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DIR EN GREY 『TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of THE MARROW OF A BONE]』@新木場STUDIO COAST【ライブレポート】

2017年5月1日(月) 21:00配信

4月29日に沖縄の地でファイナルを迎えたDIR EN GREYの全国ツアー『TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of THE MARROW OF A BONE]』。

過去のアルバム作をテーマに掲げたこのシリーズツアーもいよいよ大詰めに近づいてきた感があるが、タイトルが示すとおり、今回メインとなる作品は『THE MARROW OF A BONE』(2007年)だ。ここでは、その終盤戦である4月21&22日・新木場STUDIO COAST公演の模様をお届けしたい。

DIR EN GREY『TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of THE MARROW OF A BONE]』4月21、22日 @新木場STUDIO COAST

構成は2日間で大きく変わり、オープニングも1日目が「LIE BURIED WITH A VENGEANCE」だったのに対して、2日目は「CONCEIVED SORROW」でスタートした。

のっけからフルスロットルの展開も血がたぎるが、「CONCEIVED SORROW」のような叙情性に満ちたドラマティックなナンバーで静かな立ち上がりを見せるのもDIR EN GREYならでは。京のヴォーカリゼイションは冒頭から惜しみなくエモーションを全開にし、最後の一節をアカペラで歌い上げる頃にツアータイトルが後方の大型ヴィジョンに浮かび上がるという、その隙のない構成にも唸らされる。

一転、「LIE BURIED WITH A VENGEANCE」では硬質なメタルリフの応酬で攻め上げ、オーディエンスも拳と熱い声で応えていった。京の咆哮に呼応して、スタンドマイクを立てたToshiyaがデスヴォイスで叫び、早くも薫とDieはステージ最前へ。

さらに、アグレッションの塊と言うべき「AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS」で一気に加速。「もっとひとつになれんだろ!」「かかってこい!」と激が飛ぶなか、展開の多いリズムをこなすShinyaのたたずまいは一貫してクールだ。ライブではドライブ感を増した曲となって聴こえたのも印象的だった。

あらゆる要素が絡み合い構築されるアート

過熱したフロアを「THE PLEDGE」が一旦鎮め、曲はミドルテンポのグルーヴを重ねる「ROTTING ROOT」へ。次いで、不可思議なフレーズと浮遊する声がトリップ感を作るスローチューン「Phenomenon」、そして「Midwife」という『ARCHE』(2014年)からの2曲を組み合わせてきたのが絶妙だ。形容しがたい造形のナンバーが異質なインパクトを残すブロックであった。

また、「艶かしき安息、躊躇いに微笑み」は、この夜もひとつのハイライトを生む。Dieによるアコースティックギターも交えた繊細なツインギターをバックに、感情がこぼれる歌が響き渡り、聴き手の胸をこれでもかと締めつける。バックに流れる意味深長な映像も、歌詩の世界を理解する一助となっていた。

そしてエンディング間近の悲痛な絶唱と共に、まばゆいライトがステージを包み込み、曲が終わる瞬間、白い花が映し出される――。完璧なまでの演出に鳥肌が立つと共に、やはり彼らのステージは、あらゆる要素が絡み合い構築されるアートなのだと確信する。

また、メタリックかつラウドな作風で、殺伐とした印象もある『THE MARROW OF A BONE』だが、だからこそ叙情的な楽曲群も際立ち輝いているのだろう。

本編終盤で“無慈悲”なナンバーを連打

 

  • DIR EN GREY 京(Vo)
    DIR EN GREY 京(Vo)
  • 薫(G)
    薫(G)
  • Die(G)
    Die(G)
  • Toshiya(B)
    Toshiya(B)
  • Shinya(Dr)
    Shinya(Dr)

 

そして本編終盤は、まさしく無慈悲なナンバーを連打! スモークが立ち込めるなかヘヴィな「REPETITION OF HATRED」を繰り出し、続く、徹頭徹尾ブルータルに爆進する「THE DEEPER VILENESS」がまた凶悪すぎた。メンバーは激しく動き、野獣の如きコーラスを放つ。また、曲がテンポアップするや、京は片足を台上に乗せ、全身を激しく痙攣させる狂気的な動きを見せていた。

とどめは「CLEVER SLEAZOID」で、切れ目なく同曲のイントロにつながった時の高揚感はあまりに極上。

京は獰猛なグロウルからハイピッチの歌唱まで自在に操り、彼が歌をフロアに預ける瞬間には、すぐさま分厚い音圧に負けない声を振り絞り歌うオーディエンス。決めごとは何もなく、瞬時にその場で共に創り上げていく――むき出しの魂をぶつけ合うその様に、どうにもたまらず涙が出そうになる。

バンドが最後の一音を合わせると同時に、すべてを出し尽くしたのか、台上に座り込む京。こんなにもエクストリームで刺々しいのに、感動的なライブは唯一無二だ。

「まだ全然、地獄絵図になってないね」

アンコール――ここでもスペシャルな時間が用意されており、まずは「秒「」深」を投下! Shinyaのドラムライザーに4人が向き合う形で始まったが、何よりオリジナルヴァージョンなのが凄い。リテイク版ではカットされていた曲中のブリッジや薫のギターソロももちろんフィーチャー。DieがToshiyaと立ち位置を入れ替わり、“To SLAY!”とコーラスをとる画も生まれた。

さらには前夜の「蒼い月」に代わり、「業」も原曲のアレンジで登場。あのビート感に加え、偏執的にファストなカッティングを反復するラストまで最高である。アンコールとはいえ、『THE MARROW OF A BONE』とこれらインディーズ初期曲が原曲で並列される時代が来るとは10年前は想像すらできなかったし、実に感慨深い(この勢いで「Unknown…Despair…a Lost」も…などと妄想してしまう)。

レアなナンバーをさらりとやってのけ、その後「GRIEF」を経て、京が言う。「まだ全然、地獄絵図になってないね。ひとつになれんのか、コースト! 響かしてこい!」

ここで、一連の『mode of~』ツアーで演奏され続けてきた「詩踏み」が炸裂した。何百回聴いても昂ぶりを抑えきれないこの狂熱激烈チューンは、一瞬たりとも目を離すことを許さず、間違いなく全シーンが格好良い。オーディエンスの大合唱含め、今やライブに不可欠な必殺曲だ。

止まない歓声に無言でうなずく京。「お前らのクソ汚ねえ声、もっと聞かせてくれ」と愛情にあふれた言葉を届け、ラストに「Un deux」をプレイし、ライブは幕を閉じた。

DIR EN GREY『TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of THE MARROW OF A BONE]』4月21、22日 @新木場STUDIO COAST

すべてのメニューが終わり、健闘を称えるように、オーディエンスとコミュニケーションをとるメンバー(ちなみに1日目には、薫がギターを、ToshiyaはTシャツを脱いでフロアに投げ入れるサービスぶりであった)。そんななか、ステージ下手で拍手を贈っていた京だったが、近づいてきた薫が彼の顔を覗き込み、それに気づくと京は思わず笑みを見せる――。

こうした場面を眺めながら、この2日間で体感したライブにおける『THE MARROW OF A BONE』が、新たな魅力を放っていたことを改めて思い返していた。同アルバムに多少なりともハードルの高さを感じる人もいるのかもしれないが、観る者と熱いエネルギーを共有し、そこにはどこか愛も感じられる、“今”ならではの『THE MARROW OF A BONE』に確実に進化していると思えたことは記しておきたい。(文:早川洋介 撮影:尾形隆夫)

SET LIST

2017.4.21 新木場STUDIO COAST

1.LIE BURIED WITH A VENGEANCE  2.THE FATAL BELIEVER  3.THE PLEDGE  4.Phenomenon  5.凌辱の雨  6.ROTTING ROOT  7.REPETITION OF HATRED  8.艶かしき安息、躊躇いに微笑み  9.CONCEIVED SORROW  10.DISABLED COMPLEXES  11.THE DEEPER VILENESS  12.GRIEF  13.AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS  14.Revelation of mankind Encore  15.蒼い月  16.秒「」深  17.CLEVER SLEAZOID  18.詩踏み 19.Sustain the untruth

2017.4.22 新木場STUDIO COAST

1.CONCEIVED SORROW  2.LIE BURIED WITH A VENGEANCE  3.AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS  4.THE PLEDGE  5.ROTTING ROOT  6.Phenomenon  7.Midwife  8. 凌辱の雨  9. 艶かしき安息、躊躇いに微笑み  10.DISABLED COMPLEX  11. HE FATAL BELIEVER  12. REPETITION OF HATRED  13.THE DEEPER VILENESS  14. CLEVER SLEAZOID Encore  15. 秒「」深  16.業  17. 詩踏み  18.Un deux

TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of MACABRE]

2017/7/15(土)【高知県】高知県立県民文化ホール・オレンジホール

2017/7/17(月・祝)【大阪府】グランキューブ大阪

2017/7/18(火)【大阪府】グランキューブ大阪

2017/7/21(金)【愛知県】Zepp Nagoya

2017/7/22(土)【愛知県】Zepp Nagoya

2017/7/25(火)【東京都】中野サンプラザ

2017/7/26(水)【東京都】中野サンプラザ

2017/8/3(木)【福岡県】BARKUP FUKUOKA

2017/8/5(土)【三重県】伊賀市文化会館

<チケット先行情報>

■OFFICIAL FAN CLUB 「a knot」2次受付【先着受付】

[受付期間] 2017/5/10(水)18:00〜

※先着順

※5/1時点有効会員様(4/20までにご入会・ご更新(ご入金)された方)が対象となります。

■OFFICIAL MOBILE SITE DIR EN GREY ONLINE【先着受付】

[受付期間] 2017/5/17(水)18:00〜

※先着順

※受付期間中にご入会いただいた方も対象となります。

■GALAXY BROAD CARD【先着受付】

[受付期間] 2017/5/20(土)12:00〜

※先着順

※お支払はGLAXY BROAD CARDでのクレジットカード決済のみとなります。

■DIR EN GREY OFFICIAL【先着受付】

[受付期間] 2017/5/24(水)18:00〜

※先着順

※受付中はどなたでもお申込みいただけます。

公式ファンクラブ「a knot」限定LIVE Blu-ray & DVD

8th 「a knot」LIMITED Blu-ray & DVD
『TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of VULGAR]』

発売中

1枚組 (Blu-ray) SK-022-D ¥7,000 (tax out)
1枚組 (DVD) SK-023-D ¥6,000 (tax out)
※特殊パッケージ仕様

9th 「a knot」LIMITED Blu-ray & DVD
『TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of DUM SPIRO SPERO]』

発売中

1枚組 (Blu-ray) SK-024-D ¥7,000 (tax out)
1枚組 (DVD) SK-025-D ¥6,000 (tax out)
※特殊パッケージ仕様

10th 「a knot」LIMITED Blu-ray & DVD
『TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of 鬼葬]』

11月15日発売

1枚組 (Blu-ray) SK-026-D ¥7,000 (tax out)
1枚組 (DVD) SK-027-D ¥6,000 (tax out)
※特殊パッケージ仕様

※収録内容及び仕様等は変更になる可能性がございます。
※DIR EN GREY公式ファンクラブ「a knot」会員限定アイテムとなります。

DIR EN GREY オフィシャルサイト

DIR EN GREY 『TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of VULGAR]』ライブレポート

DIR EN GREY 『TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of DUM SPIRO SPERO]』東京公演ライブレポート

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