深澤直人の個展「AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展」、新橋で7月8日から

2017.6.23 (金) 07:00

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《Cha クリーマー》ALESSI、2015年、アレッシィショップ青山 蔵

《Cha クリーマー》ALESSI、2015年、アレッシィショップ青山 蔵

「NISHIKIGOI」などのauの携帯電話「INFOBAR」や水滴のような形状の「±0」の加湿器など、誰もが一度は目にしたことがあるプロダクトをデザインしてきた深澤直人氏の国内初となる個展「AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展」が、「パナソニック 汐留ミュージアム」(東京・東新橋)で開催される。期間は2017年7月8日(土)~10月1日(日)。

深澤直人が考えるデザインの要素

《モディファイ スフィア》パナソニック株式会社、2009年、パナソニック 汐留ミュージアム 蔵

《モディファイ スフィア》パナソニック株式会社、2009年、パナソニック 汐留ミュージアム 蔵

《HIROSHIMA アームチェア》マルニ木工、2008年、株式会社マルニ木工 蔵

《HIROSHIMA アームチェア》マルニ木工、2008年、株式会社マルニ木工 蔵

世界を代表するブランドのデザインや、国内ではパナソニックや無印良品、マルニ木工などのデザインやコンサルディングを多数手がけており、電子精密機器から家具、インテリアにいたるまで、そのデザインの領域は幅広く多岐に渡る深澤氏。

これまでに、自身の考えをさまざまな言葉で解説してきた。代表的なものは、展覧会名にもある「Ambient(アンビエント)」のほか、「Without Thought」「行為に相即するデザイン」「アウトライン」だ。

本展覧会タイトルでもある「Ambient」とは、直訳すると「環境」だが、深澤氏はこの言葉を「周囲」や「雰囲気」と捉えている。環境から「もの」の輪郭を導き出しているが、それはつまり、その環境が要請したものであり、そこにあるべきものを生み出すことなのだ。そのようにして生み出されたものがその場に投じられることによって、ものと空間が相互に作用し、はじめて「いい雰囲気」が醸し出される。

また、人間の無意識下の行動の中にデザインのきっかけがあることを表現した「Without Thought(思わず)」や、環境の中にある価値と調和しようとする無意識な関わりに、より多くの人が共感する普遍的なデザインがあると考えた「行為に相即するデザイン」、人の経験や習慣などの多くの要素で構成された空気を切り取るように存在する「アウトライン」。深澤氏は、これらの視点からより多くの人々が共感・共有できるデザインを手掛けてきた。

展示室を居住空間に見立て、深澤直人が生み出す生活の空気を体感

《加湿器》±0、2004年、NAOTO FUKASAWA DESIGIN蔵

《加湿器》±0、2004年、NAOTO FUKASAWA DESIGN蔵

本展では、深澤氏がデザインした作品のなかから、最新作を含む選りすぐりの作品約110点を展示。無印良品、au(KDDI)、B&B ITALIA、パナソニックなどのブランドの製品としてデザインされ、グッドデザイン賞など著名な賞を受賞した作品が多数出品される。展示室という空間のなかに、イスや家電、住宅設備など生活のためのデザイン作品を配置することで、深澤の思考を立体化。深澤がデザインした「もの」が、生活の中で使用されることにより、さらにその周囲の空気をもデザインすることを体感できる。

入館料は、一般1,000円、65歳以上900円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料。

「INFOBAR」型トランスフォーマー特別展示

携帯電話全盛期だった2000年代、深澤直人氏がデザインしたau design projectの携帯電話INFOBAR(2003年)は、携帯電話市場に大きな影響を与え、デザインケータイという1ジャンルを生み出した。INFOBARは同じく深澤氏がデザインしたneon(2006年)と共に、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品に選定されている。

本展では、INFOBARシリーズ全機種とneonの展示に加え、ミュージアムショップでは初代INFOBARが「トランスフォーマー」になる変形玩具も特別展示される。これは、ハリウッド実写映画化10周年を迎える「トランスフォーマー」と今年コラボレーションし携帯電話型変形玩具を制作するプロジェクトで、クラウドファンディング「Makuake」限定で発売されるもの(受付は終了)。発売前に見れる数少ない機会だ。

詳細は、プロジェクトページを参照。

トークショーやワークショップなど関連イベントも開催

7月17日(月・祝)14時~15時30分には、同会場の5階ホールでトークショー「空気の輪郭」を開催。深澤直人氏が、もの自身が持つ輪郭と、環境から導き出される輪郭の二つの側から具体化するプロセスについて、インターフェースデザイナーの中村勇吾氏を聞き手としてひも解く。定員は先着250名で、要予約。聴講費は無料だ。

また、8月5日(土)14時~15時30分には、同会場の3階ホールでワークショップ「ミュージアムデザイナーに、なってみよう」もあり。模型を作って、展示室をどんなデザインにするか考えるデザイナーのように、汐留ミュージアムの模型を使って、展示物の配置をしたり、照明の照らし方を考える。制作した模型は持ち帰り可能。小学校5年生以上が参加でき、定員は30名。参加費は1,500円。上記2イベントはいずれも電話(03-5777-8600)で申し込みを。

ほか、7月21日(金)、8月26日(土)、9月8日(金)の14時からは、学芸員によるギャラリートークも実施。参加無料、予約不要なので、展覧会観覧券があれば誰でも参加できる。

深澤氏による、ものと空間が相互に作用し生まれる「いい雰囲気」を体感してみては。

深澤直人の作品を写真でもっと見る

■開催情報

「AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展」

開催日/2017年7月8日(土)~10月1日(日)
開催時間/10:00~18:00※入館は17:30まで
会場名/パナソニック 汐留ミュージアム(東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F)
定休日/水曜、8月14日(月)~16日(水)

汐留ミュージアム 公式サイト


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