雑誌が絶滅する!? 作り手の本音に迫った雑誌『Pen』の雑誌特集がおもしろい!

2015.1.6 (火) 07:00

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『Pen No.372』(CCCメディアハウス 刊)

インターネットの普及以降、雑誌の発行部数は年々減少し、数々の雑誌が休刊となっている。一方で、ZINEやリトルプレスなど、雑誌の新たな潮流が生まれているのも事実だ。

そんな中、雑誌『Pen(ペン)』2014年12月1日号には、「もうすぐ絶滅するという、紙の雑誌について」という衝撃的な特集タイトルが表紙を飾った。本誌について代官山 蔦屋書店の雑誌コンシェルジュ・谷口貴美代氏は「タイトルのインパクトが強いですが、言葉とは逆の内容なんですよね。『雑誌をなくさないようにがんばろうよ!』という特集です」と語る。

雑誌による“雑誌特集”

かつて、雑誌『STUDIO VOICE(スタジオボイス)』(インファス・パブリケーション刊)などで定期的に組まれていた雑誌による雑誌特集。発行部数の減少からか、今では雑誌を掘り下げる特集を見かけることも少なくなった。しかし、今回の雑誌『Pen(ペン)』の特集は、少し趣向が異なるという。

「雑誌の編集長や編集者がたくさん登場しているんです。雑誌好きな著名人が好きな雑誌を紹介する特集はよくありましたが、実際に作っている人の話は貴重ですよね。あとは雑誌の編集部に潜入するなど、作っている人の本音に迫った特集だと思います」


『Pen No.372』 P36-37 

『Pen No.372』 P40-41

『Pen No.372』 P44-45


雑誌のプロが選ぶ、おすすめトピック2選

谷口氏に本特集の特に気になる企画・トピックを2つ選んでもらった。

古今東西、雑誌が時代を作ってきた

『Pen No.372』 P72-73 

雑誌遍歴が一覧できる企画は、資料的価値も高いという。

「表紙でも歴史がわかるし、休刊・廃刊した雑誌がわかるのが興味深いですね」


雑誌『03 TOKYO Calling』(新潮社刊)

『Pen No.372』 P62-63

谷口氏が学生時代に愛読していたという雑誌も、何名かがピックアップしていた。

「私が学生時代一番おもしろかった雑誌だと思うんです。都市を紹介する雑誌なのですが、創刊号がスパイク・リーが表紙を飾った『ニューヨークに未来はあるか』という特集だったんです。それがすごくおもしろくて。衝撃を受けたことを、今でも鮮明に覚えています」



ものは人が作り出し、人に届けられる。そこには作り手の深い愛情がある。雑誌『Pen(ペン)』の雑誌特集には、雑誌の歴史と作り手の情熱が詰め込まれている。雑誌は絶滅しない!

(文:岡崎咲子)

【代官山 蔦屋書店】
雑誌コンシェルジュ 谷口貴美代 氏

六本木ヒルズのTSUTAYA TOKYO ROPPONGIのオープンに携わり、その後、代官山 蔦屋書店の企画段階から関わる。現在は同店のチーフコンシェルジュ兼雑誌コンシェルジュ。国内外の雑誌2,300タイトルが55mに及び並ぶマガジンストリートを統括している。

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