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andropインタビュー「今、セルフタイトルを冠する意味」

2015年7月31日(金) 12:00配信

andropが、1年5ヶ月ぶりのアルバムを完成させた。その名も堂々『androp』!! TVCMやドラマなど、テレビから流れきて幾度となく耳にした楽曲たちも、たっぷりと詰まった全14曲。お茶の間でもライヴでも、場所を問わずに聴き手に寄り添える楽曲を生み出してきた彼らの本領が、思いっきり発揮された最高傑作になっている。魅せるプレイと歌心と一緒に、様々なジャンルへ旅立てる、音楽の可能性が詰まった今作について、全員に訊いた。(インタビュー&文:高橋美穂)

androp

androp

アルバムタイトルのこと、僕はネットで知りました(笑)

―まず、アルバムにセルフタイトルを名付けた理由から教えてください。

内澤崇仁(Vo 以下・内澤):自分たちの6枚のCDの、頭文字を出た順に並べると、andropになるんです。andropっていうバンド名は造語なので、自分たちの音楽で意味を付けたいと思って、『anew』という最初のアルバムを作る時に、コンセプトを考えたんですよね。その時に、pまで出した次には『androp』っていうアルバムを作ろうっていうことも決めていたんです。

―そこまで最初に決めていると、途中で不安になることはありませんでしたか? 「そこまでバンドは順調に続くだろうか」とか「そこまでアルバムを出せるだろうか」とか。

内澤:ありました。はじめは遊び心で、メンバーにもスタッフにも誰にも言ってなかったんですけど、みんな『door』あたりで気付き始めて。

前田恭介(B 以下・前田):僕はネットで知りました(笑)。内澤くんに「そうなの?」って聞いたら、「そうだよ」って。

―ファンの子の方が気付くのが早かったんですね!(笑)

内澤:勘のいい方は気付いていましたね。それからは「oからはじまるタイトルは?」、「pから始まるタイトルは?」って聞かれるようになって、プレッシャーになって。そこまでバンドを続けなきゃいけないと思ったし、周りを納得させるような音楽を作り始めなきゃいけないって。pまで作り終えて、やっと肩の荷が下りましたね。

―セルフタイトルまでに、状況的にも音楽的にも沸点を持っていかなきゃいけないっていうプレッシャーもあったんじゃないんですか?

内澤:そうですね。他のバンドがセルフタイトルを付けるよりプレッシャーだったかもしれません。これで自分たちを知ってもらわなきゃいけないっていう強い想いもあって。

―では、途中でこの流れを知った他のみなさんは、セルフタイトルの今作について、どのような思いがあるんでしょうか?

佐藤拓也(G&Key 以下・佐藤):今まではアルバムのタイトルって、曲が出揃ってから聞いていたんですけど、今回は制作に入る前から教えてくれて、それを目指すからには責任もあるし、名刺代わりになるような一枚にしなきゃいけないと思いました。

伊藤彬彦(Dr 以下・伊藤):僕もその通りですけど、タイトルに関しては、内澤くんが決めたものに対して、どうこう言うつもりもないというか。内澤くんの歌や曲やアレンジが好きでやっていて、それに対して自分がどう出来るかっていうところなので。僕個人でいうなら、プレッシャーは特になかったです。

―結果、いろんな意味でいいタイミングでのセルフタイトルになりましたね。

内澤:今しかないタイミングだと思います。『period』まで作り終えて、やっとandropっていうバンドになれた気がして。曲作りやライヴで試行錯誤してきたものが、やっと身に付いた気がするので、今回は、何処を切り取っても僕たちの音ですって胸を張って言えるような作品になったと思います。

―「andropとはこうである」というものも見えています?

内澤:型に嵌らない、常に新しいものを提示して、変わり続けられるバンドになりたいと思っていて、そういうバンドにやっとなれるんじゃないかなって。あと自分たちの曲が、聴く人の生活に寄り添って、ふと救える瞬間を作って欲しい。それと、音楽には可能性がたくさんあると思っているので、それを鳴らせるバンドっていうところだと思います。

曲の力で広がっていくことが、音楽家として一番嬉しい

―その「寄り添う」という言葉は、私もキーワードだと思っていて。今作はタイアップソングも数多く収録されていますけれども、お茶の間にも寄り添って、なお且つ、ライヴではオーディエンスに寄り添って、どちらにも寄り添えるバンドだと思うんですよね。

内澤:そうですね。タイアップのお話が来るのは凄く嬉しいことで、ドラマやCMに寄り添う曲にしたいんです。作品が相乗効果で良くなるようにっていう。プラス、自分たちのやりたいことも筋として通したいので、作品と自分たちがやりたいことが重なる部分が落とし所かなって。

―テレビから流れてきて「これ誰? andropっていうんだ!」みたいな広まり方をしているというか、曲至上主義的なスタイルを感じます。

内澤:曲から広がることは望んでいますね。最初は耳だけで判断して欲しくて、個々の名前も顔も(メディアに)出しませんでしたし。今も、曲の力で広がっていくことが、音楽家として一番嬉しいと思っています。

―また、タイアップが多いからといって、聴きやすくまとまっているだけではなく、個々の主張も強いですよね。

内澤:プレイヤーとしては強いと思いますよ。

前田:でも、歌を聴かせるっていうところに主軸を置いているので、その中で光るものを見せたいと思って演奏していますね。

―出るとこ出て、引っ込むところ引っ込めるメンバーが揃っていたんでしょうか。

内澤:いやあ、一番最初は何もわからなかったんですけど、ライヴやレコーディングを通して、自分たちの曲をどう聴かせるか考えているので、この5年という年月があったから出来るようになったんだと思います。

―「歌を聴かせる」というのは、最初から考えていたことですか?

内澤:歌ありきというよりは、聴き手ありきで考えています。

―だから、主張が強いのに、寄り添っている感じがするのかもしれないですね。

内澤:そうですね。音楽の楽しみ方の提示というか。世の中にいろんな音楽がたくさんあるので、自分たちにしか出来ないことをやりたいと思います。

三ツ矢サイダーCMソングとしてもおなじみの「Yeah! Yeah! Yeah!」

  

  

フジテレビ系ドラマ「ゴーストライター」主題歌「Ghost」

  

―今作を聴いて改めて思いますけど、ポップチューンはもちろん、ヘヴィな楽曲からヒップホップのテイストまであって、ジャンルレスですよね。みなさん、いろんな音楽を聴いてきたんじゃないんですか?

内澤:それぞれ、いろいろ聴いていますね。みんなバラバラだと思います。僕のはじめは親が聴いていた歌謡曲ですね。その後はカーペンターズのCDを初めて買って、ギターを持ってからはメロコア、その後はUKロックにハマって、アイスランドのバンド、シガーロスや、シカゴ音響系のバンド、トータスとかに行って、そこからアンビエントものを聴くようになりましたね。

前田:僕はジャズやフュージョンから入って、高校生になってパンクやロックを聴くようになって、今は売れ筋のポップを聴くようになりましたね。

―わかりやすくなっていってますね。

前田:そうですね。メーガン・トレイナーとか。今が旬です!みたいなものが好きです。

佐藤:僕はビートルズですね。親が好きでその影響で全部聴かされて、そこから自分でもCDを集めてみて、ビートルズはみんな知ってる曲もあれば、マニアックな曲もあるんだなって知って、歴史を調べて、DVDとか全部観て、ゆかりの地のイギリスに独り旅したりしました。

伊藤:親がミーハーなんで、その時のチャートにのっているような曲やクイーンが好きで、僕もスタジアムロックみたいな感じが好きになりました。それからダンスミュージックとか好きになって、高校生でバンドをやる頃には、僕らの時代はみんなメロコアを通ったんですよ。そこでバンドが楽しいってなって、大学の頃には楽器を突き詰めたくなって、ジャズやフュージョンやAORを聴くようになって。だから、大きなところから小さなところに行っている感じですよね。

―本当にみんなバラバラですけど、いい意味でオタクというか、掘り下げていますね。だからこういう音楽性になるんでしょうね。

内澤:そうですね。これはあれかな?っていうフレーズや音色もあるので、玄人はそこで楽しめるし、それほど詳しくない人でも、そこから探って行けると思いますね。

―音色に拘りがありそうですね。

内澤:そうですね。基本的には音色で何時間も試すよね。

佐藤:やり始めると終わらない時があるよね。

内澤:音って無限大なので。

たくさんの人に聴いてもらえるようになればなるほど、一人に届くようにしたい

―それだけ時間をかけながら、よくこのペースで作品をリリースしてきましたね!

内澤:それが楽しみでもあるし、いろんな音がある中で、楽曲にぴったりな音を探し当てると、化石を発見したくらいの感動があるし、それをライヴで共有できるのも嬉しいですから。

―今作にもいろいろライヴで聴きたい曲があるんですけど、特に『Star』や『Songs』のようなミドルチューンは、内澤さんの歌うたいとしての才能が光っていますね。

内澤:ありがとうございます。

―歌詞を聴いていると、聴き手に向けられているように感じたのですが。

内澤:今回のアルバムは、ライヴも意識しているんですけど、『Songs』や『Star』は、ライヴでやった時に、すっと、何も考えなくても心に入って行けるような曲を作りたいと思ったんです。今までだったら、ストレートでもどっかで捻ったり、構成や楽器の何かや歌詞に肉付けしていたんですけど、今回は削ぎ落して届けたいと思って。それが距離感が近く感じられるっていうところに繋がってくるかもしれないですけど、どんなに人がたくさんいる場所で演奏しても、目の前の一人に向かって演奏できるような曲にしたいと思って作りましたね。

―andropって、規模が大きくなればなるほど、逆に近くに感じられるような、不思議な成長の仕方をしていると思っていて。最初の方が、内澤さんの閉じた世界観が表れていた気がするんですよね。

内澤:そうですね。まさにおっしゃる通り、たくさんの人に聴いてもらえるようになればなるほど、想いが薄まるような気がして、だからこそ一人に届くようにしたいと思っているんです。レコーディングの時もそういうことを考えていて、CDってライヴの熱量が入りにくいんですよ。ライヴだと目の前にいる人に曲の想いを届けられるのに、CDでは耳だけでどうやって届けようって、迷ってて、凄く気持ちを入れても、伝わらないと思うこともあって、それをなくしたくて今回はレコーディングしました。

―そういう話って、メンバー同士でよくするんですか?

内澤:どうなんだろう? 他のバンドのことはわからないけど……。

前田:話すようになったね。意識してもあるし、話さざるを得ない、考えると。

―メンバー同士が深くコミュニケーションをとるようになったっていうところも、セルフタイトルに相応しいタイミングじゃないですか。

内澤:そうですね。ステージ上だけで共有できるのは4人だけじゃないですか。5年やってきて、わかり合える部分もあって、そういうことを思うだけじゃなく言葉にも出すようになりましたね。

androp リリース情報

androp

2015年8月5日発売

初回限定盤(CD+DVD):WPZL-31063 ¥3,500(税抜)
通常盤(CD):WPCL-12178 ¥3,500(税抜)

CD収録:M-1:Yeah! Yeah! Yeah!(三ツ矢サイダーTVCMソング) M-2:From here  M-3:Shout(TBS系ドラマ『家族狩り』主題歌) M-4:Answer M-5:Paranoid M-6:Star M-7:Dreamer M-8:Alternative Summer M-9:Letter M-10:Corna M-11:Ghost (フジテレビ系ドラマ『ゴーストライター』主題歌)  M-12:Run (J-WAVE FOOTBALL FEVER 2014 キャンペーンソング ) M-13:Songs M-14:You Make Me( 映画『アップルシード アルファ』挿入歌)
DVD M-1:Opening M-2:From here(studio live) M-3:Paranoid(studio live) M-4:Letter(studio live) M-5:Yeah! Yeah! Yeah!(studio live)

andropライヴ情報

one-man live tour "androp"

2015.09.19(土)Zepp Tokyo
2015.09.20(日)Zepp Tokyo
2015.09.23(水・祝)仙台Rensa
2015.09.26(土)Zepp Sapporo
2015.10.04(日)広島CLUB QUATTRO
2015.10.11(日)Zepp Fukuoka
2015.10.17(土)Zepp Namba
2015.10.18(日)Zepp Namba
2015.10.24(土)Zepp Nagoya
2015.10.25(日)Zepp Nagoya

andropオフィシャルサイト

androp×ツタロック unplugged live開催決定!


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