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フォーリミ(04 Limited Sazabys)初の日本武道館ワンマン「こっから始まる俺たち快進撃の開会式だから!」【ライブレポート】

2017年2月14日(火) 18:44配信

日本武道館の入口には多くのバンドマンから祝い花が届き、実際に会場にも同世代から先輩、後輩にいたるまで、たくさんの仲間たちが駆けつけていた。アリーナはオールスタンディング、1階席、2階席には立ち見が出るほど満員で、そこにはGEN(Vo・B)が「俺の人生レベルの関係者が来てる」と言うほど、全国でお世話になったライブハウスの店長らも見にきていたという。

昨年9月からからスタートした全40ヶ所にもおよぶバンド史上最長のツアー"eureka tour 2016"の最終地点でもあった04 Limited Sazabys初の日本武道館ワンマン。それは名古屋の小さなライブハウスから物語をスタートさせたフォーリミが、これまでに出会ってきた仲間たちに囲まれて、バンドの成長を刻む最高の晴れ舞台だった。(文:秦理絵 撮影:Viola Kam (V'z Twinkle Photography)、ヤオタケシ

GEN

フォーリミ(04 Limited Sazabys) GEN

スケールはアリーナ級、発散される猛烈な熱量はライブハウス

スクリーン前面に貼られた幕にライブ直前のメンバーの様子をとらえた映像が流れると、そこに大きく4人のシルエットが映し出され、1曲目の「monolith」が始まった。その幕がバサリと落ち、特効が炸裂。フロアからは大きな歓声が湧き起こる。RYU-TA(G・Cho)がハイテンションにウォイ!ウォイ!とシャウトして、約1万人のオーディエンスの興奮を加速させると、「fiction」では曲に合わせた照明が激しく光り、色とりどりのレーザー光線がアリーナの頭上を走った。

GENのハイトーン、KOUHEI(Dr・Cho)の大胆さとスピードを兼ね備えた巧みなドラムプレイ、そして、HIROKAZ(G)と RYU-TA のツインギター。まるでライブハウスの壁のように無骨なデザインをされたステージから浴びせかける怒濤の演奏に、初っ端からアリーナはモッシュ&ダイブの嵐だった。演出を含めたバンドのスケール感は完全にアリーナ級だったが、そこで発散される猛烈な熱量はむしろライブハウスに近い。

「一緒に気持ち良いところにいきましょう!」というGENのMCを挟んで、ポップな雰囲気へと一転した「Warp」では会場がコール&レスポンスで一体になり、「drops」では温かいオレンジの照明に包まれて、HIROKAZ&RYU-TAがステージをやんちゃに動きまわった。そこに“いつもどおり”のフォーリミを感じたが、一方で「Now here, No where」では曲前に必ず言うセリフが「2017年2月11日、日本武道館!」だったり、「labyrinth」で湧いたハンドクラップに「上から降って聞えてくるね」とGENが嬉しそうに言ったり、やはりいつもとは違う特別感にぐっとくる場面も多かった。


  • GEN(Vo・B)

  • HIROKAZ(G)

  • RYU-TA(G・Cho)

  • KOUHEI(Dr・Cho)

ミュージックビデオの映像とステージの様子をリアルタイムで合成させた「nem...」など、演出からセットリストの流れまで、この日のために入念に準備してきたことがわかる緻密な構成のライブ。フォーリミはこれまでのライブの自己ベストを完全に更新する意気込みで武道館のステージに立っていた。

「こんな良い場所で鳴らせると思ってなかったから、曲たちも嬉しそう。何て言うんだろうな……犬で言う、むっちゃ広いドッグランに連れてったみたいなもんかな(笑)」と、らしい喩えで武道館に立つ歓びを伝えたGEN。おそらくライブでは何百回と演奏してきたであろう「Buster call」や「Any」を聴くと、本当にその言葉は大袈裟じゃないと思った。

そんなライブの中盤では普段はライブでやる機会も少ない初期のレア曲が数多く披露された。緑の照明とバッタ目線の映像が流れるなか“なりたい自分を手離すな”と歌った「Glasshopper」、会場に暗闇を作り出して、自分自身をなくしてしまったときの迷走を歌った「Lost my way」。初期曲には英語詞も多く、その内容も決して明るくはないものも多いが、いまと変わらずに1曲1曲に“その瞬間”を閉じ込めながら、フォーリミが大切に作り上げてきた曲ばかりだ。この初期曲ブロックではスクリーンに2008年以降に出演した全ライブ会場の名前と、過去の様々な写真が映し出されたのも印象的だった

「こんな幸せな場所に立たせてくれてありがとう!」

ライブは4~5曲ごとのブロックにわけながら、その曲間は極めて短く畳みかける、いつものフォーリミのスタイルで進んだ。結果、アンコールを含めて全33曲という過去最多の曲数に達するわけだが、後半のハイライトのひとつが「Night on」や「discord」というハードな曲が並んだ混沌としたゾーン。曼荼羅のような映像と怪しげな照明に歪んだギターが響き渡った「mahoroba」や、8本の火柱が吹き上げ、閉塞感からの脱出を歌った「cubic」など、エッジの効いた演奏が武道館をスリリングな色合いに染めた。しかも、その直前にはGENが卑弥呼に扮したり、KOUHEIが魔女の宅急便のキキにコスプレするというオモシロ映像で爆笑をさらったあとに、だ。この尖りと、丸み。人懐こさと反骨精神。振り幅の広いアンバランスな両軸を軽やかに行き来するのが、フォーリミの大きな魅力だと思う。

ライブではMCのたびに「こんな幸せな場所に立たせてくれてありがとう!」と感謝の気持ちを伝え続けたGENだったが、最後のMCで、改めて照明、音響、イベンター、すべての裏方と呼ばれる人たちへの“ありがとう”を伝えていた。

「僕らは金とかコネがあったわけじゃないし、デカい事務所に所属したわけでないし、オーディションで受かったわけでもない。名古屋のライブハウスからちょっとずつ仲間を増やしてやってきました。俺たちがラッキーだったのは人に巡り会えたからです」と、GEN。いまは「みなさんのおかげで世界を愛せるようになりました」と言って、「Horizon」へとつなぐ。“希望の行方を追え”と綴り、壮大なスケールで未来へ続く旅路へと想いを馳せるロックナンバーは、いまのフォーリミだからこそ歌える新しいアンセムだ。そして、ラストはいくつもの選択の果てに辿り着く未来を信じろと歌う「swim」へ。「みなさんの未来に光が差しますように。俺たちの未来に光が差しますように。日本のロックシーンに光が差しますように!」。最近のライブでよく口にする言葉も、武道館の日の丸の下で口にすることに大きな意味を持っていた。

本編だけで2時間、29曲という濃厚なライブだったが、スピーディなテンポ感のせいもあって、まったく長さは感じなかった。大きな拍手に迎えられて行なわれた二度のアンコール。

ここにきてバンド原点であるツービートに「山頂を目指すしかない!天下をとろうじゃないですか!」と切り出した「climb」であくなき向上心を歌い、「midnight cruising」ではステージに置かれた4つのミラーボールが放射する無数の光に包まれて感謝を届けた。GENは「バンドを辞めなくて良かった」とも言っていた。そして、銀テープがお客さんの頭上を舞ったラストソング「Give me」では、この日の武道館ライブのオープニングの模様を収録した映像がスクリーンに流れ、会場全体が幸せに満ちた至福のフィナーレだった。「今日は最終回じゃない。こっから始まる俺たち快進撃の開会式だから!」(GEN)。

かつてライブハウスのノルマすら払えなかったバンドがいまや武道館すら通過点にして高みへと進んでいこうとしている。その晴れ舞台を大勢の仲間に祝福され、バンドマンのロマンが詰まった04 Limited Sazabysの存在はロックシーンの希望そのものだ。

セットリスト

M1 monolith M2 fiction M3 escape M4Chicken race M5Warp M6drops M7 Now here, No where M8 labyrinth M9 nem M10 Grasshopper M11 knife M12 Lost my way M13 imaginary M14 Buster call M15 Remember M16 Any M17 compact karma M18 bless you M19 Night on M20 mahoroba  M21 cubic M22 discord M23 Letter M24 milk M25 hello M26 eureka M27 Horizon M28 Terminal M29 swim

EN1 climb EN2 Feel

D.EN1 midnight cruising D.EN1 Give me

―――――

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