伊豆の温泉旅館「星野リゾート 界 アンジン」レポート。 伊東市の観光拠点、部屋、グルメ、サービスは?

2017.5.19 (金) 07:00

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静岡県伊東市に「星野リゾート 界 アンジン」が2017年4月13日(木)オープンした。星野リゾートが全国で展開している日本初の温泉旅館ブランド「界」の14軒目となる同施設のテーマは“船旅”。実際に宿泊した結論から言うと、ただ「旅館やホテルに泊まる」という場所ではなかった。「滞在を通じて“旅をする”」という、今まで宿泊施設で体験したことのない感覚である。――どういうことなのか、魅力をレポートする。

海や船をテーマにした新たな「界」の世界観を表現

「界 アンジン」が建つ伊東市は、英国人航海士ウィリアム・アダムス(後に三浦按針)による日本初の西洋式帆船が造船された地。その歴史にちなみ、館内の随所に海や船旅をテーマにしたデザインが施されている。船や古材を利用したインテリアも見どころだ。

客室に飾られているアート

三浦半島で活躍していた船のパーツを組み合わせたオブジェ。間近で見ると、舵(かじ)や櫂(かい)など、船の面影を感じることができる。サンブエナデッキやロビー、客室に配されている。

館内の内装は、商業空間のデザインを数多く手掛けている設計事務所スーパーポテトがデザインしている。エントランスでは素焼きの「波モチーフオブジェ」がお出迎え。波をイメージして配置された南伊豆在住の作家・渡辺隆之氏の作品。朝の光と夜の照明により、背景の土壁にそれぞれ異なる影ができ、印象が変わる。

宿の入り口ではスタッフに「乗船券」を渡す。船旅のはじまりに心が躍る、粋な演出。街の歴史とご当地らしさに思いを馳せながら、ゆったりと航海に繰り出す。

全室オーシャンビュー! 海へのロマンをかきたてるアートな客室

まずは部屋に荷物を置いて、ほっとひと息。「界」ブランドでは地域の文化に触れられる「ご当地部屋」を用意しているが、「界 アンジン」のご当地部屋は「按針みなとの間」。昔、船旅で使われていた舵(かじ)や櫂(かい)などを取り入れたアートワーク、葉山の古民家の古材を使用したマリンアンティークな空間だ。

スイート客室

スイート客室

スタンダード客室リビング

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客室は、ソファを配したリビングスペースと、「界」オリジナル寝具「ふわくもスリープ」を備えたベッドスペースに分かれていて、思い思いにくつろげる。

海との一体感を味わえる大浴場。湯上がりにはビールを好きなだけ!

次は8Fの大浴場へ。大浴場からは太平洋を一望でき、岩造りの露天風呂からは海風を感じられる。朝5時から深夜1時まで、好きな時間に入ることができるので、光り輝く日の出から、空のグラデーションが美しい薄暮、海に映る月の道・ムーンロードや花火まで、ダイナミックな景色を満喫したい。

女湯露天

女湯内湯

そして湯上がりのお楽しみは、何と言ってもビールやソフトドリンクなどのおとも。ヤッホーブルーイングのクラフトビール「よなよなエール」「インドの青鬼」はサーバーから好きなだけ楽しむことができるし(19時まで)、お酒を飲まない人もピーチティーや緑茶、アイスキャンディーが用意されているのでご安心を。ゆったりしたソファでくつろぐもよし、開放的な展望デッキ「サンブエナデッキ」で移りゆく風景をつまみにリラックスするのもよし、だ。

「インドの青鬼」はIPA(インディア・ペールエール)。IPAは18世紀、英国からインドまでの長い航海を経ても飲むことができるよう、アルコール度数を高め、ホップを多めに入れたことから生まれたとか。航海気分を高めてくれる一杯。

大浴場・露天風呂、8Fの写真をもっと見る

夕食は英国のエッセンスを加えた和会席

「界 アンジン」では、伊豆らしさを感じる食材に、三浦按針の出身である英国のエッセンスを加えた和会席を提供。ハイティーツリーをイメージした3段の器を用いた八寸、そして英国の伝統料理からヒントを得た台の物「魚介と柑橘の紙蓋焼き」など、たくさんの海の幸を楽しめる。

半個室タイプの食事処は古書やカラーアクリル、ワイヤー、段ボール、染布など、13種類もの素材でできたパーテーションで構成。路地をイメージして設計された通路を歩くと、多彩なデザインのパーテーションが目を楽しませてくれる。

半個室タイプの食事処は古書やカラーアクリル、ワイヤー、段ボール、染布など、13種類もの素材でできたパーテーションで構成。路地をイメージして設計された通路を歩くと、多彩なデザインのパーテーションが目を楽しませてくれる。

イギリスのアフタヌーンティーに使うハイティーツリーをイメージした「八寸」。

イギリスのアフタヌーンティーに使うハイティーツリーをイメージした「八寸」。

「台の物」。魚介と柑橘の紙蓋焼き。

「台の物」。魚介と柑橘の紙蓋焼き。

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アンジンの旅した時代に想いを馳せる「ご当地楽」

上記ウィリアム・アダムスは、時の将軍・徳川家康公に西洋式帆船を造船した功績を讃えられ、「水先案内人」を意味する「按針(あんじん)」という日本名を授かり、青い目のサムライと呼ばれていた。

そのような歴史から、「アンジン」が提供する、地域の文化を体感できる無料の体験プログラム「ご当地楽」は「青い目のサムライ紀行」。三浦按針が英国から日本にたどり着き、日本発の西洋式帆船を作り上げるまでのストーリーを知ることができる。水先案内人であった三浦按針に想いを馳せ、大航海時代の船旅に触れるひとときを過ごせる。同プログラムは、毎日開催され、参加費は無料。季節により、プログラムの内容が変わる可能性もあり。

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船の乗組員であるスタッフによるホスピタリティ、三浦按針が生きた当時を思わせる空間や食事……etc. 現実に戻って滞在を振り返ってみる。この一日は、ただの“伊東旅行の1ページ”ではなかった。歴史や空間すらも超えた、特別な体験をしていたことに気づかされた。

歴史好き、西洋ロマンが好きな人には、特にかけがえのない宿になりそうだ。

「界 アンジン」の写真をもっと見る

■施設情報

「星野リゾート 界 アンジン」

オープン日/2017年4月13日(木)
住所/静岡県伊東市渚町5-12
営業時間/チェックイン15:00~、チェックアウト~12:00
定休日/なし
部屋/ツイン、ダブル、スイート。1泊2食付 2名1室ひとりあたり29,000円~(税・サ・湯込)。

公式サイト


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