【結果発表】ファンが選ぶ「村上春樹の好きな作品」ランキングTOP10

2017.4.18 (火) 17:21

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「村上春樹の好きな作品」ランキング

2017年2月24日(金)、村上春樹の最新長編小説『騎士団長殺し』(新潮社)が発売された。「第1部 顕(あらわ)れるイデア編」「第2部 遷(うつ)ろうメタファー編」の全2巻からなり、初版と事前増刷で130万部、ミリオンセラー確実と言われる注目の作品だ。

T-SITEニュースでは、『騎士団長殺し』発売をまたぐ2017年2月23日〜3月31日にかけて、「ファンが選ぶ『村上春樹の好きな作品』」と称しTwitterキャンペーンを実施した。みんなが選ぶ、”マイベスト村上春樹”とは? 最終投票結果を発表する。

予想通りに納得…それとも? 堂々1位は『ノルウェイの森』

村上春樹作品を読んだことがない人も知る有名作品から、11位以降も生粋の村上春樹好きだから飛び出した珠玉のタイトルがランクイン。

1位となったのは『ノルウェイの森』。世界中で様々な言語に翻訳され、さらにトラン・アン・ユン監督による映像化もされた長編小説で、村上春樹の中でも最も有名な作品と言って間違いないだろう。Twitterでも「やっぱりコレ!」「物語の世界にぐんぐん引き込まれた」といったコメントとともに、ダントツでの1位をマークした。

2位の『1Q84』は、2009年の発売当時大きな話題となり、全巻にわたってミリオンセラーを記録。「今でもまだ続きがあるのではないかと期待してしまう」とコメントにもあったが、読者の記憶に強い印象を残し続けている作品だ。惜しくも僅差で3位となった『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は初期を代表する長編で、やはり傑作と位置づける人が多いようだ。「村上作品を読み始めるきっかけになった」と、この作品をきっかけに村上春樹の世界へはまっていったという人の意見もあった。4位の『海辺のカフカ』は、その英語版が「ニューヨーク・タイムズ」紙で年間の「ベストブック10冊」に選ばれ、以降「フランツ・カフカ賞」の受賞や、ノーベル賞候補と噂される契機となったともされる作品である。

5位以降には『ダンス・ダンス・ダンス』や『羊をめぐる冒険』、『1973年のピンボール』など、1980、90年代の長編作品が多くランクインした。2013年に出版された『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は7位となった。

みんなで作る「村上春樹の好きな作品」【1位〜10位】

知る人ぞ知る短編作品も登場。ハルキストが推薦する一冊とは?

11位以降には、『騎士団長殺し』も早速ランクイン。他にも、比較的記憶に新しい『女のいない男たち』等が挙げられる一方、村上春樹の処女作となる『風の歌を聴け』や、20年ほど前に出版された『ねじまき鳥クロニクル』といった懐かしい長編小説のタイトルも見られた。

また、知る人ぞ知る名作も。『螢・納屋を焼く』はハルキストの中では評判の短編集。『納屋を焼く』は村上作品の醍醐味の一つ、メタファーの面白さを味わえる短編で、さらに『螢』は『ノルウェイの森』の下敷きになったとされる作品だ。『トニー滝谷』は、『レキシントンの幽霊』に収録されている短編だが、市川準監督で映画化もされている。

他、小説以外の作品をあげる声もみられた。『走ることについて語るときに僕の語ること』は自身についてを綴ったメモワール。『パン屋を襲う』は、初期作品の中でも有名な『パン屋襲撃』と『パン屋再襲撃』を改稿、ドイツ人イラストレーターカット・メンシックの挿絵と構成された絵本のような一冊だ。

みんなで作る「村上春樹の好きな作品」【11位〜】


以上、「ファンが選ぶ『村上春樹の好きな作品』」集計結果をお届けした。小説家として40年近いキャリアを持つ氏だが、初期作品から最近10年以内に発表された作品まで偏りなく人気を集める、さすがとしか言いようのない結果となった。しかも、今年発売された『騎士団長殺し』は初動で『1Q84』を超える売上を記録しているというのだから、これからの活躍にも目が離せない。

今回集まったタイトルを見て、改めて過去の作品も読んでみたい、読み返したい気持ちになったのでは。また、もし『騎士団長殺し』をきっかけに村上作品に興味を持ったなら、ぜひこの結果を参考に他作品も読んでみてほしい。

(文・岩間淳美)


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