部屋が見違えるほどオシャレに!? 書店員が教える、本棚レイアウトのテクニック5つ

2015.9.30 (水) 07:00

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数万冊の本を取り扱う書店にいるとなんだか落ち着く……そんな人も多いのではないだろうか。ただ、本や雑誌が好きでたくさん購入しても、困るのが収納。

本を美しく収納して楽しむためのポイントを、日々多くの本を扱う書店員であり、普段デザイン本や写真集などの“見せる本”を扱う、「代官山 蔦屋書店」(東京・猿楽町)アートコンシェルジュ・番場文章氏と建築・デザインコンシェルジュの三條陽平氏に話を聞いてみた。

本の並べ方の基本

自宅の本棚に陳列してあるイメージを想起させるような展示会場構成にしたという、今年開催した「代官山ブックデザイン展」より

まず、書店の基礎知識のひとつである、本の並べ方について聞いた。

「書店でどういうふうに棚を構成しているかというと、デザインだったらロゴ、タイポグラフィとカテゴライズし、それに属する本を並べています。本の陳列方法は、大きく分けて『背ざし』『面だし』『平積み』という方法があります。『背ざし』は背表紙を見せて陳列する方法、『面だし』は表紙を見せて陳列する方法、『平積み』はベストセラーやおすすめ本などを表紙を上にして重ねて陳列する方法です。自宅でやるとすれば、『背ざし』か『面だし』でしょうか」(三條)

書店員が教える、本棚を美しく見せるコツ

三條氏と番場氏に、自宅でも取り入れられる、本棚を美しく見せるコツは?

テクニック1:表紙を見せたい本は面だしで

  

  表紙を見せるほか、このようにあえて中身を開いてディスプレイするのもいい

「本棚は本をさすものですけど、書店ではおすすめの本や表紙がいいタイトルは表紙で見せるという方法をとっているので、気に入った本は表紙を見せて陳列してはいかがでしょうか。いまは、『Bibliophilic』のブックスタンドであったり、本を見せるグッズもたくさん売っているので、面だしなどでそういうものを使うのもいいですよね」(三條)

テクニック2:背の高さをあわせる

高さを考慮して並べると、統一性が生まれる

高さを考慮して並べると、統一性が生まれる

「自宅ではジャンルごとに本を括らないといけないという制約もないので、ジャンルは関係なく、判型の似たもの、背の高さ、本のサイズがあっている本をまとめて収納するときれいです」(三條)

テクニック3:目線にはよく取り出す本、下の段には背の高くて重い本を

見た目の美しさだけでなく、実用性も考慮したいところ

見た目の美しさだけでなく、実用性も考慮したいところ

「売り場だと、目線の高さにおすすめ本を置きますが、自宅では頻繁に取り出すものほど目線にあったほうがいいと思います。あと、背が高くて重い本は下の段にあったほうがいいですね。代官山 蔦屋書店の写真コーナーは棚に挟まれているので、大きくて厚みのある本を下の段に背指しにしてしまうと通路幅に影響する上に見た目にも汚いので、美しく見せるために、あえて下の段で面だししています。あと、名前順に陳列する場合は背ざしのほうが探しやすいので、目線の位置に背ざしでを陳列しています」(番場)

テクニック4:日焼けが気になる場合は背ざしに。透明なカバーでショーケースを作るのもおすすめ

アクリルボードやガラス板の下に本を平積みでレイアウトするのもおしゃれ

アクリルボードやガラス板の下に本を平積みでレイアウトするのもおしゃれ

「写真集やアートブックの場合、面だしすると表紙が日焼けしてしまいます。特にコレクターは日焼けを気にするので、面だしではなく背ざしで収納する人が多いと思います。写真集は表紙も素敵なものが多いので、表紙を見せたいもの、気に入ったものだけ背ざしの中で面だしすると映えますね。あと、背表紙がいい本ってたくさんあるんです。背表紙のいい本が並んでいるだけでも、持っている人にとってはすごくいい景色なんですよ。

また、コルクのキューブを四辺に置いて、その上にアクリルボードやガラス板を置いてあげるだけでショーケースのようなものができてしまうんです。ミニデスクとして機能しながらも本を保護できますし、そういうのを自作してもいいですね」(番場)


テクニック5:植物やお気に入りのプロダクトなど、本以外のものも陳列する

本をインテリアととらえて、自由な発想でレイアウトしてみたい

本をインテリアととらえて、自由な発想でレイアウトしてみたい

「本棚に本しか置いてはいけないというルールはないので、グリーンやカメラなど、本の横にお気に入りのものを置くのもいいですね。あとは、ポスターやA4のフライヤーなど、気に入ったものを額装して飾るだけでも素敵ですよね」(三條)

もっとこだわりたい人にはDIYがおすすめ

既製品の本棚では家のサイズに合わないなど、もっとこだわりたい人はDIYもおすすめ。

「僕の自宅の本棚は、Pacific Furniture ServiceのPILLAR BRACKETと、ホームセンターで購入した2×4材の板で自作しています。板材はサイズを指定すればホームセンターで切ってもらうこともできるし、案外簡単に作れますよ」(三條)

三條氏が自宅で愛用しているPacific Furniture Serviceの「PILLAR BRACKET」(ピラーブラケット)など

「有孔ボードに、ネジとナットをふたつ取り付けて本を置くだけでスタンドになります。あとは、今年春に行った『代官山ブックデザイン展』で使ったL字金具は業者さんに作ってもらったんですが、似たようなものがあれば代用するのもいいですね」(番場)

本棚づくりの参考になる、おすすめ書籍

三條氏に、本棚づくりの参考になる書籍を教えてもらった。クリエイティブなものが多く、本棚一つで空間全体が変わることに驚かされるアイディアばかりだ。

『BOOKSHELF DESIGN』(SendPoints 刊)

『DIY Furniture: A Step-by-Step Guide』(著:Luur’s principal, Christopher Stuart、Laurence King Publishing 刊)


ちょっとした工夫で、見違えるような美しさになる本棚。ぜひ、本棚を整理する際の参考にしてほしい。

(構成:岡崎咲子)

【代官山 蔦屋書店】
アートコンシェルジュ 番場文章 氏

都内の写真ギャラリーで書籍担当をする傍ら、“店舗を持たない本屋”「BAMBA BOOKS」としてアートブックを出版。2011年より同店のコンシェルジュに。アートのなかでも特に写真分野に詳しい。注目している作家は、1940年代後半からカラー写真に取り組んでいたアメリカ人写真家、ソール・ライター。

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【代官山 蔦屋書店】
建築・デザインコンシェルジュ 三條陽平 氏

TSUTAYA TOKYO ROPPONGIで建築・デザインの担当をした後、2012年から代官山 蔦屋書店のコンシェルジュに。月に一度、建築物を見るために地方へ出かけることをライフワークとしている。今後は海外、特にニューヨークやスイスの建築を見に行くことが目標。

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