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DIR EN GREY 『TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of VULGAR]』@新木場STUDIO COAST2daysライブレポート

2016年7月13日(水) 19:00配信

6月初旬から始まったDIR EN GREYの全国ツアー『TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of VULGAR]』。その最終地点となるライブが、7月1日・2日の二夜にわたり新木場STUDIO COASTにて行なわれた(また7月4日には、急遽追加公演がZepp Tokyoで敢行されている。チケットの一般発売は何と公演前日にもかかわらず即完だった)。


  • 京(Vo)

  • 薫(G)

  • Die(G)

  • Toshiya(B)

  • Shinya(Dr)

今ツアーは結成20周年企画ツアーの第1弾となり、タイトルにある通り、のちのシーンに多大な影響を与えたエポックメイキング的アルバム『VULGAR』(2003年)期の曲を中心としつつ、それ以外は現時点での最新作『ARCHE』(2014年)からのナンバーと新曲で構成される内容だ。

直近では、『ARCHE』をライブタイトルに掲げた今年2月の日本武道館公演がそうだが、彼らの2DAYSライブは各日で印象が大きく異なる。今回のSTUDIO COAST公演に関して言えば、演奏される曲目が一部変更されたのはもちろん、曲順も大胆にがらりと変わり(別掲のセットリスト参照)、LEDビジョンに映し出されるオープニングの映像なども、まったく別のものが使われていたりする。

1日目は『VULGAR』の様式通りに、時代を切り開いた一曲「audience KILLER LOOP」で幕を開けたが、2日目は前夜のラストナンバー「THE ⅢD EMPIRE」でライブがスタート。

ミッドチューンで始まった前夜とは対照的に、冒頭から激しいノリが生まれ、途中には「男! 女! 生きてるか? かかってこい!」と、早くも京(Vo)のアジテーションが炸裂する。続けて、Shinya(Dr)がアップテンポのシャッフルビートを刻み、「明日無き幸福、呼笑亡き明日」になだれ込んでいった。当時ならではの展開とキャッチーなメロディを持つこの曲が、現在の彼らによって再演されるのは純粋に嬉しいし、軽快なリズムに合わせて身体を揺らす京の姿も新鮮に映る。また、Die(G)が奏でる図太いギターリフに驚き混じりの歓声が上がった「腐海」(シングル「かすみ」のカップリング曲)がチョイスされるなど、今ツアーならではの貴重な時間が続いていく。

バンドの歩みとともにアップデートされてきたナンバー

オーディエンスの大合唱を巻き起こし、尋常でない盛り上がりを見せた必殺曲「MARMALADE CHAINSAW」での鮮やかな色彩から一転、グッと落ち着いた光の中で「AMBER」がプレイされ、そしてここで最新のアンセム「Un deux」へと繋がった。新旧のナンバーが並列に置かれても違和感はなく、進化を重ねてきたバンドではあれど、根源は不変だからこそできるメニューだということを図らずも証明する。

加えて、薫(G)のフィードバックノイズから始まり、ドゥーミーなリフとタメの効いたリズムが圧倒的だった「蝕紅」、ツインリードのハーモニーがフィーチャーされた「かすみ」など、バンドの歩みとともにアップデートされてきたナンバーの存在も光っていた。

『VULGAR』の世界が呼び込んだかけがえのない一瞬

一方で、「輪郭」の滾るエモーションは壮絶極まりない。特に後半、バックライトがステージを眩しく照らすなか、抑えきれない感情を爆発させるかのように熱くプレイする様は実に感動的だった。久々に聴けた曲だけが突出するのではなく、こうした近年のナンバーが説得力を持っているのがこのバンドの魅力なのだと再確認する。

そして「NEW AGE CULTURE」で一気に駆け抜けた後は、その勢いのまま「Я TO THE CORE」を投下。メジャーキーの直情型パンクチューンという、現在のスタイルから見れば異色な曲だが、メンバーも当時に引き戻される感覚があったのか、このブロックでは解放されたかのようにステージ狭しとアグレッシブに動く彼らの姿を観ることができた。

下手前方に飛び出したToshiya(B)のもとに京が近付き、不意にToshiyaにマイクを向けて、両者ともに笑みを見せる場面が生まれたり、(機材周りのアクシデントによるものだったらしいが)曲の後半でDieがギターを持たずにステージ最前で激しく煽るなど、どのシーンも間違いなく『VULGAR』の世界が呼び込んだものだったと思う。そんなファン歓喜の瞬間もありつつ、本編ラストには「Revelation of mankind」を配し、胸を締め付ける激情と狂気が混在するDIR EN GREYならではの世界をきっちり提示してみせた。

新曲「詩踏み」の最凶の3分間

アンコール──。レーザーライトが創る六芒星の中心で京が仁王立ちとなる、邪悪な「OBSCURE」も印象的だったが、より強烈なインパクトを誇っていたのが新曲「詩踏み」だ。徹頭徹尾激烈にして哀しみの旋律を併せ持ち、Toshiyaは自身のTシャツを引きちぎるほどの昂ぶりを見せるなど、楽曲の荒ぶるエネルギーに呼応する各メンバーのキレっぷりも凄まじい。

怒濤の掛け声コーラスがまた最高だ。さらに終盤で歌詩を畳み掛けるパートでは、曲のテンションに煽られて京は高く跳躍し、また、お立ち台から転げ落ちるようにしながらもシャウトを轟かせる圧巻のパフォーマンスを披露。今思い出しても鳥肌が立つ、最凶の3分間であった。

このツアーで見せた『VULGAR』という作品の層の厚さ

クライマックスへと突き進むなか、「INCREASE BLUE」ではShinyaのクリスタルドラムに向き合う形で弦楽器隊の3人が集まり、そこに京が合流する──そんな画も観る者を熱くさせる。そして、「お前ら、もっと俺らとひとつになれるやろ!」と檄が飛び、最後にプレイされたのは「CHILD PREY」。そこでの熱狂は言うまでもないだろう(ちなみに、前夜のラスト「THE ⅢD EMPIRE」の演奏後には、薫が満員のフロアにギターを放り入れる場面も!)。

すべてのメニューが終わり、タオルやペットボトルを投げ込む京をはじめ、オーディエンスとコンタクトをとるメンバーを眺めながら、激しくも爽快さを感じられる2日間だったと、僕は心地よい余韻を噛み締めていた。同時に、このライブで『VULGAR』という作品の層の厚さを改めて実感することもできたのである。

また、今回のライブレポートに続いて、ニューシングル「詩踏み」や『DUM SPIRO SPERO』(2011年)を軸とする次期ツアー等について訊いた、薫×Toshiyaの最新インタビューも近日中にお届けできる予定だ。そちらもぜひご覧いただきたい。(文:早川洋介 撮影:曽我美芽)

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2016.7.1@STUDIO COAST

【SET LIST】1.audience KILLER LOOP 2.CHILD PREY 3.RED...[em] 4.砂上の唄 5.MARMALADE CHAINSAW 6.Un deux 7.鱗 8.蝕紅 9.DRAIN AWAY 10.禍夜想 11.NEW AGE CULTURE 12.明日無き幸福、呼笑亡き明日 13.Я TO THE CORE 14.INCREASE BLUE 15.Sustain the untruth Encore 16.OBSCURE 17.詩踏み 18.The inferno 19.THE ⅢD EMPIRE

2016.7.2@STUDIO COAST

【SET LIST】1.THE ⅢD EMPIRE 2.明日無き幸福、呼笑亡き明日 3.腐海 4.MARMALADE CHAINSAW 5.AMBER 6.Un deux 7.audience KILLER LOOP 8.蝕紅 9.濤声 10.輪郭 11.かすみ 12.NEW AGE CULTURE 13.Я TO THE CORE 14.Sustain the untruth 15.Revelation of mankaind Encore 16.OBSCURE 17.詩踏み 18.INCREASE BLUE 19.CHILD PREY

TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of DUM SPIRO SPERO]

9/16(金) 【京都府】KBSホール

9/17(土) 【京都府】KBSホール

9/20(火) 【東京都】中野サンプラザ [★]

9/21(水) 【東京都】中野サンプラザ [★]

9/23(金) 【長野県】ホクト文化ホール [★]

9/28(水) 【愛知県】Zepp Nagoya [★]

9/29(木) 【愛知県】Zepp Nagoya [★]

10/2(日) 【大阪府】なんばHatch [★]

10/3(月) 【大阪府】なんばHatch [★]

[OPEN/START] 18:15/19:00

※9/17,10/2は17:15/18:00

[席種・チケット料金]

1Fスタンディング/全席指定 ¥6,000(税別)

[★]Exclusive Ticket(指定席・オリジナル特典付き) ¥11,000(税別)

※Exclusive Ticketは★公演のみ、またOFFICIAL FAN CLUB 「a knot」 会員のみご購入いただけます。

[総合問合せ] NEXTROAD 03-5114-7444 (平日14:00~18:00)

DIR EN GREYオフィシャルサイト


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演奏者 DIR EN GREY  SUGIZO(LUNA SEA) 
歌と演奏 DIR EN GREY 
作曲 DIR EN GREY 

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ARCHE AT NIPPON BUDOKAN

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出演者 DIR EN GREY 
概要 2016年2月5日、6日に行なわれた日本武道館2DAYS公演の模様を、全曲ノーカットで収めた映像作品。「【KR】cube 」「CHILD PREY」など過去曲も交え、巨大LEDスクリーンに投影した映像を駆使した圧巻のステージを展開している。

 作品詳細・レビューを見る 

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