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BAROQUE「もう15年くらいやってるバンドだけど、今が一番いいって心から思ってる!」 追加公演“PERFECT WORLD 2”@EX THEATER ROPPONGIライブレポート

2017年2月2日(木) 14:27配信

まるで宇宙に吸い込まれ、地球という名の楽園へと連れ去られるかのような、ドラマティックなステージだった。

昨年末に渋谷WWW Xで行われたワンマン“PERFECT WORLD”が即日完売したため、EX THEATER ROPPONGIにて急遽開催された追加公演“PERFECT WORLD 2”。それはBAROQUEの2017年1stライヴにふさわしく、彼らが持つディープでセンシティヴな持ち味を斬新な演出により最大限に引き出して、数々のサプライズも交えて広がる未来を提示するものとなった。

最初のサプライズは登場から。ステージ中央に据えられた縦長のLEDモニターに舞う花びらと銀河が映し出され、宇宙飛行士との交信が流れると、まずはサポートのTOKIE(B)とKENZO(Dr)が下手袖からステージにあがる。

当然、メンバーも続くのだろうと誰もが下手に目線を注ぐが、二人のシルエットが浮かび上がったのはステージではなく、なんとライヴタイトルを映し出したモニター上! 大歓声が湧くなか、そのまま圭(G)が壇上で「PLANETARY LIGHT」のイントロを奏でるという想定外のオープニングと、心を奥底からグッと押し上げるような怜(Vo)のヴォーカルに、溢れ出す高揚感が止まらない。

 

BAROQUE 

さらに、モニター上で宇宙から森へ、海へ、山へ、街へと地球に繋がる壮大なランドスケープと、浮遊感満点のサウンドスケープが重なり合って、タイトル通りの景色を生む「DREAMSCAPE」へ。一転、「ガリロン」の尖った音で煽り立てると、「どう? 登場メチャクチャカッコよかったでしょ? あそこだけいっぱい練習したから!」と怜が茶目っ気いっぱいの笑顔を見せる。

「みんなが思ってる以上に顔が見えるから。住所まで見えてくる」と真顔で語って不思議ちゃんを爆発させた圭といい、それまでの神聖な空気を一変させるラフなキャラクターも、いまやBAROQUEの武器の一つ。そんなユルさを経るからこそ、うねるベースラインの上で切なさのエモーションを爆発させる「湿度」や、曲頭の激烈なドラムにあがるオーディエンスの拳と共に、揺るぎない決意を叩き込む「メロウホロウ」といったロックなブロックも映えるのだ。

「今日、ヤバいでしょ。ディープに曲に浸かれてるぜ!」

怜(Vo)

2度目のサプライズが訪れたのは「SKY WALKER」で幕開けたライヴ中盤。重たいバスドラムが鳴り、壇上で身をよじらせながらファルセット混じりに歌う怜の姿は、背後のモニターに浮かぶ映像と溶け合って、まるで一幅のアートのようだ。

「SWALLOW THE NIGHT」では、目を灼くライトを縫って次々とバックの絵が入れ替わり、圭のギターソロも狂おしくうねってカオティックな空気を呼ぶ。続く「SILENT PICTURE」の変則ビートに怜はコンテンポラリーダンサーのように跳ね、ステップを踏むが、後半、打ち鳴らされるビートに合わせてくるくると回る様には、現代から原始へと時空を超えていくような感覚も。トドメとばかり、圭が静かに爪弾くギターから息を呑むような緊張感が生まれる「MEMENTO」では深紅に、そして真っ白に変わる照明と共に楽曲も急展開して、怜の力強い歌声は祈りを捧げるがごとく、また、圭のエモーショナルなプレイは魂を天に還すがごとく厳かに響いた。

現在の彼らの基軸とも言えるアルバム『PLANETARY SECRET』収録の曲を並べて、あまりにもドラマティックに展開されたブロックは、まさしく一つの芸術作品。

「今日、ヤバいでしょ。ディープに曲に浸かれてるぜ!」と怜が漏らしたのも納得だが、それを成立せしめていたのはBAROQUEというバンドが持つ幻想的な曲世界、繊細で緻密なサウンドメイク、表現力豊かに感情を紡ぐ歌はもちろん、それらと絶妙にマッチした映像等の演出力も大きかったことは間違いない。

ちなみに今回、演出アドバイザーとして参加したのはL’Arc~en~CielのKen(G)。昨年10月に発売されたシングル『G I R L』でプロデュースを務めたのに続き、BAROQUEの持ち味を十二分に理解してサポートしてきた彼の慧眼は、さすが確かなようだ。

BAROQUEの剛と柔が繰り広げられた終盤

圭(G)

圭(G)

終盤はBAROQUEの剛と柔が交互に繰り広げられることに。魔女役のパペットを腕にはめてファンタジックな空気を振り撒いた「魔女と林檎」に、お立ち台でメロディックにソロを弾く圭の後ろから差すライトが後光のように映る「teeny-tiny star」では、全員で合唱してハッピーな一体感を。

さらに「Nutty a hermit.」「我伐道」と躍動的なナンバーで熱く攻め立てるが、「今年もいろんなところで会おうな」と言い、怜がサーチライトでフロアを照らすと、天井からミラーボールが下り、場内は星々の煌めきでいっぱいになる。そして「CELEBRATE」のタイトルを朗々とリフレインする怜は、隣に寄り添う圭のギター・ピックアップに向かって最後の一語を歌いかけ、見つめ合って並び立ち本編を締めくくるが、その姿の素晴らしく絵になることといったら! アンコールを求める拍手が鳴りやまないのも当然だろう。

3つ目のサプライズはアンコールの1曲目に。「すんごい久しぶりの曲やるから」と前置かれた「キズナ」は彼らが最も試練を強いられた時代の曲で、ここ数年演奏されることはなかったがゆえに、苦しみを乗り越えて今、ポジティヴに披露できる場所まで遂に二人が上ってきた事実に胸が熱くなる。

そこから「凛然アイデンティティ」に雪崩れ込むと、フロアでは一斉にタオルが振られて、併せ持った激しさと煌めきでBAROQUEの過去と今を繋いでゆくことに。さらに未来へと進むべく届けられたのが、「超珍しく今のBAROQUEでは初めてラヴソング作りました」(圭)という新曲「YOU」。制作のたび「(メールで)曲送っても届かないのはどういうこと?」という圭から怜への愚痴も交えつつ初披露されたナンバーは、1コーラス目のほとんどが歌とギターだけで構成され、甘いだけではない、もっと深い愛にあふれていた。その根本にある想いは、伸びやかな歌声を響かせた怜の「メンバーは2人だけど2人じゃない。みんながBAROQUEになってくれる」という言葉が表している。

「もっとデッカいところで合唱しような! 連れて行くからさ!お前らついてこいよ!」

感謝を詰め込んだ4つ目のサプライズを経て、最後に贈られたのは、彼らの歩みを大きく進める原動力となった「GIRL」。

「まだ次のワンマンは決まってないけど、また集まれる場所を作るから、その時はマジで駆けつけてくれよ。もう15年くらいやってるバンドだけど、今が一番いいって俺も心から思ってるから」と怜が語り、いつものようにフロアにブーケを投げ込むと、なんとフロアに向かって花吹雪が噴出される。

甘いムードに乗せて“少女”のころの喜びと、そして勇敢さを思い起こさせ、強く生きろと心奮い立たせてくれるナンバーに、フロア中の少年少女たちも大きく飛び跳ねてクライマックスへ。と、その頭上には再び凄まじい勢いでブリザードが! ピンクの花びらが舞い落ちる光景が呼ぶ眩いばかりの多幸感と、胸を熱く濡らす想いに、これがBAROQUEなのだと痛感させられる。

第5のサプライズに興奮冷めやらず、エンディングに流れるSE「PLANETARY LIGHT」に合わせてオーディエンスが歌い始めると、そこに怜も加わって「もっとデッカいところで合唱しような! 連れて行くからさ! 用意しとくからさ! お前らついてこいよ!」と約束。彼のマイクで圭も「愛してるぜ! おやすみ」と囁き、歓びと感動に満ちた一夜を締めくくった。

音楽はもちろん、視覚演出にパーソナリティと三拍子揃った、唯一無二のBAROQUEという名のショー。それは観て笑顔になり、聴いて心揺さぶられ、参加して生きる力を分け与えられるものである。波瀾万丈の15年で鍛え抜かれた彼らだからこそ表現できる煌めきは、どんな衝撃を受けても砕けないダイヤモンドのように輝くはずだ。(文:清水素子/写真:メトロ。)

1.PLANETARY LIGHT 2.DREAMSCAPE 3.ガリロン 4.湿度 5.メロウホロウ 6.SKY WALKER 7.SWALLOW THE NIGHT 8.SILENT PICTURE 9.MEMENTO 10.魔女と林檎 11.teeny-tiny star 12.Nutty a hermit. 13.我伐道 14.CELEBRATE 15.キズナ 16.凛然アイデンティティ 17.YOU (新曲) 18.GIRL

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