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DIR EN GREYの京率いるsukekiyo 、幻想・退廃・怪奇・倒錯が渾然一体となったステージ!12/2@東京国際フォーラム・ホールC【ライブレポート】

2015年12月7日(月) 12:39配信


  • voice 京

  • guitar/piano 匠

  • guitar UTA

  • bass YUCHI

  • drums 未架

DIR EN GREYの京(voice)率いるソロプロジェクト=sukekiyoの二〇一五年公演『宙吊り娘と掃き溜めの詩』。その東京公演が12月2日に東京国際フォーラム・ホールCにて行なわれた。

開演を告げるブザーが鳴り、スクリーンに映し出される昭和風レトロな味わいのsukekiyoに関するCM、そこでの妖しい匂いを引き継ぐようにして映像や京による詩の朗読が流れる──まるで映画を観ているかのような冒頭の数分間で異空間に引き込まれ(これまで同様に観客は着席して鑑賞)、楽器隊によるジャムセッションを経て、京がゆっくりと登場。彼が現れるだけで瞬時に場内の空気が変わり、緊張が観る者の全身を貫く。

邪悪と神聖──対照的なマッチング

ライヴはジャジーな要素を含む「foster mother」でゆるやかに立ち上がり、続く「aftermath」でもしっとりと聴かせて、京のファルセットも交えた伸びやかな歌声が観客を魅了する。だが、その姿は尋常ではない。頭巾を纏う修道女の衣装がベースとなった出で立ちにして、時折ライトに照らされる表情は恐ろしく邪悪。神聖ささえ感じる穏やかな音像と、それとはあまりに対照的なヴィジュアルのマッチングはトリップ感を覚えるほどだ。

一転、「hidden one」ではロックバンドならではの激しいダイナミズムを炸裂させ、「scars like velvet」や「斑人間」など、狂気をはらんだヘヴィな側面を次々に打ち出していった。七色の声を操る京は、スモークが立ち込めるなか、時に舞い踊るようにパフォーマンス。そして、彼が異形の化身(舞踏家・工藤丈輝が客演)と対峙した「烏有の空」で悪夢のような情景を描き、“第一幕”となる前半が終了した。

sukekiyoの流儀で構築されるスリリングな音世界

再び朗読を挟んでの後半でも、技巧派揃いの楽器隊は互いに激しく主張しながら、終始見事なアンサンブルを披露。ジャズ、ブルース、メタル、プログレ、クラシック等々…あらゆる要素を咀嚼し、呑み込み、sukekiyoの流儀で吐き出し構築される音世界は実にスリリングで独特だ。

新曲「耳ゾゾ」もその例に漏れず、フックとなるキメや意表を突く展開を擁し、異能の音楽集団であることを証明してみせた。キャッチーな部分はありつつ、一筋縄ではいかないメロディをそこに乗せていくセンスにもやはり痺れさせられる。


そしてクライマックスに向かうなかで、ついに放たれた「zephyr」。舞台中央で歌い上げる京。聴く者の胸を締め付けるこの曲には、魂を揺さぶる激情の旋律が凝縮されている。掛け値なしにそう形容したくなるほどドラマティックで、どこまでも哀しい。エンディングが近づくにつれ、“まだ終わらないでくれ”と願わずにはいられないぐらいに、歌・演奏ともにエモーショナルに響き渡っていた。

強烈な背徳感に満ち溢れたステージ

ラスト、京はボンデージ姿の女性2人を従えて、蝋燭や鞭を使ったサドマゾの饗宴を繰り広げる。修道女姿で彼女らと交わる画は強烈な背徳感に満ち溢れ、覗いてはいけない見世物小屋のような雰囲気も漂う。そのまま曲は「leather field」へ--幻想・退廃・怪奇・倒錯が渾然一体となった世界は、ここに極まった。

また、映像や朗読でも描かれた少女の物語は、今回の“前編”を経て、2016年4月に開催される“後編”の『桜肌、夢締め跡と優越の詩』へと続くことも発表されている。 子どもの頃に触れた横溝正史や江戸川乱歩の作品で、不意に禁断の世界を垣間見てしまった時のような感覚も呼び起こす圧巻のステージだった。

さらに、こうして記事を構成していても、自然とそこに感情が迸ってしまうのが、sukekiyoの音楽、及び京の歌の魔力なのだと改めて思う。(文:早川洋介/撮影:尾形隆夫)

sukekiyo 二〇一五年公演『宙吊り娘と掃き溜めの詩』
12月2日(水)東京国際フォーラム ホールC

(SESSION)
01. foster mother
02. aftermath
03. hidden one
04. scars like velvet
05. 斑人間
06. 烏有の空
07. in all weathers
08. celeste
09. vandal
10. the daemon's cutlery
11.耳ゾゾ
12. zephyr
13. leather field
(SESSION)

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