ルーブル美術館の別館「ルーヴル・アブダビ」オープン。設計者ジャン・ヌーヴェルによる建築などをレポート

2017.12.8 (金) 07:00

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展示棟を出た途端に広がる夢のような世界

展示棟を出た途端に広がる夢のような世界

プロジェクト発表の時点ですでに「美しすぎる」と噂になっていたルーヴル・アブダビ。中東初の本格的な美術館、パリのルーヴル美術館史上初の名前分けとして注目された壮大なプロジェクトは、費用1,200億円以上とも! 先月から一般公開が始まり、早くも話題だ。

入館前からドキドキ!館内はスタイリッシュな展示

オープニングセレモニーにはフランスのマクロン大統領夫妻が出席し、アラブ首長国連邦だけでなく、フランス国家肝いりでもあるルーヴル・アブダビ。開館予定日こそ一年遅れてしまったものの、予想以上の出来栄えは賞賛の声でいっぱいだ。

館内はスタイリッシュな展示

ほとんど雨の降らないアブダビの青空に映える白を基調にした建物にメタリックなドーム型の屋根が特徴の外観。館内もまた美しい白の世界だ。ガラスケースがスタイリッシュな展示は、先史時代に始まりモダンアートにたどり着くと言った道順。年代順でありながらテーマに沿った展示もあり、安土桃山時代の鎧と、フランス中世の甲冑が並んで展示されている場所も。地域や宗教、文化の括りのない展示は、見ていて飽きない。ゆったりと配置された展示ケースにはアラビア語と英語、フランス語の解説付きだが、ラメセス2世の巨像や、ダ・ヴィンチの絵画などの有名作品も多く、解説なしでも十分に楽しめる。また、作品を3Dで鑑賞できるタッチパネルのモニターや、作品と同じ素材を展示し、実物を見ながら手触りを楽しめる工夫も新しい試みだ。

楽しみ方いろいろ。館内を出てもなおため息が出るほど美しい

収蔵品はルーヴル・アブダビ所有の物のほか、パリのルーヴルが貸し出しているものも。ゴッホの自画像やマネ、ゴーガンなど日本人にもお馴染みの作品も多数。しかも展示品からの距離が近く、フラッシュを使用しなければ写真撮影も可能。中には親日家として知られるシラク元仏大統領所有の日本関連の美術品も展示されているので、是非探してみてほしい。

作品の感触を楽しむ工夫はバリアフリーの役目も

作品の感触を楽しむ工夫はバリアフリーの役目も

こちらの地元男性はナポレオンの肖像画と記念撮影に余念がなかった

こちらの地元男性はナポレオンの肖像画と記念撮影に余念がなかった

最後にモダンアートのコーナーを抜けると、屋外に出る構造。冷房の効いた室内から外に出ると、見たこともない美しい光景が広がる。それが、この美術館の目玉でもあるドーム型の屋根からこぼれる太陽の光だ。一面の真っ白な世界に、光が注ぎ込む様子は完成予想図でおなじみであったものの、実際に目にすると予想以上に感動的。地元の人たちも思わず声をあげ、知らない者同士顔を見合わせて感動を共有せずにはいられない程だ。フォトジェニックなその空間に、来場者が一様にシャッターを切り散歩を楽しんでいる。青い空と足元に打ち寄せるアラビア湾のエメラルドグリーンの海水、真っ白な世界と降り注ぐ光は異国を越えた異次元に迷い込んだかのようだ。

水面に浮かぶように設計されたコンサート会場も美しい

水面に浮かぶように設計されたコンサート会場も美しい

美術館巡りは中東経由がお得!?

ルーヴル・アブダビの所在地には今後も、ゲッゲンハイム美術館や海洋博物館など、新施設が続々オープン予定。アブダビの街からはわずか30分程度、ドバイからも2時間弱のドライブで行ける距離だ。日本から欧米やアフリカへの経由地としても便利なアブダビとドバイ。パリのルーヴルへの道すがら、ルーヴル・アブダビでストップオーバーという贅沢も新しい楽しみ方かもしれない。

「ルーヴル・アブダビ」の写真をもっと見る

Louvre Abu Dhabi 公式サイト

(文:伊勢本ゆかりfromドバイ)

■取材国・都市:ドバイ

伊勢本ゆかり(いせもと・ゆかり)

ヨルダン、ドバイの中東12年半を経て、上海・蘇州経由北京が現在地のライター。編集協力『ドバイにはなぜお金持ちが集まるのか』、共著『ニッポンの評判』他、中東と中国の情報を機内誌や雑誌、機関紙等に寄稿中。

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