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BAROQUE インタビュー 失ったものと残ったもの。そして生み出された『G I R L』

2016年10月25日(火) 12:00配信

二人体制でBAROQUEをリスタートさせて約2年半。改めて自分達の音楽と向き合い創り上げたアルバム『PLANETARY SECRET』をリリースした後、BAROQUEの次なる一歩として新曲「GIRL」が披露されたのは、昨年の12月25日のことだった。

あれから一年。L’Arc〜en〜CielのKenをプロデューサーに迎え入れブラッシュアップされた『G I R L』が、10月26日(水)に満を持してリリースされる。世代を超えたすべての女性達へ贈る愛の歌。その制作について、そして今のBAROQUEへの思いを語ってもらった。(インタビュー&文:大窪由香)

BAROQUE

BAROQUE

聴いた人が少年少女に戻れるような、童心を思い出せるようなものにしたかった

─今作『G I R L』のお話を聞くうえで、まず前作のアルバム『PLANETARY SECRET』に立ち返らなければと思ったのですが、改めて『PLANETARY SECRET』はBAROQUEにとってどういうアルバムでしたか?

圭(G)「僕らも結成してだいぶ長いんですけど、2人になって最初のアルバムでもあるし、原点ですね。ある意味すべてを背負ったうえでの1stというか。僕が30歳の時にできたアルバムなので、30年かけて作ったような。ここからもう一度リスタートするって腹をくくった部分もあるので、どう評価されるかとか、どういうものをお客さんが求めているかっていうことは一旦全部置いといて、本当に自分達が何をやりたいのか、自分達らしい音楽って何かっていうことを突き詰めてみようって思って作ったんです。だからこそ、次のアルバムは夜が明けたような、さらにいろんな人達に聴いてもらえるようなアルバムになればいいなと思ってましたね。内から表に向いたというか」

─自分の内ではなく、誰かに向かう、みたいな。

怜(Vo)「うん、そうだね」

「前作は夜中に一人で星を見上げて物思いに耽っているようなアルバムで、次はその夜が明けて……夜が明けると社会があって、人がいて、いろんな人との関わりの中に自分があるじゃないですか。そんなようなアルバムを作りたいと思ってました。だから、人に向けたものにしたいなっていうイメージがありました」

─そのアルバム制作の流れの中で「GIRL」が生まれたと。

「そうです。聴いた人が少年少女に戻れるような、童心を思い出せるようなアルバムにしたいなっていうイメージもあって。そんなアルバムにどんな曲があったらいいのかなって思った時に、少年と少女って言葉が頭にあったので、それぞれに一曲ずつ作ろうってなんとなく思っていて。考えてたら少女の方が先に思いついたんです。最初からこういう曲を作ろうと思って作りましたね」

─この「GIRL」が初披露されたのは、去年の12月25日に行われたライヴだったんですが、その時にも“童心に返れるように”っていうことと“元気になれる曲”っていうお話をされてましたよね。歌詞はそのキーワードを圭さんから受けて書いたものですか?

「そうです。明確な曲のテーマがあったので、それをどういうふうに言葉で表現していったらいいかとか、歌い方とかを、テーマありきで考えた曲ですね。“GIRLとは?”っていう、そこに向かっていったというか」

Kenさん(L’Arc〜en〜Ciel)がすごいBAROQUEに詳しくなってたんです

─そこで出てきたのが英語詞だったと。

「初めはすっごい悩んで。この曲は、去年の12月のライヴのギリギリまで作ってたんだよね。これは日本語だと恥ずかしすぎるぐらい素直な言葉じゃないと合わないなとか、もしかしたら英語詞なのかなとか、ほんとにギリギリまでどっちがいいのか悩んでましたね。で、最終的に英語詞にした方が伝わるんじゃないかなってチャレンジした曲。今まで全英語詞ってやったことがなかったし、いろんな人に伝えたいっていう意味でも、もしかしたら英語の方が伝わるんじゃないかと。REC日に2バージョン用意したんですけど、いろいろ試したうえで、最終的に手に取ったのが英語詞でした。やっぱり一番最初に感じたものが正解だったというか。そのうえで日本語詞が後から訳でつく方が、よりすっと心に入るんじゃないかなと思って」

─なるほど。その一年前の初披露を私も拝見していたんですが、あの時にすでにほぼほぼ出来上がっていた状態だったと思うんですよ。それから約一年ライヴで演奏し続けてきた曲を、今回Kenさん(L’Arc〜en〜Ciel)がプロデュースされたと聞いて驚いたんですが、どういう経緯があったんでしょうか?

「去年の時点では、本当はすぐにアルバムを出そうと思ってたんですけど、それがなかなか出来なかったり、状況も含めていろいろ難しい部分があって。で、去年の12月31 日にイベントライヴに出たんですけど、それをKenさんが見に来ていて、BAROQUEに興味をもってくれたみたいで。それから連絡を取るようになると、“BAROQUEはこうした方がいいんじゃないか”ってKenさんなりに考えたことをプライベートで言ってくれるようになって。そしたらあまりにもKenさんがすごくて(笑)。動画とかも片っ端から見て研究して、すごいBAROQUEに詳しくなってたんですよ。あまりにいろいろ研究して分析してくれるので、『Kenさん、そこまで言ってくれるんだったら、もしも俺達がプロデュースしてくださいって言ったらしてくれます?』って言ったら、『それはちょっとやってみたいな』って言ってくれて。僕らも今まで誰かにプロデュースしてもらったことがなかったので、今がそういうタイミングなのかなと思いました。それで打ち合わせで何曲か聴いてもらって、どの曲をやろうってなった時に、「G I R L」はライヴで観て印象に残ってるって言ってくれたので、じゃあこの曲をやってみましょう、ってことになったんです」

─それからどんなふうにKenさんとディスカッションしていったんですか?

「さっき言ってくれた通り、「GIRL」はほぼほぼ完成してたんですけど、Kenさんが思いつくアイデアは全部試してみようと思って。一回全部解体して、音を差し替えたりとかいろいろやってみたんですけど、結果的にはほぼ最初の頃に戻りました」

ただ歌うんじゃなくて、何をもって歌うのか、改めてそういうところに気付かせてくれた

─そうでしたか。とはいえ、Kenさんが加わったことでブラッシュアップされたところもありますよね?

「例えばギターのアプローチとか。それは結構反映されましたね。自分だけじゃこんなふうになってなかったなっていう箇所がいっぱいあった。ギターの部分はやっぱり大きいです。あと歌い方とかね。相当変わりましたね」

「そうだね。今回プロデュースで入ってもらって、歌い方とか抑揚の付け方とか、この歌詞はこうだからもっとこうした方がニュアンスは伝わるんじゃないかとか、今目の前にいるGIRLはどんな表情をしてる?とか、そういうところまでやり取りしつつ。ただ歌うんじゃなくて、より伝えるというか、何をもって歌うのか、改めてそういうところに気付かせてくれました」

「音に関しては、わりと自分のクセで、すごいきれいにしちゃってたところがあったんです。ある種完璧主義というか、すごく整え過ぎてるところがあって。でもKenさんに、何か傷跡を残さなきゃいけないから、どこかにクセがあったり、何か歪んでないと耳に引っかからないって言われて。だから演奏にしても今まではリズムも寸分狂わないところまでもっていってたんですけど、それだとただ流れていっちゃうから、何かちょっと外れてたり、歪んでる方が耳に引っかかる、と。そういう部分はすごく勉強になりました」

─そういう“引っかかり”という部分で言えば、元々お二人も持っていたんじゃないですか?

「うん、たぶん持ってるんでしょうけど、上手くなったというか、器用になり過ぎた部分もあったから。……そうですね、確かにいろんな意味で、Kenさんが入ることで違うものになったというよりは、自分達の中に元々持っていたけど封印していたものをKenさんに開けてもらった感じがある。そういう感覚が一番強いですね」

「そうそうそう!それだと思う」

3歳ぐらいの女の子でも80歳ぐらいのおばあちゃんでも、やっぱり女性だなって

─そんな「GIRL」のMVは見ていて思わず笑顔になる作品でしたね。

「そもそも「GIRL」を作る時に、3歳ぐらいの女の子でも80歳ぐらいのおばあちゃんでも、やっぱり女性だなって思える部分があって、そういう女性に共通するような部分を引き出せる曲にしたいなと思っていて。やっぱり俺は男なんで、女性に対するちょっとした感謝もあるんです。産んでもらったこと、今までにしてもらったこと。母親もそうだし、ファンのみんなもそうだし。だからそんな女性達を笑顔にさせたい、元気がない時に元気づけたいっていう一心だったので、MVも振り切った方がいいなと思って。今回、女性のスタイリストさんだったり、いろんな女の人の意見を聞きましたね。どういうことされたら嬉しいかとか、どういうことを言われたら嬉しいかとか。MVにしても、もっとやんないとダメだ!とか、恥ずかしがってちゃダメだ!とか言われてね(笑)」

「そこで照れちゃダメでしょ!とか(笑)。表情から何からね」

─カップリングの「PLAY」もアルバム制作の一貫でできた曲ですか?

「そうです。スタジオでなんとなくコードを弾いて、なんとなくラララで歌ってできた結構特殊な曲で。今まであんまりやったことがないような南国みたいな感じとか、海っぽい感じの雰囲気にしようと思ってましたね」

「こういうムードでやってみたいっていうのは圭からあって。スタジオに入って圭が鍵盤弾きつつジャムりながらキーとコードを決めて、その場で僕がメロをのせた。その形を元にバックのデモを圭が作ったのを後日もらって、そこから細いメロディを構築させてきました。歌は結構削ぎ落とされた感はあるかな。もともと三声ぐらいにしようかなとか、もっとエフェクティブな感じにしようかとか考えてたけど、Kenさんが入ってから、LIVEでやってたときよりもより生々しい歌に変わったかな。これ聴きながら、どこかに出掛けてほしいですね」

12月25日は“ああ、いい日だったな”って言わせられるような日にできたらいいな

─そして通常盤には3曲目に「ILA.」のリミックスバージョンが収録されますね。

「リミックスを入れようっていう話になった時に、最近の曲じゃない方がファンの人は喜ぶんじゃないの?ってKenさんに提案されて」

「結果、温度的にもこの曲が選ばれてよかったなって思いますね」

「うん、今のBAROQUEと空気感がちょっと似てるんだよね」

─なるほど。じゃあ、この勢いで次は「BOY」も出るの?

「鋭いツッコミしましたね(笑)」

「アハハハハハ!」

「GIRLときたら、そうですよねえ(笑)」

「そうだね(笑)。男の人は少年に、女の人は少女に返れるようなものにしたいっていうのがアルバムの最初のテーマですからね。そして、2人になってからの音楽性がより多くの人に届くようなアルバムにしたいなと思っているので、次に出すアルバムをたくさん聴いてもらいたいなと思いますね」

12月25日ワンマンライヴ フライヤー

─そして今年も12月25日にワンマンライヴがありますね。どんなライヴにしたいと思ってますか?

「今、バンドの方も音の方もすごい進化しているところだと思っていて。この一年半、演奏面も二人でブラッシュアップしていて、それは永遠に続いていくことなんですけど、楽曲と演出との絡み合いだとか、そういうことをもっと洗練させていきたいなって思っていて。何か一つ、今後のBAROQUEの芯になるような、そういうライヴにしたいなと思います」

「そうだね。あと、今年はワンマンもツアーもあったり、“PARTY ZOO”っていうKenさん発案のイベントツアーに参加させてもらったり、いろんな人に出会う機会が多かったんですよ。そこでワンマンを見てみたいって思ってくれた人や、今まで応援してくれてた人達が新しいBAROQUEはどんなだろうと思って来てくれる場所だと思うので、“ああ、いい日だったな”って言わせられるような日にできたらいいな。みんなで楽しめたらいいなって思います」

─来年はどんな年にしたいですか? アルバムは完成しますか?

「させないとヤバイですね(笑)。この一年半、今まで体験したことのないようなことがいっぱいあって、結構大変だった。変な話、バンド組んでからお客さんが入らなくて苦労したことがなかったし、すごい甘やかされていたと思うんですよ。そこをイチから、インディーズからやり直したに近い感じがあって。そこで積み上げてきたものが少しずつ芽が開いてきたっていう実感はあるので、それに関しては周りの人達に対して感謝しかない。だから、少しは返せる年にしたいですね。今のBAROQUEはいろんな人の努力のもとに成り立ってるなって思うので。結果が出ればみんなが喜んでくれるし、モチベーションも上がるから、僕らもよりいいものを見せられると思うんで、そういう年にしたいです」

「本当にまだ始まったばっかりで、飛び立ってるわけでもなく、準備ができたっていう状態。来年はより外に向けて、色々企画して。一年を通してみんなが笑ってくれたらって思ってる。そのためには自分達がちゃんとしたものを発信し続けることが大事で、そういうことを考えてできる年になるといいなあって。そうありたいです」

─二人を見ていると、失くしたものもたくさんあったと思うけど、そこで残ったものはとても純度の高い“信頼できるもの”であると思うので。

「そうだね。それを持ち続けることも、そんな僕らを支えてくれることも難しいことだと思うんですよ。そういう大切さを知りましたね。応援してくれているファンの皆もそうだし。だからこそ強くなれたし、曲も輝くんだと思う。だからこそ僕らはその中心で、より心を開いていける気がするんです」

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BAROQUEオフィシャルサイト

BAROQUE リリース情報

G I R L

2016年10月26日発売

【初回限定盤】 PGSK-007/008 (CD2曲+DVD) ¥1,800(税抜)
収録曲 ≪初回限定盤≫ [DISC 1:CD] 1: GIRL 2: PLAY [DISC 2 : DVD] GIRL - MUSIC CLIP-


【通常盤】 PGSK-009 (CD3曲) ¥1,200(税抜)
収録曲 ≪通常盤≫ 1: GIRL 2: PLAY 3: ILA. REMIX by TAKEYUKI HATANO

BAROQUE ONEMAN LIVE 「PERFECT WORLD」

2016/12/25(sun) SHIBUYA WWW X
OPEN 17:15 / START 18:00

【LIVE MEMBERS】
BAROQUE Vocal 怜 / Guitar 圭
Support Members Bass 中西 智子 / Drums KENZO

チケット料金
スタンディング ¥5,400(ドリンク別)
◎チケット一般発売日:10/29(土)
・ローソンチケット0570-084-003 (L:74536)
・チケットぴあ0570-02-9999 (P:312-833)
・イープラス http://eplus.jp

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PLANETARY SECRET

PLANETARY SECRET

演奏者 BAROQUE 
歌と演奏 BAROQUE 
作曲 圭 
編曲 圭 

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