五味太郎、SPREAD、角田陽太etc. 世界が誇る代官山のクリエイションが集結! 「代官山デザインデパートメント」10月24日開幕

2015.10.22 (木) 18:53

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代官山 デザインデパートメント(DDD)

代官山生まれの最先端デザインを、書店に立ち寄る気軽さで

国際的なクリエイティブイベント「TOKYO DESIGN WEEK 2015」(10月24日~11月3日(火・祝))をはじめ、10~11月にかけて東京都内でさまざまなデザインイベントが開催。今年もデザインシーンが盛り上がるシーズンが到来した。

代官山 蔦屋書店(東京・猿楽町)でも、今年で3回目となる「代官山 デザインデパートメント(DDD)」が開催される。「DDD」とは、同書店内に国内外の最新デザインを集め、作品を展示および販売する、期間限定イベントだ。入場料などは必要なく、書店に立ち寄る気軽さで最新のクリエイションとの出会いが楽しめる。さらに、それらを手に取って購入し、生活のなかに持ち帰ることができる点が魅力。

今年の「DDD」はどうなる?

今年のメインテーマは「代官山のクリエイション」。「WE ❤ 代官山」と題し、 代官山界隈で活躍するデザイナーや建築家、代官山好きで知られるクリエイター、代官山 蔦屋書店コンシェルジュが注目するクリエイターなどの作品が、一堂に集まる。

「蔦屋書店はライフスタイルを売る書店なので、このイベントではデザインのライフスタイルを提案したいと思っています。それぞれのデザイナー、個々に繋がりはないけれど、代官山という街でつながっている……というのが面白ですよね」と、企画した代官山 蔦屋書店の建築デザインコンシェルジュ三條陽平氏は見どころについてコメント。

続いて、注目のラインアップについて聞いてみた。

「DDD2015」注目のラインナップ

第3回「代官山 デザインデパートメント(DDD)」では、全14団体の作品が展示される。なかでも注目のアーティストを三條氏のコメント付きで紹介する。

一日の記憶を色で記録する「LifeStripe」を展示
SPREAD

「Life Stripe」

「Life Stripe」作品例。一日を生きたという事実が、美しいストライプを生み出す。

小林弘和氏 と山田春奈氏の2人で構成されるクリエイティブユニット。環境・生命・時間・歴史・色・文字といったあらゆる記憶を取り入れたグラフィックを中心に、プロダクトやパッケージを幅広く手がける。

「相対性理論×Jeff Mills」

「相対性理論×Jeff Mills」

DDDでは、「LifeStripe」というアート作品を中心に展示を行なう。「LifeStripe」は、睡眠、食事、仕事といった一日の行動を21色のカラーに置き換え、それらを24時間の時間軸に沿って記録することから生まれる、生活のストライプ模様を描くアートワークである。

その他、SPREADがアートディレクションを手掛けた、新潟燕三条の「工場の祭典」ブックレット、ジャケットを手掛けた「相対性理論×Jeff Mills」のCD等、ここでしか手に入らないアイテムを多数展開。

「とくに、『相対性理論×Jeff Mills』のジャケットデザインには感動しました。金属を削りだしたケースに工業用ボルトでCDを留めています。金属なのでめちゃくちゃ重いし、かさばるし……。実用性はないけど、CDが売れなくなった時代に一石を投じるような取り組みは、非常におもしろいと感じました」


「工場の祭典」ブックレット

「工場の祭典」ブックレット

無印良品からはじまり、多数の功績を世界に残すデザイナー
角田陽太

文字盤に現れた年輪の上に、時が刻まれていく「年輪の置時計」。(C)Takumi Ota

無印良品のプロダクトデザイナーを経て独立し、2011年に「YOTA KAKUDA DESIGN」を設立。国内外でテーブルウエアや時計、帽子など身の回りのプロダクトデザインを発表しており、ELLE DECORヤングジャパニーズデザインタレント、グッドデザイン賞、ドイツ・iFデザインアワードなど、数々の受賞歴を持つ。

DDDでは、これまでに発表してきた作品を展示販売。輪切りにした丸太を生かしたmore treesの置時計やテーブルウェアシリーズ「Common」など。KIRINのビールサーバーやJINSのメガネなど、一部は展示のみ。さらに、この展示に合わせて、角田氏初の作品集をリリースする。

「角田さんがデザインされた作品数を鑑みれば、既に作品集を数冊出版されていても不思議ではないですが、意外にも初作品集です。待望の作品集ですし、本も角田さんのプロダクトのひとつです。ぜひご注目ください」

Home Beer Server _ Bottle(Bottle) (C)Takumi Ota

Home Beer Server _ Bottle(Bottle) (C)Takumi Ota

Home Beer Server _ Bottle(C)Takumi Ota

Home Beer Server _ Bottle(C)Takumi Ota

Celluloid Eyewear

Common(C)FUSE Inc.

絵本の巨匠の世界が、現実のプロダクトに!
五味太郎

五味太郎氏の絵本からインスピレーションを得て生まれた椅子「はじめての読書イス『i・mashita chair』」五味太郎&ワタナベ ヨウ。(C)GOMI TARO ANNEX

(C)GOMI TARO ANNEX

(C)GOMI TARO ANNEX

今までに350タイトル以上の絵本を描いてきた日本の絵本作家。うち、100タイトル余りの作品が、海外25カ国以上で翻訳出版されている。同書店でも、過去にトーク&サイン会が開催されてきた。

DDDでは、五味太郎氏の絵本『いました』『ならびました』(2013年)をモチーフに、家具デザイナーのワタナベヨウ氏が設計・製作した、カラフルな読書用の腰掛け椅子を展示。

「絵本のモチーフがイスになったおもしろいプロダクトです。『絵本』と『デザイン』って一見、関わり合いがないと思っていたので、これを見たときはびっくりしました。新しいデザインの発想だなあと。こういったものをDDDでは扱っていきたいですね」


「建造物」だけが建築じゃない。建築界に新たな風を吹かせる
中村竜治

「VOGUE WOMEN OF THE YEAR 2010」のための紙でできたトロフィー「ブーケ」。(C)Ryuji Nakamura & Associates

東京をベースに活動する若手建築家。中村竜治建築設計事務所を主宰。「手のひらにおさまる小ささ」のものから大きなギャラリー会場構成まで、多岐に渡るプロジェクトを多数手掛けてきた。

DDDでは、中村竜治の建築的思考が刻まれた『設計図』に着目し、「くま」「へちま」「ブーケ」などの過去作品の展示。さらに、建築をより身近にすることへの挑戦として、本フェアのために新たにデザインされた「買える設計図」の展示販売を行う。

「本来、設計図というものは建築を建てるために必要な指示書のようなものです。実際の建築作品やドローイングスケッチなどは芸術的な評価を与えられることがありますが、設計図はその対象になりません。中村さんは設計図に生を与えるように、それを『買える』ものに仕上げました。どんなものかは見てのお楽しみです。個人的に、設計図はグラフィックデザインとして見てもかっこいいものだと思っていたので、図面に対する新しい試みは、建築のフロンティアなり得るのではないかと思います」

へちま(C)Ryuji Nakamura _ Associates

くま(C)Ryuji Nakamura _ Associates

ほかにも見どころがたくさん!

イベント期間中、T-SITE内の「GARDEN GALLERY」でも展示を行う。

10月24日(土) ~28日(水)にカリモクニュースタンダードによるエキシビジョンを開催。クリスチャン・ハースの「SCOUT」や、BIG-GAMEの「CASTOR」ソファも日本初お披露目。エキシビジョン内の設計・施工は、清澄白河のブルーボトルコーヒーを施工した事でも知られる「TANK」が担当する。新作家具だけでなく、空間にも注目したい。

10月30日(金) ~ 11月3日(火)はグランドセイコー創立55周年記念写真展も開催される。スイスの「アートバーゼル」で発表された「Grand Seiko Through Three Photographers' Eyes」を国内初公開。田原桂一、濱田祐史、野村佐紀子の3人の写真家が、それぞれの視点で「parts」「taime」「portraits」の3つのカテゴリをそれぞれの視点で切り取りとる。

代官山ライフスタイルの現在地とこれから

2011年、代官山に「文化の森を創る」ことを目指して代官山 蔦屋書店が生まれてから、4年が経った。

本企画に携わる建築・デザインコンシェルジュ三條陽平氏は「今年はヒルサイドテラスを設計した槇文彦さんの事務所設立50周年の年です。槇さんの代表作であるヒルサイドテラスも第一期竣工から46年もの歳月が経過していますが、全然古い感じがしないし、素晴らしい建築ですよね。建築が核となって街を創った典型例です。そんなヒルサイドテラスと並んで…とまでは言えませんが、代官山 蔦屋書店も代官山という街の文化に貢献し、核となりつつあると言えるのではないでしょうか。街やクリエイターらのライフスタイルのなかに、しっかり根を張っていると思います」とコメント。


同書店から、この代官山という街こそが生むクリエイションの現在地を示し、これからのライフスタイルを刺激するイベントになりそうだ。

(文:山岸早瀬)

■関連イベント

代官山デザインデパートメント2015

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【代官山 蔦屋書店】
建築・デザインコンシェルジュ 三條陽平 氏

TSUTAYA TOKYO ROPPONGIで建築・デザインの担当をした後、2012年から代官山 蔦屋書店のコンシェルジュに。月に一度、建築物を見るために地方へ出かけることをライフワークとしている。今後は海外、特にニューヨークやスイスの建築を見に行くことが目標。

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