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MERRY「ここからMERRYの総攻撃が始まる!」5月5日・日比谷野外大音楽堂 ライブレポート

2017年5月10日(水) 16:00配信

MERRY

“2017年5月5日、国会議事堂近くの日比谷野外大音楽堂で、MERRYと名乗る5人の男がバリケードを作り、立てこもっている模様。周囲には「MERRY Tokyo Spring」「日比谷デモクラティック〜羊達の主張〜」と書かれた大きな垂れ幕がかかっているが、その目的は不明。”

開演前の様子がニュースとして扱われたとしたら、こんな書き出しだろうか。金網のバリケードがステージの前方を覆い、後方にはサイケデリックなバックドロップ、BGMは1960年代から70年代の歌謡曲。景色はまるで学生運動が盛んだった時代にタイムトリップした感じだが、そのBGMの中にかつてMERRYがカバーした「学生街の喫茶店」や「伊勢崎町ブルース」の原曲が漏れなく入っていることで、その時代とMERRYの世界観とが難なくクロスしていく。

この日を迎えるまでの間、彼らはことあるごとに、この野音で「千代田線デモクラシー」を歌うんだと主張してきた。果たして羊達の主張とは何なのか。それを目撃すべく、GWの真っ只中の5月5日、日比谷野外大音楽堂に多数のファンが集結した。

メッセージ色の強いナンバーで虚無感、喪失感、そして怒りを吐き出していく


  • ガラ(Vo)

  • 結生(G)

  • 健一(G)

  • テツ(B)

  • ネロ(Dr)

SEが流れ始めると、大正時代の学生服をアレンジしたような白のバンカラ衣装に身を包んだ結生(G)、ネロ(Dr)、テツ(B)、健一(G)が、金網越しにゆっくりと客席を見渡しながら配置につく。同時に白いスモークが上がり、物々しい雰囲気が漂う。

「ワッ!」というネロの一呼吸から1曲目のイントロがスタート。「演説 〜シュールレアリズム〜」だが、今日のセットリストには「演説 〜羊達の主張〜」と書いてある。そこへ拡声器のサイレンを鳴らしながらガラ(Vo)が登場。ガラの演説に合わせて、右手を斜め上に掲げるオーディエンス。

オープニングから会場を掌握したことを確認したガラは、声高らかに宣言した。「日比谷デモクラティック、MERRY始めます!」。2曲目は結生の煽りから始まった「[human farm]」。金網をガンガン揺すったり、よじ上ったりしながら「どうせここから逃げ出せやしない」と歌うガラ。勇ましく闘うためのバリケードが、この曲では彼らを捕える檻に見えて、その対比がなんともシュールだ。続く「「東京」」の後、そのバリケードは黒ヘルメットにタオルで顔を覆ったスタッフによって撤去された。スタッフのビジュアル一つも雰囲気を壊さないこだわりぶりだ。

序盤のステージは、MERRYの楽曲の中でもメッセージ色の強いナンバーで構成されていて、虚無感、喪失感、そして怒りを吐き出していく。「自意識過剰型木偶人間」「ロストジェネレーション –replay-」然り。約4年前の野音で一度だけ演奏された、健一のリフから始まる緩急激しい「Screams of the Dark」を披露した後、「ハライソ」で底まで落ち、「T.O.P」で中指を立て、「絶望」で開き直るという、思わずニヤリとしてしまう展開。「絶望」ではステージを出たガラが、会場後方から客席を裸足でひょいひょいと渡り、会場中央に設けられたサブステージで、「どうかMERRYを愛してください!力をくれー!!」と、逆立ちしたり、のたうち回ったり、白熱のパフォーマンスを見せた。

それなのに「せっかくここに来たのに、ステージばっかり見てる人が何人かいました。絶望です」と、ぼやいてステージに駆け戻るガラ。ステージに目をやると、そんなガラとざわつく会場をよそに、粛々とアコースティックの準備をするメンバーの姿があった。

アコースティック構成で「真っ赤な青い春」をじっくりと聴かせた後、「森友問題とかミサイルが落ちてくるとか、日本も大変なことがたくさんあるんですけど…まだ不倫は続いています」と、「平日の女 –A面–」へ。ガラのハスキーな高音ヴォイスが切なさを煽り、じんと胸に響いた。

エログロナンセンスなMERRYワールドに突入!

MERRY

ここでガラがステージを捌けたので、その間をメンバーがMCで繋ぐ。「世の中、まだまだたくさんのいいことも悪いことも起こってますけど、今ここが気持ちいい場所になればいいなと思います」(ネロ)、「そろそろ暗くなってほしいね。そろそろ恥ずかしくなってきたからね」(結生)、「帰ってきたね、野音。いろいろホームになるけど、ここもそうだよね。俺達の主張、届いてますか?」(テツ)

健一が照れくさそうにギターを鳴らした頃、「NOnsenSe MARkeT」のイントロが流れ始めた。姿が見えないまま歌が始まる。また後ろから現れるのかとオーディエンスがキョロキョロとし始めた時、ステージのバックドロップが落ち、後方に設置されていた一段高いステージにガラが登場。ここからエログロナンセンスなMERRYワールドに突入だ。それまで爽やかに会場を照らしていた陽の光も少しずつ陰り、「【collector】」「暗闇にピンク」と、妖しく演出する照明も効果的に作用する。

ダンスチューン「Zombie Paradise 〜地獄の舞踏曲〜」ではネロのドラミングに合わせて手拍子が沸き起こり、より一体感が増した。

「4年ぶりのMERRYとしての野音です。今日はみなさん以上に俺らが楽しもうと思ってます。全部吐き出して帰るので、持って帰ってもらったらと思います」と、ガラが歌MCとメンバー紹介をした後、「本当は今日雨が降りそうな予定だったんですけど晴れましたね。でも、MERRYの雨を降らせたいと思います」と、最新シングル「傘と雨」を披露。

そして暮れ行く空の下で、「オリエンタルBLサーカス」「Carnival」「ジャパニーズモダニスト」とラストに向けてボルテージを上げていく。ラストは念願の「千代田線デモクラシー」を高らかに歌い上げ、本編を締め括った。

ラストの「千代田線デモクラシー」と大合唱と万歳の波

MERRY

アンコールで再び登場すると、羽根を広げるように大きく手を広げ、「梟」を熱唱。数々の主義主張はあるが、このままじゃまだ終われないんだと決意表明をした後、そのためには目の前の君が必要なんだと「Happy Life」へ。

Wアンコールでは、今年の夏以降にニューアルバム『エムオロギー』を発売すること、そして47都道府県ツアーを行うことを発表した。このアルバムタイトルには「MERRYなりの定義を示す」という意味が込められているそうだ。そして、「その中から一曲」と披露された新曲は、これからのMERRYの布石となる激情系レトロックだった。さらに「バイオレットハレンチ」、最後にもう一度「千代田線デモクラシー」を大合唱。会場に広がる万歳の波を見ながら、彼らの主張は確かに届いたのだと確信した。

MERRYが日比谷野外大音楽堂でワンマンライヴを行うのは、2013年8月以来、約4年ぶり。改めて当時のステージを振り返ると、腰の手術を終えて復活したガラが最後にこう語っていた。「これから総攻撃をかけようと思ってますので、覚悟しててください」。実際のところ、その後のツアーでテツが事故に遭い、彼が思っていた通りにはいかなかったかもしれない。
しかし、今回のアンコールでテツは、首のコルセットもベースを固定していたスタンドも取り、怪我して以来初めてストラップで肩にかけた姿で演奏した。もちろん無理は禁物だが、環境は整った。ニューアルバムのリリース、47都道府県ツアーを発表した今だからこそ、あえて4年前のガラの言葉を借りよう。ここからMERRYの総攻撃が始まる!(文:大窪由香/撮影:中村卓)

MERRYリリース情報

NEW ALBUM『エムオロギー』

2017年晩夏発売

※詳細は後日発表!

MERRY ツアー情報

MERRY 47都道府県TOUR
システム エムオロギー

〜AGITATE #1「妄想」

9/3(日) 熊谷HEAVEN'S ROCK KUMAGAYA (CORE Limited)

9/6(水) 千葉LOOK

9/8(金) 山形MUSIC SHOWA SESSION

9/10(日) 仙台enn 2nd

9/15(金) 岡山IMAGE

9/16(土) 山口rise SHUNAN

9/18(月・祝) 広島CAVE–BE

9/23(土・祝) 三重M’AXA

9/24(日) 静岡Sunash

9/29(金) 沖縄output

9/30(土) 沖縄output

10/6(金) 佐賀GEILS

10/7(土) 長崎DRUM Be-7

10/9(月・祝) 大分DRUM Be–0

10/12(木) 奈良NEVERLAND

10/13(金) 岐阜Yanagase ants

〜AGITATE #2「嗜好」

10/20(金) 新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE

10/22(日) 金沢vanvanV4

10/28(土) 甲府CONVICTION

10/29(日) 長野LIVE HOUSE J

11/3(金・祝) 北海道cube garden

11/5(日) 青森QUARTER

11/11(土) 名古屋E.L.L.

11/12(日) 和歌山SHELTER

11/14(火) 徳島club GRINDHOUSE

11/16(木) 高知X–pt.

11/18(土) 宮崎SR BOX

11/19(日) 鹿児島SR HALL

11/22(水) 福岡 DRUM Be–1

11/23(木・祝) 熊本B.9 V2

11/25(土) 米子AZTiC laughs

11/26(日) 松江AZTiC canova

〜AGITATE #3「思想」

12/1(金) 宇都宮HEAVEN'S ROCK UTSUNOMIYA

12/2(土) 郡山CLUB #9

12/10(日) 前橋DYVER

12/16(土) 富山SOUL POWER

12/17(日) 福井CHOP

12/22(金) 水戸LIGHT HOUSE

12/24(日) 横浜BAYSIS

1/7(日) 梅田シャングリラ

1/8(月・祝) 神戸VARIT.

1/13(土) 松山サロンキティ

1/14(日) 高松DIME

1/20(土) 盛岡club change

1/21(日) 秋田LIVE SPOT 2000

1/27(土) 滋賀B-FLAT

1/28(日) 京都MUSE

〜AGITATE FINAL「禁断」

2/3(土) 日本青年館

※公演の詳細は後日発表!

オフィシャルサイト http://merryweb.jp/


フォトギャラリー


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演奏者 MERRY 
歌と演奏 MERRY  スーパーメリーズ 
ミックス 出口遼  飯田涼太 

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