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vistlip バンドとライヴの熱を映したシングル「COLD CASE」インタビュー

2015年11月4日(水) 17:00配信

vistlip

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チャートの10位を記録した前作「OVERTURE」から3ヵ月、vistlipが通算16枚目のシングル「COLD CASE」を11月11日にリリースする。これまでにない骨太でシンプルなロックチューンに仕上がった「COLD CASE」は熱くのぼりつめていくvistlipのライヴに焦点を当てて制作されたナンバーだ。己龍、BugLug、R指定とともに廻ったツアーで刺激を得て、より研ぎ澄まされた彼らが今、感じていること、掴みたいものを智(Vo)とTohya(Dr)に語ってもらった。(インタビュー&文:山本弘子)

—まず、9月に己龍、BugLug、R指定とイベントツアー「均整を乱す抗うは四拍子」で各地を廻ったvistlipですが、どんな刺激を得ることができましたか?

智(Vo)

Tohya:ライヴ力を持ったバンドばかりなので、改めてステージに挑む自分たちの考え方や姿勢を見直すいいキッカケになりましたね。8月の3マンツアー(ダウト、R指定)はファミリー的な雰囲気だったんですけれど、“四拍子”のほうは全バンド口にはしないけど、ギラギラしているのがライヴに出ていて、取り入れられるものは取り入れていきたいなと思いましたね。ドラマーの視点で見てもどのバンドもタイプが違うんですが、それぞれ力のあるドラマーばかりで、とても刺激的でいい時間を過ごせました。

:単純に刺激ばっかりでしたね。回を重ねていくごとに共演するバンドの調子もわかるようになったりして。マモ(R指定)とはもともと仲がいいので、終わったあとに「今日、すげえ良かった」とか「微妙だった」ってお互いにハッキリ感想を言い合ったり。つねに緊張感がつきまとってた。認めあっているからこそ通じあうこともあるし、眞弥(己龍)とはお互い極度の人見知りなので、なかなか仲良くなれなかったんだけど、セミファイナルの福岡の夜にお互いのダメな部分や尊敬している部分とか、深いところまで話し合ったりとか…。そういう会話を俺はヴォーカル同士でしたことがなかったんですよね。


—意外とそういう機会ってなかったりしますよね。

:そう。ヴォーカルってそれぞれ確立された世界があるから、あまり踏みこまないようにするんですよ。でも、腹を割って話せたことは刺激的で貴重な体験になった。ライヴにおいても共演したバンドには学ぶべきところがあったし、初めて見る人たちをどう楽しませるのか改めて考えるキッカケになった。

コロコロ成長していっちゃうバンドなので、毎回、言うことが変わって申し訳ない(笑)

—vistlipに変化をもたらせたイベントツアーだったんですね。リリースされるニューシングル「COLD CASE」は、ツアーの前に制作していたんですか? それともツアーの最中?

:合間を縫ってやってましたね。

Yuh(G)

Tohya:3マンが終わった頃に曲を作って。レコーディングの3日前に作ったんですよ。

:そう、そう。「COLD CASE」と「SIREN」という曲は3日前に急遽、頼んで作ってもらったんですよ。

—それって例外的なケースですよね?

:そうですね。最初のデモに納得できなくて、このままじゃリリースできないと思ったので、「作るしかないんだよ、Tohya」って言って(笑)。

—かなり追い詰めているじゃないですか。

Tohya:(笑)。

:でも、ちゃんと穏やかにお願いしたよね(笑)。「どう思う?」って聞いて「これだと自信が湧かないから作ろう」って。

—具体的な曲調についてもリクエストしたんですか?

:しました。もともとTohyaが作ってきたのはメロディがキレイでクリアな感じの曲だったんですけど、もっと音から伝わる強さが欲しかったので、ロックでアメリカンな雰囲気で、ちょっと狂おしい感じの曲が欲しいって。「SIREN」のほうはロックなんだけど、キャッチーでテンションが上がるような曲がいいって。2日で作ったんだよね。

—徹夜で作ったんじゃないですか?

Tohya:や、わりとすぐ。夕方言われて夜にはできてた。

:俺がダラダラ過ごしてる内に「できたよ」って。

—早業ですね。「COLD CASE」はこれまでのvistlipにはなかったような太いギターリフがひっぱっていく男っぽいロックじゃないですか。こういう方向に振り切れたのはヴィジョンがあった上でのことなんでしょうか?

:vistlipのシングルのリード曲って繊細でキレイな曲が主体となってるなと思ったんですよ。でも、俺たちは熱いライヴを目指しているわけで、そういう(繊細な)曲を選んでいる自分たちに疑問があったんです。

海(G)

—これからゴリゴリのロックにシフトしていくということではなく?

:そういうことでもなく、単純にライヴとシングルの温度差が気になったんです。俺たちはここぞというときしかライヴでシングル曲を演奏しないんですけれど、その理由は自分たちがライヴで表現したいこととシングルが合致していないから。そこにすごく矛盾を感じたんです。今後、キレイな曲をシングルで出すこともありえるけれど、そういう曲ばかりやってもなって。

—実際、「COLD CASE」は最初に聴いたとき、“これTohyaくんが作った曲?”って思いましたからね。

Tohya:ちょうどいいタイミングで自分の可能性に気づけたかなとは思います。今までは自分の枠の中でしか曲を作れていなかったので。

:前回のシングル「OVERTURE」は曲でTohyaの色とYuhの色を全面に出したんですけど、もしかしたらTohyaは打ち込み主体の曲でYuhはミクスチャーみたいに立ち位置を決め過ぎていたのかなって。コロコロ成長していっちゃうバンドなので、毎回、言うことが変わって申し訳ないんですが(笑)。

Tohya:ははは。まだ前作から3ヵ月ぐらいしかたっていないのに。


どのジャンルよりもアーティストとファンが愛をぶつけあっている場所

—(笑)確かに。「COLD CASE」というタイトルは最初から浮かんでいたんですか?

:これは最後に付けたタイトルですね。結果、全曲の歌詞が「COLD CASE」の括りに入ったからトータルでうまくまとまったなと思うんですけどね。タイトル曲だけじゃなく「SIREN」も「BAKE」も全部、事件性のある歌詞だから。

—COLD CASEって“未解決事件”っていう意味ですよね。

:そう、そう。もともとアメリカの警察用語で。

—「COLD CASE」の歌詞は物語のようにも捉えられるけど、音楽シーンの中で感じることを書いたのかなと。

:歌詞は実体験そのものですね。オーダー通りに狂おしい雰囲気の曲が上がってきたので、ヴィジュアル系っていうテーマを放りこみたいなと思って書いた詞です。自分はヴィジュアル系が好きなことに対して偏見の目で見られた時代があったんだけど、同じ想いをファンもしているから、「こんなに楽しいのにね」って。アーティスト側になった今、偏見を持っているヤツらを笑い飛ばしてあげよう、ヴィジュアル系を好きなことに対して誇りを持てるような曲にしようと思ったんです。確かに特殊な世界ですけど、どのジャンルよりもアーティストとファンが愛をぶつけあっている場所だと思っているので、そういうことをヴィジュアル系のバンドを初めて聴く人たちにも伝えたかったんですね。

—そういう意味での未解決問題ですか?

:(笑)そうですね。未だに嫌われ続けているヴィジュアル系問題。

Tohya:曲の雰囲気を汲み取って、ちゃんと言いたいことを伝えているし、「よくできるな」っていつも感心してます。

:サビはそのまま勢いで突っ走るという案もメンバーから出たんですけど、俺はあたたかい感じをサビのメロディで出せたから良かったなと思ってます。狂った世界の中に小さく芽生えた愛を表現できたんじゃないかと。

Tohya:王道のロックのままサビも攻めていくのもアリだと思うんですけど、そこまでいくとvistlipのシングルじゃないんじゃないかと。

—サビはvistlip節ですもんね。ちなみにMVはどんな映像になっているんですか?

:ポールダンサーがいるステージで演奏していますね。ホントはやりたいことがもっとたくさんあったんですが、セットを組まないと実現不可能だったので、できる限りイメージに近づけて、暴れながら楽しそうに演奏しています。グラス割ったりしながら(笑)。暴力的なMVにしたかったんですが、そこはお店を借りているので。

Tohya:お店、破壊するわけにいかないからね(笑)。

—「COLD CASE」の曲調でポールダンサーが登場するとなるとアメリカンな映像を想像します。

:そう。そういうイメージにしたかったんです。

ヒリヒリした精神状態が音になっているんだと思います(笑)

—なるほど。カップリングに関してですが、「SIREN」のほうを今までならリード曲にしていたんじゃないかなと。

瑠伊(B)

Tohya:よく言われます(笑)。

:スタッフも「絶対に“SIREN”」って押してたんだけど、無視して「COLD CASE」にしたんです(笑)。

—確かに「SIREN」をタイトル曲にするなら、こんなに生々しくてちょっとエグい歌詞にはしないですよね。

:その通りです(笑)。だから、スタッフにはそれを言い訳にしました。「もう、この歌詞できちゃってるから」って(笑)。

Tohya:俺的には一応、前向きな曲のつもりだったんですけど、タイトル聞いて「SIREN」?って(笑)。

:ははは。曲のイメージに合わせるのも好きなんですけど、真逆な手法も好きなので、あえての歌詞ですね。

—なんか、今回のシングルはテンポがどうとかじゃなくて、ヒリヒリした緊張感が貫いてますよね。

Tohya:たぶん、レコーディング3日前に曲を作らなければならなかった俺のヒリヒリした精神状態が音になっているんだと思います(笑)。

—最もアッパーな「BAKE」はもともとあった曲ですか?

Tohya:そうですね。「BAKE」はもともと書いていた曲とは別に「時間まだあるから、もう1曲作るか」って軽いノリでモロにライヴを意識して書いた曲です。時間をかけて一生懸命、作った曲はことごとくボツになった(笑)。さっき智と海が「アイツは考えさせなければできる」って言っていたのが聞こえたんですけど(笑)、確かに考えすぎると迷ってアレンジとかひねり過ぎる傾向があるので。

音源とライヴはセットのようなもの。そうなっていきたいと思っている

—それにしても振り切りましたね。めちゃめちゃカッコいい曲だけど、vistlipを念頭に置かないで聴いたら「COLD CASE」はヴィジュアル系だと思わないんじゃないかな。

Tohya(Dr)

:音楽業界も保守的になっているなか、なかなか勇気がいることですけれど、いろいろなことが重なって大胆になれましたね。深くは考えて欲しくないんですけどね。

—深読みされそうですけどね。

:歌詞はそうかもしれないですね。

Tohya:驚く人もいるかもしれないけど、俺は今後もメロディアスでキレイな曲を作るし。

:そう。方向転換というふうには捉えてほしくないかな。

—むしろ、さっき話してくれたシングルとライヴのギャップを埋めたいっていうところなんですよね。

:そうですね。しょっちゅう見にきているわけではないお客さんは、ライヴによく知っているシングルを聴きに来ると言っても過言ではないので、例えば見に行って「OZONE」を演奏しなかったらガッカリするじゃないですか。バンドである以上、音源とライヴはセットのようなものだと思うし、そうなっていきたいと思っているので。

—では最後に12月18日に代々木第二体育館で行われるワンマンライヴ「Right side LAYOUT〔SENSE〕」についてメッセージをお願いします

Tohya:今回のシングルに収録されている3曲はこれからもライヴでガンガン演っていく曲で、代々木第二体育館で初披露する曲もあると思うし、今年は夏から秋にかけて多くのバンドと共演してメンバーもパワーを蓄えているので、今年最後のワンマンライヴは2015年最高のライヴを見せられると思います。演出を含めて「こういうライヴが見たかった!」って思えるライヴにするので、ぜひ足を運んでいただけたら。

:タイトルの意味を踏まえた上で五感で感じられるライヴにしたいと思っているので、楽しみにしていてほしいですね。vistlipのいろいろな面を見せるので、来てもらえたら嬉しいです。

vistlipリリース情報

LIMITED EDITION

vister

lipper

COLD CASE

11月11日発売

LIMITED EDITION(CD+DVD・写真上)<初回生産限定盤>:MJSS-09159〜60 / ¥1,800(税抜)

vister(CD+DVD・写真中):MJSS-09161〜2 / ¥1,800(税抜)

lipper(CD・写真下):MJSS-09163 / ¥1,200(税抜)

【LIMITED EDITION収録】CD M1: COLD CASE M2: SIREN DVD (ROUGH the vistlip〜心清らかにvistlip )

【vister収録】CD M1: COLD CASE M2: SIREN DVD(LIVE CLIP 「Catastrophe」from Left side LAYOUT[idea]2015.06.14 & vistlip tour documemt DVD Teaser

【lipper収録】CD CD M1: COLD CASE M2: SIREN M3: BAKE

※初回限定特典: ※トレーディングカードランダム封入(全10種) ※Ⅷth anniversary Special Secret Live Event【Join us!!】  応募Ticket(COLD CASE ver.)

vistlipライヴ情報

Right side LAYOUT[SENSE] Oneman Live
2015年12月18日(金) 国立代々木競技場 第二体育館 開場17:30/開演18:30

vistlipオフィシャルサイト

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