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WEAVERインタビュー「みんなで幸福を感じられる音楽」に今、向かう理由

2015年10月23日(金) 13:08配信

WEAVERがニューシングル「Boys & Girls」をリリースした。誰もが日常で抱く葛藤や退屈に対して、《さあ 飛べ!飛べ!》とストレートに投げかけるメッセージが、飛び切りポップなサウンドにのせて届いてくる今作。
ロンドン留学を経て、よりライブの一体感を意識して挑んだという制作の過程では、これまで、いつの間にか自分たちを縛っていたマイルールを取っ払うものだったという。ピアノトリオとして、5年のキャリアを積んだ今だからこそ見出せる新たな可能性。今のWEAVERは最高に面白い!(インタビュー&文:秦理絵)

WEAVER

WEAVER

―今年は久しぶりに夏フェスにたくさん出演しましたけど、どうでしたか?

杉本:ここ最近はイベント自体にもあまり出てなかったので、そういう場所で今のWEAVERをちゃんと伝えたいなっていう気持ちは大きかったです。すごく意気込んで挑んでましたね。例えばROCK IN JAPANに出演した時は、やりたいことを詰め込み過ぎて、終わった瞬間すぐに「どうしようか?」って話し合いを始める、みたいな(笑)。その次はもっと良いものを見せたいっていう気持ちも、いままで感じたことのないぐらい強かったんです。ワンマンとは違う集中力を掴むこともできましたね。

奥野:フェスってすごく音楽シーンが目で見えるというか、いまどういう音楽が流行っていて、どういう人たちが見に来てるのかが、すごくわかりやすいんですよね。僕たちは、実際にお客さんに混じって他のアーティストのライブを見たりしてたので。そういうなかで、じゃあ、自分たちはどう勝ち残っていけるか、どういうところを出していったらいいのかっていうのを、すごく考えさせられました。

―WEAVERから見て、今の音楽シーンに求められるものは何だと思いましたか?

奥野:うーん……純粋に良い曲、良いメロディ、良い歌詞っていうのは、1回飽和しちゃってると思いました。それこそ、音楽以外のひっかかりも含めて、お客さんはそれをすごく楽しんでるんですよね。あとは、わかりやすい音楽がいつまでも愛されてるっていうのはありますし、4分打ちの曲はどのバンドも持ってないと、ライブでは勝ち残れないっていうぐらい定番になってる。そういうのは肌で感じましたね。

杉本:だからフェスにいろいろ出てみて、正直、自分たちがそこと同じフィールドで闘っていても、勝ち目がないというか……ピアノで、そこまで音圧を出せるわけでもないし、平行線だなっていう感覚もあったんです。それで、改めて自分たちピアノバンドで何ができるんだろうっていうところを、もう1回突き詰めていきたいなって思ってます。

バンドっていうのは、それぞれ時代を持ってるものだと思う

―なるほど。たしかに良い曲、良いメロディ、良い歌詞は、飽和してるかもしれない。でも、WEAVERがずっと大切にしてきたものは、その部分ですよね?

河邉:そこは信じてますよね。

杉本:昔は……と言うか、自分たちにとってはなんですけど、自分と大切な1曲の関係性って、1対1のすごく深いものだったと思うんです。だから、今の音楽は、誰かと一緒に楽しむためのツールというか、騒ぐ、踊る、そういうひとりじゃ感じられないものを得るためのツールになってる気がしてる。でも、そうやって、みんなで一緒に幸福を感じられる音楽も素晴らしいなって思うんですね。それで今回、WEAVERにもそういう楽曲があればなっていう想いで作ったのが「Boys & Girls」なんです。

―これまで、ライブを意識した曲づくりは、あんまりやってこなかったんですか?

杉本:ふわっとは思っていたんですけど、明確なイメージをもって作れるようになってきたのは、ロンドンから帰ってきてからです(※2014年1月からロンドンに短期留学をしていた)。向こうでいろいろ模索して、悩んで。それで、帰国後のツアーでみんなに受け入れてもらえた喜びがあって。その瞬間をもっと一体感のあるものにしたいと思ったんです。だから、いますごくライブに意識が向いてますね。

―そういう意図のなかで、「Boys & Girls」はサウンド的には今まで以上にポップに突き抜けた楽曲になっていますね。

奥野:そうですね。少し前だったら、こういう曲をスギ(杉本)があげてきたら、「違うんちゃうかなあ」と思ってたかもしれないんですけど。

杉本:デビューしたころは、ピアノバンドに対して、なんかコンプレックスじゃないけど……抱いてたんですよね。そのポップな部分よりも、自分たちはもっと尖ったバンドでいたいっていう願望もあって、お客さんが抱くポップなイメージとのギャップに、すごく悩んでいた部分も長かったので。

河邉:だからバンドっていうのは、それぞれ時代を持ってるものだと思うんです。僕らがいま向かってるのは、こういうところ。すごく振り切れたポップな曲で大衆に向かっていく、みたいな。もしかしたら、3年後には、「あれは、なんだったんだろうね?」とか言ってるかもしれないけど(笑)。

―サビで《飛べ!飛べ!》って突き抜ける歌詞もすごく力強いですし。

河邉:ふだんだと、《飛べ!飛べ!》とかは、あんまり書かないんです。でも、今回はこういう曲だし、歌詞もまず何よりもライブを想定していて、どんな言葉がそこにあれば、いちばんワクワクするような歌になるだろうっていうようなことを考えました。

「Door」は新しいステージングの要素を増やしてくれた曲

―2曲目の「Door」のほうは、どんなふうにできましたか?

杉本:これはロンドンにいたときに2番目に作った曲です。向こうでは不安だったり、焦る気持ちもすごく強くて、なかなか曲ができなかったんです。でも、1曲目(前作シングル「くちづけDiamond」のカップリング曲「Inception」)を作れたことで、何かをぶち破れた感覚もあって。もっと自分のやりたいことをやっていこうって開き直れたんです。そういう前のめりな気持ちとか、推進力がこの曲には詰まってるんじゃないかと思います。

―この曲はイントロで力強く鳴るタムにもワクワクさせられました。

杉本:これはライブでも、奥野のタムが、河邉のドラムに絡んでくるっていうのを、曲づくりの段階からイメージして作ってましたね。そこに、僕がハンドマイクで歌うんです。WEAVERのスタイルは、ピアノとドラムが基本的に動けないので、それをどう克服しようかと思って作った曲でもあるんです。

河邉:ヴォーカルが楽器を持たずにピンボーカルで歌うと、圧倒的な強さがありますよね。そういう意味でも、この曲は僕たちの新しいステージングの要素を増やしてくれたと思ってます。新しいWEAVERの魅力のひとつです。実は3人とも、いろんな楽器をちょっとずつできるので。せっかくやし、それを使わない手はないなと。そういうのって、「いろんな楽器ができるんですよ」って見せたら、かっこ悪いじゃないですか。でも、こういう曲ありきで見せられたらクールだし、良いものを引き出してくれたと思います。

初めて好きな人ができたときに、世の中の歌詞の意味がわかった(笑)

―では、3曲目の「Happiness ~ふたりは今も~」。これもロンドンで作ったんですか?

奥野:そうです。ロンドンの公園で、晴れの日にぼーっと昼寝してるときに、イントロが降りてきて。ロンドンって雨が多いだけに、晴れの日はすごく解放的なんです。そんななかで、スケール感もあり、ハッピー感もあり、バンド感もあるイントロができて。これに河邉に歌詞を書いてもらったら、1番が男性視点で、2番が女性視点というふうにわかれてて。これも、いままでWEAVERではやったことのなかったんですけど。「せっかくだから、1番は杉本が歌って、2番が奥野が歌うっていうスタイルにしたら面白いんじゃないの?」って提案してくれて。挑戦っていう意味も込めてやってみました。

河邉:歌詞は、熟年の夫婦のラブソングですね。すごくありふれたラブソングを書いてみたかったけど、本当にありふれたものになるのが嫌だったので。1番と2番の視点が違うとか、いままでにない試みをすることで、ありふれた世界観だけど、また違ったふうに聴こえるんじゃないかと思って。ふたりにも歌いわけをしてもらいました。

―ちょっといまさらなんですけど、WEAVERって歌詞を書くのが、ヴォーカリストじゃない。このスタイルはどうしてなんですか?

杉本:もともと僕が言葉に興味がなかったというか、音楽は、音とか響きとか、そのためのものぐらいにしか思ってなかったんです。でも、WEAVERをやっていくうちに、「あ、こんなにみんな歌詞を聴いてるんだ」って衝撃もありました。そこから、だいぶ変わって、いまでは自分で書きたいなとも思ってるので。楽しみにしといてください。

河邉:僕は逆に昔から歌詞についていろいろ考えるのが好きだったんです。小っちゃい頃、なんでラブソングっていうのは、「君」っていう言葉ばっかり溢れてるんだろう?ってずっと気になってたんですね。でも、中学生になって、初めて好きな人ができて、遊びに行ったときに、「あっ、だからか!」と。

―あははははは!なるほど!

河邉:そこですべての意味がわかったんですよ(笑)。世の中の歌詞の意味を。こんな素晴しいことがあるから、「君」とかいうものが溢れてるんだって、そのときに気づいて。それからも、すごく歌詞の世界を聴くようになったし。あのときの衝撃は今でもありますね。

杉本:最初は3人で共有の歌詞ノートとかあったんですけどね。

奥野:でも気づけば書いてたのは河邉だけだった(笑)。

杉本:向いてるんだろうね。

―でも、今バンドはどんどん新しいことに挑戦してるモードだから……。

河邉:僕が曲を書くことがあるかもしれないですよ!

―話を訊いてると、今のWEAVERはめちゃくちゃ面白いですよ。このシングルは、自分たちにとってどんな位置づけの作品になりそうですか?

河邉:去年ロンドンに行っている間に「こっちを向いてよ」を出して、それから今年に入って「くちづけDiamond」を出してきて。なんでここでアルバムじゃなくて、シングルをもう1枚出したのかっていうと、ひとつここに強い曲を出すことで、WEAVERがもう一段階ステップをあがりたい、そういう希望をのせてるんです。歌詞の《飛べ!飛べ!》じゃないけど、WEAVERも飛んでいけるような楽曲にしたい。そういうシングルですね。

奥野:いろんなシングルが世の中にあると思うんです。バンドにとって転機になる曲とか、代表曲として出すシングルだったりとか。この曲は、ここでWEAVERが何かを変えてやるぞっていうよりかは、僕は、「くちづけDiamond」で投げかけた起爆剤を、次に繋げるようなパイプになる曲だとも思ってます。

杉本:そういう意味では、次のアルバムに期待をもってもらえる、そういうシングルになったんじゃないかと思いますね。

WEAVER リリース情報

Boys & Girls

2015年10月7日発売

品番:AZCS-2049 1,200円(tax out) 


【収録曲】
M1.Boys & Girls M2.Door M3.Happiness 〜ふたりは今も〜 M4.Boys & Girls(Instrumental)

WEAVER 全国ツアー「WEAVER HALL TOUR 2015 Still Boys & Girls~Sing Like Dancing In Our Hall~」情報

10月24日(土) 大阪 オリックス劇場
10月31日(土) 福岡 福岡国際会議場メインホール
11月02日(月) 広島 アステールプラザ中ホール
11月04日(水) 神奈川 横浜 関内ホール
11月06日(金) 香川 高松 アルファあなぶき小ホール
11月07日(土) 愛知 愛知県芸術劇場 大ホール
11月13日(金) 北海道 道新ホール
11月14日(土) 宮城 若林区文化センター
11月22日(日) 新潟 新潟りゅーとぴあ劇場
11月28日(土) 東京 NHKホール

WEAVERオフィシャルサイト


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Boys & Girls

Boys & Girls

演奏者 WEAVER 
歌と演奏 WEAVER 
作詞 河邉徹 
作曲 杉本雄治  奥野翔太 

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