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PIERROTとDIR EN GREYによるジョイントライブ「ANDROGYNOS」 2つのカリスマの破壊的融合 【詳細ライブレポート】

2017年7月19日(水) 18:17配信

時代を彩った伝説のバンドたちが復活を果たし、ファンを狂喜させる夢のようなフェスなども実現している昨今だが、そんななかにあっても絶大なインパクトを与えたのがPIERROTDIR EN GREYによる“対バン”ライヴ「ANDROGYNOS」(アンドロジナス)だ(“タイマン”とも呼びたくなるが)。

同じ時代を生きてきた彼らは、90年代後半~00年代前半においていわゆるライバル関係にあった。しかし残念ながら接点はないまま、PIERROTは2006年に解散。近年でこそメンバー個々のコラボレーションやセッション、別バンドでの対バンも実現しているものの、こうして本隊のバンドとして正面きって激突する現実はあまりに感慨深い。7月7日(「- a view of the Megiddo -」)・8日(「- a view of the Acro -」)に横浜アリーナで開催された本公演は、奇跡の二夜だったと言えるだろう。

初日をPIERROTが、2日目をDIR EN GREYが締め括る出演順となった2日間の模様を、改めて回想してみたい。

PIERROT(左)とDIR EN GREY(右)(7月8日 横浜アリーナ)

PIERROT「メギドとか、アクロとか……なんですか?全員最初はひとつだったんです」

まずPIERROTは、2014年10月に復活公演を行なって以来のステージとなる。現在進行形で各メンバーがそれぞれの活動をアクティブに行っているだけに、DIR EN GREYとあいまみえる機会がなければ、彼らのリユニオンは今はまだ叶わなかっただろう。

1日目。久々の登場に期待が高まるなか「MASS GAME」でライヴはスタートし、キリト(Vo)による“振り”が後方スクリーンに投影されると、瞬時にファンも同じ動きをして曲タイトルさながらに一体化。

PIERROT  キリト(Vo)

PIERROT キリト(Vo)(7月7日)

続く「Adolf」のリズムインと共にそのスクリーンが振り落とされ、今度は一斉に両手首を打ち付けるオーディエンスの姿をLEDビジョンに映すという演出が見事だ。いわばPIERROTのクラシックである「Adolf」はさすがの浸透度で、同曲が場内をコントロールする様に見入ってしまう。

さらに爆発音の特効と共に疾走チューン「ENEMY」を畳み掛け、ステージ最前に飛び出して煽動するメンバーたち。その後も、特徴的なギターシンセの音色をフィーチャーした「脳内モルヒネ」といったライヴでの人気曲を凝縮し、曲間をグッと詰めて連打する出し惜しみなしのベストセレクトである。

7月7日のPIERROTのステージ

7月7日 PIERROTのステージ

そうした攻めのメニューのなかで、「THE LAST CRY IN HADES(NOT GUILTY)」で見せたドラマティックな世界観もまたPIERROTの醍醐味。哀しくも光を感じられるメロディーと構築されたサウンドが、広いアリーナによく似合っていた。また、アンコールの「HUMAN GATE」では銀テープが放たれ、笑顔を見せるメンバーの姿や、そこで生まれたポジティブな空気感に胸がいっぱいになった人も数多くいたことだろう。

一夜明け、PIERROTの先攻となった2日目。要所で曲を入れ替えながらも、ファンが欲するナンバーはきっちり押さえたセットリストだ。さらにこの日のキリトは、前夜同様の赤髪に加えて、左目に十字のアイメイクを施してくるなど気合い十分。

キリト (7月8日)

キリト (7月8日)

PIERROT流のキャッチーなロックンロールを鳴らす「PSYCHEDELIC LOVER」などを繰り出した一方で、相手がDIR EN GREYとあらば、攻撃力の高い「CREATURE」は両日ともマストでプレイ。「イケるか、おまえら! ブッ壊れようぜ!」とキリトは檄を飛ばし、ストレートなギターリフと前のめりのリズムで攻め立てていく。ヘドバンや拳で応戦するオーディエンスの熱量も一気に上昇、このナンバーの無条件のカッコよさは今なお不変であった。

そして大ラスの定番「蜘蛛の意図」まで、ファンは統制のとれた動きを見せ、“これぞPIERROT!”な景色をいたるところで生み出したのだった。

「もはや、これは戦争ではないです。君たちはもう、ひとつに溶けてしまったから。メギドとか、アクロとか……なんですか?(場内拍手) 俺には分からない。お前たちも俺たちも含めて、全員最初はひとつだったんです。ラスト、ひとつのキ○ガイに戻りませんか!」

1日目のアンコール、「HUMAN GATE」前のMCでキリトはこう語ったが、ライヴタイトルを引用しながら巧みに盛り上げていく手腕は彼ならでは(親しみを込めて、DIR EN GREYのファンを“虜ちゃん”と呼ぶ場面も)。

 

7月8日 PIERROTのステージ 

そして2日目の最後には、「昨日と今日、最高でした。今日このあとまた、すっげぇのあるから。あとは勝手に暴れてください。たぶん凄いからね、楽しみにしてて。それではPIERROTでした、ありがとう!」

とDIR EN GREYに粋な言葉でエールを贈り、PIERROTのステージは幕を閉じた。現時点で彼らの未来は予測不能だが、やはり次なる“その日”を待ちたいと思ってしまうのである。

DIR EN GREY「“丘戦争”って何?俺らとひとつになれるか!?」

さてDIR EN GREYだが、先手の1日目は「Revelation of mankind」で攻撃開始。のっけからこの激烈曲を視激過多な映像と共にぶつけてくるあたり容赦ないが、これもいつも通りの姿だ。また、「FILTH」や「CHILD PREY」といった懐かしめのナンバーも組み込まれていたものの、昨年から過去のアルバム作をテーマに掲げたツアーを行なってきている彼らゆえ、ここで披露されたことも実に自然な流れに感じられる。もちろん反応はすこぶる良好だ。

DIR EN GREY  京(Vo)(7月7日 横浜アリーナ)

DIR EN GREY 京(Vo)(7月7日)

「ピエラーの皆さん、こんにちは、DIR EN GREYです。よろしく。……かかってこい!!」

ラスト「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」を残すのみとなったところで、京(Vo)によるこんなMCまで飛び出すのだから驚く。こうしたシーンも含みつつ、別掲のセットリストからも想像できる通りに、実に濃密な初日であった。

7月7日 DIR EN GREYのステージ

7月7日 DIR EN GREYのステージ

しかし「ANDROGYNOS」を締め括るべく、2日目は、前夜をさらに超えるステージを展開。ショッキングなストーリーを持つ映画のようなオープニング映像から鳥肌モノで、早くも1曲目の「Un deux」でオーディエンスの大合唱を随所で誘い、熱い一体感を生んでいく。一転、ブルータル極まりない「OBSCURE」を経て、続けざまに「詩踏み」が炸裂。緊張感あふれるイントロのブレイク部分は、限界までタメを効かせて引っ張り、阿吽の呼吸でスタートさせるその生々しいバンド感がタマらない。

京 (’7月8日)

7月8日 DIR EN GREYのステージ

そして中盤、アコースティックギターで奏でるコードに大きな歓声が上がったのは、初期のバラード「アクロの丘」。まさに2日目のライヴタイトルにちなんだスペシャルなギフトで、曲が終わると拍手が湧き起こった。

だが、一瞬の静寂のあとアルペジオを交えたイントロが鳴り響くと、今度はどよめく場内。大作「VINUSHKA」が、まさかの登場である。

イベントであろうとDIR EN GREYの流儀をぶち込み、叙情と暴虐が混在する怒濤のプログレッシブチューンで場内の空気を完全に掌握。アンサンブルも緻密な上、さらに戦争の悲劇的映像と京の姿がオーバーラップするLEDビジョンの画があまりに強烈すぎた。「アクロの丘」から「VINUSHKA」に繋がる、この日ならではの流れに唸らされる。

またアンコールでは、「THE FINAL」の感動の余韻が残るなか、前夜に続いてMCをとった京。

京(Vo)(7月8日)

京(Vo)(7月8日)

「ピエ…ラーさん…? 今日も元気ですか? DIR EN GREYです。ピエ…ラーさんたちと、愛すべきクソったれどもにひとつ言いたいんやけど、“丘戦争”って何?(場内拍手) ちょっと僕には分かんないですけど。そんなんじゃねぇよな。男! 女! 俺らとひとつになれるか!? ラストォ!」

水玉柄のシャツに着替えた彼は獣のごとく咆哮し(その装いとのギャップが最高だ)、最後に「残」を投下! 冒頭の重低音が轟くと同時に大量の銀吹雪が噴き出し、リメイクで一層ヘヴィかつ凄絶になったこのナンバーが万単位のオーディエンスをひとつにする。アリーナ/スタンドを問わず猛烈なヘドバンも勃発。

そして、最後の一音をメンバー全員で合わせる瞬間――。アイコンタクトをとるべくドラムライザーを振り返った京が満面の笑みをたたえていたことが、ライヴの充実ぶりを雄弁に物語っていた。

蓋を開けてみれば、形は違えど、両バンドのフロントマンの口から“ひとつになる”というワードが出た「ANDROGYNOS」。まさしく本公演のキャッチコピーにあった“破壊的融合”が成された記念すべき対バンであり、ファンに夢を与えるこうした時間が、またいつの日か生まれることを願ってやまない。(文:早川洋介)

2017.7.7 a view of the Megiddoセットリスト

DIR EN GREY

Revelation of mankaind 2.audience KILLER LOOP 3.FILTH 4.空谷の跫音 5.OBSCURE 6.Chain repulsion 7.輪郭 8.INCONVENIENT IDEAL 9.Sustain the untruth 10.THE FINAL 11.AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS 12.CHILD PREY 13.Un deux 14.詩踏み 15.激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇

PIERROT

1.MASS GAME 2.Adolf 3.ENEMY 4.AGITATOR 5.脳内モルヒネ 6.ドラキュラ 7.THE LAST CRY IN HADES(NOT GUILTY) 8.HELLO 9.新月 10.REBIRTH DAY 11.*自主規制 12.CREATURE 13.MAD SKY‐鋼鉄の救世主‐ 14.蜘蛛の意図 EN1.HUMAN GATE

2017.7.8 a view of the Acroセットリスト

PIERROT

MAD SKY‐鋼鉄の救世主‐ 2.Adolf 3.ENEMY 4.*自主規制 5.脳内モルヒネ 6.MAGNET HOLIC 7.パウダースノウ 8.鬼と桜 9.PIECES 10.PSYCHEDELIC LOVER 11.CREATURE 12.クリア・スカイ 13.HUMAN GATE 14.蜘蛛の意図

DIR EN GREY

1. Un deux 2.OBSCURE 3.詩踏み 4.濤声 5. audience KILLER LOOP 6.Behind a vacant image 7.アクロの丘 8.VINUSHKA 9.GRIEF 10. 朔‐saku‐11.Revelation of mankaind 12.Sustain the untruth 13.激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇 EN1.THE FINAL 2.残

リリース情報

LIVE Blu-ray & DVD「ANDROGYNOS」

予約受付中(12月12日お届け予定)

◆ANDROGYNOS Blu-ray【豪華盤】<3枚組 本編映像(2DISC)+特典映像(1DISC)>ANDV-001 ¥23,000(税抜)
- a view of the Megiddo - 2017.7.7(fri) at YOKOHAMA ARENA  
- a view of the Acro - 2017.7.8(sat) at YOKOHAMA ARENA

 

◆ANDROGYNOS DVD【豪華盤】<5枚組 本編映像(4DISC)+特典映像(1DISC)>ANDV-002 ¥22,000(税抜)
- a view of the Megiddo - 2017.7.7(fri) at YOKOHAMA ARENA  -
a view of the Acro - 2017.7.8(sat) at YOKOHAMA ARENA
<豪華盤特典>  特典映像DISC  特殊パッケージ仕様  豪華ライブフォトブックレット

 

◆ANDROGYNOS DVD<DAY1収録・2枚組 本編映像(2DISC) ANDV-003 ¥12,000(税抜)
- a view of the Megiddo - 2017.7.7(fri) at YOKOHAMA ARENA

 

◆ANDROGYNOS DVD<DAY2収録2枚組 本編映像(2DISC)> ANDV-004 ¥12,000(税抜)
- a view of the Acro - 2017.7.8(sat) at YOKOHAMA ARENA

※生産数量限定商品となります。確実にお買い求めいただくには、2017年9月30日(土)23:59迄にご予約ください。
※収録内容及び仕様等は変更になる可能性がございます。

>LIVE Blu-ray & DVD「ANDROGYNOS」【ご予約受付】ローチケHMV http://www.hmv.co.jp/fl/10/1654/1/


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演奏者 PIERROT 
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作詞 キリト 
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編曲 佐久間正英  SHINOBU NARITA  西脇辰弥 
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