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「演劇」と「動画」をどうにか繋げて、新しい流れを作り出せれば―「劇団スカッシュ」大塚竜也氏インタビュー

2015年8月14日(金) 19:00配信

劇団スカッシュ・大塚竜也氏。※新作『隙間男2』の撮影合間に

劇団スカッシュ・大塚竜也氏。※新作『隙間男2』の撮影合間に

2005年にアメリカで産声を上げた動画共有サービス「YouTube」。個人での動画投稿はもちろん、企業もチャンネルを持ち、商品販促のプロモーションに使用されるのは今や当たり前。近年ではアフィリエイトサービスも導入され、その収入で生活を成り立たせる「YouTuber」がメディアを賑わせたり、専用スタジオ(YouTube Space)も開設され、未来のクリエイターをサポートするなど、その存在感は徐々にではあるが本格的なものになってきている。

スタジオ「YouTube Space Tokyo」開設時には、こけら落としの作品として『Stalking Vampire ~隙間男~』を制作、シリーズ累計再生700万回以上の大ヒットを記録し、なおこの道の先端を走り続けている劇団スカッシュ。彼らがその大ヒット作の第2弾を撮影している最中、実際の劇団としても活動する彼らの「YouTube」に対する想いなどを聞いた。

――「Stalking Vampire ~隙間男~」の第2弾を作ろうと思ったのは?

初期作が結構観られたので、ブレイカー(株)の佐藤さんと「いつか2を作ろう」という話はしていたんです。今作は、前回出来なかったような「外で大きく動くようなロケ」で、自分たちが普段やれないようなことをやりたいなと思っていました。

――そうなると、前作とはかなり違ってきますか?

もう、「2」って言っていいのかなってくらい違っていますね。「2」に引っ張られたくないなというのもありましたし、前作よりももっと話をシンプルにしたかった。海外も狙っていきたいと思ったので、日本ならではというか「ゾンビに襲われているアイドルを(アイドル)オタクが助けに行く」っていうすごく単純な話です。前作は動画の分岐点がありすぎて、結局どういう話だったかよくわからなくなっていたところもあった。今回はとにかく分岐点も減らして話をわかりやすくしましたね。

――でも前作のほうが、観ているユーザーからしたら選択肢は豊富ですよね?

前作は「風呂敷広げるだけ広げて、結果オチ一緒かよ!」みたいなのもありましたし。今回はなるべく広範囲の人を狙ったというか「ゾンビから逃げて、アイドルのところまでたどり着くお話なんだな」っていうのが、誰が観ても分かるものにしたかった。前作より規模感も大きく、しっかりやるためには、冒険することをやめましたね。

こういうゲーム的な動画を作っている人は海外にも結構います。その中で、言葉がわからなくても観ていて面白いのは「すごく動きのあるもの」と「話が分かりやすいもの」。話が広がる分には、ネットのヘビーユーザーだったらそれでもいいかもしれない。でも、そうじゃなくてライトなユーザーを取り込んでいきたいなと。この決断は正直悩んだんですけどね。

YouTube文化はアメリカのほうが全然進んでいるんですけど、(PCでいうところの)画面右にどんどん面白そうな動画がいっぱい出ちゃうんで、みんなすぐ離れてしまう。YouTubeをやっている人たちは、いかにそれをさせないかというのに長けている人たちばかり。自分たちをブランド化していかないといけないんですね、最初観たら「面白そうだから観よう」ってなっていかないと。そこそこ有名なYouTubeやっている人たちは、ちゃんと滞在時間が長いというふうに出るんですけど。劇団スカッシュはかなり長いですよ。

――複数話ある中、1話を撮るのにどのくらい時間がかかっていますか?

今回はなんとも言えないですね…。大体1本3分くらいの尺なんですけど、一日半から2日くらいかけてます。「カットが細かくて速いテンポの動画が観られやすい」のがYouTubeの特徴なので、かなり細かく切って撮影します。それにプラスして長回しでも撮って編集しています。

一時期は毎週動画を出していたんですけど、今は月1本くらいしか出していなくて。それでもギリギリな感じです。動画を作品として送り出しているのはほぼ僕らだけ。作品のクオリティをあげることによって、特殊なYouTubeをやっている人たちになろうと。

あと、今回初めてなんですけど、準備に一年くらいかけている。映像製作のプロでもないので、準備から撮影から編集まで、そもそも自分たちでやらないといけない。今回やって少しずつ学んではいますけど…。

――撮影で一番気を遣っているところは?

2つ言いますけど、「観られる作戦」と「台本」です。まず台本が面白く無いとそもそも観られないし、ただアップしても絶対観られない。観られる作品だというのが大前提。僕が台本を書くので、台本が面白いことを重要視しちゃう。チームは4人いるので、「その台本面白そうだけど、観られる策はあるの?」っていう議論でだいたい毎回ケンカになります(笑)。

――自分たちが面白い=観られるではないんですね?

そうですね。「面白くなくても観られたほうが正義」になっちゃう部分がある。観られることが大前提にあって、その上に面白さをキープしないといけないんです。

――動画のコメントの中に「TVドラマにして欲しい」というコメントもありました。TVドラマとの差別化は何かされていますか?

「TVドラマにした方がいい」「映画にしたほうがいい」とコメントしてくれている人はTVや映画のほうが上。でも、若い子たちにとってはむしろYouTubeのほうが上。もう少しすれば、TVとYouTubeの文化レベルがもうちょっと近くなるというか、「YouTuberがすごい…」みたいなことって起こり得ると思ってますよ。

僕は一度もTVは意識したことがないし、TVっ子でもない。むしろ意識しているのは、面白いと思うマンガとか小説や映画です。例えば『キルラキル』っていうアニメの展開の速さや、カット割りが面白いなとか思ったり、昔の映画で言うと『スナッチ』なんか展開の速さがYouTubeっぽいなとか…そういう観方はしますけどね。

むしろ…TVドラマはゆったりと座って観るもの。映画も一緒だけど、「観る」と決めたらつまらなくても観る。YouTubeとは文化がぜんぜん違う。「絶対観てくれないもの」として考えないといけない。だから最初には掴みがないといけないし、話がぬるいところは全部カットしないといけないですよね。本来はTVもそうあるべきだと思うけど。

――劇団スカッシュは、YouTubeでは何年くらい活動されていますか?

うーん…ちょっとわからないんですけど、YouTubeのアフィリエイト機能が始まってからほぼすぐです。半年から1年くらいでやろうって感じになって。ちょうど小島よしおさんあたりが大ブレイクしていたくらいの頃ですかね、感覚的なんですけど。

――ちなみに、食べていけるものなんですか?

結構聞かれるんですけど(笑)、食べていけるようになったのは2年前くらいから。企業コラボをさせていただいていたことが大きかったですね。ただ、今はやってないです。後々はやりたいなとは思っていますけど。構想もいろいろありますし、早い段階から企画に参加させていただければ、こちらとしてもいろいろ提案できるのにな、とは思っています。

でも、「自分たちが作りたいものだけ作りたい」というのが根底にはあるので、そのためのブレイカー参加なんです。もともとはただの劇団なんですよ。劇団を宣伝するためにYouTubeは始めたんですけど、やっぱり最終的には演劇に戻っていきたい。「演劇」と「動画」をどうにか繋げて、新しい流れを作り出せればそれが一番。例えば一年に一回くらい大きめの舞台をやって、大きめの動画も作って、あとはちっちゃい動画もいくつか作って生活している、みたいなのが今理想のスタイルですね。

――ほかのYouTubeとのコラボはガンガンやっていきますか?

これは僕の意見なんですけど、コラボが一番うまく出来ているのは劇団スカッシュだと思っている。僕自身YouTubeをすごく観るので、ドラマに埋め込んだ時に違和感なくできる自信がある。そもそも勉強もするのもあるんですが、起用した人のファンが嫌いなシーンを書くはずがないと思ってます。その人の一番面白い部分を台本にできる。今後も好きなYouTuberは出すつもりでいますよ。でも4人だけでやりたい時もありますけどね。平行してやっていきたいですね。


劇団スカッシュ最新作『隙間男2』(英題:Stalking Vampire 2)

日本の妖怪、隙間男が、はびこる世界。 噛まれるな!噛まれたら隙間男になってしまう!そんな隙間男から人類はなすすべもなく逃げ回っていた。しかし人類の絶望的なこの状況に、少しも心を動かさない男達がいた。それはOTAKU(オタク)。彼らは今日も、家で大好きなアイドルのDVDを見て踊り狂っていた。そんなOTAKU(オタク)達を愕然とさせる通知が来る。「助けて!」大好きなアイドルがTwitterで呟いている!大好きなあの子のピンチに動けなくて、何がOTAKU(オタク)だ!弱く、臆病で、出不精なOTAKU(オタク)達の大活劇。選択肢を間違えると隙間男に噛まれてしまう!

正しいルートを選び、大好きなアイドルを助けだせ!!

劇団スカッシュ プロフィール

劇団スカッシュ(左から:大塚竜也、大塚祐也、前川健二、中田大地)

劇団スカッシュ(左から:大塚竜也、大塚祐也、前川健二、中田大地)

大塚竜也、前川健二、大塚祐也、中田大地の4名からなる劇団。公演などの活動に加え、YouTubeにドラマ動画を公開し、卓越したストーリー性と制作クオリティの高さで人気を得る。

「YouTube NextUp 2011」、「YouTube Video Awards Japan 2011」特撮・実写部門大賞を受賞。YouTube Space Tokyoオープニング企画として制作した動画作品群「Stalking Vampire ~隙間男~」は、シリーズ累計再生700万回以上の大ヒットを記録、先日に公開された最新ドラマ「サラリーマンは踊る(前編・後編)」では瞬く間に計82万回の再生回数を記録した。

現在オフィシャルYouTubeチャンネルは現在18.2万人を超える登録者を集め、合計再生数7,900万回以上を獲得している。11月26日(木)からは笹塚ファクトリーにて舞台「秒速ドリーマー(仮)」の公演も決定!

【YouTube】http://www.youtube.com/user/SQUASHfilms
【ウェブサイト】http://e-squash.jp/
【Twitter】 @gekidan_SQUASH(http://twitter.com/gekidan_squash


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