中国の自動車カルチャー最先端。スマホひとつでどこでもレンタル「Mobike」

2016.11.5 (土) 07:00

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Mobike

スマホのマップで位置チェック、タッチで開錠

天気はいいけど、道は渋滞、バスも来ないし、歩くにはちょっと遠い。こんな時に自転車があったらなあ、と思う場面は少なくない。この「あったらいいな」をかなえてくれた自転車レンタルサービス「Mobike(モーバイク・中国語で「摩拜単車」)」がこの秋、北京で登場した。一足先に4月にデビューした上海に続き大人気だ。

モーバイクはスマホのGPS・位置情報を使ったスマート・レンタルサービスで、スマホで登録、位置確認、開錠、支払いの全てが完了する。事前登録は、携帯にアプリをダウンロードし、身分証明書の写真提出と保障金299元(約4500円)の支払いで完了。あとは、携帯マップで一番近くにある自転車の場所を確認して予約。自転車の車体のQRコードを携帯でスキャンすれば開錠されて使用開始だ。好きな場所まで乗って移動したら、施錠して完了。料金は1回30分で1元(約15円)と安い。

乗りたい時は、スマホのアプリを開ければ、スマホマップで近所に駐輪された自転車の場所が表示される。自転車を見つけたらスマホでスキャンすると開錠され、レンタル開始だ。

乗りたい時は、スマホのアプリを開ければ、スマホマップで近所に駐輪された自転車の場所が表示される。自転車を見つけたらスマホでスキャンすると開錠され、レンタル開始だ。

どこでも乗り捨てOK!

北京は、以前から都市交通改善のために自転車利用を奨励しており、固定のステーション間で自由に乗れる公共自転車レンタルがある。これも便利で悪くないが、モーバイクは自転車の車体にGPSが搭載されているため、街中どこでも自由に乗り捨てでき、従来のように固定ステーションに束縛されないのが強みだ。唯一のルールは、次の利用者が探しやすいように、大通り沿いの駐輪スペースに駐車すること。また、事前登録も全てスマホで完結するので、指定された窓口に出向かなくてよいのも嬉しい。

モーバイクが実施したイベントの「世界無自動車デー」のポスター。北京の都市交通改善にも寄与したい、というビジョンが起業につながったという。写真は北京市内のGalaxy Sohoビル。

モーバイクが実施したイベントの「世界無自動車デー」のポスター。北京の都市交通改善にも寄与したい、というビジョンが起業につながったという。写真は北京市内のGalaxy Sohoビル。

トレードマークはシルバーにオレンジ

モーバイクのデザイン性も注目の的だ。同社が独自開発した車体はオレンジと銀のモダンなデザイン。4年間修理不要を目指して、ノーパンクタイヤを使用するなど、耐久性を重視した作りになっている。そのため、車体が重いとの不評もでているのだが、この声を受けて同社は早速、太陽電池搭載の軽い車体を新たに投入するなど、ハイスピードで革新を続けている。

スマホで車体のQRコードをスキャンすれば、レンタル開始。市内の大通り沿いなら好きな所に駐輪してレンタル終了という高い自由度を実現したモーバイク。オレンジのタイヤがトレードマークだ。

スマホで車体のQRコードをスキャンすれば、レンタル開始。市内の大通り沿いなら好きな所に駐輪してレンタル終了という高い自由度を実現したモーバイク。オレンジのタイヤがトレードマークだ。

投資家からも熱い眼差し

モーバイクの創始者は1996年に北京大学を卒業した李斌(リー・ビン)氏。「ワンタッチで共有できるインターネット時代の自転車があれば便利だし、都市交通を改善できると思った」と創業のビジョンを語る。アイディアはスマート自転車を開発している友人とのおしゃべりだったという。今や投資家から1億ドル以上を調達。同じく北京大卒業生が創設し、1億ドル以上を調達したライバルの自転車レンタルサービスofoと切磋琢磨しつつ急成長中だ。


フィットネスや環境にも関心を持つ都市の若者たちの支持を得て急成長中のモーバイク。モバイル起業ブームに沸く北京で、オレンジ色の自転車は新しいトレードマークになりそうだ。

(文:斎藤 淳子 from中国、写真は全てMobikeオフィシャルサイトより)

モーバイク 公式サイト

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■取材国:中国
斎藤 淳子(さいとう じゅんこ)

米国で修士号取得後、中国に国費留学。在北京のジャイカ(JICA)や日本大使館を経て、中国全般に関し執筆。読売新聞、時事速報、オルタナ、中国誌などに寄稿。共著編に『在中国日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由』など。グローバルプレス会員。

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