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vistlip 結成10周年に向けたニューアルバム『BitterSweet』【インタビュー】

2017年3月22日(水) 12:00配信

2017年7月7日に結成10周年を迎えるvistlipが3月29日に約2年ぶりのフルアルバム『BitterSweet』をリリースする。
切なくもヴィヴィッドなメロディライン、洗練されたセンスが光るサウンド、ほろ苦くも愛のある歌詞の世界が最強のバランスで溶け合っているのが本作の魅力だ。
これぞvistlipというアルバムを生み出したバンドの今について智(Vo)、Yuh(G)、瑠伊(B)の3人に話を聞いた。(インタビュー&文:山本弘子)

vistlip

『BitterSweet』は各自の個性がありつつ、グラフが凸凹になっていないイメージ

智(Vo)

智(Vo)

—最新アルバム『BitterSweet』はvistlipの楽曲、メロディが際立つ仕上がりで切なくも温かい。ホロッともさせられるし。

Yuh:『BitterSweet』のタイトルにピッタリな?

—まさに。3人は完成したアルバムを今、どう感じていますか?

:作り方としては初期のアルバム『THEATER』(1stフルアルバム)と一緒でそれぞれが曲を持ち寄ってもらった中からいい曲だけピックアップして。

—あらかじめコンセプトは立てずに?

:そうですね。歌詞に関してはストーリーを作らずテーマだけ決めましたが、曲に関しては自由にメンバーの良さを引き出すような形ですね。『THEATER』の時は一曲一曲違ったテーマで書いていたので全曲テイストが違ったんですが、今回は『BitterSweet』というテーマに沿った内容で書いていったんです。映画でいうとハッピーエンドにもバッドエンドにも解釈できるような歌詞というか。

—ビタースイートなエンディングの余韻が残る曲。

:そうですね。

瑠伊:メンバーの個性を活かしたナチュラルなvistlipを表現できたアルバムですね。個人的には『THEATER』というより最近リリースしたミニアルバム『SENSE』(2016年)の拡大版という感じがします。

—楽曲の在り方が?

瑠伊:それぞれの個性を持ち寄るみたいな作り方ですね。

Yuh:今までのアルバムって五角形のグラフに曲を当てはめたとしたら、何かの色が飛び出していたと思うんですよ。例えば『LAYOUT』(2015年)だったら、ある曲はメタル色が強いとか、ある曲はどポップとか、歌詞が重めとか。今回は各自の個性がありつつ、グラフが凸凹になっていないイメージですね。

—偏っていないということですか?

Yuh:攻撃的で激しい面を打ち出した時期を経て、今のvistlipはそこまで攻めなくてもいいんじゃないか、そんなにポップすぎなくてもいいんじゃないかって。意識はしてないけど、角がとれてまとまったアルバムになったと思います。

「星一つ灯らないこんな夜に。」は最初は具合悪くなるぐらい悲しい歌詞で、自分も元気なくなっちゃって(笑)

Yuh(G)

Yuh(G)

—なるほど。Yuhくんと瑠伊くんが書いた曲についてエピソードを教えてほしいんですが、まずリードトラック「星一つ灯らないこんな夜に。」はどんな経緯があって生まれた曲ですか?

Yuh:1年近く前に作った曲なんですが、この曲は構成やメロディを考える途中段階で智とけっこう話し合いながら形にしていきましたね。「ここはこういうふうにしたほうが新しい感じになるね」とか。

—歌詞は叶わない恋を綴ったラブソングでしょうか?

:これは何回も書き直しましたね。完成する前の段階では悲しい内容になりすぎちゃって「ごめんなさい」って書き直しました。

—“ずっと前に出会えていれば、こんな思いしなくて済んだのにな。”で始まる歌詞ですよね。

:ひとことでいうと“こんな自分がイヤで生まれ変わりたい”って願ったら叶ってしまって、生まれ変わるまでの猶予期間にすごく好きな人と出会ってしまったという内容です。でも、その願いは取り消されることがないっていう。最初は具合悪くなるぐらい悲しい歌詞で、自分も元気なくなっちゃって(笑)。

Yuh:この内容でMV撮るのはちょっとなっていう話になって。

:そういう状況だったので海が俺の意図を代わりに監督に伝えてくれたんですけど、その時に出てきたアイディアを逆に歌詞に使ってみようって。MVにはフクロウが出てくるので、Bメロの部分で“鋭い爪で立ち向かえるなら”とかフクロウの特徴を取り入れたら映像とリンクするかなって。

—涙の痕みたいなメイクをしている理由は?

:アートっぽいメイクをしたいって言ったらやってくれて、たまたまハマったんです。全てのストーリーを司る道化師っぽくも見えるし、片方だけ涙が流れているのも曲のタイトルに合っているかなと。

闇曲として捉えてもらってもいいし、力になる曲だと感じてくれてもいい

海(G)

海(G)

—では疾走感たっぷりの「Waking Dead」は?

Yuh:これはサビのメロ先行で作った曲ですね。「Avalanche」(「SnowmanのC/W曲)からトランス(の音)を取り入れているんですけど、この曲もそうでBメロのラップっぽいセクションは智やエンジニアさんと相談しながら「ああしたい、こうしたい」って作っていきました。

:Bメロの海が面白かったよね。

Yuh:“Break down.”のコーラスのところね。

:海ってみんなではしゃいだ感じで叫ぶのが苦手らしくて「じゃあ、ダウンじゃなくてドーンっていう効果音的な感じのニュアンスで言ってみたら?」ってアドバイスしたら、もろに“ドーン!”って(笑)。

Yuh:(笑)ダウンの感じでドーンって言ってほしかったのに。

瑠伊:(笑)ひっぱられちゃったんだ?

—(笑)。歌詞は恋愛に見えてそうじゃないのかなって。

:違いますね。この曲は例えばいじめている側といじめられている側がいるとしていじめられる側は心はボロボロになるし、「もう生きていることがつまらないな」と思うかもしれないけど、その分優しくしてくれる人とか味方が見えるから逆に「世の中、捨てたもんじゃない」と思えるようになるんじゃないかなと思った歌詞です。だから、痛めつけている側って意味のないことしてるんじゃないかなって。何か抱えている人に聴いてほしいと思って書きました。

—痛みを感じなくなってしまう自分が「The Walking Dead」?

:そうそう。主人公のことです。歩く死人みたいになっちゃうかもしれないけど、それでも歩いていけるっていう。

—深いですね。それが悲しいとも捉えられるし。

:そう。だから聴き手に任せたいですね。全曲、闇曲として捉えてもらってもいいし、力になる曲だと感じてくれてもいいし。

バンドの前向きな展望が示せたらいいなと。現状より前に進めるように

瑠伊(B)

瑠伊(B)

—そこが“BitterSweet”なところでもあるんですね。アルバムの最後を飾る曲「Credit」は唯一、暖色系の開放的なナンバーですが。

瑠伊:まさにアットホームな曲が欲しいと智に言われて、暖かさをつねに意識しながら作った曲です。1曲を通してイントロもAメロもサビもコード進行が一緒なのでどうメロディで展開をつけるかが難しかったですね。

:瑠伊がそういう曲を作れたらアルバムの最後にしようと思っていた曲です。アルバムのエンドロールであると同時にライヴではメンバーがファンをしっかり見て演奏できるような曲にしたいって。ここでやっと人間味が出るイメージですね。

—歌詞に出てくる台詞「まずは諦めて。(中略)〜見落としてしまう小さな幸せに気づく様に、拾える様に、世界は仕組まれている。」というのは実際の何かの映画に出てくる台詞なんですか?

:(笑)違います。アルバムの歌詞に取り組んでいる時は脚本を書いている気分なので、もし自分が『BitterSweet』というタイトルの映画を作るならと仮定して考えたものです。コンセプトのキッカケになったのがこの台詞ですね。

—そうなんですね。では【liper盤】にのみ収録されている「Underworld」はどんなポジションになるのでしょうか?

:エンドロールまで見てくれた人に最後に収録されているボーナス映像を見てもらうイメージですね。この曲のテーマは“殻を破る”こと。敵がいない世界で殻にこもってしまった主人公たちが2人だけで過ごしている内に空が見たくなるという内容なんですけど、この曲を「Credit」の後に持ってくることによってバンドの前向きな展望が示せたらいいなと。現状より前に進めるように。

Yuh:バラードって歌がないと単調に感じてしまうんですけど、歌が入って、「いい曲だな」と思えましたね。

—物語性があって景色が見えて短編映画みたいですもんね。

:そうですね。この曲で初めて思いきり具体性を出しています。【lipper盤】を買ってくれた人だけが聴ける曲であり大事にしたいですね。聴き手にはバンドとファンという関係を重ねて聴いてほしい曲でもあります。

料理界の常識を覆す「ROUGH the vistlip 謎解きはディナーのまえに」

Tohya(Dr)

Tohya(Dr)

—では、このあたりでvistlip恒例の【LIMITED EDITION】付属のDVD
“ ROUGH the vistlip”についても予告をお願いします。今回は「謎解きはディナーのまえに」と題して料理に挑戦しているんですよね?

:クイズ形式のクッキングバトルをやってるんですけど、穴を埋めていって。

Yuh:“○○”をフライパンに入れる”とかね。

瑠伊:そう。○○を予想するんです。

:中国語に変換された料理のお題を出されるんですけど、普段から料理する海と俺のチームと、料理しないYuhと瑠伊のチームに分かれて材料を買うところから始めて。

瑠伊:難しかった! 推理する段階から検討もつかない(笑)。

Yuh:特に瑠伊はスゴかったですね。

瑠伊:料理界の常識がわからないのですごく笑われましたね。

Yuh:俺も料理しないんですけど、小学校で習ったレベルならわかるんですよ。瑠伊は玉ねぎの切り方からしておかしかった。

瑠伊:いや、僕的にはおかしくない。

Yuh:みじん切りなのに「サイコロじゃん、これ」みたいな(笑)。

—智くんはvistlipいちばんの料理マスターですからね。

:俺と海のチームはレシピが全部隠されていて無理じゃんと思いながらも何とかやっていっているので、Yuhと瑠伊をメインで見ると笑えます(笑)。その映像の間に挟まっているのがTohyaの変身企画。

Yuh:でも、意外とサマになっちゃってるんですよね。“カッコいい”とは言いたくないけど、そっち寄りになっちゃってるから、もうちょっと俺としては笑いが欲しかった(笑)。

10周年はこれまで応援してくれた人にたくさん感謝しつつ、今後に繋げていく1年にしていけたら

—ははは。春からはライブ三昧ですね。アルバムのワンマンツアーとシリーズもの“Good vibes CIRCUIT”がわりと同時期に開催されますが。

瑠伊:わりとっていうかドンかぶりです(笑)。

Yuh:せっかくアルバムツアーで行くから廻ってないところも廻ろうよって。去年から10周年迎える前に行ってないところに行きたいねって言ってたので。

—瑠伊くんはまたライブごとに衣装、変えるんですか?

瑠伊:いや、今回はちょっと。

Yuh:山口ではふぐになります(笑)。

瑠伊:全然カッコよくない。

Yuh:長崎ではハウステンボスになります(笑)。

瑠伊:なんでコスになってんの? 今回の“Good vibes”では全編グッズの衣装になると思います。

Yuh:前回、赤字になっちゃったらしいんですよ。

—(笑)なりますよね。最後に10周年はどんな年にしたいですか?

:しっかり感謝できたらいいかなと思ってますね。全員が納得する形は難しいかもしれないけれど、できる限りの感謝を伝える形を示していきたいし、止まらずに活動していきたいですね。

Yuh:もちろん感謝してるし、いろんな想いがあるんですけど、これまで当たり前のように10年過ごしてきたから、この先もずっと普通に今まで通り続けていきたいという気持ちが最近強いですね。

瑠伊:2人と同じです。10年一区切りのお祝いのタイミングだと思うんですが、これまで応援してくれた人にたくさん感謝しつつ、前向きに今後に繋げていく1年にしていけたらと思ってます。

vistlip リリース情報

【PREMIUM EDITION】

【LIMITED EDITION】

【vister】

【lipper】

BitterSweet

2017年3月29日発売

【PREMIUM EDITION】 MJSA-01208~9 ¥4,500(税抜) 
『完全生産限定盤』CD+DVD+Special Goods
【CD収録曲】01:BABEL 02:Antique 03:星一つ灯らないこんな夜に。 04:Walking Dead 05:COLD CASE 06:WIMP 07:MONOGRAM 08:CONTRAST 09:BLACK BOX 10:Snowman 11:BitterSweet Ending 12:Credit
【DVD収録内容】シングル4作「MONOGRAM」「COLD CASE」「CONTRAST」「Snowman」のMusic Video(フルバージョン)を初収録
【Special Goods】海が生み出した、あのバンドキャラクターをフィギュア化

【LIMITED EDITION】 MJSA-01210~11 ¥3,600(税抜) 
『初回生産限定盤』CD+DVD(ROUGH the vistlip)
【CD収録曲】01:BABEL 02:Antique 03:星一つ灯らないこんな夜に。 04:Walking Dead 05:COLD CASE 06:WIMP 07:MONOGRAM 08:CONTRAST 09:BLACK BOX 10:Snowman 11:BitterSweet Ending 12:Credit
【DVD収録内容】ROUGH the vistlip ~謎解きはディナーのまえに~

【vister】 MJSA-01212~3 ¥3,600(税抜)
CD+DVD(新曲Music Video+Making映像)
【CD収録曲】01:BABEL 02:Antique 03:星一つ灯らないこんな夜に。 04:Walking Dead 05:COLD CASE 06:WIMP 07:MONOGRAM 08:CONTRAST 09:BLACK BOX 10:Snowman 11:BitterSweet Ending 12:Credit
【DVD収録内容】「星一つ灯らないこんな夜に。」music video + making

【lipper】 MJSA-01214 ¥3,000(税抜)
01:BABEL 02:Antique 03:星一つ灯らないこんな夜に。 04:Walking Dead 05:COLD CASE 06:WIMP 07:MONOGRAM 08:CONTRAST 09:BLACK BOX 10:Snowman 11:BitterSweet Ending 12:Credit 13:Underworld(lipperのみ収録)

※初回生産仕様:メンバートレーディングカード(全10種類)
※4タイプのパッケージを同時発売!

vistlipライブ情報

vistlipONE MAN TOUR「Taste of Bitter Sweet」

04.16(Sun)大阪IMP HALL

04.21(Fri)札幌Cube garden

05.03(Wed)名古屋DIAMOND HALL

05.21(Sun)品川ステラボール

06.04(Sun)仙台MACANA

06.10(Sat)福岡Drum Be-1

Good vibes CIRCUIT Ⅱ’TURBO-EXTRA STAGE-

04.23(Sun)青森Quarter

04.24(Mon)秋田club swindle

04.26(Wed)山形ミュージック昭和

05.05(Fri)福井CHOP

05.07(Sun)富山SOUL POWER

05.25(Tuh)徳島GRIND HOUSE

05.26(Fri)高松MONSTER

05.28(Sun)山口 周南Rise

06.07(Wed)長崎Drum Be-7

06.08(Thu)佐賀GEILS

※沖縄公演:coming soon

イベント情報

Japanesque Rock Collectionz 【CureCure World Visual Festival 2017 】

4月29日(土)@新木場 STUDIO COAST

AREA 20th ANNIVERSARY

6月3日(土)@お台場Zepp Tokyo

10th Anniversary Special Tour ~from 2007~

【出演】己龍、ダウト、DaizyStripper、HERO、vistlip、Mix Speaker's Inc.(50音順)

【日程】
2017年09月02日(土)Zepp Osaka bayside
2017年09月03日(日)Zepp Nagoya
2017年09月17日(日)Zepp Tokyo
【open/start】
15:30/16:30

(特設サイトURL)
http://10thannivtour.banz.jp/

vistlip 番組情報

ニコびじゅ×vistlip ニューアルバム「BitterSweet」リリース記念特番
~星一つ灯らないBitterでSweetな夜に。~


◆放送日:3/24(金)
◆放送時間:21:00~22:00 メンバー出演生放送
※22:00~22:30 ニコびじゅチャンネル生放送

◆番組URL http://live.nicovideo.jp/watch/lv291931709

◆ニコびじゅチャンネルURL http://live.nicovideo.jp/watch/lv293169979

◆vistlip OFFICIAL WEB SITE http://www.vistlip.com/

◆vistlip瑠伊の連載「るいtrip!!」(毎月6日更新)http://top.tsite.jp/entertainment/music/ruitrip/


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