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Benthamインタビュー 最新作『OMG』はさらなる高みを目指すチャレンジの1枚

2015年11月9日(月) 11:00配信

Bentham

Bentham

KEYTALKらを輩出したKOGA RECORDSが自信を持って送り出すロックバンド。Benthamは2010年の結成から一歩ずつキャリアを積み重ね、2014年のデビューEP『Public EP』、今年5月リリースの2nd EP『NEW LIFE』と、立て続けのヒットで注目を浴びるニューカマーだ。メロディックなパンク・チューンと四つ打ちなどダンサブルな要素をベースに、ポップなギターロックとして抜群の親しみやすさを持った楽曲と、特徴あるハイトーン・ボイスは、一度聴いたら忘れられないほどにインパクト大。最新作となる3rd EP『OMG』は、バンドがさらなる高みを目指すべく、新たな試みをいくつも取り入れたチャレンジの1枚だ。(インタビュー&文/宮本英夫)

──初登場ということで。まずはバンドの成り立ちを教えていただければ。

小関竜矢(Vo&G):2010年結成ということで、ボーカルの僕とギターの須田が地元が同じで、神奈川県川崎市なんですけど。高校は違ったんですけど、音楽をやってる友達の友達というふうに知り合って、半年にいっぺんぐらいコピーバンドでライブをやって、そのままオリジナルの曲を作ってバンドをやろうというのがBenthamになりました。で、オリジナル曲を1、2曲作ったぐらいでドラムとベースが抜けてしまったんですね。その頃僕はリハーサルスタジオでバイトしてたんですけど、そこの先輩だったベースの辻くんを誘って、スタジオに練習に来ていた名物ドラマーのタカさんに入ってもらって、最初はサポートだったんですけど、2枚目のミニアルバム『NEW LIFE』をリリースするタイミングで正式なメンバーになりました。

──最初に組んだ頃、やりたかった音楽というと?

小関:オリジナル曲を作るまでは、メロコアとかをやってたので。メロコアっぽい感じになるんだろうなと思ってたら、普通に日本語で、ほぼ今と同じような感じで。四つ打ちもやってたかな?

須田原生(G&Cho):やってたけど……。

辻怜次(B):ちょっと暗い感じだったよね。

小関:うん。ロック寄りというか、ミッシェル・ガン・エレファントとかも好きだったんで、ああいう感じもあって。声もしゃがれた感じで、今とは違う感じだったんですけど、曲を作っていくにあたって、声のトーンがどんどん上がっていって今に至るという感じです。

──そうやって本格的に始動した頃には、やりたい音楽の方向は決まっていた?

小関:いや、とりあえず僕の歌のメロディがあって、それに対していろんな……それぞれ聴く音楽が違うんで、“何か面白いことができたらいいよね”というものを探し続けているという感じですね。最近やっとお客さんの反応とか、自分たちの癖とかが把握できたので、イメージはできてきました。これからどんどん広がっていくかなというところですね。

──ニューアルバム『OMG』を聴いても、音楽的にはすごく自由だなと。

須田:メンバー全員、“無し”がないタイプなので。決まった音楽性というものがないんですよ。それを探りつつ、わかるところはわかってきたという段階ですね。

──しかも今作は、メンバー全員の曲が収録されて、すごくバラエティ豊かになってます。

小関:今作からですね。あまり時間がなくて、レーベル側と話をして、10日間で20曲ぐらい出すという話になったんですけど、その時に社長の古閑さんが“一人5曲作れば行けるっしょ”みたいなことを言って、それは今後のためになると思ったので、“やりましょう”と。

──ちなみに、メンバーそれぞれの音楽的な志向や、バンドの中での役割というと?

鈴木:僕が前にやってたバンドはハードロックだったり、ローリング・ストーンズっぽかったり、クラシック・ロックっぽいものを尖ってやっていたというか。日本のバンドを見て“四つ打ちしてんじゃねぇよ”みたいな感じだったのが、今は寝返って(笑)。でも僕の中ではロックっぽい要素を持ち込もうとは思って、開放弦でジャーン! みたいな、わかりやすいロックっぽさを提案してます。

須田:僕はもともとクラシック、ジャズ、フュージョンが好きで、母親がパーカッショニストという環境があったので、中学ぐらいまでは、同年代とはまったく音楽の趣味が合わず(笑)。ある日を境にロックにハマッていくんですけど、その頃に出会ったのがボーカルの小関で。僕にないものを小関は持ってるし、メンバーも持ってるし、僕が持ってるものが生きることもあるだろうし。変に染まらず、自分にしかできないものが出しやすい環境だと思います。

:ベースは、リズムと歌やギターの中間にいるんで、それをくっつけられるように意識はしてます。ただバックグラウンドにあるのが、グルーグラスやカントリー、アメリカのフォークとかで、ドック・ワトソンやクラレンス・ホワイトが好きで、フラット・ピッキングをベースに落とし込んで、自分なりのスタイルを作りたいということは常々思ってます。

小関:僕らのやってる音楽的なものに限定すると、バンドの数がすごく多いので。僕の役割は、その中でしっかりと先々のことを考えること。曲を作るのも、僕のやっていきたい方向に舵をとりつつ、メンバーが我慢しないように。活動して行く中で、たくさんあるバンドの中からいち早く抜け出して、Benthamというバンドの唯一無二な感じを築いていかなきゃいけないと思ってます。この4人ならできると思うので、それをどうまとめるかが一番の役割だと思ってます。

僕らがステージに立ってバン! と鳴らすと、おおっ! となる感じがやりたい

──バンドの数がすごく多いというのは、特に踊れるロック系のバンドは激戦区だということだと思うんですが。その中で勝負しているという実感はありますか。

小関:そうなんですけど、僕らがいたい場所として、その中心に行きたいのか? というと、そういうわけでもないので。ただ、今戦ってる土俵はそこだという認識はあるので、その中で僕らは、すごく若くてフレッシュという感じでもないですし、年齢的には。でもそのぶん、僕らが中高生の時に聴いてた音楽を、今のスタンダードの音楽に織り交ぜてやっていきたいという思いがあります。若い子には新しいし、その頃を知ってる人は“間違いないよね”という、そういうものをやりたいと思ってますね。

──ちなみに、何を聴いてたんですか。中高生の頃は。

小関:僕はすごい偏っていて、洋楽はあんまり聴いてないんですけど。ブルーハーツから始まって、ブラッドサースティー・ブッチャーズ、イースタン・ユースとかですね。あとはトモフスキーとか。ビッグ・メジャーなバンドも聴くんですけど、主にそこらへんを聴いてました。僕が思うバンド感のカッコよさというものがあって、コードをバン! と鳴らした時におおっ! と思う、心が解放されるような感じですね。学校に行ったり、働いたりしてて、キツイなと思ったことが、僕らがステージに立ってバン! と鳴らすことで、おおっ! となる感じがやりたくて。そういうミュージシャンは限られてくると思うんですよ。道のりは遠いし、できるかどうかわからないですけど、だからこそメンバー内で意識をしっかりと固めてやれば。曲がいいという自信はあるので、あとはそういう覚悟感をまとめていきたいと思ってます。


──その思いが結実したのが、今回の3rd EP『OMG』だと。

小関:はい。今話したようなメンバーの個性を確立する方向に持って行きたかったのと、それこそ激戦区で勝負していく中で、おのおのの覚悟と自信をもっと高めるために、作曲も全員に頼んだし、今後のBenthamにつながる1枚にしたいなという思いはありましたね。“4人とも曲を書けるなんてすごいね”と言われる想像はできてたんで、その中でどういう曲を作るか、おのおのが苦しんだと思うんですけど。

──たとえば辻さんの「タイムオーバー」。メロディックで、シンプルで、逆に新鮮に聴こえました。

:今までは作曲ということに対して、自分から動くという概念は正直なかったので、とりあえずわかりやすくシンプルなコードで。今自分たちが何を求められているのか? という時に、ライブでは若い子が多くて、聴きやすさや耳触りの良さが大事だなと思ったので、シンプルなコードでまとめるということを念頭に置いて書いたんですけど。それをメンバーや、プロデューサーのTGMXさんがうまく形作ってくれました。

──須田さんは「ハイルーフ」など3曲を。

須田:僕は曲を作るペースが遅くて、しかも今回時間がなくて、今まで以上に数を出さなきゃいけない中で、方向性を絞るよりも、自分の中にある引き出しからとりあえずバンバン引っ張り出して形にしちゃうという、けっこう無理やりな作業をして仕上げたんですね。ツアーの移動中や楽屋で作曲したものもあったし、けっこう大変でしたけど、自分はすごく勉強になったし、これを常々やっていかなきゃな、と思いました。

鈴木:曲を作ることは、個人的にはずっとやっていて、メンバーに聴かせたこともあったんですけど。Benthamでやることを前提にして作ったのは初めてです。僕の曲を小関くんが歌って、合うかな? という気持ちもあったんですけど、やってみたらうまくいって。人が歌うための言葉使いとかもけっこう考えたし、勉強になりました。

──歌詞は、何を伝えようと思って書いてますか。

小関:衝動や、感情ですね。悲しいとか楽しいとか、説明はできないので、メロディと語感の組み合わせで感じてもらえたらいいなと思います。一つ意識してるのは、暗いことを言ってても楽しく聴こえるとか、そういうことですね。だんだん聴いてくれてる人が増えてくる中で、僕が主張したいことは、その人に寄り添える曲とか、テンションを上げる時に聴く、悲しい時に落ちるところまで落ちる曲、そういうものにどんどん無差別にハマッていってほしいなというのがあります。歌詞は物語というよりは抽象的な言葉選びが多かったりするので、その抽象的なものを、いかに聴いてくれる人にはめこませるか。そこはいつも考えているので、自分が今後伸ばすべき歌詞感は、今作ではけっこう出せたかなと思ってます。言葉の引っかかり、リズムとか、耳に残りやすいし、口ずさみやすいものになっていると思います。

変わってはいないけど広げたという感覚、チャレンジな1枚

──そんな4人の思いを乗せた『OMG』。どんな作品に仕上がったと思いますか。

小関:たぶんみんな共通してると思うんですけど、今までのBenthamファンの反応が多少怖いという気持ちがありつつ、僕らは自信を持って作った8曲だし、リリースするのがすごく楽しみです。それぞれ作曲した曲の評価は気になるだろうし、方向的には、1枚目、2枚目、今回の3枚目で、変わってはいないけど広げたという感覚はあって。その中でどういうリアクションをされるのか、多少不安ではあるんですけど。

鈴木:まあ。反応は怖いよね(笑)。

小関:ただ、俺らのやりたいことはけっこうできてるから、“どうだ!”っていう感じです。これがマストですよという1枚というよりは、今後のBenthamも見えるし、今までつちかってきたことも詰め込んでいるから、面白いんじゃないかと思いますね。幅が広いんで、引っかかってくれる人は多いんじゃないかと思います。

須田:いい意味で、予想を裏切ってる気がします。

小関:あまり知らなかった人は、四つ打ちの感じだと思ってたけど違うじゃん、というふうに目にとまるだろうし。でも、Benthamおとなしくなっちゃったな、とも言われないと思ってるんで。幅広くいろいろやれてるし、チャレンジな1枚だと思います。今がそういうタイミングだったのかなと思いますね。まだまだやりたいことがあるバンドなので、僕らの一番得意な武器を磨きつつ、お客さんのリアクションを見ながら、ちゃんとやっていきたいです。“僕らはこういうバンドだから”って、押し付けることは簡単だけど、やりたいことと、求められてることを織り交ぜながら、その都度その都度、ベストを更新していきたいと思ってます。

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Bentham リリース情報

OMG

2015年11月11日発売

KOCA-87 1,800円(税抜)

1. YUMEMONOGATARI/2. クレイジーガール/3. タイムオーバー/4. After party/5. STORY/6. ハイルーフ/7. contact/8. 雨と街

Bentham・サイン入写真(チェキ)をプレゼント!

Bentham サイン入り写真

Benthamのポラロイド写真(チェキ)にサインを入れて2名様にプレゼント!

応募締切り:2015年12月10日(木)

>プレゼント応募サイト

Bentham オフィシャルHP


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