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人気沸騰中のチョークレタリングの世界って? 話題のユニットPaint&Supply(ペイントアンドサプライ)インタビュー

2015.5.14 (木) 19:30

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Spring is the time for new beginnings. @Shibuya Hikarie(2015)

セレブも週末の趣味に挙げる日曜大工や、DIYの聖地ポートランドの暮らしなど、アメリカのDIY精神にあふれるクリエイティブなライフスタイルが日本のメディアを賑わせている。

この流れのなかで、西海岸やニューヨークのカフェ、レストランの軒先の看板や、店内のメニューボードとして添えられるチョークアートが注目を集めている。なかでも情報と文化の発信地、渋谷ヒカリエの黒板ボードに、四季折々のハイセンスなチョークアートを発表し、注目のショップや各イベントとコラボレーションを続ける注目のデザインユニットが、Paint & Supply(ペイント・アンド・サプライ)だ。

1本のチョークと黒板ボードだけで、空間に彩りを

  

Paint & Supplyは、チョークレタリングを中心とした土堤内祐介氏(写真右)と井澤卓氏(左)による2人組のデザインユニットだ。チョークとデザインで、空間や普段の生活にちょっとした彩りを加えることを目指し、施設のインテリアやイベントでのライブペイントなど、様々な場所や空間を舞台に活動している。

作品はすべて、1本のチョークと黒板ボードだけを使い、手で描かれる。オールドアメリカンを思わせる、ブラック・アンド・ホワイトのシンプルなデザインだ。消し跡のかすれが残り、ハンドメイドならではのぬくもりが味わい深い。着想は、2人が旅先で訪れたアメリカ・ニューヨークのACE HOTELの部屋に飾ってあった、一枚のチョークアートから得たという。

「2年前に引っ越しをするときに、あまりお金をかけないで部屋を飾れないかな、と思って。インテリアをDIYできないかと探していたときに、このチョークレタリングならお金がかからないし、これならできそうだと思って、土堤内に模写して描いてもらいました」(井澤氏)

その後、趣味で続けてソーシャルメディアで作品をシェアしていたところ、知り合いからオファーが入るようになりブランド化。徐々に反響が広がっていったという。


言葉とデザインの力で想いを形に

Paint & Supplyのポリシーは、イベントや依頼主が目指すコンセプトに耳を傾け、デザインに落としこむことだ。

BEAUTIFUL WINTER. COLD HAND, WARM HEART.@Shibuya Hikarie 7F(2014)

例えば渋谷ヒカリエに飾られたシーズンごとに書き換える看板には、冬は「COLD HAND WARM HEART, BEAUTIFUL WINTER(冷たい手、あたたかい心。美しい冬)」春は「SPRING IS The Time FOR NEW BEGINNINGS(春は新たな始まりの季節)」と、来訪者が季節の喜びを感じられる作品にした。

(2014)※現在は移転につき、作品は見られなくなっている

BROOKLYN RIBBON@旧・246 COMMON(2014)※現在はリニューアルにつき、作品は見られなくなっている

ショップがクローズしたときだけ顔を出すCOMMUN246(旧・246 COMMON)の「BROOKLYN RIBBON」の屋根看板のためにPaint & Supplyが選んだワードは、「HAPPY TRAILS TO YOU UNTIL WE MEET YOU AGAIN(良い旅を、また会う日まで)」だった。

「ショップがクローズしているとき、看板には『Sorry』だとか、マイナスな表現が使うわれることが多いですよね。そこで僕らは、もっと見た人が楽しくなり、また来たくなるようにできたらと思いました」(井澤氏)

ONIJUS COFFEE VILLAGE

「ONIJUS COFFEE VILLAGE」(大阪府富田林市)で常時展示している。http://www.onijus.com/

桜の季節に期間限定でオープンしたポップアップショップの看板には、「EVER」と「GREEN」の2つの作品を制作。期間終了後に2つの作品を寄せ合うと、「EVERGREEN(常緑)」の一文字になる。「これからも、ずっと存続していくお店に」という想いを、デザインに込めたという。こうして言葉とデザインの力で、想いを宿らせた作品を仕上げる。

チョークアートは空間デザインのスタート

もともと土堤内氏と井澤氏は、高校の同級生だった。デザインを専門に勉強をしていたわけではないが、映画やインテリアなど、好きなもののテイストが昔から似ていたという。

スパイク・ジョーンズ監督の作品が好きです。映画に出てくる人たちの服装、音楽、空間といった独創的な世界観にインスピレーションを受けます」(井澤氏)、「アメリカのアンティークのマッチ箱やボトルのデザインが、昔から好きですね。大学生のころから、2人でいずれ空間を作る仕事をやりたいね、と話していました」(土堤内氏)と、2人にはクリエイティビティのルーツを振り返る。彼らが長年あたためてきた世界観が、チョークアートとの出会いによって、身近な空間に一気に表現されることとなったのだ。

今後の活動については、「想いのこもった良いものづくりをしている人たちとともに、気持ちや感覚を共有しながら仕事がしたい。チョークアートをきっかけに、空間デザインなどさらに幅を広げていきたいです」と語る。

2015年5月23日(土)・24日(日)に開催される「GREENROOM FESTIVAL '15」では、会場入口付近の巨大サインボードを手がける予定だ(23日はライブペイントも実施)。

(文:山岸早瀬)

TWEED RUN TOKYO 2014

◆あわせて読みたい

>チョークレタリングで部屋を好みのテイストに。話題のPaint & Supply(ペイントアンドサプライ)がレクチャー!

   

◆プロフィール
Paint & Supply

チョークレタリングを中心とした、土堤内祐介氏(左)&井澤卓氏(右)によるデザインユニット。1本のチョークとデザインで、空間や普段の生活に彩りを加えることを目指し、店舗のインテリアや看板、イベントでのライブペイントなど、さまざまな場所、空間を舞台に活動中。

公式サイト


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