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【インタビュー】a crowd of rebellion、新作で見せた変幻自在のサウンドに潜むもの

2015年9月1日(火) 12:00配信

a crowd of rebellion

a crowd of rebellion

2007年春に新潟で結成された、a crowd of rebellion。インディーズでの活動やリリースを経て、2015年3月にシングル「The Crow」でメジャーデビュー。そして先頃、待望のメジャー第2作となるEP『Daphne』(ダフネ)を完成させた。シャウトとクリーン・ハイトーンによるツインヴォーカルを擁し、ラウドロックやメタルコアの範疇で語られることも多い彼らだが、その変幻自在のミクスチャー/エクストリーム感は、ここにきて一層研ぎ澄まされた感がある。さらに、中毒性の高い楽曲と同等に、キャッチーで哀愁を帯びた“歌”の存在も際立っていて、今後より広いフィールドに打って出るにふさわしい新作といえるだろう。メンバー全員に話を訊いた。
(インタビュー・文:早川洋介)

その時々でやりたいものを求め自然に今の形になった

―まずは、現在のツインヴォーカルのスタイルになった経緯から教えてもらえますか?

宮田大作(Vo):最初は俺と高井と(丸山)漠がいまして、以前のドラマー含めて4人編成だったんです。それで俺がギターも弾きながらシャウトもクリーンも担当してたんですけど、いっぱいいっぱいになってきて、お客さんとコミュニケーションをとる余裕もないし、ライブの内容も薄くなるし…と思っていたところで、思いきって体制を変えてみようと。俺がヴォーカルに専念して、歌も歌えてギターも弾ける当時16歳だった(小林)亮輔に加入してもらったんです。もともと彼は、ライヴハウス最前で頭を振っていたような、このバンドのファンだったんですよ。

小林亮輔(Vo、G):当初はギタリストとして加入したんですが、2年ぐらい経って“歌えや”と言われまして(笑)。今はヴォーカルとギターをやってますが、最初はハモリやコーラス程度だったんです。

宮田:その後1年ぐらい経って、大学生になったばかりの(近藤)岳が加入して現在のラインナップになったと。

丸山漠(G):最初からツインヴォーカルの形態を求めてたわけではなくて、現在のスタイルになったのはわりと最近の話ですね。模索の連続でここに至る感じです。

―結成時に明確な方向性はありました?

宮田:最初はスクリーモのスタイルに憧れて、そっち寄りの曲をやっていて……そこで俺たちの心に何が生まれたんだろうね? 反逆とか哀しい気持ちだけではなくなっていって。このバンドをもっと知ってもらいたいという気持ちも出てきて、亮輔のメロディを増やすとか、より良いメロディを求めるようになったり、自然とその時々でやりたいものを求めていったら、今の状態になったんですよね。ただ根本は、泣いてるような曲/叫び/歌とか…いちばん大事な“泣き”の要素はなくしたくないと思ってます。その上で、どれだけ新しいことをやっていけるか、というところです。明るく見られがちですけど、我々は人間的に暗いので(笑)。人間が持つ闇の部分、矛盾してる部分、苦しい部分…っていうのが、どれだけ明るい曲を歌ってたとしても、隠しきれずにちょっと出ちゃうのが俺らかなと。

―では、このバンドのサウンドを説明するなら、どんな要素が入ってるんでしょう?

丸山:メタル、スクリーモ、パンク、J-ROCK、ギターロック、ジャズ……。

近藤岳(Dr):これだけ多様な要素が入ってるので、プレイヤー目線になりますけど、さらに上を目指していくとなると絶対的にスキルが必要になってくるんです。よりいろんなアプローチも増えていくだろうし、ジャズやラテンの要素とか、ロックのバックビートが必要だったりとか。そういうものを引き出せるようにスキルをつけて、コンポーザーである漠君が出してくる楽曲に柔軟に応えられるようにしていけば、自ずと曲の完成度が高まっていくんじゃないかなと思いますね。

高井佑典(B):メンバーに共通した好きなサウンドはありつつ、さらにそこに各々の要素を足してるような感じで曲が出来上がっていく感じです。

亮輔が歌うメロディにこだわりぬいた最新作

―そして、最新作『Daphne』について。めまぐるしい曲展開も多く、カオスな印象も強いですが、同時に歌のメロディ/コーラス/ギターフレーズが印象的なことで、このバンドの美学がきっちり保たれていると感じました。

宮田:たしかに、このバンドでこだわり抜いているのは、亮輔が歌うメロディなんですね。新作でも“より聴きやすいものを”ということは意識していて。そのほうが亮輔の歌詞やメロディは人に届くし、聴いているみんなも気持ちいいと思うし。その辺りがメジャーになってきてから変わってきてることかなと思います。

―演奏はハイレベルで構成もかなり複雑ですが、その辺りはどう対応して曲に臨むんですか?

小林:曲を暗記してから、ひたすら反復、反復練習です!

近藤:ホントに、ひたすら叩きまくるしかない(笑)。

丸山:ははは!

宮田:技術的にも音楽的にも最もレベルの高いメンバーが漠なんで、彼が作る曲はそれぞれのパートが当たり前のように難しいんですよ。彼の頭の中で考えたことを各パートが再現するので、実際にやるほうはかなり無理もありますね。

高井:基本的に、“テンポを落とそう”というところから話し合いは始まります(笑)。

近藤:ファストでキメも多くて、ガッチリやっていかないと楽曲として成立しない部分が多いんで、そこはよりシビアにやっているんです。次から次に上がってくる曲にどんどん新しい要素が含まれていて、ドラマー的には思いつかなかった新しいフレーズやアプローチがあって勉強になるんですけど。最初はいつも“無理だろう!”って思いますね。

―ただ、聴き手としては、そのファストなところにスリルや高揚感を得られるのも間違いないわけで。

高井:そうなんですよねー。

丸山:もちろん、そこを求めて作ってますしね。

宮田:なので、いっぱい練習します(笑)。

小林:全パートがスリリングだもん(笑)。

近藤:ノンストップですから。まさにジェットコースターですよ。

丸山:……まあ、毎回なんとかなってるじゃん(笑)。

Daphneの神話はバンドの根本にある泣きや哀しさにつながる

―ところで、タイトルの『Daphne』の意味は?

小林:花のジンチョウゲを、英語でDaphneって言うんですね。“ダフネ”という言葉の響きがすごく綺麗だなと思って、それを調べていくうちにギリシャ神話でDaphneという女神がいて、さらに月桂樹もDaphneと言うと。これはEPに収録された曲が1本の樹のようにまとまるんじゃないかな、と思って名付けました。

宮田:そのギリシャ神話が“女神のDaphneが自らの身を月桂樹に変えてしまう物語”という内容なんですが、すごく哀しい話なんですね。俺たちの根本にある泣きや哀しさにつながるし、すごくいいタイトルだなと思ってます。

―作品ラストに収録の「Daphne」は厳かな空気を醸していて、壮大なラストも見事な、作品を締め括るにふさわしい入魂の1曲でした。

宮田:この曲が出来た時は、もう大騒ぎでしたね。録り終わった瞬間に鳥肌が立ったし。ライヴ映えもするし、気持ちもすごく入り込んで叫んじゃうんじゃないかな(笑)。

丸山:こういう完成型になるであろうことは見えてましたけど……。

小林:余裕で想像を凌駕しましたね。

宮田:ほとばしるエモーションなど、このバンドがもともと根本に持っている部分が最も出ている曲ですね。この曲に限らずですけど、俺たちが哀しいと感じていることを歌に乗せていて、そこに共感してもらえたら嬉しいです。今回の歌詞はすごく悩んで、病み病みモードになって書いたんで。俺たち、ラウド系やメタルコアバンドって思われることが多いので、そうすると歌詞ってあまり注目されないじゃないですか。

―ある種、サウンドのひとつとして捉えられるような?

宮田:そうです。そこで亮輔が歌うサビのメロディを日本語にするとか、そうすることによって歌詞をより読んでもらえるようになるのかなと。

小林:特に今回の歌詞はリアルな内容になっていますし。

―歌を聴かせるという部分で、ドラマティックなパワーバラード「Iris no hana」も魅力的ですね。さらにはギターソロまでありますし。

丸山:基本的にリードプレイに対する欲求は全然なくて、曲に関して自分は作曲者としての立場でしかないと思ってるんです。然るべきギターソロが必要になったからこそ、今回は入れたというだけで。速弾きをみせたい気持ちとかも全然ないんですよ。

高井:ギターソロを入れなよって言うと、絶対に“ヤダよ”って言うんで。

小林:ただ、ずっと上モノでギターソロみたいなフレーズを四六時中弾いてますからね(笑)。

丸山:ある意味そうなんだけどね。飾りの役割で曲の裏でピロピロするものはすごく好きなんですけど。SAOSIN(メロディアスかつメタリックな要素もあるアメリカのエモ/スクリーモ・バンド)のギタリストなどにはすごく影響を受けてますね。

―PROTEST THE HERO(テクニカルな演奏と複雑な曲構成が魅力のメタル/ハードコア・バンド)とか好きですか?

丸山:ええ、ああいうのは大好きですね。

宮田:技術的にはリードギタリストとして充分なものを持ってるんですけど、そんなに調子こかない感じですね(笑)。

―なるほど(笑)。こうしてメジャーに進出しましたが、今後も新潟を拠点に活動していく予定ですか?

宮田:そうですね。ただ、メジャーデビューしたことで大きなフェスに出る機会も増えたんですけど、大勢のお客さんが俺たちの音で一緒に楽しんでくれている光景を見て、すごく自信につながりましたね。まだまだ発展途上のバンドなので、これからどう変化していくかが自分たちでも楽しみだし、それをリスナーの皆さんにも楽しんでもらいたいなと思っています。

a crowd of rebellion リリース情報

Daphne

9月2日発売

WPCL-12229/\1,800(税抜)

1.-Apollon- 2.BLACK ANTHEM 3.This is Liiiiiv[e] 4.Smells Like Unknown 5.Iris no hana 6.Never Say A Gain 7.Daphne


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