おんぼろアパートで生まれる“愛”の物語「木暮荘物語」

2014.12.18 (木) 19:57

シェア
「木暮荘物語」 三浦しをん/著 祥伝社 600円(税抜)

「木暮荘物語」
三浦しをん/著 祥伝社 600円(税抜)

タレントの小泉今日子さんが「あぁ、私はこの物語がとっても好きだ。」とコメントした小説が文庫版で再登場。

 舞台となるのは、小田急線の世田谷代田駅から徒歩5分の「木暮荘」。築ウン十年、全6室のぼろアパートに、年齢も職業もさまざまな4人の男女が暮らしている。一見平穏な暮らしの中で、彼らは「愛」を希求する。それぞれが抱える孤独や哀しみを癒すのは、人と人とのつながり、そして人肌のぬくもり…。“隣人の息づかいが分かる安普請のアパート”だからこそ生まれる「愛」の物語だ。

木暮荘の住人とその周辺の人々を主人公に、7つのエピソードが展開する。共通するテーマは「セックス」だ。ともすれば下品にもなりがちなテーマも、著者は洒脱な文章と綿密な構成で魅力的に読ませてしまう。クセのある住人たちではあるけれど、読むほどに愛着がわいてくるから不思議だ。最後のページをめくる頃、あなたはきっと木暮荘に住んでみたくなっている。(文:松本理惠子)


関連記事

関連タグ

木暮荘物語

木暮荘物語

小田急線の急行通過駅・世田谷代田から徒歩五分、築ウン十年、全六室のぼろアパート木暮荘。そこでは老大家木暮と女子大生の光子、サラリーマンの神崎に花屋の店員繭の四人が、平穏な日々を送っていた。だが、一旦愛を求めた時、それぞれが抱える懊悩が痛烈な悲しみとなって滲み出す。それを和らげ癒すのは、安普請ゆえに繋がりはじめる隣人たちのぬくもりだった…。

作品詳細・レビューを見る

この記事をシェアしよう。

この記事が気に入ったら、
いいね!しよう。

You might Like

レコメンド

Read More

T-SITE LIFESTYLE TOPへ戻る

Access Ranking

ランキングをもっと見る

日本最大級ビアガーデン「ヒビヤガーデン2018」日比谷公園で5月18日から開催

  1. No.1 日本最大級ビアガーデン「ヒビヤガーデン2018」日比谷公園で5月18日から開催
  2. No.2 漫画『スラムダンク』新装再編版が6月1日より刊行開始! 井上雄彦がカバーイラスト描き下ろし
  3. No.3 ミニチュアアーティスト田中智の個展、銀座で4月27日から。指先サイズの世界にときめく
  4. No.4 東京駅の新土産「PRESS BUTTER SAND(プレスバターサンド)」。行列必至の工房をレポート
  5. No.5 花火×音楽のエンタメショー「STAR ISLAND 2018」、お台場で5月26日開催

ランキングをもっと見る

  • TSUTAYAマンガ通スタッフおすすめ

Event

イベントをもっと見る

イベントをもっと見る

Store

SNS/RSS

Facebook

Instagram

tsite_lifestyle
Instagram


T-SITE LIFESTYLE(RSS)