映画『ラ・ラ・ランド』ロケ地探訪。LAジャズの聖地「ハモサビーチ」が楽しすぎる

2017.8.1 (火) 22:22

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『ラ・ラ・ランド』

『ラ・ラ・ランド』© 2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.

昨年大ヒットし、2017年8月2日(水)にDVD/Blu-rayのレンタル&販売がスタートする映画『ラ・ラ・ランド』。ハリウッドやロサンゼルス周辺が舞台だが、ローカルにとっては、ここ知っている!という場所でも、観光ガイドに大きく載せられてない場所が登場するのがほとんど。そんな中でも、注目のスポットが唯一のビーチとして登場する「ハモサビーチ」。

主人公の男性セバスチャン(ライアン・ゴズリング)が、「シティー・オブ・スターズ」を歌いながら「ハモサ・ピア」を歩くシーンは印象的。また、セバスチャンがミア(エマ・ストーン)をはじめて連れて行ったジャズバー。それもハモサビーチにある「ライトハウス・カフェ」だ。

『ラ・ラ・ランド』にも登場。LAに来たら“ピア巡り”を

ハモサビーチピア。作品の中で、主人公セバスチャン(ライアン・ゴスリン)が歌いながら歩く桟橋

ハモサビーチピア。作品の中で、主人公セバスチャン(ライアン・ゴスリン)が歌いながら歩く桟橋

ピアとは日本語で言う「桟橋」。日本のでは多くの桟橋は、船着き場としての業務用がほとんどだが、南カリフォルニアにはたくさんの「プレジャーピア(娯楽用ピア)」がある。中でもロサンゼルス国際空港(LAX)周辺の海には、数キロメートルごとにピアがあり、それぞれのピアを中心にビーチシティーが作られている。

『ラ・ラ・ランド』に登場するハモサビーチピアは、1914年に建てられたコンクリート製のピア。ピアとしての歴史は1904年にまで遡る、歴史あるピアだ。ピアとパシフィックコーストハイウェイ/国道1号線(通称PCH)の間を結ぶピアプラザには、レストラン、バー、ショップが並ぶ。またこのプラザを利用して、ファーマーズマーケットや、イベントなども開催される。

ハモサビーチ

娯楽用ピアの魅力は、まるで海の中を歩いているような気分になれること。特に、ピアの先に立つと周囲が海に囲まれ、不思議な雰囲気を味わうことができる。サーファー達が波乗りをしている様子を真横で見ることもできるし、ピアのよっては中に水族館があったり(マンハッタンビーチピア)、バーやレストランが並んだり(レドンドビーチピア)、遊園地があったり(サンタモニカピア)と特徴がある。ピア巡りをするだけでも、南カリフォルニアの文化に触れられる。

ハモサビーチの「ピアプラザ」には、ザ・ライトハウス・カフェを始めとしたバーやレストランが並ぶ。毎週水曜日には、ファーマーズマーケットも開かれている

ハモサビーチの「ピアプラザ」には、ザ・ライトハウス・カフェを始めとしたバーやレストランが並ぶ。毎週水曜日には、ファーマーズマーケットも開かれている

サウスベイジャズの発祥地「ザ・ライトハウス・カフェ」

ハモサビーチには、コメディーバーやイングリッシュパブ、ジャズバー、アイリッシュパブ、ラウンジなど、ナイトライフを楽しめるあらゆる種類の店が立ち並ぶ。

中でも、『ラ・ラ・ランド』に登場する「ザ・ライトハウス・カフェ」は、1940年代からミュージシャンたちの「天国」として知られており、1960年代の米国でのジャズ文化が最も栄えた時には、全米でもトップクラスのジャズバーとして知られている。現在は、ジャズに限らず、ロックやブルース、レゲエやアコースティックの生演奏を聞けるスポットだ。  

「ザ・ライトハウス・カフェ」

「ザ・ライトハウス・カフェ」©️InSapphoWeTrust

1949年に、ハワード・ラムジーがこのハモサビーチにジャズを持ち込んで以来、あのマイルス・デイビスチャット・ベイカーも、このザ・ライトハウス・カフェでプレイをした。現在も92歳でこの場所のショーブッキングを切り盛りするグロリア・カデナさんは、この伝説的な店で、今もジャズの根を絶やさぬよう努めている。

米国のフィルムメーカーで、映画評論家のブライス・エドワード・ブラウンさんは、『ラ・ラ・ランド』における「ザ・ライトハウス・カフェ」こそがこの映画の中で重要な鍵を握っていると分析。先の見えないエンターテイメント業界で生きる2人の若者を象徴する存在として、この映画に登場する「ザ・ライトハウス・カフェ」のロゴは、存在しているとしている。

ジャズドラマーとして活躍した経歴を持つデイミアン・チャゼル監督が、この作品に込めたジャズへの愛も、ロサンゼルス界隈で歴史的なスポットである「ザ・ライトハウス・カフェ」をフィーチャーしていることからも感じられるだろう。

実際、劇場公開されたのち、「ザ・ライトハウス・カフェ」では映画をフィーチャーしたジャズライブが開かれた。

ロサンゼルスの魅力ある場所が次々繰り出される

この映画『ラ・ラ・ランド』には、その他にもロサンゼルス中のたくさんの魅力あるスポットが登場する。ダウンタウンにあるエンジェルフライトは、歴史あるは、急坂を一気に登れる短い電車。グランドセントラルマーケットは、野菜や魚も手に入るし、新鮮な食事を使ったレストランも定評がある活気ある市場だし、夜景が美しいハリウッドサインのすぐ近くにあるグリフィス展望台からは、ハリウッド周辺の美しい夜景が眺められる。

エンジェルフライト

エンジェルフライト©Bell&Jeff

グランドセントラルマーケット

グランドセントラルマーケット©joey zanotti

グリフィス展望台

グリフィス展望台©Ron Reiring Follow

ロサンゼルスに行ったことがなくても、この映画を見れば映画から音楽まで、エンターテイメントの街であるロサンゼルス周辺の魅力がたっぷりと味わえるはずだ。

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(文:寺町幸枝 from ロサンゼルス)

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■取材国・都市:アメリカ・ロサンゼルス

寺町 幸枝(てらまち・ゆきえ)

Funtrapの名で、2005年よりロサンゼルスにて取材執筆やコーディネート活動をした後、2013年に帰国。現在国内はもとより、米国、台湾についての情報を発信中。得意分野はファッション、ソーシャルビジネス、食文化、カルチャー全般。Global Press所属。

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“第89回アカデミー賞”で6部門を受賞したデイミアン・チャゼル監督によるミュージカル・エンタテインメント。売れないジャズ・ピアニストのセブと、女優志望のミアの恋模様を、ダンスと歌で華やかに描き出している。

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