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MERRY、不倫がテーマ?半年ぶりのシングル「平日の女」リリース【インタビュー】

2016年1月21日(木) 17:00配信

約半年ぶりとなるMERRYのニューシングル「平日の女」。共通の歌詞で2パターンの楽曲(「平日の女 -A面-」と「平日の女 -B面-」)を収めた実験性もある今作について、歌詞を手掛けるガラ(Vo)と、2曲の作曲者である結生(ゆう/G)に話を訊いた。

(インタビュー・文:早川洋介)

MERRY

MERRY

パッと見の歌詞は不倫がテーマだけど、根底にはモラルがキーワードとしてある

ガラ(Vo)

―双子のような2曲を収録したシングル「平日の女」ですが、今回は女性目線の歌詞ですね。

ガラ:ええ、この形は久々ですね。歌詞に関しては、前回のシングル「Happy life」で〈世界がどうなったって 別にそれでいい 目の前の人達を幸せにしたいだけ〉と歌って、全部さらけ出してしまった気がしているんですね。“じゃあ次に何を歌うか?”となった時に、完全にゼロの状態からから日々の暮らしの中でテーマ探しを始めて……今回パッと見の歌詞は不倫がテーマになっていますけど、根底には“モラル”がキーワードとしてあって、世の中的に“良い/悪い”とされてることは果たして誰が決めるんだろう?と。それを決めるのは当人の自由であって。

―まさに。ポジティブな雰囲気の「Happy life」と対照的に見えつつ、不倫の渦中にあってもこの女性自身が幸せを感じられるなら、これもまた「Happy life」なのかなと。

ガラ:ホントそうなんですよ。「平日の女」というタイトルと、女性目線で不倫がテーマの歌詞というところに目が行きがちなんですけど、僕の中では個人の幸せや自由を歌った「Happy life」から繋がっているし、単に視点が違うだけなんです。主人公の女性も不倫が目的ではないだろうし、でも相手には家庭があるわけで幸せにはなれない。だけど、それって誰かに止める権利があるのかな?とか……そんないろんなことを考えて書き始めた歌詞ですね。曲に関しては、メンバーが作ってきたものの中に、歌を聴かせる「A面」も荒さのある「B面」もあったんです。

結生:ひとつの歌詞を元に対照的な2曲を作ろうというところから始まったわけじゃなく、途中からこのアイデアにシフトチェンジしていったんです。ただ、最近は“歌詞先”になっているんですけどね。今までは曲が先に出来て、その音にインスピレーションを受けて歌詞やメロが生まれてくる形だったんですけど、歌詞が先に出来るようになってきたので、ガラの中にある想いがより表にはっきり出ているのかなと思います。自分の中で2曲の主人公は同じなんですけど、「A面」は表に見えている部分で、「B面」は誰にも見せないけど叫びたい想いだったり、人には見られたくない部分とか……でも、実はこっちが本性なんだというものを表現できたなと、勝手に満足してます(笑)。

これがMERRYのスタンダードで、一番の強み

―なるほど(笑)。そして、「A面」の哀愁溢れるサウンドはMERRYの本流と形容されることが多いですが、その辺りはメンバー自身どう捉えてます?

結生(G)

ガラ:今まで僕は、“MERRYっぽい”とか“MERRYらしいよね”って言われるのをどこか嫌っていたところがあって。過去を振り返ってるみたいで同じ匂いのものを出したくなかったし、どんどん新しいことをやろうという想いがあったんだけど、ここ数年は変化してきて……それこそ「平日の女」のトレイラー映像を観た人たちからは“これぞMERRY!”っていうような反応があって、みんなが思い描くMERRY像を再確認できたんです。“何でこれを避けてたんだろう。これがMERRYのスタンダードで、一番の強みじゃん”って、今はすごく誇らしく思えますね。

結生:MERRYの一番最初の3曲入りの作品から、うち1曲は哀愁のレトロソングが入っていたし、それが絶対にMERRYの武器のひとつなのはずっと分かっていたんですけどね。メジャーに行ってからも歌モノとされる曲は作ってきていたけど、途中でどこか過去を意識するようになってきて……MERRYはこうじゃなきゃいけないのかな、とか。過去にあるものを越えようとすると絶対に越えられないなとか、実は途中には壁もあったんです。


ガラ:「チック・タック」(2002年)を越えなきゃ、みたいなことですよね。

結生:意識しちゃうと絶対に越えられないものにしかならない時期があって、歌モノの頻度がどんどん減ってきていたんですよ。それでアルバム『NOnsenSe MARkeT』(2014年)に「Hide-and-seek」っていう、思いっきりMERRYっぽい、過去にやったんじゃない?って言われてもおかしくないぐらいの曲を入れたんですね。自分的には1周して、もう一回頭に戻ったのかなって思ってるんです。なので自分の中ではあの曲がその第1弾で、今回がそれに続く曲なんですよ。ただ初期とは作り方も全然違いますし、15年間で培ってきたものがあるので、変に意識せずとも今ならではのものが自然と出来たんですよね。

外での活動を経て気づけた“MERRYというもの”

―2曲の「平日の女」はギタープレイも対照的ですね。裏メロを弾いていたりと細かいプレイで構築された「A面」に対して、「B面」はコードストロークで激しく鳴らしていますし。

健一(G)

結生:そこはライヴの画を想像しながら作ってますね。「A面」はより大人なMERRYをしっかりと聴かせて見せて、「B面」は振りかぶって大きく弾きたい、みたいなところからですね。さらに「B面」のほうはライヴでは全然違うことを弾くかもしれないっていう、そういうノリで。「A面」は丁寧に、「B面」はルーズに、ですね。2015年にライヴをたくさんやったことが創作意欲につながっていたりするし、個人的にはToshlさん(X JAPAN)や石月努さん(ex.FANATIC◇CRISIS)のサポートをやらせてもらって、MERRYというものを外から見る機会があったことも大きいですね。

ガラ:今までは俺が一人で焦って空回りする部分が多かったバンドだと思うけど、音楽面を結生君により任せられることになったことで、俺が歌詞や歌の今まで気づかなかった部分にまで目を配れるようになったなと。Toshlさんや石月さんのサポートをすることで、いろんな刺激を得たり、いろんなやり方に気づけたりしたはずで……外に出てみないと自分の家のことって分かんないじゃないですか。今はすごく結生君の成長を感じるし、それをいい感じでMERRYに持ち帰ってきてくれるので、以前よりバンドに余裕がありますよね。

―しかし、プレッシャーが大きい現場ばかりですよね。

テツ(B)

ガラ:ただ、結生君がToshlさんの現場に行ってる時の様子を聞いたりするわけですよ。ドラマーがShinyaさん(DIR EN GREY)で、もう一人のギターに圭(BAROQUE)がいたりとか、そういう中で結生君が「次の曲、これやります」とか言って仕切ってると。“えっ? Toshlさんの現場で、あの結生君が仕切ってるって絶対ウソだろ!?”みたいな(笑)。MERRYではそこまでしないのに、外に出たらできるんじゃんって。ってことは、家では俺がうるさいからやらないのかなとか思って、今はあまり言わなくなったりして。

結生:いやいや(苦笑)。Toshlさんがスタジオに来るまではそんな感じで仕切って、Toshlさんが来てからはToshlさん主導でやってます……正確に言うと(笑)。でも、外で活動する度に思うんですけど、MERRYってホントにゴッチャゴチャのバンドだなっていうか、5人とも性格も音も個性が強すぎて、よく15年も続いたなってつくづく思います(笑)。まあ、いい大人なんで、ここ2~3年はそれぞれアクが強いながらも良いバランスでビシッとやってますけど。

ガラ:最近のMERRYはみんなで話をしたり、ツアー先で一緒にゴハンを食べたりとか、そういうところで生まれてくるものもあるんで、バンドをしてる感がすごくありますね。以前はパーキングでもバラバラに座って、一緒に集まって食べることなんて一切なかったですから。

結生:2015年のツアーがワンマンじゃなかったことも影響してますね。常にMERRYの他にもう1バンドいて。俺らだけだったら無言だったかもしれないし。

―バンドは夫婦関係にも例えられますが、倦怠期や危機を乗り越えて今があるんですかね。

ガラ:そうなんですかね?(笑) あとは、テツさん(B)の存在が刺激を与えてくれた部分はありますよね(※テツは怪我のため長期療養中)。テツさんは頑張ってリハビリしてくれ、その間も俺らはちゃんとバンドやってるからとか……そういう信頼関係のもと、ヘタなライヴはできないなっていう気持ちは強くありましたし。4人でツアーを廻ると決めた時は不安のほうが大きかったですけど、結果あの時に止めなくて本当に良かったと思います。

芯のあることをやり続けて、よりメッセージ性のある歌を歌ってる人たちが残っていく

―たしかにそうですね。ちなみに、「平日の女」に描かれた女性の気持ちって理解できます?

ネロ(Dr)

ガラ:僕は男ですけどわりと女々しいほうなんで(笑)、“元彼からもらったキーホルダーをずっと付けてます”とか、そういう女々しさは好きだったりするし。僕も物を捨てられなかったりするので。今回、女性目線の歌詞を書きましたけど、昔だったら言葉遊びが入っていたはずで、でも今はよりリアルに生々しくどう伝えたらいいかを念頭に置いて書いてます。そこは大きく変わったところですね。やっぱり、ちゃんと芯のあることをやり続けて、よりメッセージ性のある歌を歌ってる人たちが残っていくと思うんですよね。

結生:俺は、こういう女心はまったく理解できないですね(笑)。昔から、ガラは何でこういった女心が分かるんだろう? ゴーストライターがいるんじゃないか?って思ってましたから。女々しい一途な女というところでは、初期の「東京テレホン」(2002年)って曲と、俺の中では主人公のキャラクターに大きな違いはないんですよね。

ガラ:救われない感じね。

結生:追いかけるタイプですよね。「東京テレホン」の主人公が当時20歳ぐらいだったとしたら、「平日の女」は30代半ばぐらいになった同じ女性なんじゃないかって。「東京テレホン」の主人公は“F503i”を使ってたんですよ。

―時代を感じますね! 今や“F503iって暗号?”みたいな(笑)。

結生:そう。若い人に向けて説明しておくと、ドコモのガラケーの種類なんですけど(笑)。今回の歌詞には“携帯ケース”って出てくるからスマホになってるんだろうなと。

ガラ:そこも最初は“iPhoneケース”って書いて“携帯ケース”って読ませようと思ってたけど、これも時代が変わったらヤバくなるなと思って。家電モノはダメだなと学んだので。

結生:それはそれで、のちにレトロになるんだけどね(笑)。

―ところで結生さん、逆に、この不倫相手の男の気持ちなら分かるって言わないで下さいね。

結生:……分かっちゃったらヤバいですよね(笑)。

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MERRY リリース情報

初回生産限定盤A

初回生産限定盤B

通常版

平日の女

2016年1月27日発売

【初回生産限定盤A】
(CD+DVD) SFCD-0182〜183 ¥2,778 (税抜)
【初回生産限定盤B】
(CD+DVD) SFCD-0184〜185 ¥1,800 (税抜)
【通常盤】 CDのみ SFCD-0186 ¥1,204 (税抜)

【CD収録曲】
01. 平日の女 -A面- 02. 平日の女 -B面- 03. Hide-and-seek [LIVE]* 04. T.O.P [LIVE]* *Grateful Year 2015 「NOnsenSe MARkeT –レディースフロア-」 2015.10.19 高円寺HIGHにて収録
※03,04は通常版のみ収録
【初期生産限定盤A 映像特典】
Grateful Year 2015 「NOnsenSe MARkeT -メンズフロア-」 2015.10.20 高円寺HIGH
01. 千代田線デモクラシー 02. 迷彩ノ紳士 03. Friction XXXX 04. under-world 05. Hide-and-seek 06. さよなら雨(レイン) 07. 窓 -replay- 08. オリエンタルBLサーカス 09. ジャパニーズモダニスト 10. ロストジェネレーション -replay- 11. Happy life 12. アイデンティティー 13. 消毒 14. Midnight Shangrila
【初期生産限定盤B 映像特典】
平日の女 -A面- (MUSIC VIDEO) MAKING OF 平日の女

MERRY 「NOnsenSe MARkeT FINAL -最終階-」 開催概要

2016年2月7日(日)EX THEATER ROPPONGI

MERRY オフィシャルサイト


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