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ロマン溢れるバンド セプテンバーミー!新作『Godspeed you!』インタビュー!

2015年11月13日(金) 16:28配信

セプテンバーミー

セプテンバーミー

代表曲「妖怪ダンス」で注目を集めている3人組ギターロックバンド、セプテンバーミー。現在47都道府県ツアーを開催中の彼らは、いま全国のライブハウスにじわじわとその名を広めつつあるネクストブレイク必至のバンドだ。オカルト好きのボーカル土肥大人(Vo・G)が手がける楽曲はとてもユニークで中毒性が高い。
そんなセプテンバーミーが11月18日にミニアルバム『Godspeed you!』をリリースする。自分たちが伝えたい想いを素直に詰め込んだという今作。それを語るとき、シャイな土肥は心底恥ずかしそうにするのだが、岸波藍(Dr)がしっかりフォローして、ココナッツ先輩(B)が静かに頷く。今回のインタビューでは、セプテンバーミー3人のそんな深い絆も感じられて興味深かった。
(インタビュー&文/秦理絵)

――下北沢シェルターで初のワンマンを見させてもらって。「あ、このバンドが伝えたかったのは、こういう生々しいことだったんだ」って初めてわかった気がしたんです。

土肥:おぉ、うれしい!

――それが、今回の『Godspeed you!』っていう作品にもつながってくると思うけど。まず、それぞれ初ワンマンの感想を訊かせてもらえますか?

ココナッツ先輩:やっぱり自身初のワンマンという冠のついた1日だったので、意気込みもあったし、不安でもあったし。何よりも終わったときは本当に楽しかったなと思いました。でもそこに満足するだけじゃなくて、次につながる1日にもできたと思ってます。本当は、もっとこの余韻に浸りたいっていう気持ちもあるんですけど、ツアーもまだ続いていくので、休憩とかしてる場合ではない。言い方はあれですけど、「それはそれとして」っていう感じですね。じゃあ、次にいくぞっていう感じです。

岸波:わたしはワンマンのステージでも言ったんですけど、バンド自体を10年ぐらいやってきたなかで、初めてのワンマンだったんです。セプテンバーミーに入る前にも、ずっとがんばってたバンドがあったんですけど、解散しちゃって。そこからは遊び程度のバンドしかできなくなったりとか、途中でバンドのスタッフをやった時期もあって。辛い時期もあったなかで、いまこのバンドに正式に入ったので。「あ、やっぱりバンドを辞めなくてよかったな」って、すごく思いましたね。

土肥:俺は、初めてワンマンをやってみて、本当におっしゃっていただいた通り、初めて伝えたいことを伝えられたなと思ったんです。ふだんの30分のライブとか、サーキットイベントとかだと、何て言うかな……これは悪い意味じゃないですけど、インスタントな感じなんですよね。もっとライブで、見に来てくれたお客さんと通じ合えたらと思ってたから。あのときは初めて自分を理解してくれてるような気がしました。

――途中で感極まったのか、土肥くんは歌が詰まってしまう場面もありましたね。

土肥:過呼吸になっちゃったんですよ。自分の昂ぶりもあったり、当然みんなの反応も良いから。どんどんいつもと違う自分になっちゃって。そんなことは、もちろんライブでは初めてで。それで、「俺、こんな楽しいライブで何をやってるんだ!」と思って、お客さんの顔を一人ひとり見たら、すごく良い顔をしてるんです。みんなは別に敵じゃないし、ちゃんと俺のことを見てくれてる。それで最後までやり切れたんだと思います。

――そうだったんだ。泣いてたのかと思ってました。

土肥:後半は泣いてる曲もありましたよ。本編の最後にやった「ぐらぐら」とか。

――MCで「東京に出てきた10年以上の年月を想って、新幹線で号泣しながら書いた」っていう説明をした曲ですよね。『Godspeed you!』にも収録されてる。

土肥:そう。その曲では、本当に自分の伝えたいこと、思ってることを言って、歌ったら、なんかもう勝手に感極まっちゃって。俺っていう人間、セプテンバーミーっていうバンドを余すところなく、みんなに伝えられた手応えがあったんです。そういうことは本当に初めてだったから、もう勝手に主人公になっちゃったんですよね(笑)。

――ライブの後半に向けて、きちんと伝わる曲を置こうっていうのは、今回のワンマンの方向性として考えていたことではあったんですか?

土肥:正直、自分が音楽で何を伝えたいとか、ずっとあやふやなままステージに立ってたんです。いまでも明確なものはないんですけど。でも、初めてワンマンをやるって決まったときに、どこをいちばん伝えたいのか、ズラッと曲を出していったんですね。そしたら、俺は、この「ぐらぐら」っていう曲が自分にとって大切な曲だし、これで締めたいなって思って。だからライブ1本を通してストーリーを作りたかったんですよね。

バンドの根本は、土肥の「自分をわかってほしい」

――伝えることが明確でないっていうのはいまもそうですか?

土肥:もともと音楽を始めたこと自体も、バンドを始めたくて上京してきたわけじゃないんですよ。ただ自分を理解してほしい、それだけで。だから、本を書いたこともあったり、絵を書いてみたり。でも、「絵はねぇな」ってぐらい下手だったんですけど(笑)。でも、それが根本的な気持ちだと思います。その延長上にステージがあって。ステージに立ってる理由とか、伝えたいことを手繰り寄せていくと、俺は自分を理解してほしいんだと思います。

――セプテンバーミーって、「妖怪ダンス」っていう曲がYouTubeの再生回数が多い人気曲としてまずあるじゃないですか。

土肥:はい。

――で、ナッツ先輩のパチンコの曲(「CRシュレディンガーの猫」)とか、土肥くんがストーカーされた曲(「絶対彼女」)とか、面白いバンドっていうイメージがあって。

岸波:外から見たら、そのイメージが強いですよね。

――でも、本当は内面にある葛藤であったり、自分自身をもっと伝えたいバンドなんだって、こないだのワンマンライブを見て初めて思ったんです。

土肥:まさにそうなんです。前作の『YES!YES!YES!』を作ったときは、いまのライブハウスで闘って、生き残っていくために、どういう曲が必要なのかみたいなことを、ライブ1本1本やりながら感じて作ったところもあって。ある意味、主体性のない作品だと感じてたんです。そういう曲ばかりではないんですけど。それで、いままでの自分らと線を引きたいなと思ったのが今作『Godspeed you!』なんです。ただサーキットのときだけ見れればいいやっていうバンドにもなりたくないなと思って。そう思ったときに、やっぱりバンドのメッセージ性が絶対に必要だった。だから、今作は「幽霊ダイブ」は別ですけど、それ以外は、自分が思ってることをちゃんと伝えるために作ったんです。

――そのなかでも、1曲目の「トケナイヨル、マジラナイヨル」は、ライブでいちばん伝えたい曲だって言ってましたね。比較的ゆっくりめだけど、すごくエモーショナルな。

土肥:本当にこの曲の歌詞は思ってたことを素直に書いてて……。ここ掘り下がっていくと、俺、すごい恥ずかしいことになりそうなんですけど(笑)。

岸波:笑わそうとしないで真面目に喋って!

土肥:ライブでは、「ぐらぐら」がセプテンバーミーとしてはいちばん伝えたい曲ではあったんですけど、個人的には「トケナイヨル~」がいちばん伝えたかったんですね。

――《ヒトになりたい》っていうフレーズがとても印象的で気になった部分でした。

土肥:そこは……俺、さらっと嘘が言えるんですよ。嘘が得意なんです。もちろんステージ上とか、音楽をやってるうえでは嘘偽りない自分でいたいと思ってるけど。嘘を本当にしちゃうところがあって。でも、それは結局嘘だから、みたいな。どんどんひとでなしな自分になってるのを感じて。俺は、人になりたいんだっていう。そんな自分を歌ったんです。

――うーんと……それは自分に嘘をついちゃうってこと?

土肥:そうですね。自分に嘘をつくってことは結局、人にも嘘をついてるってことだと思うので。俺は、常に嘘をついてる気持ちになってるんです。

――メンバーから見て、土肥くんはそういう人なの?

岸波:「嘘つかれたー!」みたいなのはないんですけど。言いたいことはわかります。

土肥:……たぶん、昔から自分を守るために嘘を言ってたんです。これは俺の幼少期の話になるんですけど……厳しい家庭だったというか。いろんな人の顔色を窺って生きてきて、瞬時にこの人は俺の味方か敵か、俺はこの人にどういう顔をすれば喜ばせられるか、みたいな。ずっと、そういうのを考えて生きてきたんです。だから、俺にとって、嘘をつくのは自然なことだったんですよ。でも、嘘はいけないことなんだなっていうのが、大人になるにつれてわかってくる。でも、俺は嘘をつきたくないんだよって。

――そういうことを歌に込めた。この曲で、土肥くんは、「みんなもそういうところあるかい?」って問いかける意味で曲にしたの?

土肥:いや……えっと、そこは本当に俺の思ったことだけですね。それを100%以上ぐらい素直に出したがゆえに、ちょっと掘り下げらるとめっちゃ恥ずかしんです。

――なるほど。じゃあ、セプテンバーミーっていうバンドの根本にあるものって、やっぱり土肥くんの「自分をわかってほしい」なんだね。

ココナッツ先輩:うん。俺も根本はそれだなと思ってる。

岸波:けっこう一生懸命すぎて伝わらないところもあったりするんですけどね。土肥さんの伝えたい想いって。でもそれでバンドは成り立ってるのはあると思います。

ココナッツ先輩:うぉー、なんかシリアスな話になってきたな(笑)。

幽霊とか妖怪って、すごくロマンがある

――じゃあ、気を取り直して(笑)、軽く話せそうな「幽霊ダイブ」の話をしましょう。

土肥:これはめちゃくちゃポップですからね。

――妖怪とか幽霊とか、オカルトが好きなんですよね?

土肥:そう。もう大好きなんですよ。みんな基本的には幽霊とか妖怪を信じてないと思うんです。でも俺は、人間がイマジネーションできるものは、すべて実在すると信じてるんです。だから、幽霊とか妖怪って、すごくロマンがあるなと思ってて。夢があるというか。これは俺の経験上、女性の理解はちょっと得がたくて(笑)。どっちかって言うと、男は「あ、俺わかるよ」って言ってくれるケースが多いんですけどね。

――土肥くんの趣味をふたりは理解してる?

岸波:わたしも好きなんで、大丈夫です。土肥さんほどマニアックじゃないけど。

ココナッツ先輩:俺も好きですよ。UMA(未確認動物)とか、すごい胡散臭い話をけっこうしてくるから。ぶっちゃけ全部は信じてないですけど、でも、ロマンはわかるというか。結局、俺も好きなんですよ。俺はダイオウイカとか深海が好きなので(笑)。

――聞いてて思ったのが、土肥くんの表現とか、嗜好って、少し抽象的で、正直もう少し噛み砕いて喋ってほしいところもあるんだけど……。

土肥:そうですよね(笑)。

――ふたりは、それを「なんとなくわかる」って言うじゃない? それがこのバンドとして、一緒にいる意味というか、どこか感性が似てるんだろうな、と思った。

土肥:ああ、そう言われるとそうですね。良き理解者です、ふたりは。

岸波:理解できてるのか、わからないですけど(笑)。

ココナッツ先輩:付き合いが長いですからね。

「はじめまして、セプテンバーミーです」を言わなきゃいけないと思って

――で、セプテンバーミーはいま47都道府県ツアーをまわってる最中ですが。そんななかで、できたのが「ロックスターに憧れて」ですね。

土肥:いやらしい話、前作の『YES!YES!YES!』を出したときに、俺は、良いアルバムを作った、これはCDが売れるぞと思ったんです。でも予想してた以上にダメで。後日、全国のどのお店で何枚売れましたっていう表を見たときに、自分らがツアーで行ってる場所は売れてたんです。そのときに、俺はすげぇ偉そうだったなと思って。自分の足を使って、自分らが会いに行かなきゃいけない。とにかく「はじめまして、セプテンバーミーです」を言わなきゃいけないと思って、それで47都道府県ツアーを始めたんですね。

――うんうん。

土肥:で、いろんな地方に行くときに、東名阪、福岡、仙台、そういうところは、いろんなバンドが必ずスケジュールに組み込んでるじゃないですか。でも、そうじゃないところに行ったときの、お客さんの反応があまりにもデカすぎて。「ようこそ!」っていう感じがすごいんです。ライブ中にも「来てくれてありがとう!」って言われたり。それが衝撃的だった。どうやってこの人たちは、俺たちを知って来てくれたんだろう? っていう、そのアンテナの張り方にも感動したんです。だから、俺は音楽で返さなきゃと思って。ツアーソングを作って、みんなへの感謝の気持ちを返したいなと思ったんです。

――さっきの話じゃないけど、土肥くんが幽霊や妖怪にロマンを感じるのと同じように、この曲を聴くと、わたしたちはセプテンバーミーというバンドにロマンを感じる。

岸波:お、つながった(笑)。

土肥:そう思ってくれたらうれしいなあ。

――では、最後に。今回の作品を通じて、出会いとか、別れ、他人との関係が永遠でないこと、そういうテーマを感じたんです。それは意図したものですか?

土肥:もうそれは偶然でしかないんです。もちろん新しい出会いもあったんですけど、俺の周りでたまたま別れのほうが多くて。自然と、どの曲も別れに触れるようになったんだと思います。それで、作品のタイトルも別れにちなんだものをつけたんです。でもネガティブなイメージではなく、別れを前向きに変えていかないと、自分は変わらないなと思ったので。「Godspeed you!」で“あなたに幸運あれ”。送り出すっていう意味を込めました。だから歌詞はちょっと女々しい感じなんです(笑)。

岸波:曲調は全然そんな感じじゃないんですけどね。

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セプテンバーミー リリース情報

Godspeed you!

2015年11月18日発売

価格:¥1,700(税込)

[収録曲]
1トケナイヨル、マジラナイヨル/2幽霊ダイブ/3ロックスターに憧れて/4僕らのイノセンス/5ぐらぐら

セプテンバーミー 公式サイト


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Godspeed you!

Godspeed you!

演奏者 セプテンバーミー 
歌と演奏 セプテンバーミー 
作詞 土肥大人 
作曲 土肥大人 
概要 2012年に東京都立川市で結成された男女トリオ・バンドの2枚目となるミニ・アルバム。学ラン&セーラー服のヴィジュアルはキワモノっぽいが音はきわめて真っ当なギター・ポップで、センチメンタルなメロディと青春丸出しのイノセントな歌詞の世界は人懐っこい魅力大。意外な大器とお見受けする。 JAN:4988001784777

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