファンがThe BirthdayのCDを買うようになったりとか、お互いのファン層が広がったっていうのもあって、すごくいいイベントになったと思っています」

─名前は聞いた事あるけど曲はちゃんと聞いたことないっていうバンドも見られるイベントは、お客さんにとってもバンドにとってもチャンスですね。

「フェスで見ればいいじゃないかっていうのもあるのですが、やっぱりフェスは出演アーティストもたくさんだから、どうしても自分の見たいバンド優先になっちゃうと思うんですよ。それはそれで全然いいのですが、新しい出会いをこういう購入者イベントの形で提供して、そこでファンになってくれたらいいなと思いますね。その先は極端な話、TSUTAYAで買う買わないはユーザーが選ぶことですので(笑)。できればTSUTAYAで買ってほしいですけど(笑)。その先は、アーティストさんのファンになってくれてライヴに行ってくれたりCD買ったりレンタルしてくれれば」

地方、フェス型、それぞれのロックの楽しみ方ができればいい

[Alexandros]

東京以外にも名古屋、大阪、福岡でのツタロックスペシャルライヴに出演した[Alexandros]  Photo By Keiichiro NATSUME(SPINFROG)

─ツタロックの歴史のなかでは、[Alexandros]が出演した2013年のツタロックが、東京以外の地域でも開催されたという意味で転機だと思ったんです。

「そうですね、東京でやることが多いですが、お客さんの数としては地方のほうが多いし、TSUTAYAだって地方に多いんだから地方でもやろうと。それで、購入者対象で[Alexandros]と、対バンをWHITE ASHとクリープハイプで東京と名古屋でやったんですよ。この時のツタロックでのチャレンジは、地方でやるというだけでなく、レンタルでやったってことですね。それまでツタロックはCDを購入された方を対象にしていましたが、これはレンタルした方のなかから、福岡と大阪での[Alexandros]のワンマンに抽選でご招待をしました。お客さんに聞いてもらう機会としてはやっぱりレンタルは有効ですからね。僕は実際に(レンタルした人を招待した)福岡と大阪のライヴを観ましたが、やっぱり普段のお客さんとは全然違いましたね。ダイブとか殆どなくて(笑)。東京と名古屋はヒヤヒヤするぐらいダイバーが多かったのですが(笑)。やっぱりレンタルはライトなお客さんである可能性は高い。だからその時、セルだけじゃなくて、レンタルも絡めることでもそのアーティストさんのファンを広げるお手伝いができるんじゃないかなって思ったんですよね」

 

[Alexandros]とWHITE ASHIが出演したツタロックスペシャルライヴ 名古屋アポロシアター  Photo By Keiichiro NATSUME(SPINFROG)

─そして2014年、ツタロックがサーキット型フェスに進化しました。

「フェスって聞くと、やっぱり僕はイギリスのグラストンベリーだったりとかレディングとかをイメージするんですよね。日本でもそういうフェスがあればいいのにってずっと思っていて。で、フジロックとか行ったりしていたわけです。そんななかで、昔はフェスってすごくコアな音楽好きの人のための祭りだったと思うのですが、今は一般化して良い意味でもっとライトなものになってるなと思ったんです。そうなると、フェスでライヴを見るっていうよりは、フェスで全体のムードを満喫するというモードに変わってきてるんじゃないかな、と。それはそれでいいことだと思うし、音楽に触れてくれるお客さんが増えれば、フェスでそのアーティストのファンになる人も増えるだろう。じゃあ、CD買ってる人に色々見てもらえるようなフェス形式にしたほうが、よりマーケットも広がるんじゃないかな、と考えたんです。それに、フェスにすることで、若手のアーティストさんもいっぱい見てもらえますし。TSUTAYAの店頭では、大きく展開できなくても、ライヴを観てもらえれば絶対好きになってもらえる若手のバンドさんってすごく沢山いるし、そんなアーティストさんに出てもらえば、そこでまた僕たちが協力できることがあるんじゃないかなって」

フェス形式第2回目に出演したグッドモーニングアメリカ(Photo by Megumi Suzuki)

フェス形式第2回目に出演したグッドモーニングアメリカ  Photo by Megumi Suzuki

─それで、Oグループ(TSUTAYA O-EAST west、nest、Crest)の4会場でフェス形式でやったんですね。

「フェス形式の1回目は2014年の4月に開催してKEYTALK、きのこ帝国、SAKANAMON、それでも世界が続くなら、Hello Sleepwalkers、GOOD4NOTHING、TOTALFAT、Dragon Ash、THE BACK HORN、MY FIRST STORY、ザ・チャレンジに出ていただきました。2回目グッドモーニングアメリカ、くるり、Suck a Stew Dry、SHIT HAPPENING、Cyntia、THREE LIGHTS DOWN KINGS、ドラマチックアラスカ、HINTO、BLUE ENCOUNT、Large House Satisfactionで、これが11月。そして、この間(2015年3月)Awesome City Club、荒川ケンタウロス、片平里菜、GOOD ON THE REEL、クリープハイプ、黒木渚、でんぱ組.inc、東京カランコロン、BIGMAMA、The fin.、the band apart、WHITE ASH の12組が出演。3回やって思ったのは……ブッキングが大変!(笑)」

フェス型ツタロック第1回出演者

フェス型ツタロック第2回出演者

フェス型ツタロック第3回出演者

─それ1回目ですぐわかることですよね(笑)。

「(笑)いやいやいや~、本当に大変! 大変っていうのは、CD購入者をご招待するイベントなわけですよ。そうすると、どうしてもリリースの時期に縛られてしまうわけです。イベントとして考えた時には、このアーティストさんが出演してくれるなら、このバンドさんに出演してもらったらハマるなとかあるのですが、リリースがなかったりするんですよね(笑)。でも“CD購入者”としている以上、発売タイミングに左右されますし、そこをなんとか改善できないのかなっていうのが今回のブルフェスに繋がっている部分があります。1回リリースに左右されない形でブッキングしてみたい、と。で、1回リリースから解放されブッキングしてみて思うのは……やっぱり大変(笑)!」

─(笑)。

「で、今回のチャレンジとしては、リリースに左右されないということ、すなわちCD購入者で縛らない、要するに興業的な形でやってみるというのがあります。だからといって、今後全部ツタロックがそういう形になっていくかっていうと決してそうではないですけどね」

─興業的な見せ方というのが、チケットを販売するということですね。今まで抽選で当たれば無料で見ることができた購入者ライヴが、今度はお金を払わないといけないわけだから、見る側も主催する側もハードルが上がるのでは?

「もちろんそういう部分もあると思います。でも、いろんな形があっていいのかなって思うのですよ。ツイッターとか見てると、極端な例かもしれないですが、“うちの近所にツタヤがない”とか“CD買った時にはもう応募期間を過ぎていた”とかって声もあるんですよね。だったら、チケットを購入して参加するフェスも用意していいのかな、って。お客さんに合わせていろんなライヴのパターンがあっていいと思うんです。サーキット型フェスもあるしワンマンもあるし2マンもあるし販促のアウトストアライヴもある。いろんなバリエ-ションがあるから、色々お客さんが選べる。そういう選択肢がたくさんあるのがいいと思うのです。CDを買ったお客さんにライヴを見ていただくっていうのは僕たちがCD屋さんだからできること。でも、今回みたいに、お客さんにライヴを観ていただいて、あのTSUTAYAのライヴで観たバンド良かったからCD聞いてみたいって思っていただき、買ってもらうということに挑戦していけばもっといいことができるんじゃないかな。ライヴは行くけどCDは買わないっていう人もいっぱいいるでしょ? Youtubeとか友達から借りちゃうとか。全然それはそれで良いと思うんですが、音楽の楽しみ方としてライヴを主戦場にしているお客さんたちの気持ちをCDに向けていくっていうのは、まだまだ僕たちがやっていかなくちゃいけないことですね」

ツタロックdig 3

ツタロックdig 3

─あと、ブルフェスに出演するバンドを中心に収録したコンピ『ツタロックdig 3』もレンタル限定で出ますね。

「そうですね、若手のバンドさんの音源に触れてもらう機会を増やすことって本当に重要だと思っていて。レンタル限定で、『ツタロックdig 3』を出すことで少しでも届けることでができれば良いって思います。こうやってツタロックを振り返ってみると、昔に比べて進化もしているし、より面白いものになってきてると思います。関わってくださる方も増えてきているし…。これからも、もっと色々なお客さんやアーティストさんに喜んでもらえるイベントをたくさん企画していきたいし、いろんな形でアーティストさんのファンを増やしていきたいですね。あとは…今回のブルフェスもまだまだこのあと追加発表がある予定なので、それも楽しみにしていてほしいです!」

SCRAMBLE FES 2015 オフィシャルサイト

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Tチケットご利用ガイド※今回はパターン①での入場


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ツタロックdig 3

ツタロックdig 3

演奏者 オムニバス 

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