J-POP(邦楽)・J-ROCK・V-ROCK・K-POPのおすすめ音楽情報なら、T-SITEニュース 音楽

名古屋出身の3ピースバンドBACK LIFT、『Fly High』インタビュー

2015年10月6日(火) 12:00配信

BACK LIFT

BACK LIFT

Hi-STANDARDらをルーツとするメロディック・パンク・サウンドを現代に鳴らす、名古屋出身の3ピース=BACK LIFT。完成したばかりのミニアルバム『Fly High』の話題をはじめ、多くのビッグフェスにも出演した今夏の記憶を、リーダーであり詞曲を手掛ける小林“KICHIKU”辰也(Vo,B)に語ってもらった。 (インタビュー・文:早川洋介)

数々の大型フェスでBACKLIFTが得たもの

―今年6月にシングル「FOUR FACES」をリリースして以降、いくつもの大型フェスに出演してきましたが、印象に残っている記憶というと?

「やっぱり一番は『京都大作戦』ですね! 出たくて出たくてウズウズしまくっていたイベントで、今年は“牛若ノ舞台”に呼んでいただいて。僕らは結構な“晴れバンド”やと自負してたんですけど、この日は一番の大雨を降らせてしまいました(笑)。ただ、あの大雨が自分たちの気持ちを吹っ切らせて、もうがむしゃらに“京都大作戦の空気に打ち勝ちたい!”って気持ちでやれたなと思ってます。めちゃくちゃ良いライブやったなと。しかも僕らの前後がNAMBA69とThe BONEZ、もう一方のステージ“源氏ノ舞台”ではDragon AshとBRAHMANがやっていて、とんでもないところに組まれたなと思いましたよ(笑)」

―強力ですね! 当然、主宰者的には意図したところだったはずで。

「イベント後に10-FEETのTAKUMAさん(Vo,G)に、「あの位置はさすがに緊張しました(笑)」って伝えにいったら、「BACK LIFTやったらあの位置を任せられると思って組ませてもらったよ」って言ってくれて。めちゃくちゃ自信になりました。あとは『SATANIC CARNIVAL』ですね! 自分たちの中では最多のお客さんが駆けつけてくれて、“これがBACK LIFTや!”って自信を持ってアタックできたライブだったなって。MCでも言ったんですけど、自分の音楽人生って、ことあるごとにPIZZA OF DEATH(フェスを企画した横山健主宰のレーベル)に力をもらってるなと思いました。この舞台のことも一生忘れないです」

―それに、ここ最近はリスペクトする先輩たちと共演する機会も結構ありましたよね?

「そうですね。まずは、やっぱりKenさん(Ken Yokoyama/横山 健)との対バンはめちゃくちゃ刺激的で、非現実的な空間にいるような気持ちにもなりますね。何度観ても無敵なライブで、言葉もパワフルで、毎回純粋にカッコいいなって気持ちでいっぱいになってます。僕ら若手をフックアップしてくれる存在なので、感謝とリスペクトと愛を込めて挑戦していきたいですし。やっぱり越えていきたいなって。そう感じさせてくれるのもKenさんのパワーなんやなって思ってます。本当にありがたいですね」

―BACK LIFTにとっては直系のルーツにあたる人ですし。

「あとライブハウス規模で一緒にやらせてもらったことはないんですけど、10-FEETですね。人間力やバランス感覚、底知れぬ優しさとかを感じられて、ライブを観て会話をしてみれば今の自分への答えが分かるような、そんな気持ちにさせてくれるバンドです。10-FEETがライブをやっている時のフロアの安心感というか一体感がハンパなくて、どデカイ優しさとか安堵感が音の塊になって包んでくれるライブやなって。しかも袖で楽しそうに観ているバンドマンの数もすごくて、心の底から愛されてる。人間としてもバンドとしても尊敬してますね。あのバンドも越えたい目標です。『SATANIC CARNIVAL』でMONGOL800と一緒にやらせてもらえたのも感動でしたし、(上江洌)清作さん(B,Vo)が僕のことを“キッちゃん”って呼んでくれるんですよ(笑)。声と同じで優しさが溢れ出てる方でしたね。いつか2マンさせてもらうのが夢のひとつです」

初期衝動と勢い、なおかつ新しいことにチャレンジしてきた自分たちの“今”が凝縮されている

―話は尽きませんが、新作の『Fly High』についても。前回のシングルでは「LET IT DIE」のような実験性も含んだ曲も聴けましたが、新作は自分たちの本流である勢いのあるナンバーをより凝縮しているなと感じたんです。

「あの「LET IT DIE」は自分たちの今までの殻をぶち壊して、もっと自分たちのことを伝えたいと思ってシングルに入れたんですよね。実はそれは今回のミニへの布石でもあって、曲調は違うけど「Show Me Your Roots」に繋げていて。この曲には、“自分たちのルーツや好きなものを提示して共有し合いたい。だから物事を頭ごなしに否定せずに、みんなのルーツや好きなものも教えてよ”って想いが込められているんですよね。これも今までの自分たちにまったくないタイプの曲だと思います。ただ同時に、ミニアルバムという形態はインディーズデビューの時以来なので、あの時みたいな初期衝動と勢いが満載で、なおかつ新しいことにチャレンジしてきた自分たちの“今”が凝縮された、1曲1曲の存在感を高めた内容にしたいと思って曲を生んでいきましたね。たしかに曲順も勢いが出るように練りましたし」

―特にラストの「Fly」はスピード感に加えてスケール感も備えていて、哀愁のメロディも秀逸だし、ライブでのキラーチューンになることを予感させました。

「まず本当のことを言うと、レコーディング5日前まで収録曲のうち5曲がまったく出来ていない状態やったんですよね(笑)。僕が作詞作曲を担当してますけど、今回制作活動をしている時は本当に気持ち的にいっぱいいっぱいになってしまって……不安や何かに追われる焦燥感、いろんなことへの苛立ちとか雑念ばっかりで全然生まれてこなかったんです。毎日寝る時間も削られていって、心身共にすごく疲れていた時期で気持ちが沈んでいた。普段は作詞も作曲も大好きやけど、怖くなってきて、もう無理なんじゃないかって正直思いました。何もしたくなくなって、レコーディング5日前のスタジオ練習を僕はブッチしたんですよね……それぐらい追い込まれるのはホンマに初めてでしたね」

―そんなことがあったんですか。

「ええ。心が折れてしまいそうやったんですけど、大学3年の夏に“音楽一本でやっていきたい”って家族に伝えた時に快く背中を押してくれて、“でも、やりきれよ”って言われたことを思い出したんです。やから、もう一回言葉をもらいたいなと思って今の自分の状況を伝えたら、この「Fly」の歌詞にも書いてある言葉をもらったんですよね。そこでもう一回踏ん張ろうって思ってベースを握ったら、直後に5曲が降ってきたんです。嘘みたいですけど本当の話で。特に「Fly」に関しては、この時の感情を大事にしたくて、自分のフィルターもできるだけ介さずにありのままの素直な気持ちで曲を書きなぐりました。煩わしい気持ちも、いろんなわだかまりも全部取っ払って、もう誰もいない高い所まで飛んで行きたいなと思って、「Fly」ってタイトルにしたんです。このアルバムに対して一番にある想いを注ぎ込んだ曲なので、アルバムの最後に置きました。自分の中でもめちゃくちゃ大切な曲だし、これからのBACK LIFTにとってもとても重要な曲になってくると思います」

悲しみや痛みが報われていくように歌えればいいな

―なるほど。結果、歌詞はポジティブな方向を見ているものが中心ですが、このバンドが伝えたいメッセージは?

「まず今回のアルバムに関しては、心に絡まったモノから解き放たれたいっていう気持ちが本当に強く出たなと思ってます。いろんなものへの疑心暗鬼があって、何が正解かも分かんないし、結局ひとりぼっちな気がしていたんですね。でも、めちゃくちゃ気持ちがアガってたりとか高ぶってたりする時に曲が書ける反面、こういった気持ちの時もまた曲を書くのが好きなんですよね。それを悲観的に表現するんじゃなくて、書いた僕も曲が届いてる人たちにとっても、前向きな力やったり、打ち勝つ活力とか言葉にはできん力になればいいなと思ってます。最近よく思うのは、人の悲しみや痛みやったりが報われていくように歌えればいいなって。そういった言葉をいろんな楽曲に乗せていけたらと思ってます」

―では、新作から“これぞBACK LIFT!”というナンバーを推すとしたら?

「2曲目の「morning」ですかね。ここ最近の僕ららしさがたくさん詰まってるんじゃないかなと。高い瞬発力やシンガロング、ライブで一緒に遊べる部分、『Ten Years Later』(2014年発表のアルバム作)以降取り入れている語りの部分だったりを、本当に気持ち良く落とし込めたなって感じてます。BACK LIFTにとってもマストな曲になるはずなので」

―また、現在はシーンが盛り上がりを見せているとも言われますが、渦中にいる人にはどう映っています?

「今まさに新しい流れが生まれようとしてるんじゃないかなって感じてますね。パンク/メロディック/ラウドのシーンは、今またここに来て勢いが出てきていると思っていて。この間、Kenさんが地上波の音楽番組に出演した時にもすごく感じたことなんですけど、僕らが憧れてきた世代の人たちや僕らの世代に近い先輩たちが、下の世代を上に引っ張りあげてくれようとしているんやなって改めて思わされたし、僕らの世代もそれに少しずつ応えられるようになってきてる。そうやって今また上の人たちからいろんなモノを得て、先輩から僕らぐらいの世代までが本当に繋がり出したなって感じていて。シーン全体にとっても、この繋がりが生んだモノは大きな存在になって“バンドミュージック”というモノを加速させるんじゃないかなって、ひしひしと感じてますね」

―BACK LIFTはメロディックパンクを正統に継承する存在ですし、このまま貫いていって欲しいですね。

「そうですね。特に今回の『Fly High』は勢いがあって聴きごたえがあるのに、スッと何周もいけてしまうようなアルバムになっているし、今は僕自身すごく自信に満ち溢れてます。きっと聴いてくれる方たちへの新しい刺激やきっかけになるアルバムだと思います。みんなの中にある絡まったモヤモヤも、前に一歩踏み出せない不安も、音源やライブで吹き飛ばしていきたいと思っているので、ぜひ音を聴いて遊びにきて下さい。伝統を継承しながらも新しいモノを生み出していくつもりですし、他のバンドがまだ成し得ていないこともやっていきたい。身を委ねてついて来てもらえたら嬉しいですね」

BACK LIFT リリース情報

Fly High

2015年10月7日発売

RCTR-1042/¥1,650(税抜)

【収録曲】
1.Clear 2.morning 3.Show Me Your Roots 4.sepia 5.RELAX 6.IRIE PLACE 7.Fly

BACK LIFT オフィシャルサイト


「BACK LIFT」の関連記事

このタグがついた記事をもっと見る

この記事が気に入ったら、
いいね!しよう。

Twitterでも最新記事をチェック!

この記事を読んだ人におすすめの記事

こちらの記事もおすすめ


カテゴリー

T-SITEニュース エンタメトップへ戻る

アクセスランキング

  1. 【インタビュー】今田美桜、『花晴れ』“庶民狩り”に隠れた意外な趣味

    1位

  2. CARトップ創刊50周年記念!オリジナルトミカ付きTSUTAYA限定特装版発売決定!

    2位

  3. 小島みゆ、神尻Eカップ美乳でセクシーポーズラッシュ!?

    3位

  4. 2017年上半期、10代に人気のロックバンド!ワンオクを抑えてトップに立ったのは?【TSUTAYA ランキング】

    4位

  5. 2018年人気急上昇! 注目のロックバンド10選!

    5位

本日の人気記事ランキングTOP30

人気の画像

  • 小倉優香、『チア☆ダン』「JETS」センター役に大抜擢!
  • 『けものフレンズ』で大ブレイクの美少女声優・尾崎由香、初の写真集を発売!
  • ナニワのブラックダイヤモンド・橋本梨菜、ヤンジャンに堂々登場
  • 有村架純、初セルフプロデュース 25歳の「今」が詰まった写真集発売
  • 可愛すぎる音大生・みうらうみ、「グラビアン魂」に初登場
  • 出口亜梨沙、“大人エロス枠”で初表紙飾る
  • 【2018年1月~4月】TSUTAYA写真集ランキング 昨年覇者・白石麻衣の座を長濱ねるが継承?
  • エロかわいい音大生・みうらうみ、再びグラビアに登場
  • 元GEM・南ななこ、初グラビアは昭和レトロな銭湯!“美バスト”を披露

TSUTAYA ランキング

TSUTAYA MUSIC PLAYLIST

TSUTAYA MUSIC PLAYLISTをもっと見る

TSUTAYA映画通スタッフおすすめ

TSUTAYA映画通スタッフおすすめをもっと見る

SNS・RSS