写真がはらむ「肖像権」の壁にプロ写真家が挑む! 一体どうやって?

2015.8.19 (水) 17:05

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写真を作品として発表する際に立ちはだかるのが、「肖像権」という壁。その壁に立ち向かうのが、写真家・藤原聡志氏だ。初の写真集『Code Unknown』を制作するべく、クラウドファンディングでの援助呼びかけを開始した。

新作写真集の内容は、ベルリンの電車内での乗客隠し撮り!?

写真や画像というメディアの概念を次から次へと破壊しているドイツの写真家トーマス・ルフの作品に感銘を受け、写真家を志した藤原氏。渡独して3年、ベルリンを拠点に制作活動を行っている。

準備を進めている写真集『Code Unknown』では、ベルリンの電車内で向かいに座った乗客を隠し撮りした写真を掲載する。しかし実際には、人々の顔をとらえた肖像を、許可なく公の場にさらすことはできない。

そこで、個人を特定しづらいギリギリのラインを狙ったフレーミング、トリミングやデジタル画像処理などを用いて、現代の写真家を悩ます「肖像権」という問題をクリアしようと試みているのだ。

藤原聡志「Code Unknown」
藤原聡志「Code Unknown」

なぜ、物議をかもしかねない肖像権にあえて挑むのか

「人の目より何倍も鮮明に写るカメラによって撮られた肖像は、自分自身ですら自分であるのかどうか分らないかもしれませんし、取り込んだ肖像を画像データ上で一部分加工すれば、それはもう『その人である』と言えないかもしれません」と藤原氏は語る。

ただ撮りためた写真を一つの本にまとめたようなものではなく、写真というメディアの暴力性と可能性を「肖像権」という角度から切り込み、写真集という形でしか表現出来ないようなものを目指すという本作品。従来の肖像権の概念に一石を投じる作品になるかもしれない。

本プロジェクトに支援すると、金額に応じたプレゼントの他、制作の過程を随時「活動報告」のページで確認することができ、また制作者の制作過程での気づきなども触れることができる。時には創作活動においてジレンマを生み出す「肖像権」という高い壁に果敢に挑む挑戦が、ベルリンから始まっている。

GREEN FUNDING プロジェクトページ

藤原聡志|Satoshi Fujiwara
1984年 兵庫県神戸市生まれ
大阪芸術大学芸術学部デザイン学科卒業後、デザイン事務所に勤務しグラフィックデザインや広告制作に従事。
2012年より拠点をベルリンに移し写真家としての活動を始める。
2014年 Japan Photo Award 受賞


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