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DECAYS 東名阪ツアーファイナル 赤坂ブリッツライブレポート

2017年1月11日(水) 12:00配信

DECAYS

昨年12月にメジャー1stアルバム『Baby who wanders』をリリースしたDECAYSによる東名阪ツアー、そのファイナルとなった1月4日・赤坂ブリッツ公演を観た。

DIR EN GREYのDie(Vo,G)とMOON CHILDの樫山 圭(Dr)を中心とするこのユニット――今回のツアーメンバーは、中村 中(Vo,G)、Ayasa(Violin)、寺沢 リョータ(B)、チドニー(☆)という、共にアルバムを作り上げた充実の布陣である。

メンバーが1人ずつ現れ、各自が定位置についてスタンバイしていくオープニング。SEがいつしか絶妙に「Aesthetics of the transgression」のイントロへとつながると、最後にDieが登場した。

Die(Vo,G)

Die(Vo,G)

メンバーの姿は、“魔界の晩餐”と形容される最新アーティスト写真やMVのヴィジュアルがベースになっており、インパクトは抜群。瞬時に観る者を非日常に引き込んでいく。

ツインボーカルのリフレインが印象的な「Aesthetics of the transgression」でフロアを温めたあとは、アルバムの構成どおりに曲は「Zero Paradise」へ。

ここではDieが爽快なメロディを歌い上げたが、彼の声質とポップな楽曲は実にマッチしていて、DECAYSがこうしたサウンドに向かったのはごく自然な流れだったのだと改めて思わせられる。

樫山 圭(Dr)

樫山 圭(Dr)

バイオリンソロになるとAyasaはステージ最前に飛び出し、一方、Dieと中村は向かい合って激しくコードをかき鳴らした。

打って変わり、続く「Vagabond」では、中村の情念の歌声とバイオリンの旋律が妖艶かつ憂いを帯びた世界を創り出す。不穏な鳴りのコードもスパイスとなりつつ、どこかノスタルジックでキャッチーな要素も混在する不思議な味わいの佳曲だ。

樫山 圭(Dr)

中村 中(Vo,G)

また、「Dry」や「Drifting litter」といったところは初期DECAYSの軸のひとつになっていたシューゲイザーサイドのナンバーで、ダークだったりスローだったりしても、いわゆるヘヴィネス的アプローチにはならないのがこのユニットならでは。ギターをはじめとするDieの機材も完全にDECAYS仕様となっているため、その響きは新鮮である。

樫山 圭(Dr)

Ayasa(Violin)

そしてミッドチューンで攻める前半ブロックを締め括ったのは、哀しみをたたえたパワーバラードの「綺麗な指」。Dieのシンガーとしての醍醐味をよりダイレクトに感じられる曲であり、ごまかしのきかない音色で弾かれるギターソロ含めて、ライブでも大きな魅力を放つ。

「ここ赤坂ブリッツは、2015年7月28日にDECAYSが初ライブを行なった場所でもあり、“Dieがちゃんと歌えるんだろうか?”とみんなが心配して見つめていたライヴ以来になります(場内笑)。それ以降、年末やお盆、仕事始めの今日みたいな日に何でライブをしてるんだろう?と思うかもしれませんが、メンバー各々が活動しているのでスケジュールを押さえるのが大変で。でも今日は、こんなにたくさんの人が集まってくれて感謝しています」(Die)

そう話すとDieは「チューニングします」と言って、MCを中村にバトンタッチ。中村は、やっとアルバムのレコーディングができたこと、そして楽曲をみんなと共有できたことを喜び、感謝の気持ちを真摯に伝える。
そんな中村の女王の風格漂うたたずまいもさることながら、その後の「Eve」などで聴かせるエモーショナルな歌唱は圧巻で、魔王(=Die)と並びフロントを務めるにふさわしい存在感を誇っていた。

その後チドニーによるDJタイムも挟み、この日のみ初期メンバーの小林祐介(Vo,G)が合流しての終盤、「HELLO!NEW I」からの盛り上がりは特に熱いものだった。

チドニー

寺沢 リョータ(B)

Dieは中央のモニターに足をかけて、曲の冒頭から“これぞ!”と言うべき、伝家の宝刀である切れ味鋭いカッティングを炸裂させる。樫山と寺沢が生む堅実なリズムの上でバイオリンもスリリングな絡みを見せ、クライマックスに向けて高まっていくそのアンサンブルが秀逸だ。

さらに「愛と哀を遺さず...」がもたらす高揚感は、まさに至高。ケルト風味のイントロに続いて飛び出す、ツインボーカルで歌われるメロディの強さたるや…! DECAYSを代表する、紛うことなき哀愁のキラーチューンに胸が締め付けられる。

また、小林が加わってからラストまで、トリプルボーカル&トリプルギターという豪華な編成を楽しめたわけだが、これも“カッコ良ければ何でもアリ”というDECAYSのフレキシブルなスタンスを象徴するシーンだろう。

寺沢リョータ(B)

チドニー(☆)

アンコール。Dieはメンバーを1人ずつ紹介していき、その言葉一つひとつが、相手への深いリスペクトが伝わるものだったことも彼の人柄を偲ばせた。

そして自身については、「人前で目立つことが苦手だった少年が、バンドと出会い、ギターと出会い…」といったところから話し始め、さらに今ステージでギターを持って歌うようになったことは昔を思えばありえないことらしく、そうした本音のMCがオーディエンスの笑みを誘う。続けて、

「新しいことを始めるのに、早い遅いは関係ない。時間は待ってくれへんから、その時を大事にしていってほしい――」(Die)

と、まさに彼がDECAYSを始めた時とリンクするであろう真っ直ぐな想いを言葉にして届けてくれた。

初期からあるナンバーで固めたアンコールを終えると、各メンバーの私物プレゼントが当たる抽選会も行なわれ(ちなみに、中村はクリスチャンルブタンのマニキュアなどを、Dieは着ていたTシャツをその場で脱ぎサインを入れて渡していた)、温かいムードに包まれるなかライブは終了。

素晴らしいアーティストたちによるダイナミズムあふれる演奏とフック満載の楽曲、そしてツインボーカルの妙を堪能できるDECAYSの魅力は、一人でも多くの人に是非ライブで体感してほしいと強く感じた一夜であった。(文:早川洋介/写真:メトロ。)

DECAYS LIVE TOUR 2016-2017
Baby who wanders

2017.1.4@赤坂BLITZ セットリスト

M1.Aesthetics of the transgression M2.Zero Paradise M3.Vagabond M4.Dry M5.Drifting litter M6.綺麗な指 M7.Where are you going? M8.Imprisonment Leaving M9.ビロードの鳥 M10.Eve M11.after beautiful M12.Boon Companion M13.HELLO!NEW I M14.愛と哀を遺さず... M15.D/D Encore M16.NOVA SPIRAL M17.シークレットモード M18.Rana

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Baby who wanders

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演奏者 DECAYS 
歌と演奏 DECAYS 
作詞 DECAYS 
作曲 DECAYS 

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