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FIVE NEW OLD ポップ・パンク生まれ、ラウドシーン育ちの4人が鳴らす未来への音【インタビュー】

2017年1月10日(火) 12:00配信

生まれは、ポップ・パンク、育ちは、ラウド・シーン。繰り出す音は、80‘sポップ、90’sオルタナ、アンビエントやダンス・ミュージックなど多種多様。そして目指すのは、時代を超える良質なポップ・ミュージック。こんなかっこいい音に、なぜ今まで気がつかなかったんだろうと、後悔したくなるバンド。その名はFIVE NEW OLD

意欲的なチャレンジをたっぷりと詰め込み、理想の音にまた一歩近づいた新作『WIDE AWAKE EP』で、バンド・シーンの最前線に飛びこむ準備は整った。(インタビュー&文:宮本秀夫 撮影:山内洋枝)

FIVE NEW OLD

2016年はひとつ上に行くためのステップアップが、しっかりできた年だった

Hiroshi(Vo&G)

─最近の対バンの顔ぶれを見ていると、GOODWARPのようなポップなバンドとも一緒にやれば、UZMKやcoldrainのようなラウドなバンドともやっていて。いろんなところに積極的に出ていくバンドですよね。

Yoshiaki(B):もともと、僕らはポップ・パンクのバンドとして始まったんですが、神戸のFear,and Loathing in Las Vegasが、地元の後輩だったんですよ。その関係で、FIVE NEW OLDを結成した時から、Las Vegasのイベントに呼んでもらったり、GARIとかCROSSFAITHとかと一緒にやるようになって。前のレーベルもCROSSFAITHと同じZESTONEで、それもあってcoldrainやSIMのツアーに連れて行ってもらったり、ラウド・シーンとのつながりが濃かったので。

Hiroshi(Vo&G):なので、自分たちのライブ・スタイルはそういうところで育ったスタイルなんです。曲としては全然違うものですけど、ライブに対しての向き合い方は、そっちの目線から。

Yoshiaki:その中で、2016年は違う層に向けて、違うジャンルのバンドとの出会いがたくさんあったので。『Ghost In My Place EP』を出した時に、今までとは違う層からのアプローチがあって、ファンベースもできてきたので。ひとつ上に行くためのステップアップが、しっかりできた年だったなと思います。

─その、半年前に出した『Ghost In My Place EP』から、最新作の『WIDE AWAKE EP』へ。どんなふうに制作を進めていったのか。

Hiroshi:連続して出すということで、ジャケットの花だったり、ビジュアルのイメージも共通項を持たせてます。サウンド的には、『Ghost In My Place EP』が朝や午前だとすれば、今回は夜にしてみようと。

Yoshiaki:朝っぽいと言われることが多かったんですよ。

Hiroshi:朝とか、夏とか。

Yoshiaki:ドライブで海に行く時に聴きたいよね、とか。そう言われることが多いよねという話から、じゃあ次のEPは夜をイメージして作ってみようということで、テーマを絞りました。

Hiroshi:僕としても、やりやすかったですね。今までは、しっとりした曲を作ると、“もうちょっとパンチがいるんちゃう?”と言われたのが、“今回は夜やから”と言えるし(笑)。このために20曲ぐらい作ったんですけど、同じ夜というテーマの中にも、いろんな感情の夜があることにも気づいたし。

Yoshiaki:この4曲の中に、時間があるんですよ。たとえば「Hush Hush Hush」がクラブに遊びに行く前で、「P.O.M.」は帰ってきて寝る前だとか。それぞれのスタイルに合わせて聴いてもらえたらと思います。

4曲のなかのそれぞれのこだわり

Wataru(G)

─それぞれ、4曲の中の個人的なこだわりというと?

Wataru(G):1曲目の「Stay(Want You Mine)」の鍵盤の音色の音を作り込むのがかなり難しくて、一番時間がかかりました。なかなか音色を決めかねていて、最終的にできあがったものも、言葉にしづらいんですよ。オルガンでもない、ピアノでもない、エレピでもない、パッドでもない。面白い音になっているので、ちょっと気にして聴いてもらえれば。

Hiroshi:頑張ったよね。

Hayato(Dr):「Stay(Want You Mine)」はすごく完成度が高いと思ってます。このハイハットのパターンは、実は僕の苦手分野で、レコーディングはすごく苦労しました。でもこれでまた成長できるなと思いましたね。たとえば「Hush Hush Hush」はオルタナで、みんなでドン!とアンサンブルできる反面、「Stay(Want You Mine)」はすごくきっちり作られてるんで。プレイヤーとして、いろんな楽しみ方があるんですね。

─「Stay(Want You Mine)」って、生ドラム? 音色は完全に打ち込みのような。

Hiroshi:僕がサンプリングした素材を貼ってます。スネアを叩いてるんですけど、実際に鳴ってるのはクラップの音で。

Hayato:でもスネアの拍で鳴ってるから、スネアに聴こえる。

Hiroshi:マイケル・ジャクソンの「ブラック・オア・ホワイト」が、まったく同じ音です。90年代初頭の音がモチーフになってます。あの頃の曲をやりたかったので。

─マニアですねえ。ほっとくと、すごいディープな方向へ行きそうな。

Hiroshi:どんどん行きます(笑)。で、みんなが“ちょっと待って~”ってなるのが、結成からここまでの流れというか(笑)。

Hayato:あれ、俺らポップ・パンクじゃなかったっけ?って(笑)。マルーン5ぐらいはわかるけど、そっちに行く?みたいな。

Hiroshi:今はアンビエントや、ヒーリング・ミュージックが好きなんです。

Yoshiaki:今ようやく、3人が追いついてきたところはあるかな。追いついてきたんですけど、まだひとりで先を見てる感じがあるんですよ。

─そんなYoshiakiさんのこだわりの1曲は。

Yoshaiki:僕が聴いてほしいのは3曲目の「P.O.M.」。僕らはもともと洋楽ベースのバンドなんですけど、この曲に限ってはJ-POPのテイストが入っていて、いろんな人に聴きやすい曲になってます。

Hiroshi:洋楽志向と言われていた僕たちが、J-POPを僕たちの解釈でとらえ直してみました、バンドサウンドは山下達郎さんのニュアンスだったり、メロディに関しては久保田利伸さんとかの感じがあって、ドラムのリズムに関しては、ハウス・ビート的なところもあるという。

夜はいつか明けるから。踏ん張れば、光がさしてくるんじゃないかな

Yoshiaki(B)

─それで、歌詞はすべて英語というのがすごく面白い。その歌詞ですけども、訳詞を読んでいると、かなりメッセージ性が強いですよね。

Hiroshi:僕はもともと、すごく言いたいことがあって書き始めるタイプではないので。メロディを何回も聴いて、情景が浮かんできて、それを言葉にしていくんですけど、そのうちにだんだん自分の経験の一部が具現化してくるというか。歌詞にはそういうものが散りばめられていると思います。曲としては聴きやすくてポップなものを追求してるんですけど、歌詞に関してはちょっと生々しくて、見たくないようなところもさらけ出したりしている、それもまた僕が思う夜の一面を表現できたかなと思います。

─「Stay(Want You Mine)」は、一見、失恋の曲のように聴こえるけれども。

Hiroshi:前作に入っていた「Black & Blue」が、ドメスティック・バイオレンスに関する歌だったんですけど、それは女性の状況を第三者的に見ている視点で。「Stay(Want You Mine)」に関しては、DVをしてしまった側の男性の状況について、謝罪の気持ちを描いていて。結果的に、手遅れになってしまっているんですけど、それについてはあまり深く触れていなくて。

─ああ、そうか。つながっていたのか。

Hiroshi:直接的につながってるわけではないんですけど。謝罪とも取れるし、すごく無責任にもとらえられるし。逃げてしまったのか、なくなってしまったのか、それによっても懺悔の度合いが変わってくるというか。

─「Hush Hush Hush」は?

Hiroshi:これは前から書きたかった“SNSへの依存”というテーマです。承認欲求をどうやって満たすか?というのは、どんな人にも大きなテーマになってると思うんですよ。よく言われる例で、奥さんが一生懸命手料理を作ったのに、旦那さんは何も言わずに食べるだけとか。だったらブログにハンバーグの写真を載せて、誰かに“いいね”を押してもらうほうがいいとか。近くにあるはずのものを見失いやすい時代だなと思っていて、そういうテーマで書いたんですけど。そうやって承認欲求を満たしても、本当のつながりは得られなくて、孤独な夜に眠れないね、という。

─孤独感といえば、「P.O.M.」にも共通するところが。

Hiroshi:そうですね。自分の状況がよくない時に、周りはいろんなことを言ってくれるけど、結局答えは自分の中にあるでしょ?という。支えてくれることはありがたいですけど、よりかかるだけじゃなくて、支える力を借りて自分で踏み込んでいかないと答えは出ないよね、という歌です。

─「Burned in The Fire」にも、同じニュアンスがあります。

Hiroshi:そうですね。後半の2曲には内省的なところがあって。

─世界が終わってしまうような気分、って。全然ハッピーエンドじゃない。

Hiroshi:ハッピーエンドじゃないけれど、そこから人生は続くので。ここからまたハッピーエンドになるかもしれないし。夜なので、夜はいつか明けるから。踏ん張れば、光がさしてくるんじゃないかな?と。

耳で音を聴いて体と心を震わせるような経験をもっとできるんだよ

Hayato(Dr)

─やっぱり、すごくメッセージ性のある4曲ですね。もともと言いたいことがあまりないとかって、めちゃくちゃあると思う。

Hayato:その、4曲の歌詞の中に出てくるのが“WIDE AWAKE”です。

Hiroshi:全部入ってます。違う意味で、共通項として4曲の中に入っている言葉だったので。タイトルを『WIDE AWAKE EP』にしました。

─これは本当にいい作品だと思います。そして、ここから、バンドはどんなふうに進んでいくのか。

Hiroshi:ざっくりと音楽シーンの話で言うと、オリンピックに向けて、音楽の状況も変わっていくんだろうなと思っていて。アイドルを否定したりはしないですけど、アイドル至上主義だった時代から、もっと音楽の芸術性をちゃんと再確認して、世界がオリンピックというものを通して、スポーツだけじゃなくて、芸術や音楽にもっと注目される時期が来ることを、僕みたいな立場でもなんとなく感じているから。自分たちからそれを発信していく意識が、すごく高まってきてるのかなと思ってます。たとえばYahyelみたいな音楽が日本から出てきて、チケットがソールドアウトしている状況が僕はうれしいし。ただワッショイで踊る、神輿をかつぐような音楽じゃなくて、耳で音を聴いて体と心を震わせるような経験をもっとできるんだよという、そういう状況がもっと生まれてくるんじゃないかなと思ってます。

─深い。そこまで考えてる。

Hiroshi:頭でっかちで、そんなことばっかり考えてます(照笑)。バンドとしても、4年後をひとつの大きな目標にして、日本を代表して世界に発信できるような存在になりたいと思います。

Hayato:ちょうど10年やしな。

Hiroshi:そう、ちょうど結成10周年になるんですよ、2020年に。音楽は娯楽でありアートであり、僕はFIVE NEW OLDでその間を担っていきたいと思っています。最初に言ったみたいに、もともとラウドと一緒にライブをしてきて、生の刺激をいっぱいもらって、そのスタイルでやっていきたいと思っているけど、曲を作る者としてはポップ・アートとしてやっていきたいし、その中間点に僕たちはいるべき存在というか。そこのポジションを担うことができたら、しっかりとした存在になれるんじゃないかと思います。

FIVE NEW OLD リリース情報

WIDE AWAKE EP

2017年1月11日発売

QZCT-1001 ¥1,404(税込)

1. Stay (Want You Mine) 2. Hush Hush Hush 3. P.O.M. 4. Burned in The Fire

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FIVE NEW OLDオフィシャルサイト


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