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vistlip「OVERTURE」インタビュー「ここから自分たちの新しい物語が始まる気がした」

2015年7月29日(水) 12:00配信

vistlip

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7月7日にZepp Tokyoで行われた結成8周年のアニヴァーサリーライヴで「デカいバンドになるからみんなも全力でついてきてほしい」と宣言したvistlip。この日、オーディエンスの前で初披露された新曲「MONOGRAM」と「BABEL」を含むニューシングル「OVERTURE」が8月5日にリリースされる。
「忘れかけていた夢を取り戻した」というvistlipを覚醒させたものとは? 全員の意志を明確にした上でレコーディングした新曲について、今の心境について、智(Vo)、Yuh(G)、Tohya(Dr)に話を聞いた。(インタビュー&文:山本弘子)

野望が出てきた以上は応援してくれるファンに伝えないと…って

智(Vo)

智(Vo)

—まず、アルバム『LAYOUT』を携えての全国ツアーはvistlipにとても大きな変化を及ぼしたと思います。その手応えから教えてください。

:ツアーの本編ではほぼアルバムの曲しか演奏しなかったんですが、最後までやり遂げた手応えもあったし、今まででいちばん考えたことも話し合ったことも多かったですね。vistlipというバンドを今後、動かしていくに当たってメンバーにとってもスタッフにとっても、すごく重要な時を過ごせたと思うし、自分たちとファンの思いを固める時間としても濃密な日々でした。

Tohya:僕の場合は初日にドラムのトラブルがあって最悪のライヴになってしまったんですが、そういう経験をしたからこそ細かいところまで徹底的にこだわってやり遂げることを目標に掲げていたんです。全公演、セットリストは同じだったんですが、ライヴを重ねるごとに曲の色が変わっていって、最終的にファイナルでアルバムが完成したなって。達成感があったせいか、「LAYOUT」という曲を演奏したときは最後の一打で感きわまって初めて泣いてしまいました。それと今回のツアーに合わせてダイエットをしていたんですが、多少、結果にコミットしたかなって(笑)。

Yuh:(笑)そのフレーズ、なんだよ。

Tohya:まだまだ頑張ります。

Yuh:これはあくまで個人的な感想なんですが、アルバム自体、“バンドとして一歩、上に行きたい”、“大人になりたい”、“ひっぱっていくようなバンドになりたい”という気持ちで作ったものだったのでツアーの本編で定番曲を演奏しない試みをしたこともあって、ステージと客席に境目みたいなものがあったのかなと思うんですよ。ファンはそうは感じていなかったみたいですけど、関係者から「少し距離があったよね」って言われて、そう思われたのなら正解だったなと。なぜかというと俺たちはもっとデカいバンドになることを目標にしているわけで、そうなると物理的な意味でファンとの距離が出てきてしまう。でも、俺は気持ち的な距離は作りたくなかったから、冷静に見ている関係者がそう思って、ファンが距離を感じなかったなら、その両方の視点があったという意味で成功したなと思いました。

—「トップに立ちたい」、「日本とろうぜ!」って夢を公言したのはこのツアーからですよね。

:そうですね。ハッキリ言うようになったのは中盤からです。これまでvistlipは未来について多くを語らなかったし、本気でやってはいたけど、何か具体的な目標を据えて、そこにたどり着くために活動しているわけではなかった。でも、そういう野望が出てきた以上は応援してくれるファンに伝えないと…って。みんなにも本気で応援してもらわないと叶わないと思ったので。

vistlipの新たな未来を示唆する「OVERTURE」

Yuh(G)

Yuh(G)

—そんな経緯があって、送り出すニューシングルが、vistlipの新たな未来を示唆する「OVERTURE」ですよね。タイトルは“序曲”という意味ですが。

:8周年にZepp Tokyoで行ったライヴ(“vistlip 8th Anniversary Live[OVERTURE]”)のタイトルを決めてから、これこそ次のシングルに使いたいなと思った。心境を含めてここから自分たちの新しい物語が始まる気がしたんですよね。楽曲ではなくCDの盤のタイトルを『OVERTURE』にして、収録曲の歌詞で“愛し合いたい”という今の思いをぶつけていたり、自分たちの覚悟を歌っていますね。

—その心境の変化の根底にあるものとは?

:大先輩のライヴを見てきたこともそうだし、そこで受け取ったものをアルバムにぶつけたこともそうだし、新しいマネージャーが入って環境が変わったこともそうだし、いろんな要因が合わさって夢をもう1度持てたんです。それが今は原動力になっているので、全てに感謝して夢に向かっていきたい。

Yuh:単純に今までは「いつかZeppでやりたいね」みたいな感じだったんですけど、今は「来年、○○でライヴをやろう。そのためにこういうことをやっていこう」っていう感じなんですよ。スタッフを含めて目標を定めることができたので、そこに向かって全員で走り抜けるっていう。

—一致団結した上で制作したのが「OVERTURE」なんですね。

:そうですね。シングルだからとか、形態に縛られることなく、自分たちがいちばんいいと思ったものを基準に曲を選びました。

原点を思い出す曲を提示したかった

海(G)

海(G)

—なるほど。Yuh君作曲の「MONOGRAM」はギターが全面に押し出されたキレのいいアッパーチューンですね。

Yuh:この曲はvistlipも9年目になるし、本来、俺がやりたかったミクスチャーロックを『LAYOUT』を経て経験値を積んだ今、形にしてみたんです。結果、いい感じでストリート感が出せたし、歌詞のおかげもあって世界観も出せたし、いいとこどりができたかなと。

—今のタイミングだからこそ生まれた曲?

Yuh:そうですね。ウチのバンドは7月7日に結成したのでいったん7周年で区切るじゃないけど、8周年でまた1から始まるという思いもあったんです。vistlipを組んだ頃はそれこそ上に行きたいって思っていたけど、いつしかなぁなぁになっていた。それが8周年を迎えて、あの頃の漠然とした夢とは違う現実的な欲が出てきたので原点を思い出す曲を提示したかったんですよね。

:Yuhとはvistlipの前のバンドから一緒なので「MONOGRAM」のデモを聴いたときはすごく懐かしかったし、今回のシングルには収録されなかった曲もすごく好きで思わずLINEで‥‥。

Yuh:「すげえ懐かしい」って書いてきたよね。

Tohya:懐かしさだけじゃなくて確実に進化しているから「やるじゃん」って喜びと同時に焦りが(笑)。同じコンポーザーとして負けてられねーなって。

:ちなみに今回、瑠伊も海も曲を出してきたけど、サックリ、ボツになりました(笑)。

Yuh:それ、言う必要ある?(笑)

:いや、やる気があるっていうことで(笑)。

ヴィジュアル系の看板背負った上で違うフィールドでも戦わないと意味がない

瑠伊(B)

瑠伊(B)

—(笑)。「MONOGRAM」の歌詞はvistlipからリスナーに向けての意思表明でもあると思いますが、表現はシニカルだったり、一癖ありますね。ライヴで「キミたちが好きなvistlipのまま上に行く」って言っていたことを証明するような内容だなと。

:ホントにその通りだと思います。今回はヴィジュアル系らしい歌詞を書きたいと思ったし、Yuhの曲が昔の自分を思い出させてくれた。

Yuh:言葉ひとつひとつが、どヴィジュアル系だと思いましたね。前のバンドで智は「ガソリンに火をつける」みたいな歌詞を書いてた時代があったんですよ(笑)。

:あったね(笑)。

Yuh:そういう頃も思い出しました。俺個人は激ロックとかフェス系とか、こういうジャンルがなかなか立ち入れない場所に攻めていきたい時期があったんですが、それは違うなと。ヴィジュアル系の看板背負った上で違うフィールドでも戦わないと意味がないし、勝ちとっていかないと、と思ってるし。それぐらいやらないとトップをとれない。そう思っていたときに「MONOGRAM」の歌詞を見て、そうだよねって再認識しましたね。

  

  

  

—そしてTohya君作曲の「BABEL」はメロディの美しさ、スケール感のあるサウンド、力強いビートが印象的です。

Tohya:「BABEL」は自分の趣味が出ているというか、単純にこういう曲が好きなんですよね。いわゆるシングルっぽい曲も作っていたんですけど、メンバーから「この曲がいい」って言われて…。サビの持っていき方が今までと大きく違う曲で展開やリズムのパターンも新たなアプローチをしていますね。

—相当、音域が広い曲ですよね。後半のキーの高さはvistlip史上、いちばんなのでは?

Tohya:ちょっと広くしすぎましたね(笑)。

:それを僕が気に入ってしまったので仕方ないんですよ(笑)。

Tohya:最初に作った段階でも音域が広かったのに「もっと下から上に行きたい」って言ってましたからね。

—メロディが際立ってますよ。

Tohya:この曲は船出のイメージで作りましたね。

—そしてギターがさらに曲に広がりを与えている。

Yuh:最初、俺と海はシンセをガンガン入れて世界観を出していく感じなのかなと思ってたんです。でも、もっとギターを押し出してほしいというリクエストがあったのでみんなでイメージを共有してギターで空間的なものを作っていきましたね。サウンドはおとなしいわけではなく攻めてるところは攻めてるスタイル。

いろいろなものを得た上で今年いちばんを見せられるはず

Tohya(Dr)

Tohya(Dr)

—歌詞は智くんらしい愛の歌ですよね。これもファンへのメッセージにも捉えられる。

:その通りです。今の自分がラブソングを書いたら、どういうふうになるのかなと思ったんですが、サビはすごく普通の言葉になった。でも、内容的にはちょっと歪んでてこれもなんだか自分で懐かしいなと。

Tohya:歌詞は智の言葉で愛を綴ったらこういうふうになるなって。最近は丸くなっちゃってましたけど(笑)。

:(笑)なんだよ、それ。

Tohya:智の闇の部分がチラチラ見えますね。

—普通って言ってましたけど、1行目から“「恋しい恋しい。」と弱らせては、苦しみに歪む顔が嬉しい”ですからね。なかなかラブソングで書かないですよね。

:あ〜、確かに。さっきの話とも繋がるんですけど、ギラギラしているからかもしれない。こういう歌詞が出てくるときって「相手を手に入れたい」とか、そういう欲している思いがあるからだと思うんですよ。昔から知ってる人が見たら懐かしい歌詞かもしれない。

— “人の姿のまま描けないなら、皮膚を脱ぎ捨てて”っていう表現もすごい。

:ステージに立ったときって普通の人間じゃいられない姿だと思うんですよ。例えば東京ドームに立ったら、ものすごい人数が見ているわけで、人間技じゃないというか、そういうことって大事だなって。

—ライヴの話が出たところで12月18日に代々木第2体育館で行われるライヴ “Right side LAYOUT[SENSE]” について今、考えていることは?

:アルバム『LAYOUT』のジャケットの初回盤はモノトーンなんですが、あれがフルカラーになったイメージかな。“LAYOUT”というタイトルは言葉の意味として考えてほしくて、SENSE=直感で色をつけたものにしたい。要するに“このセクションでこの曲が来たら面白いんじゃない?”とか“このアルバムに過去の曲が入ったら、もっと最高じゃない?”って提示するようなライヴにしたい。ある意味、『LAYOUT』の音源だけではできないライヴでの完成形が見えるようになるんじゃないかと。

—ステージをどう使って見せるかも楽しみですね。

:もちろん広さもあのアルバムを見せるのにふさわしいと思うし。“これがやりたい!” っていうのを叶える1日になったらいいと思います。

Tohya:最近、先輩の言葉を借りてライヴの前に “シャイニング!” ってTwitterに書いてるんですけど。

:借りたんじゃなくて盗んだんだろ(笑)。

Tohya:まぁ、ステージでドラムを叩いている姿がいちばん輝いているんだと。Tohyaがより大きなステージでシャイニングしてる姿をぜひ見に来てほしいです(笑)。

—今まで見たことがないようなvistlipを見られます?

Tohya:確実に見られます。ツアーで全員、力をつけたし、対バンツアーで、より、いろいろなものを得た上でのライヴなので今年いちばんを見せられるはずです。

Yuh:「今夜のライヴに行くか迷ってます」とか「どうしようか悩んでます」って言われている内は負けてる状態だと思うので、そんなことを言わせないバンドにならないと。俺たちが成長して、みんなと楽しむ時間を一緒に過ごせなかったことを後悔させたいし、それぐらいのライヴを1本、1本していって、「この日はvistlipのためにあけておこう」と思うようなバンドになるので、ぜひ、見に来てほしいですね。

vistlip リリース情報

【LIMITED EDITION】

【vister】

【lipper】

OVERTURE

2015年8月5日発売

【LIMITED EDITION】(CD+DVD)<初回生産限定盤>:MJSS-09148~9 ¥1,500(税抜)
CD:M1「MONOGRAM」 DVD:「ROUGH THE vistlip ~キャンプ大好きvistlip」)

 

【vister】(CD+DVD):MJSS-09150~1 ¥1,500(税抜)
CD:M1「MONOGRAM」 DVD:「LIVE CLIP from Ⅶth anniversary tour ”Progressive Jack Pot” 2014.12.21)」

 

【lipper】(CD) MJSS-09152  ¥1,000(税抜)
CD:M1「MONOGRAM」
M2「BABEL」
※ 初回限定特典 トレーディングカードランダム封入(全10種)

   

   

   

   

   

   

   

    

vistlipライヴ情報

Right side LAYOUT[SENSE] Oneman Live
2015年12月18日(金) 国立代々木競技場 第二体育館
開場17:30/開演18:30

vistlip オフィシャルサイト


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