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THE ORAL CIGARETTES 初の日本武道館ワンマンライブレポート第2弾 「あなたたちが武道館を思い入れのあるものにしてくれた。好きになってくれてありがとう!」

2017年6月22日(木) 13:34配信

 

THE ORAL CIGARETTES 山中拓也

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THE ORAL CIGARETTESの日本武道館が良いか悪いかはお前らが判断しろ」。
序盤に披露された「カンタンナコト」の直前に山中拓也(Vo / Gt)が口にした言葉だった。

最新アルバム『UNOFFICIAL』を引っさげて4月から開催してきた全国ツアー「UNOFFICIAL DINING TOUR 2017」のファイナルとなったバンド史上初の武道館単独公演。最近では彼らと同じ世代のバンドマンも次々にその場所に立つなか、 彼らは“武道館は通過点だ”と言い続けてきた。

だが、この場所で彼らがどんなライブを見せるのか、何を残すのか、それは今後のバンドの行く末を左右することになるのも事実だ。

そんなオーラルの勝負を賭けたステージを一瞬たりとも逃すまいというお客さんの異様な熱気が会場を渦巻くなか、荘厳なオープニング映像とともにオーラルの初武道館は幕を開けた。

1万2,000人と真正面から向き合い、この日4人は立つべくして武道館に立っていた

 

 

山中がひとりギターを掻き鳴らしながら歌い始めた「5150」をはじめ、ライブは序盤から武道館をド派手に彩るスケール感のある演出が目を惹いた。「カンタンナコト」や「A-E-U-I」で用意されたスクリーン映像、「5150」でステージ前面から吹き上がった炎、「CATCH ME」で飛び交った無数のレーザーの光。いままでライブハウスで何度も見てきたオーラルの楽曲たちがチームの総合力によってより広い会場に相応しい有り様に姿を変えていた。

それを可能にしたのは、その演出を背負って余りある気迫と芯の強さでステージに立つ4人がいるからだ。客席を見下ろすのではなく、見上げる。魔物がいる。そんな武道館の伝説に臆することなく、彼らはステージを取り囲む1万2,000人と真正面から向き合っていた。THE ORAL CIGARETTESはこの日、立つべくして武道館に立っていた。

「タオルを持ってるでしょ?ヤバい景色を見せてちょうだい!」と、山中が叫んだのは通常のライブハウスでは「まわれ!まわれ!」とフロアをもみくちゃにする「STARGET」だった。座席のある会場を意識して、いつもとは煽り方も少し違う。数々のライブを経験することで、彼らはその場所にいちばん相応しい自分たちのかたちを考えてきた。中西のドラムソロからスタートしたインストコーナーではスケール感のある鈴木のギターのフレーズが伸びやかに武道館に響き渡った。

会場からは「シゲさーん!」「まさやーん!」「あきらさーん!」とメンバーの名前を呼ぶ声が途絶えない。その瞬間はボーカルは不在だ。それでも圧倒的なプレイでオーディエンスを魅了できるのはオーラルの大きな武器でもある。

激しく客席を揺さぶるような序盤とは一線を画して、ゆっくりと丁寧に言葉を紡ぐバラードナンバーで耽美な世界を描き出したのは「不透明な雪化粧」と「エンドロール」だった。すでにライブは後半戦に差しかかり、スクリーンに映るメンバーは顔も髪型も汗でぐちゃぐちゃだったが、そんな見た目はどうでも良かった。

山中が丁寧に紡ぐメロディ、その憂いを増幅するような鈴木のギター、それを力強く支えるベースとドラム。バンドが奏でる音の全てが山中の歌のためにひとつになっていた。「今日ここにいるあなたたちのエンドロールに俺の名前を刻みたい」。山中が最後に添えた言葉も、その歌に大きな意味を与えてくれた。

あなたの人生を肯定するために、まずは自らの人生を肯定する必要があった

 

 

後半は彼らがライブの代表曲を畳みかける恒例の“キラーチューン祭り”でバンドの歴史を振り返った。一発目は2013年に初めて“キラーチューン祭り”を始めるきっかけになった「Mr.ファントム」からだ。このとき2階席のいちばん後ろのお客さんまで全力で盛り上がる絶景に、山中は「武道館!マジ気持ち良い!」と歓喜の声をあげた。これまでにもオーラルの “キラーチューン祭り”を何度も見てきたが、こんなに嬉しそうな表情を見たのは初めてかもしれない。

2014年、人生を変えたMASH A&Rオーディションでのグランプリ獲得を経て、メジャーデビュー曲としてリリースした「起死回生STORY」。2015年、「この曲があったからこそ(バンドを)諦めなかった」と想いを込めた大切なバラード「エイミー」。同年、山中の声帯ポリープ摘出手術によりライブ活動休止を余儀なくされたバンドを救った「狂乱 Hey Kids!!」。

2016年、オーラルをロックシーンの王道へと押し上げた最強アンセム「DIP-BAP」、そして2017年、これからのオーラルが歌うべきは何かという問いに対するアンサーになった「リコリス」。

そうやって1曲ずつバンドの歩みを辿りながら、「誰にだって辛い過去がある。消したい過去がある。あなたの人生を肯定してあげたい!」と山中は言った。弱さと向き合うことで、それに打ち勝つことで、少しずつ強さを得てきたのがTHE ORAL CIGARETTESのヒストリーだ。

あなたの人生を肯定するために、まずは自らの人生を肯定する必要があった。この日の“キラーチューン祭り”は特別だった。

俺は……俺らを好きな人で埋まってる武道館には思い入れがあります

 

 

「俺らはずっと武道館を“通過点だ”って言い張ってきました」。ラスト1曲を残して、ギターを掻き鳴らしながら、山中は語りかけた。「関西のバンドだから武道館に思い入れはない」と。だからこそ彼らは武道館を発表したときも、あえて大袈裟にならない方法を選んだりもした。だが満員に埋め尽くされた客席を見ながら山中は言った。

「俺は……俺らを好きな人で埋まってる武道館には思い入れがあります。あなたたちが武道館を思い入れのあるものにしてくれた。好きになってくれてありがとう!」と。
涙をこらえるように言い切った言葉に会場からは大きな拍手が送られた。

そしてラストソング「LOVE」へ。息の合ったハンドクラップにのせて、サビでは“一人で笑うことはできない”というフレーズを繰り返す。辛かったこと、逃げたかったこと、絶望したこと、全ての過去を受け入れてオーラルが、この曲を1万2,000人のお客さんに囲まれて笑顔で歌えることは奇跡のようだった。

彼らがいちばん伝えたかったものは音楽のなかにあった

 

 

アンコールではこの武道館公演の2日前にリリースされた両A面シングル『トナリアウ / ONE'S AGAIN』を2曲続けて披露した。人生には悲しみがあるからこそ喜びもあると歌う「トナリアウ」も、何度でも立ち上がって一緒に強くなろうと覚悟を込めた「ONE'S AGAIN」も、いまこの瞬間を共に生きていく仲間たちにオーラルが捧げる大切な楽曲だ。

“生まれ変わったあなたを僕に見せてよ ここに居るからずっと”(「ONE'S AGAIN」)。この日、彼らは言葉を尽くして、たくさんのことを伝えてくれたが、彼らがいちばん伝えたかったものは音楽のなかにあった。ともにかっこよく生きよう。それが今後のオーラルが進む道だ。

ライブの最後にオーラルは来年2018年2月15日に彼らの地元・大阪城ホールでのワンマンライブ開催を発表した。インディーズ時代に城天(大阪城ホール前の広場)でライブを行なっていた彼らにとっては、今度こそ思い入れのある場所だ。その発表があったとき、会場は大きな、とても大きな祝福の声に包まれた。かつて目に見えない何かと闘うことで前へと進んできたオーラルだが、ここからは大勢の仲間と共に新しい物語を紡いでいく。

文:秦理絵

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>オフィシャルサイト

2017.6.16 日本武道館セットリスト

1.5150 2.Shala La 3.カンタンナコト 4.悪戯ショータイム 5.CATCH ME 6.A-E-U-I 7.STARGET 8.嫌い 9.WARWARWAR 10.気づけよBaby 11.不透明な雪化粧 12.エンドロール 13.Mr.ファントム 14.起死回生STORY 15.エイミー 16.狂乱 Hey Kids!! 17.DIP-BAP 18.リコリス 19.LOVE ENCORE1.トナリアウ 2.ONE’S AGAIN

唇ワンマンライブ 2018 WINTER

2018年2月15日(木)大阪城ホール

FC先行予約1次:6月16日(金) 22:00〜6月22日(木)23:59

FC先行予約2次:6月23日(金) 12:00〜7月2日(日)23:59

http://theoralcigarettes.com/bkw/

THE ORAL CIGARETTES、映画「亜人」主題歌に抜擢!

タイトル :「亜人」

公開:9月30日(土)全国公開

監督:本広克行

原作:桜井画門「亜人」(講談社「good!アフタヌーン」連載)

出演 :佐藤健 玉山鉄二 城田優 千葉雄大 川栄李奈 山田裕貴

浜辺美波 品川祐 / 吉行和子 / 綾野剛

コピーライト表記 :Ⓒ2017映画「亜人」製作委員会 Ⓒ桜井画門/講談社

※楽曲タイトルなどについては後日発表!

公式サイト:http://ajin-movie.com/


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