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フレデリック “絶対に終わらない”「オワラセナイト」インタビュー

2015年5月8日(金) 13:21配信

アーティスト写真を入れます

神戸のアンダーグラウンドなロック・シーンから飛び出して、昨年9月にメジャー・リリースを果たした気鋭の4人組。5月6日にミニアルバム『OWARASE NIGHT』をリリースしたばかり。ディスコ、ニューウェーヴから現代的な四つ打ちロックまで、時代を超えた快感のビートを巧みに操りながら、J-POPど真ん中を行くキャッチーすぎるメロディ、荒ぶる熱量の高さから、トボけた味わいまで自在なヴォーカル、楽しい言葉遊びのようでいて実は強いメッセージを含む歌詞など、驚くほどに多層的な魅力を持つバンド。作詞作曲の三原康司、歌う三原健司という、双子の兄弟の存在感もインパクト大。初メジャー作『oddloop』のリード曲「オドループ」がYouTubeで280万回再生越え(5月1日現在)の大ヒットを記録し、勢いはさらに加速している。その名はフレデリック。今すぐ覚えてほしい。(インタビュー&文:宮本英夫)

-「オドループ」、大ヒットですね。

三原康司(B&Cho・以下康司):ありがたいことに。

三原健司(Vo&G・以下健司):新曲の「オワラセナイト」も3月末に公開して、いくつかフェスに出させてもらったんですけど。「オドループ」のダンスだけじゃなく、「オワラセナイト」のダンスもきっちり揃っていて、“ちゃんと見てくれてるんだな”ってあらためて実感出来ましたね。自分たちがこういう影響を与えてるんだって、はっきりと目の前でわかったので、それをもっと全曲でやっていきたいなと思いました。

-ぶっちゃけ、「オドループ」って、狙って取りにいったゴールなんですか。

康司:いや、狙ったわけじゃなくて、好きなことをやった感じです。僕は常にその時にやりたい音楽を作っているので、その時にやりたかったことと、お客さんがいいと思ったことが似てたんだと思います。ライブをやる上で、お客さんが好きと言ってくれるものが自分も好きだということに気づいたんですよ。狙った感は全然なくて、その時やりたかったものを出した感じです。

赤頭隆児(G・以下赤頭):狙ったんですか?と聞かれるのは、わかるんですよ。まったく狙ってないですと言うのも違うんですけど、僕らがほんまにやりたかったことをやったというのはあります。狙ってやったら、取ってつけたような感じになると思うんですけど、僕ららしさがあると思うんですよ。「オドループ」にも「オワラセナイト」にも。

kaz.(Dr):「オドループ」をリリース前に初めてお客さんの前でやった時に、もうすでに反応があって、手が上がってたんですね。それで僕らも自信がついて、お客さんと向き合うようになったというか、もっといっぱい聴いてもらいたいという思いがあって、それが「オワラセナイト」につながったんです。

最新作『OWARASE NIGHT』リード曲「オワラセナイト」

一回終わらせてまた前に進んでいく

-そのリード曲「オワラセナイト」を含むミニアルバム『OWARASE NIGHT』。どんなふうに作っていきました?

健司:前のミニアルバム『oddloop』が出て、全国ツアーを回って。自分たちがその次をちゃんと見つけるために、そこで見つけたものをしっかりと詰め込んでまた前に進めるように、という大まかなテーマがありました。その中でリード曲の「オワラセナイト」の、“一回終わらせてまた前に進んで行く”というテーマが決まったので、自分たちの気持ちもそこに合わせていきました。バンドってやっぱり人間関係が大事で、すごく仲がいいんですけど、仲がいい中で4人の立ち位置をちゃんと把握するというか。たとえばボーカルのメロディを立たせたい、でも自分のギターのフレーズを入れたい、ドラムのフレーズを入れたいという時に、どっちを優先したらバンドとして立つのか?と。どっちもやってみて、どっちがいいか意見を出し合うということを、今回やったんですね。

赤頭:アレンジを試すのも、“個人の好みなのか、客観的なのか?”という意見を大事にして。いろんな人の意見を、自分らで考えました。“それはちょっと……”じゃなくて、意見としてちゃんと考えて判断することが多かったです。ちょっと大人になりました(笑)。

kaz.:最後の最後まであきらめんと、いいものを作るために、レコーディング当日でも何回も変えました。ヴォーカルと言葉が生きるために、ベースを減らしたり、バスドラを減らしたり、最後の最後まで前向きにやりきりましたね。それが今までと違うかもしれない。音楽もそうだけど、人間的にみんな成長出来たんじゃないかな?と思います。

健司:音楽を通して人間が成長出来るってこういうことなんや、と思いましたね。

康司:今言ったような、音の差し引きが出来るということは、それって気遣いとか思いやりじゃないですか? 人間的にもそういうことが出来る人って素晴らしいと思うので、ちゃんとそれに気づけたなと思います。音楽的にも気遣いが出来るし、人間的にも気遣いが出来るし。

誰かが“終わり”という言葉で締めないと前に進んでいけない

-リード曲「オワラセナイト」は、「オドループ」の続編のように聴こえますけども。より鮮やかな視覚的イメージが浮かぶ曲だなと。

康司:この曲 は“始まりと終わりと、朝と夜”というイメージです。言葉を聴いた時に風景が思い浮かぶ、それをすごく意識しました。日本の音楽らしさを意識する中で、夜から朝にかけてどんどん駆け抜けていく感じを、曲の中でイメージして作った感はあります。

健司:フレデリックは夜が似合うバンドというか、明るさだけで勝負してるバンドではないんだなということを、始めた時から感じていて。夜から始まって、光を見つけていって、一歩前に進んでいくという、そういう気持ちをしっかりと表せた1曲になったなと思います。歌い方も、今までとは違うんですよ。「オドループ」とか、その前の「SPAM生活」とかもそうなんですけど、聴き手に意味を押し付けるのが嫌で、歌い方も無表情というか、熱く歌わないことを前提にしてたんですけど、「オワラセナイト」はそれとは違うという確信が自分の中にあって。誰かが“終わり”という言葉で締めないと前に進んで行けない、という曲を歌ってるのに、自分がちゃんと歌わないでどうするんだ?と思ったので。だから今回、三原健司としてすべてを投げうったようなヴォーカルで、すごく熱く歌わせてもらいました。

康司:僕らはまだ出て来たばかりの新人バンドで、まだ全然知られてない中で、なんで“終わり”を歌ってるか?というと、絶対に終わらないんだ、これから先がきっとあるんだってすごく思ったからなんです。物事の中には始まりと終わりがたくさんあって、そこで得るものがたくさんあるんだとすごく思ったんですよ。人間的なものでも、たとえば誰かと別れることになった時に、次に自分はどういう一歩を踏みしめようかと思うじゃないですか? その人から得たものはすごく大きくて、それを全部背負った状態でまたスタートから始めるのって、僕はすごくポジティブなことだなと思ったので。そういう経験を「オワラセナイト」を作る時に感じて、だったら今出すしかないと。その気持ちが健司にもあって、俺にもあったんで、それってテレパシーがなくても通じ合ってることなんだなと思いました。

大ヒット中の「オドループ」

-メンバーそれぞれ、思い入れの強い曲はあります?

赤頭:「愛の迷惑」が好きです。ほかの曲もそうですけど、この曲が一番自分が共感出来る部分があったので。“そんなに優しくされたらとっても迷惑なんです”って、思ってたことはあるんですけど、誰かが口に出してくれたことはなかったので。確かにそうやったなって、聴いて思ったんで、これが一番好きです。歌詞が。

康司:なんか、いろいろあったん?(笑)

赤頭:具体的に何があったというわけじゃなく。親って、うっとおしかったじゃないですか(笑)。そういう時期ってあるじゃないですか。それで一人暮らしを始めた頃のことが、一番当てはまるなと思います。

-「愛の迷惑」はすごくいい歌詞。ひねったように見せて、実は思いっきり感謝の歌だったり。

康司:迷惑という言葉だけ聞くと悪い意味に聞こえますけど、たとえば“親の迷惑”というと、愛があるわけじゃないですか? 自分の子に愛があって言うことだけど、それを迷惑に感じてしまう。その裏側に隠された気持ちに気づくことが大事なんじゃないかな?と思って、だから、悪い言葉をタイトルにしました(笑)。よく見えるように。

-ああ~。その考え方、好きです。

康司:思うんですけど、ネットが出来たぶん、人が見えないじゃないですか? 悪口を言っても、それって誰のせい?というのがわからない。その印象が一般的になってしまって、それはすごく良くないと思うので。誰が書いてるのかが見えない、その意見が正しいかどうかもわからない中で、イメージだけが出来て行くは。それを判断するのは自分たち自身ですけど、一般的にみんなが“そうだな”と思うものが正しいということになって行く。でもそういうことを、僕らは音楽をやることで伝えることが出来るんですよ。それがバンドのメッセージ性なんだと思います。

何も見ないよりは絶対に何かを見たほうがいい

-kaz.さん。思い入れのある曲は?

kaz.:ドラムを叩いてて一番楽しかったのは「セーターを脱がさないで」。一番気持ちを込めて、時間もかかったのは「オワラセナイト」です。自分はサラリーマンをやめて、フレデリックをやる決断をする時期があったんですけど、その時を思い出しながら、原点を思い出しながら叩きました。「オワラセナイト」が推し曲ですし、一番思い入れが強いです。その真逆で、「セーターを脱がさないで」は笑いながら叩いてました。

-「セーターを脱がさないで」、ユーモアとカッコよさのバランスが絶妙です。これはどんなふうに?

康司:曲を作ってた時期が冬で、セーターを着てたこともあるんですけど(笑)。これは一応恋愛の曲で、セーターって夏になると暑いから脱ぐじゃないですか? でも本当にそのセーターを愛していたら、オシャレだと思って脱がないと思うんですよ。それは恋愛と似ていて、たとえば女性目線で、自分の彼氏がすごく愛をくれるけど、それが暑苦しくなって来て“もうどこかに行って!”って思うかもしれない。それも思いやりかもしれないし、「愛の迷惑」とも似てるんですけど、それをセーターにたとえて作った曲です。ただこの曲は、フレーズのほうが強かったかもしれない。♪セーターセーターって口ずさんでいたものが、そのまま曲になって行った感じがあります。その時にはまってた音楽もしっかり出てますね。ダンスミュージック感、ディスコ感を意識してるんですけど、コード進行は日本人らしいと思っていて。メロディラインも。

-いちいち深いので、全曲、語りたいところですけど、そこはリスナーのみんなに楽しんで考えてもらうことにして。ラスト・チューンの「さよならカーテン」は?

康司:『OWARASE NIGHT』は始まりと終わりをテーマにしていて、夜から朝へのイメージなんですけど、これは朝の情景です。家の中に窓があって、そこから外が見えるけど、カーテンが閉まってる状態だったら外は見えない。部屋にこもってる人たち、自分の中で鍵を閉めてる人たちって、いるじゃないですか? でも隠し事を取っ払ってしまえば、ちゃんと前に進めたり、窓から嫌なものが見えたとしても、それが力になったりするから、何も見ないよりは絶対に何かを見たほうがいい。その気持ちを込めて作った曲です。

-音の楽しさだけじゃない、このバンドが持ってる骨太なメッセージ性。伝わってほしいです。このあと、夏はフェスですか。

康司:いくつか決まってるものもありますし、その中でどう鳴らして行くか。このアルバムをリリースしてから、また気づけることもいっぱいあると思うので。自分たちの中で、『OWARASE NIGHT』の曲をやることで、また一歩先に進める何かを得ていきたいなと思ってます。

フレデリック プロフィール

三原健司(Vo./Gt.)・三原康司(Ba./Cho.)の双子の兄弟を中心として結成された神戸出身の4ピースバンド。

2014年3月、プロデューサーに柏原譲(Polaris/FISHMANS)を迎え、初の全国流通盤となるミニアルバム「うちゅうにむちゅう」をリリース。

同年9月、ミニアルバム「oddloop」でA-Sketchよりメジャーデビュー。11月には初の東名阪ワンマンライブ「踊ってない夜が気に入らNIGHTツアー」を開催。アルバムリードトラック「オドループ」のYouTube再生回数が150万回を超えた同年末、出演を果たした各地アリーナでのカウントダウンフェスでは全て入場規制がかかるなど、今もっとも期待されるニューカマーとして成長を続けている。

フレデリック リリース情報

OWARASE NIGHT

2015年5月6日発売

AZCS-1045  \2,000(税抜)

1.オワラセナイト 2.DNAです 3.シャンデレラ 4.どうにもこうにも 5.セーターを脱がさないで 6.愛の迷惑 7.さよならカーテン

フレデリック ライヴ情報

2015.05.10 大阪城野音「FM802 presents Rockin'Radio! -OSAKAJOH YAON- supported by SPACE SHOWER TV」

2015.05.30 札幌・BESSIE HALL「ALA-UMI-DOSS TOUR 2015~逃げ出したくなるような踊ってない夜に本気ダンス~」

2015.06.06 愛知・名古屋複数会場『SAKAE SP-RING 2015』

2015.06.12 広島・ナミキジャンクション「ALA-UMI-DOSS TOUR 2015~逃げ出したくなるような踊ってない夜に本気ダンス~」

2015.06.13 福岡・CB「ALA-UMI-DOSS TOUR 2015~逃げ出したくなるような踊ってない夜に本気ダンス~」

2015.06.19 名古屋・ELL「ALA-UMI-DOSS TOUR 2015~逃げ出したくなるような踊ってない夜に本気ダンス~」

2015.06.27 仙台・HOOK「ALA-UMI-DOSS TOUR 2015~逃げ出したくなるような踊ってない夜に本気ダンス~ 」

2015.06.28 渋谷・クラブクアトロ「ALA-UMI-DOSS TOUR 2015~逃げ出したくなるような踊ってない夜に本気ダンス~」

2015.06.30 梅田・クラブクアトロ「ALA-UMI-DOSS TOUR 2015~逃げ出したくなるような踊ってない夜に本気ダンス~」

2015.07.04 大阪・ミナミ複数会場『見放題2015』

2015.07.07 高松・DIME「HighApps TOURS 2015」

2015.07.22 新潟・CLUB RIVERST 「HighApps TOURS 2015」

2015.07.24 札幌・COLONY 「HighApps TOURS 2015」

2015.08.22 WILD BUNCH FEST. 2015

2015.09.05 名古屋・TREASURE05X 2015

2015.09.06 OTODAMA'15〜音泉魂〜

フレデリック オフィシャルサイト


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